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肉の壁
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源たちと別に、東雲たちは心臓部にあるコアを除去するため、山の向こう側に渡った。怪獣の背を迂回して腹部に到着すると、すでに基礎処理班が作業を開始していた。
機材を準備する東雲たちに、その班長が近づいてきた。
「東雲さん、こいつ腸に随分ガスが溜まってますから気を付けてください」
「分かりました。いつもご苦労様です。」
「こちらこそですよ」
班長は少し頭を下げると、現場に戻っていった。山を丸々隠すほどの巨体を持つ怪獣にはその死後、体の急速な腐敗によって有毒ガスが発生する。基礎処理班はそのガスの処理と大まかな解体を担当している。今は、怪獣の腹部に管を刺して、消化器系に溜まるガスを外に出し、それに引火させ処理する作業をしている。そのため、現場は怪獣の腹に何本も刺さった管から炎が燃え盛るという宗教じみた様相を呈していた。実際、怪獣を崇拝する人間は一定数存在し、その一部の過激派は、度々怪獣の権利を訴えるデモを行っており、各国政府はその都度速やかに鎮圧している。
「そろそろマスクとゴーグルを付けるぞ」
東雲は、白石と諏訪部、それに同行する自衛隊員にそう呼びかけた。
「東雲さん、ちょっといいですか?」
不意に諏訪部が言った。
「実は駆除の際に胸椎の一部が損傷しているんですけど、これがどうも第一胸椎と第二胸椎の様で…」
「とすると、あばらと肩甲骨が危険だな」
「ですが、それを待っていたら一か月近くかかります」
白石は語気に力を込めてそう言った。浄化作業はできるだけ時間をかけてはならないのだ。
「……分かった。このまま浄化作業を行う。君もそれでいいな」
東雲は同行する自衛隊員を見た。
「その程度の危険はすでに心得ている。私は問題ない」
東雲はそれを聞くとマスクとゴーグルを被り、基礎処理班の待つ体内への入り口、開口部へと向かった。
『東雲班長、ここから真っ直ぐ行けば肝臓をかすめて肺に到達できます。そこから術刀で心臓まで邪魔な組織を切開してください。コアは左心室の壁に癒着しているので後はお願いします』
『了解した。術刀をくれ』
『新品ですので気を付けてください』
基礎処理班の一人が東雲に、鞘に入った刀のようなものを一本渡した。これは怪獣用に巨大化したメスで、重機の使えない部位の分厚い脂肪や筋肉をこれで人力で切断する。
『では私と諏訪部が先に侵入する。それに白石と石川が続け』
東雲は術刀をバックパックのホルダーに接続すると、真っ黒な開口部に入っていった。
ヘッドライトを付けてもなお暗い体内は、基礎処理班のおかげで肺までの通路がきれいにくりぬかれていた。滲み出る黒い血が底に溜まり、歩くたびにビチャビチャと気持ちの悪い音を出した。肺は、肺胞の一部があらかじめ取り除かれていた。その広さは、成人した人間が四人入っても十分なスペースがあるほどだ。東雲は奥の隔壁を指さすと言った。
『ここから切開する。諏訪部と石川、肉片を運ぶのを手伝ってくれ』
石川はそれに難色を示したが、迅速な浄化のため渋々それを引き受けた。
東雲は鞘から刀身を抜き取ると、両手に持ち、肺の隔壁に深々と突き刺した。先が緩やかに膨らんでいる術刀は、一切の抵抗なく隔壁をそこから切り離した。しばらく切り進めると、心臓の分厚い筋肉に到達した。この時点で白石以外のメンバーはその防護服を血で真っ黒に染めていた。
東雲がその壁に術刀を突きさすと、そこからどす黒い血が勢いよく噴き出した。
『これは!そうか、まだ血抜きはしていないのか!』
東雲は血の濁流に押し負けまいと突き刺した術刀をしっかりと握りしめた。そうして心臓から急激に血が失われると、すでに肺の中は血の池と化しており、膝の丈まで血が溜まっていた。
『これぞまさしく血の池地獄だな…』
諏訪部はその光景に圧倒された。いくつもの生物を間近で観察してきた諏訪部でも、これは初めてのことだった。
『すまない、私のミスだ。もう少し慎重に切開する』
東雲はそう言ってゆっくり心臓の壁を切り開くと、左心室にたどり着いた。左心室は、中を満たしていた血液が抜けた直後で、ぐっしょりと濡れていた。東雲たちは血の滴るその中に足を踏み入れると、目の前に心筋と癒着して半球だけ見えるコアを発見した。源はそれをゴーグルのカメラで撮影すると、白石に合図した。石川は担いでいたエアライフルを肩から下ろし、薬室を確認した。
白石は手袋を取ると、灰色のコアの前に跪き、それに両手で触れた。そして目を閉じようとしたとき、東雲たちの視界は一瞬にして真っ暗になった。
「聞こえるか、白石、諏訪部、石川!だめだ、赤本たちにも繋がらない」
東雲は術刀の柄で何とかスペースを確保しながら、何度も班員たちに呼びかけた。
(諏訪部の言っていた胸椎の損傷か!欠落した骨の下敷きになった…)
東雲は分厚い肉に挟まれて四つん這いになりながら状況を整理していた。
(左心室にいたおかげで心筋の厚みで押しつぶされなかった。だが他の班員たちはどうなった?くそ!俺が判断を間違えたばっかりに。俺はまた同じ過ちを繰り返すのか…!)
