異世界は地球よりも残酷だった

始まりの始まり

エルク

光輝く朝日。
この世界にも地球と同じような太陽が昇る。輝かしい光が植物に反射し、地球と同じような落葉樹林を照らしている。

山々に囲まれているこの街はまるで平安時代を思い出すような、
いや中世ヨーロッパと混ざった感じの
中途半端な街である。

窓から見える街はこれくらいしか
分からない。

今日も多分暇だ。
剣と魔法がある国 
という異世界なら素晴らしいのだか、
残念ながら魔法は存在しない。
多分、、
今まで誰も使った事がない。
魔力探知、ステータスオープン
と念じてもステータスが現れないからだ。

あと、たまにいかにも貴族様みたいな服を着ている人が街を通る。
服に模様があって綺麗だ。勿論、男しか見てないが。

とりあえず暇なので
魔法使いたい。魔法使いたいと叫んでいる。
異世界に行ったらよくある事だ。
ウォーターカッターで木を切り倒したい。ストレス発散させろ。

何回も言ってるが親がいるときも
いない時も自由ではない。
つまり動けない。
ちなみに親は平民だ。
つまり、俺も平民である。
貴族に生まれたかった。
そして

ゴージャスな暮らしがシタカッタナ。

10日後ーーーーー


システム
                検索



あ、なんか頭に現れた。
googl◯みたいな検索が頭に出てきた。
やべーーーーーーーー

さっきsystemと呼んだら出てきたのだ。

なんで、systemって呼んだって？
決まってるだろ。
あのアニメ。
statem ◯◯◯と
呼ぶとステータスが出て来たから
実験してたのだ。


努力は報われる。


努力してないって？
人間一番ヒマな時が一番地獄だったり
するのだ。
する事がなさすぎて
ストレスが溜まり、ストレスが溜まり
地獄だ。

だが、今日でヒマから解放される。

チートスキル

で、これから俺のターンなんだ。
俺の通りに物語が進んでいくはず。

だが、怖いのは、

ことばを入力した途端 
頭が痛くなって死亡

ガン細胞が活性化し色んなところに転移して死亡

神がやって来て死亡

とかありそうで怖いから
気をつけないといけない。

まぁどーせ期待を裏切って死ぬ事はないと思うけど。

で、
まずは試しに一番最初に入力する事は


小説家になろう   検索

理由は
毎日読んでいた本の
続きが知りたい
もしかしたら、自分も主人公と同じようにハーレムになったり
色々出来るかも
知れない。
勉強にもなるから検索してみようと考えている。


検索結果

小説家になろう  ！権限がありません
http//narou.com

wikipedia    小説になろうとは    
http//wikipedia.com

ニこニこ辞書
http//nikoniko.com

検索結果は
VRを付けているように
視界の左端に表示されている。
ただ、しょぼい。
グー◯ルの方が100倍マシである

しかも、、

権限がありません。

と書いてる。ふざけてるのか
と思うが深入りはしないでおく。

まあ、
辞書が読めるだけでもありがたい。

何が言いたいって？

察しがいい奴はわかるかも知れない。


つまり


進んだ異世界の娯楽を売って金儲け

が出来るという事だ。
進んだ世界の科学技術を
発明しましたって売ったら
この世界勝ち組みになるかも知れない。

世界は僕の物だと神が宣言したと言っても過言ではない。

図にすると

金がある
↓
女の子達が寄ってくる
↓
貴族になれる
↓
強い武器変える
↓
強いモンスターを狩れる
↓
また、女が手に入る。金が入る。

以後無限ループの繰り返しだ。

やばい、ニヤケが止まらない。
どうしよう。