18 / 40
第3章 火山と思い出の街
噴火の前、最後の夜
しおりを挟む
四日が経った日の夜。
火山周辺に向かい、多くの魔物を倒したアキトとリオンは、今日も氷の魔将が営むバーに集まるのだった。
「「ただいまー」」
『おかえり、アキ君、リオりん、夕御飯出来てるよ』
「いつも悪いな、助かる」
『お礼を言いたいのはこっちだよ、無理言って長居させてるのはボクの方なんだから』
二人は魔将──今はバーの店長から、この店を宿として無料で使わせてもらっていた。
「あ、この匂い…… 今日はカレーだ」
『大正解、アキ君、手伝ってくれる?』
「うん、わかった」
それだけでなく、朝、昼、晩の三食まで用意してくれるので本当に頭が上がらない。
「こんばんは──ックシュン ……ああ、お二方、いらしてたのですね」
「──ヘックショォォン! ……ケケッ、店長、いつものヤツ頼む」
『フフッ、かしこまりました』
くしゃみと共に、大きな袋を持った人狼とガーゴイルが店の席に座り。
注文を受けた店長は、そそくさとお湯と茶葉を準備していた。
「あんたら…… しばらく見て無かったが、どこ行ってたんだ?」
「……必要な素材を採りに…といった所でしょうか」
「要するに好き勝手やっておりましたな、ケケケッ」
煮え切らない返事をする二体の前に、お湯の入ったティーポットと急須、そして湯呑みが二つ置かれる。
『お待たせしました、ほうじ茶のホットです。後は自分で淹れてね』
「ケケッ、緑のヤツも良いが、やっぱこれだよな」
「ああ、この独特な香りが堪らない」
『二体とも、前の勇者とボクたちに感謝してね』
「「いつもありがとうございます! 」」
『うん、よろしい』
今日のカレーやお茶など、この店に元いた世界のものがやたらと集まっているのは、全て、前の勇者の我が儘から生まれ、それを店長ともう一体の魔将が再現したものらしい。
正直言って、感謝しかなかった。
「はいこれ、リオンの分だよ」
裏に回っていたアキトが、カウンター越しから盛り付けたカレーを配る。
「ああ、ありがとう。……お前の分は? 」
「僕のはこれ」
そう言って、通常の1.5倍ほど盛られたカレーを自分の席に置いた。
「……お前さ、結構食うよな」
「そうなの? 」
『ほら言ったでしょ、君はまず適量を覚えた方が良いって』
「ホントだね」
すると隣の席から、チーン、と呼び鈴が鳴る。
「ケケッ、店員さーん。こちらにもそれ二つ、お願いできますかー」
『早速、注文が入ったよ。頑張って』
「うん、やってみる」
ここ最近、今までずっと消極的だったアキトは、何かと新しいことに挑戦するようになった。
今もこうして店員のように厨房に立ち、色々なことを学んでいる。
(良いこと…… だよな、うん)
けれどもリオンは、自分のことをもっと知りたいと言っていた真っ直ぐな瞳が、別のものを見ているその姿に、少しだけ寂しく思った。
夕食が終わり、二人は魔将から、いよいよ明日に向けての作戦内容を聞いた。
『これまで待ってもらったのは、他でもなく、親友を確実に倒す為の作戦を立てたかったからだ。最後まで聞いて欲しい』
魔将は棚の奥から、火山の地図を取り出し、二人の目の前に広げる。
『まずはここから中に入って、一番奥にあるここに向かって欲しい』
「へぇ……火山の中にこんな空間があるなんてな」
「それで、着いたらどうするの? 」
『親友を繋いでいる、四つの魔石装置を破壊して欲しい』
「本体を倒しちゃえば、終わりじゃないんだね」
『今のアイツは、火山と繋がっていて、いくら攻撃してもマグマから魔力を吸いとって修復してしまうから意味が無いんだ』