東雲は何とか隙間を這っていこうとしたが、肉の壁は人間にどうこう出来る重量ではなかった。
(これは基礎処理班の救助を待つしかないか…)
救助はすぐに現れた。東雲の横から細長い袋のようなものが伸びてくると、それが膨らみ始め、徐々に天井が持ち上がり始めたのだ。
「聞こえますか、東雲さん!赤本です、聞こえたら何か合図を!」
赤本の叫ぶ声が聞こえる。おそらくスピーカーだろう。
「源と救護班をそちらに送りました。救助と浄化作業を同時に行います!」
(ということは源は浄化を成功させたのか?)
東雲はだんだん開けてきた視界を確認しつつ、考えた。だがその思考はすぐに中断された。白石たちの姿が見えてきたからである。そして同時に東雲は絶句した。白石と諏訪部は出血はあるもの重体ではない様子だった。だが、同行していた石川は、頭がヘルメットごと潰れていた。東雲は、持ち上がる天井にだらりとはりつく脳漿の一部から目が離せなかった。
(俺のせいで…)
半分放心する東雲の背中を突然誰かが軽く叩いた。力なく東雲が振り返ると、それは源だった。源は石川の凄惨な死にざまに少し顔を歪ませると、すぐに白石の元へと向かった。諏訪部は砕けたマスクの代わりに酸素マスクが取り付けられ、心室内部はジャッキによって十分に押し上げられた。
『白石さん、聞こえますか?』
源は両膝をつき、横たわる白石の上半身を両手で慎重に持ち上げると、ゴーグル越しに白石の目を見た。源の呼びかけに白石は、つぶっていた目をうっすらと開け始めた。
『た、すけ…』
『はい、助けに着ました。僕が分かりますか?』
『源…さん?』
『そうです。意識があるようで安心しました。これから担架が来るので少しここで安静にしていてください。もう大丈夫ですから』
源はマスク越しに笑顔を作ると、そっと白石を下ろした。
『源さん、浄化は…』
『それも大丈夫です。僕が代わりに浄化します』
源は手袋をとると片手をコアに当て、目をつぶった。するとビシッという鋭い音とともにコアに亀裂が入り、見る見るうちにコアの色が抜け、半透明になった。
(すごい)
白石はその一部始終を見てそう思った。浄化する過程でコアにひびが入るなんて。しかも片手で。
(源さん、一体何者なんだろう…)
源を見つめるその視線には、単なる好奇心以外の何かが混ざっている気がした。
東雲たちを怪獣の体内から救出すると、すぐに救急車両に乗せられた。最寄りの病院は静岡にあるのだ。
「東雲さんたち、大丈夫でしょうか」
源は既に制服から作業服に着替えている。その横で赤本が答えた。
「医師の話だと三人ともあばらが何本か折れているらしい。諏訪部は呼吸器系の炎症、白石は右足が骨折しているらしい。同行していた隊員に比べればまだ幸運だろう」
源は石川という隊員の砕けた頭部を思い出した。いやな記憶だ。
「今日中には静岡市の病院で治療してもらう予定らしい。明日は見舞いに行くぞ」
「そうですね」
怪獣処理中に起こったこの人身事故は、死者一名と負傷者3名を出した大事故として大々的にニュースで放送され、自衛隊と内閣は、野党と本土守備隊からの激しい批判を浴びることとなった。
機材を準備する東雲たちに、その班長が近づいてきた。
「東雲さん、こいつ腸に随分ガスが溜まってますから気を付けてください」
「分かりました。いつもご苦労様です。」
「こちらこそですよ」
班長は少し頭を下げると、現場に戻っていった。山を丸々隠すほどの巨体を持つ怪獣にはその死後、体の急速な腐敗によって有毒ガスが発生する。基礎処理班はそのガスの処理と大まかな解体を担当している。今は、怪獣の腹部に管を刺して、消化器系に溜まるガスを外に出し、それに引火させ処理する作業をしている。そのため、現場は怪獣の腹に何本も刺さった管から炎が燃え盛るという宗教じみた様相を呈していた。実際、怪獣を崇拝する人間は一定数存在し、その一部の過激派は、度々怪獣の権利を訴えるデモを行っており、各国政府はその都度速やかに鎮圧している。
