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第27話 何人の味
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重い足取りで自転車を漕いでいた。
最短ルートで行けば15分で着くのだが、心を落ち着かせるために少し周り道をしてスーパーに向かった。待ち合わせ場所のスーパーは長い坂を下りた所にあり、いつもは頬にあたる風が心地よくブレーキを使わずに下るのだが、今日はブレーキをかけてゆっくりと下った。
坂の終盤に差し掛かった頃、部屋着姿のまなみを見つけた。まなみも僕の姿を見つけたのか小さな手を懸命に降っていた。
「めっちゃ部屋着やん」
「家デートだしそのまま来ちゃった」
「着替えるのめんどくさいもんなあ」
「うん」
まなみはスウェットの上下にダウンジャケットを着ていた。スウェットのサイズが少し小さいのか身体のラインが綺麗に映し出されおり、細いがムチっとした下半身は僕を誘惑するには十分な程の色気を放っていた。僕達はまなみの家へ自転車を進めた。
「まなみっていい所に住んでるよなあ」
「そうかなあ……
生まれた時からここに住んでるからわからないよ」
まなみの家は高級住宅街にあり、どの家を見ても高級車が停められていた。そして高級住宅街の北寄りにあるまなみの家に着いた。
なんやこの家は
僕は驚いた。まなみの家は周りのどの家よりも大きく、駐車場には高級車が2台も停められ虎やライオンの銅像までもが所狭しと置かれていた。僕はまなみに指示された場所に自転車を止め玄関をくぐった。
「お邪魔します」
「先に私の部屋入っといてよ。階段登ってすぐの所だから」
「わかった……」
僕は先にまなみの部屋に入るように指示され、埃1つない階段を登りホテルのような扉を開けた。扉を開けた瞬間女性の匂いというのだろうか、甘い匂いを僕の鼻は察知した。
まなみの部屋は僕の部屋3つ分ぐらいの広さがあり、明らかに大きいサイズのベッドや上質な素材で作られた勉強机など格の違いを見せつけられた。
僕は椅子に腰掛けることなくまなみが入ってくるのを待っていた。
「座っててくれたらよかったのに」
まなみはコーヒーとお菓子を手に持ちながら僕に言った。
「ミルク入れる?」
「多めでお願い。まなみはミルク入れへんの?」
「うん。私はブラック派なの」
「大人やなあ。ブラックなんか苦いだけやわ」
「私も最初はそうだったけど飲んでるうちに慣れたよ」
自分からブラックコーヒーを飲み始めたとは考えずらく、昔付き合っていた男の影響かと心の中で思った。
僕達はベットを椅子代わりにして腰掛け、コーヒーを飲んだりお菓子を食べながら話をしていた。まなみは僕の肩がお気に入りなのか水族館帰りの電車のように頭を預けてきた。
相変わらずいい匂いするなあ
まなみの頭から発する甘い香りを楽しんでいる僕がいた。僕は自分では意識していないが匂いフェチなのかもしれない。
「なんか眠たくなってきたね、
ちょっとだけ昼寝しよ?」
「いいよ」
まなみの突然の言葉に僕は「いいよ」としか言えなかった。
僕とまなみは椅子代わりのベットから本来の姿、寝るためのベットに寝そべった。
手を繋ぎながら仰向けで寝そべり、まなみは目を閉じながら話してきた。
「好きな人といると落ち着く」
「落ち着くよなあ。まなみは男の人と布団入るの初めて?」
「秘密。そっちはどうなの?」
「じゃあ僕も秘密にする」
「過去の恋愛とか気になるの?」
「ちょっと気になるかな」
本当はすごく気になるのだが……
以前テレビか雑誌で男性は過去の恋愛を別々に保存し、女性は上書き保存されるということを聞いたことがあるが、まさにその通りのようなまなみの態度だった。
このベッドは何人の男の味を知っているのだろうか?