「ケケッ、ちなみにこの世界のマグマは、地下深くにある魔石も一緒に溶けて出来ておりますので、向こうの魔力が尽きることは無いと考えて下さい」
「なるほど…… とりあえず、その親友を火山から引き剥がせばいいんだな」
『その通り、アイツ自身が、火山とマグマを繋ぐ一本の管みたいになっているんだ。だから──リオりん、君にその役目を任せたい』
そう言って、魔将はリオンに頭を下げる。
「俺で……良いのか? 」
『むしろ君が適任だ、だって君には魔力が無いからね』
いきなり自分の欠点を言い当てられ、思わず顔をしかめてしまう。
「……やっぱそうゆうのって、わかるもんなんだな」
『魔法が使えないデメリットは確かにあるんだろうけど、君の最大のメリットは、魔力探知に全く引っ掛からないことだと思うんだ』
魔将が指を鳴らすと、それぞれのテーブルの上に先ほどまで見えなかった小さな氷の塊が現れる。
『アキ君は気付いてたよね? 』
「うん、なにかあるなーって」
『ボクもそうだけど、どんなに優秀な魔法使いや魔道具職人がいても、それを完全に消すことは出来ないくらい、難しいことなんだよ』
微笑みながら、もう一度指を鳴らすと、目の前の氷の塊が割れながら消え、カップに入ったいつか選んだ味のアイスが顔を出す。
あると思っていなかったまさかの長所に、リオンは目を丸くした。
「自分じゃ気付かないことって、案外あるもんなんだな……」
『向こうは恐らく、魔力の高いものから攻撃してくるはず、だからボクとアキ君がそれを引き付ける。タイムリミットは10分だ、それ以上は暑さに耐えられない』
「んー、さすがにちょっと短いような……」
「……そう思いまして、あらかじめ用意しておきました」
困っていた矢先、人狼は大きな袋から、何やら透明な石を取り出した。
「氷の魔力が籠った魔石です。これを装置と組み合わせれば、我々でも氷魔法を使うことが出来ます」
「これだけあれば最低でも20分は延ばせられるでしょう。いやー、雪山に通い詰めて、掘り起こした甲斐がありましたな、ケケケケケッ! 」
『……二体とも、ありがとう』
「ケケッ、その代わり、今日の飯代をタダにしてはくれ……」
『それはそれ、これはこれ』
さらに人狼のげんこつがガーゴイルの頭上に落ちる。
「思ってもないこと言うな、バカタレが!! 」
「──ケッ、知ってた、知ってた」
その後も、各自アイスを食べながら、自分たちの役割を確認した。
『……作戦は以上だ、皆、明日に向けて休んで欲しい』
「ケケッ、じゃあベッドで休ませてもらうとするか、……魔物だってフカフカのベッドで寛ぎたいのです」
「……というわけなので、お二方、お先に失礼します」
「あ……ああ、まだ何も言って無いのに、ありがとう」
それぞれが明日に備えようとしていたその瞬間──
「待ってリオン、なにか来る! 」
突然、地鳴りが聞こえ、地面が激しく揺れた。
棚にあった瓶は落ち、食器が割れて床に散乱する。
「地震……!? まさか──! 」
『イフ───!!』
あまりの揺れの強さに立ち上がることすら出来ない状況の中、魔将だけが行動し、一人で店から飛び出してしまった。
「リオン──! 」
「──わかってる!」
リオンはすぐさま転送魔法を使い、魔将の向かったであろう行き先へと移動した。
「僕たちも急ごう」
「ケッ!? 一体どうやって──!? 」
奥の壁から水流が店の中を一直線に通過し、ガーゴイルと人狼を巻き込みながら押し出していく。
「「ギャアアアアァァァァァァ──!?」」
アキトもその勢いのまま、入り口の扉を蹴り飛ばし、外へと脱出した。
(どうか無事でいて──!)