「そろそろマスクとゴーグルを付けるぞ」
東雲は、白石と諏訪部、それに同行する自衛隊員にそう呼びかけた。
「東雲さん、ちょっといいですか?」
不意に諏訪部が言った。
「実は駆除の際に胸椎の一部が損傷しているんですけど、これがどうも第一胸椎と第二胸椎の様で…」
「とすると、あばらと肩甲骨が危険だな」
「ですが、それを待っていたら一か月近くかかります」
白石は語気に力を込めてそう言った。浄化作業はできるだけ時間をかけてはならないのだ。
「……分かった。このまま浄化作業を行う。君もそれでいいな」
東雲は同行する自衛隊員を見た。
「その程度の危険はすでに心得ている。私は問題ない」
東雲はそれを聞くとマスクとゴーグルを被り、基礎処理班の待つ体内への入り口、開口部へと向かった。
『東雲班長、ここから真っ直ぐ行けば肝臓をかすめて肺に到達できます。そこから術刀で心臓まで邪魔な組織を切開してください。コアは左心室の壁に癒着しているので後はお願いします』
『了解した。術刀をくれ』
『新品ですので気を付けてください』
基礎処理班の一人が東雲に、鞘に入った刀のようなものを一本渡した。これは怪獣用に巨大化したメスで、重機の使えない部位の分厚い脂肪や筋肉をこれで人力で切断する。
『では私と諏訪部が先に侵入する。それに白石と石川が続け』
東雲は術刀をバックパックのホルダーに接続すると、真っ黒な開口部に入っていった。
ヘッドライトを付けてもなお暗い体内は、基礎処理班のおかげで肺までの通路がきれいにくりぬかれていた。滲み出る黒い血が底に溜まり、歩くたびにビチャビチャと気持ちの悪い音を出した。肺は、肺胞の一部があらかじめ取り除かれていた。その広さは、成人した人間が四人入っても十分なスペースがあるほどだ。東雲は奥の隔壁を指さすと言った。
『ここから切開する。諏訪部と石川、肉片を運ぶのを手伝ってくれ』
石川はそれに難色を示したが、迅速な浄化のため渋々それを引き受けた。
東雲は鞘から刀身を抜き取ると、両手に持ち、肺の隔壁に深々と突き刺した。先が緩やかに膨らんでいる術刀は、一切の抵抗なく隔壁をそこから切り離した。しばらく切り進めると、心臓の分厚い筋肉に到達した。この時点で白石以外のメンバーはその防護服を血で真っ黒に染めていた。
東雲がその壁に術刀を突きさすと、そこからどす黒い血が勢いよく噴き出した。
『これは!そうか、まだ血抜きはしていないのか!』
東雲は血の濁流に押し負けまいと突き刺した術刀をしっかりと握りしめた。そうして心臓から急激に血が失われると、すでに肺の中は血の池と化しており、膝の丈まで血が溜まっていた。
『これぞまさしく血の池地獄だな…』
諏訪部はその光景に圧倒された。いくつもの生物を間近で観察してきた諏訪部でも、これは初めてのことだった。
『すまない、私のミスだ。もう少し慎重に切開する』
東雲はそう言ってゆっくり心臓の壁を切り開くと、左心室にたどり着いた。左心室は、中を満たしていた血液が抜けた直後で、ぐっしょりと濡れていた。東雲たちは血の滴るその中に足を踏み入れると、目の前に心筋と癒着して半球だけ見えるコアを発見した。源はそれをゴーグルのカメラで撮影すると、白石に合図した。石川は担いでいたエアライフルを肩から下ろし、薬室を確認した。
白石は手袋を取ると、灰色のコアの前に跪き、それに両手で触れた。そして目を閉じようとしたとき、東雲たちの視界は一瞬にして真っ暗になった。
「聞こえるか、白石、諏訪部、石川!だめだ、赤本たちにも繋がらない」
東雲は術刀の柄で何とかスペースを確保しながら、何度も班員たちに呼びかけた。
(諏訪部の言っていた胸椎の損傷か!欠落した骨の下敷きになった…)
東雲は分厚い肉に挟まれて四つん這いになりながら状況を整理していた。
(左心室にいたおかげで心筋の厚みで押しつぶされなかった。だが他の班員たちはどうなった?くそ!俺が判断を間違えたばっかりに。俺はまた同じ過ちを繰り返すのか…!)