きっと僕は数ある男の1人でしかないのだろうなあ……
僕も仰向けのまま目を瞑り物思いにふけていた。
そして数分か経った頃、身体に重さを感じるとともに甘い香りが僕に近づいてきた。
暖かい何かが僕の唇に触れた。
最短ルートで行けば15分で着くのだが、心を落ち着かせるために少し周り道をしてスーパーに向かった。待ち合わせ場所のスーパーは長い坂を下りた所にあり、いつもは頬にあたる風が心地よくブレーキを使わずに下るのだが、今日はブレーキをかけてゆっくりと下った。
坂の終盤に差し掛かった頃、部屋着姿のまなみを見つけた。まなみも僕の姿を見つけたのか小さな手を懸命に降っていた。
「めっちゃ部屋着やん」
「家デートだしそのまま来ちゃった」
「着替えるのめんどくさいもんなあ」
「うん」
まなみはスウェットの上下にダウンジャケットを着ていた。スウェットのサイズが少し小さいのか身体のラインが綺麗に映し出されおり、細いがムチっとした下半身は僕を誘惑するには十分な程の色気を放っていた。僕達はまなみの家へ自転車を進めた。
「まなみっていい所に住んでるよなあ」
「そうかなあ……
生まれた時からここに住んでるからわからないよ」
まなみの家は高級住宅街にあり、どの家を見ても高級車が停められていた。そして高級住宅街の北寄りにあるまなみの家に着いた。
なんやこの家は
僕は驚いた。まなみの家は周りのどの家よりも大きく、駐車場には高級車が2台も停められ虎やライオンの銅像までもが所狭しと置かれていた。僕はまなみに指示された場所に自転車を止め玄関をくぐった。
「お邪魔します」
「先に私の部屋入っといてよ。階段登ってすぐの所だから」
「わかった……」
僕は先にまなみの部屋に入るように指示され、埃1つない階段を登りホテルのような扉を開けた。扉を開けた瞬間女性の匂いというのだろうか、甘い匂いを僕の鼻は察知した。
まなみの部屋は僕の部屋3つ分ぐらいの広さがあり、明らかに大きいサイズのベッドや上質な素材で作られた勉強机など格の違いを見せつけられた。
僕は椅子に腰掛けることなくまなみが入ってくるのを待っていた。
「座っててくれたらよかったのに」
まなみはコーヒーとお菓子を手に持ちながら僕に言った。
「ミルク入れる?」
「多めでお願い。まなみはミルク入れへんの?」
「うん。私はブラック派なの」
「大人やなあ。ブラックなんか苦いだけやわ」
「私も最初はそうだったけど飲んでるうちに慣れたよ」
自分からブラックコーヒーを飲み始めたとは考えずらく、昔付き合っていた男の影響かと心の中で思った。
僕達はベットを椅子代わりにして腰掛け、コーヒーを飲んだりお菓子を食べながら話をしていた。まなみは僕の肩がお気に入りなのか水族館帰りの電車のように頭を預けてきた。
相変わらずいい匂いするなあ
まなみの頭から発する甘い香りを楽しんでいる僕がいた。僕は自分では意識していないが匂いフェチなのかもしれない。
「なんか眠たくなってきたね、
ちょっとだけ昼寝しよ?」
「いいよ」
まなみの突然の言葉に僕は「いいよ」としか言えなかった。
僕とまなみは椅子代わりのベットから本来の姿、寝るためのベットに寝そべった。
手を繋ぎながら仰向けで寝そべり、まなみは目を閉じながら話してきた。
「好きな人といると落ち着く」
「落ち着くよなあ。まなみは男の人と布団入るの初めて?」
「秘密。そっちはどうなの?」
「じゃあ僕も秘密にする」
「過去の恋愛とか気になるの?」
「ちょっと気になるかな」
本当はすごく気になるのだが……
以前テレビか雑誌で男性は過去の恋愛を別々に保存し、女性は上書き保存されるということを聞いたことがあるが、まさにその通りのようなまなみの態度だった。
このベッドは何人の男の味を知っているのだろうか?
きっと僕は数ある男の1人でしかないのだろうなあ……
僕も仰向けのまま目を瞑り物思いにふけていた。
そして数分か経った頃、身体に重さを感じるとともに甘い香りが僕に近づいてきた。
暖かい何かが僕の唇に触れた。
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