まさに今、炎の魔将、討伐の作戦が始まろうとしていた。
火山周辺に向かい、多くの魔物を倒したアキトとリオンは、今日も氷の魔将が営むバーに集まるのだった。
「「ただいまー」」
『おかえり、アキ君、リオりん、夕御飯出来てるよ』
「いつも悪いな、助かる」
『お礼を言いたいのはこっちだよ、無理言って長居させてるのはボクの方なんだから』
二人は魔将──今はバーの店長から、この店を宿として無料で使わせてもらっていた。
「あ、この匂い…… 今日はカレーだ」
『大正解、アキ君、手伝ってくれる?』
「うん、わかった」
それだけでなく、朝、昼、晩の三食まで用意してくれるので本当に頭が上がらない。
「こんばんは──ックシュン ……ああ、お二方、いらしてたのですね」
「──ヘックショォォン! ……ケケッ、店長、いつものヤツ頼む」
『フフッ、かしこまりました』
くしゃみと共に、大きな袋を持った人狼とガーゴイルが店の席に座り。
注文を受けた店長は、そそくさとお湯と茶葉を準備していた。
「あんたら…… しばらく見て無かったが、どこ行ってたんだ?」
「……必要な素材を採りに…といった所でしょうか」
「要するに好き勝手やっておりましたな、ケケケッ」
煮え切らない返事をする二体の前に、お湯の入ったティーポットと急須、そして湯呑みが二つ置かれる。
『お待たせしました、ほうじ茶のホットです。後は自分で淹れてね』
「ケケッ、緑のヤツも良いが、やっぱこれだよな」
「ああ、この独特な香りが堪らない」
『二体とも、前の勇者とボクたちに感謝してね』
「「いつもありがとうございます! 」」
『うん、よろしい』
今日のカレーやお茶など、この店に元いた世界のものがやたらと集まっているのは、全て、前の勇者の我が儘から生まれ、それを店長ともう一体の魔将が再現したものらしい。
正直言って、感謝しかなかった。
「はいこれ、リオンの分だよ」
裏に回っていたアキトが、カウンター越しから盛り付けたカレーを配る。
「ああ、ありがとう。……お前の分は? 」
「僕のはこれ」
そう言って、通常の1.5倍ほど盛られたカレーを自分の席に置いた。
「……お前さ、結構食うよな」
「そうなの? 」
『ほら言ったでしょ、君はまず適量を覚えた方が良いって』
「ホントだね」
すると隣の席から、チーン、と呼び鈴が鳴る。
「ケケッ、店員さーん。こちらにもそれ二つ、お願いできますかー」
『早速、注文が入ったよ。頑張って』
「うん、やってみる」
ここ最近、今までずっと消極的だったアキトは、何かと新しいことに挑戦するようになった。
今もこうして店員のように厨房に立ち、色々なことを学んでいる。
(良いこと…… だよな、うん)
けれどもリオンは、自分のことをもっと知りたいと言っていた真っ直ぐな瞳が、別のものを見ているその姿に、少しだけ寂しく思った。
夕食が終わり、二人は魔将から、いよいよ明日に向けての作戦内容を聞いた。
『これまで待ってもらったのは、他でもなく、親友を確実に倒す為の作戦を立てたかったからだ。最後まで聞いて欲しい』
魔将は棚の奥から、火山の地図を取り出し、二人の目の前に広げる。
『まずはここから中に入って、一番奥にあるここに向かって欲しい』
「へぇ……火山の中にこんな空間があるなんてな」
「それで、着いたらどうするの? 」
『親友を繋いでいる、四つの魔石装置を破壊して欲しい』
「本体を倒しちゃえば、終わりじゃないんだね」
『今のアイツは、火山と繋がっていて、いくら攻撃してもマグマから魔力を吸いとって修復してしまうから意味が無いんだ』
「ケケッ、ちなみにこの世界のマグマは、地下深くにある魔石も一緒に溶けて出来ておりますので、向こうの魔力が尽きることは無いと考えて下さい」
「なるほど…… とりあえず、その親友を火山から引き剥がせばいいんだな」
『その通り、アイツ自身が、火山とマグマを繋ぐ一本の管みたいになっているんだ。だから──リオりん、君にその役目を任せたい』
そう言って、魔将はリオンに頭を下げる。
「俺で……良いのか? 」
『むしろ君が適任だ、だって君には魔力が無いからね』
いきなり自分の欠点を言い当てられ、思わず顔をしかめてしまう。
「……やっぱそうゆうのって、わかるもんなんだな」
『魔法が使えないデメリットは確かにあるんだろうけど、君の最大のメリットは、魔力探知に全く引っ掛からないことだと思うんだ』