東雲は何とか隙間を這っていこうとしたが、肉の壁は人間にどうこう出来る重量ではなかった。
(これは基礎処理班の救助を待つしかないか…)
救助はすぐに現れた。東雲の横から細長い袋のようなものが伸びてくると、それが膨らみ始め、徐々に天井が持ち上がり始めたのだ。
「聞こえますか、東雲さん!赤本です、聞こえたら何か合図を!」
赤本の叫ぶ声が聞こえる。おそらくスピーカーだろう。
「源と救護班をそちらに送りました。救助と浄化作業を同時に行います!」
(ということは源は浄化を成功させたのか?)
東雲はだんだん開けてきた視界を確認しつつ、考えた。だがその思考はすぐに中断された。白石たちの姿が見えてきたからである。そして同時に東雲は絶句した。白石と諏訪部は出血はあるもの重体ではない様子だった。だが、同行していた石川は、頭がヘルメットごと潰れていた。東雲は、持ち上がる天井にだらりとはりつく脳漿の一部から目が離せなかった。
(俺のせいで…)
半分放心する東雲の背中を突然誰かが軽く叩いた。力なく東雲が振り返ると、それは源だった。源は石川の凄惨な死にざまに少し顔を歪ませると、すぐに白石の元へと向かった。諏訪部は砕けたマスクの代わりに酸素マスクが取り付けられ、心室内部はジャッキによって十分に押し上げられた。
『白石さん、聞こえますか?』
源は両膝をつき、横たわる白石の上半身を両手で慎重に持ち上げると、ゴーグル越しに白石の目を見た。源の呼びかけに白石は、つぶっていた目をうっすらと開け始めた。
『た、すけ…』
『はい、助けに着ました。僕が分かりますか?』
『源…さん?』
『そうです。意識があるようで安心しました。これから担架が来るので少しここで安静にしていてください。もう大丈夫ですから』
源はマスク越しに笑顔を作ると、そっと白石を下ろした。
『源さん、浄化は…』
『それも大丈夫です。僕が代わりに浄化します』
源は手袋をとると片手をコアに当て、目をつぶった。するとビシッという鋭い音とともにコアに亀裂が入り、見る見るうちにコアの色が抜け、半透明になった。
(すごい)
白石はその一部始終を見てそう思った。浄化する過程でコアにひびが入るなんて。しかも片手で。
(源さん、一体何者なんだろう…)
源を見つめるその視線には、単なる好奇心以外の何かが混ざっている気がした。
東雲たちを怪獣の体内から救出すると、すぐに救急車両に乗せられた。最寄りの病院は静岡にあるのだ。
「東雲さんたち、大丈夫でしょうか」
源は既に制服から作業服に着替えている。その横で赤本が答えた。
「医師の話だと三人ともあばらが何本か折れているらしい。諏訪部は呼吸器系の炎症、白石は右足が骨折しているらしい。同行していた隊員に比べればまだ幸運だろう」
源は石川という隊員の砕けた頭部を思い出した。いやな記憶だ。
「今日中には静岡市の病院で治療してもらう予定らしい。明日は見舞いに行くぞ」
「そうですね」
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