魔将が指を鳴らすと、それぞれのテーブルの上に先ほどまで見えなかった小さな氷の塊が現れる。
『アキ君は気付いてたよね? 』
「うん、なにかあるなーって」
『ボクもそうだけど、どんなに優秀な魔法使いや魔道具職人がいても、それを完全に消すことは出来ないくらい、難しいことなんだよ』
微笑みながら、もう一度指を鳴らすと、目の前の氷の塊が割れながら消え、カップに入ったいつか選んだ味のアイスが顔を出す。
あると思っていなかったまさかの長所に、リオンは目を丸くした。
「自分じゃ気付かないことって、案外あるもんなんだな……」
『向こうは恐らく、魔力の高いものから攻撃してくるはず、だからボクとアキ君がそれを引き付ける。タイムリミットは10分だ、それ以上は暑さに耐えられない』
「んー、さすがにちょっと短いような……」
「……そう思いまして、あらかじめ用意しておきました」
困っていた矢先、人狼は大きな袋から、何やら透明な石を取り出した。
「氷の魔力が籠った魔石です。これを装置と組み合わせれば、我々でも氷魔法を使うことが出来ます」
「これだけあれば最低でも20分は延ばせられるでしょう。いやー、雪山に通い詰めて、掘り起こした甲斐がありましたな、ケケケケケッ! 」
『……二体とも、ありがとう』
「ケケッ、その代わり、今日の飯代をタダにしてはくれ……」
『それはそれ、これはこれ』
さらに人狼のげんこつがガーゴイルの頭上に落ちる。
「思ってもないこと言うな、バカタレが!! 」
「──ケッ、知ってた、知ってた」
その後も、各自アイスを食べながら、自分たちの役割を確認した。
『……作戦は以上だ、皆、明日に向けて休んで欲しい』
「ケケッ、じゃあベッドで休ませてもらうとするか、……魔物だってフカフカのベッドで寛ぎたいのです」
「……というわけなので、お二方、お先に失礼します」
「あ……ああ、まだ何も言って無いのに、ありがとう」
それぞれが明日に備えようとしていたその瞬間──
「待ってリオン、なにか来る! 」
突然、地鳴りが聞こえ、地面が激しく揺れた。
棚にあった瓶は落ち、食器が割れて床に散乱する。
「地震……!? まさか──! 」
『イフ───!!』
あまりの揺れの強さに立ち上がることすら出来ない状況の中、魔将だけが行動し、一人で店から飛び出してしまった。
「リオン──! 」
「──わかってる!」
リオンはすぐさま転送魔法を使い、魔将の向かったであろう行き先へと移動した。
「僕たちも急ごう」
「ケッ!? 一体どうやって──!? 」
奥の壁から水流が店の中を一直線に通過し、ガーゴイルと人狼を巻き込みながら押し出していく。
「「ギャアアアアァァァァァァ──!?」」
アキトもその勢いのまま、入り口の扉を蹴り飛ばし、外へと脱出した。
(どうか無事でいて──!)
まさに今、炎の魔将、討伐の作戦が始まろうとしていた。
5
あなたにおすすめの小説
劣等アルファは最強王子から逃げられない
東
BL
リュシアン・ティレルはアルファだが、オメガのフェロモンに気持ち悪くなる欠陥品のアルファ。そのことを周囲に隠しながら生活しているため、異母弟のオメガであるライモントに手ひどい態度をとってしまい、世間からの評判は悪い。
ある日、気分の悪さに逃げ込んだ先で、ひとりの王子につかまる・・・という話です。
落としたのは化粧じゃなく、みんなの心でした
444
BL
『醜い顔…汚らしい』
幼い頃、実母が病気によって早くに亡くなった数年後に新しい義母からそう言われたシリルは、その言葉が耳に残って16歳となった今も引きずっていた。
だが、義母のその言葉は真っ赤な嘘でシリルはとても美しかった。ただ前妻の息子であるシリルに嫉妬した結果こぼした八つ当たりの言葉であったのをシリルは知らずに、義母のいう醜い顔を隠すために化粧をする。
その結果、彼は化粧によって本当に醜い顔になってしまった。そんな彼が虐げられながらも徐々に周囲を絆す話
暴力表現があるところには※をつけております
時間を戻した後に~妹に全てを奪われたので諦めて無表情伯爵に嫁ぎました~
なりた
BL
悪女リリア・エルレルトには秘密がある。
一つは男であること。
そして、ある一定の未来を知っていること。
エルレルト家の人形として生きてきたアルバートは義妹リリアの策略によって火炙りの刑に処された。
意識を失い目を開けると自称魔女(男)に膝枕されていて…?
魔女はアルバートに『時間を戻す』提案をし、彼はそれを受け入れるが…。
なんと目覚めたのは断罪される2か月前!?
引くに引けない時期に戻されたことを嘆くも、あの忌まわしきイベントを回避するために奔走する。
でも回避した先は変態おじ伯爵と婚姻⁉
まぁどうせ出ていくからいっか!
北方の堅物伯爵×行動力の塊系主人公(途中まで女性)
第2王子は断罪役を放棄します!
木月月
BL
ある日前世の記憶が蘇った主人公。
前世で読んだ、悪役令嬢が主人公の、冤罪断罪からの巻き返し痛快ライフ漫画(アニメ化もされた)。
それの冒頭で主人公の悪役令嬢を断罪する第2王子、それが俺。内容はよくある設定で貴族の子供が通う学園の卒業式後のパーティーにて悪役令嬢を断罪して追放した第2王子と男爵令嬢は身勝手な行いで身分剥奪ののち追放、そのあとは物語に一切現れない、と言うキャラ。
記憶が蘇った今は、物語の主人公の令嬢をはじめ、自分の臣下や婚約者を選定するためのお茶会が始まる前日!5歳児万歳!まだ何も起こらない!フラグはバキバキに折りまくって折りまくって!なんなら5つ上の兄王子の臣下とかも!面倒いから!王弟として大公になるのはいい!だがしかし自由になる!
ここは剣と魔法となんならダンジョンもあって冒険者にもなれる!
スローライフもいい!なんでも選べる!だから俺は!物語の第2王子の役割を放棄します!
この話は小説家になろうにも投稿しています。
虚ろな檻と翡翠の魔石
篠雨
BL
「本来の寿命まで、悪役の身体に入ってやり過ごしてよ」
不慮の事故で死んだ僕は、いい加減な神様の身勝手な都合により、異世界の悪役・レリルの器へ転生させられてしまう。
待っていたのは、一生を塔で過ごし、魔力を搾取され続ける孤独な日々。だが、僕を管理する強面の辺境伯・ヨハンが運んでくる薪や食事、そして不器用な優しさが、凍てついた僕の心を次第に溶かしていく。
しかし、穏やかな時間は長くは続かない。魔力を捧げるたびに脳内に流れ込む本物のレリルの記憶と領地を襲う未曾有の魔物の群れ。
「僕が、この場所と彼を守る方法はこれしかない」
記憶に翻弄され頭は混乱する中、魔石化するという残酷な決断を下そうとするが――。
転生したようだけど?流れに身を任せていたら悪役令息?として断罪されていた――分からないまま生きる。
星乃シキ
BL
発作の後に目覚めたら、公爵家嫡男の身体だった。
前世の記憶だけを抱えたまま生きるレイは、ある夜、男の聖女への嫌がらせの罪で断罪される。
だが図書室の記録が冤罪を覆す。
そしてレイは知る。
聖女ディーンの本当の名はアキラ。
同じ日本から来た存在だった。
帰りたい聖女と、この身体で生きるレイ。
秘密を共有した二人は、友達になる。
人との関わりを避けてきたレイの人間関係が、少しずつ動き始める。
婚約破棄を傍観していた令息は、部外者なのにキーパーソンでした
Cleyera
BL
貴族学院の交流の場である大広間で、一人の女子生徒を囲む四人の男子生徒たち
その中に第一王子が含まれていることが周囲を不安にさせ、王子の婚約者である令嬢は「その娼婦を側に置くことをおやめ下さい!」と訴える……ところを見ていた傍観者の話
:注意:
作者は素人です
傍観者視点の話
人(?)×人
安心安全の全年齢!だよ(´∀`*)
俺は夜、社長の猫になる
衣草 薫
BL
冤罪で職を追われた葵は、若き社長・鷹宮に拾われる。
ただし条件は――夜は“猫”として過ごすこと。
言葉を話さず、ただ撫でられるだけの奇妙な同居生活。
タワマン高層階の部屋で、葵は距離を崩さない鷹宮に少しずつ惹かれていく。
けれど葵はまだ知らない。自分が拾われた本当の理由を。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる