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本編
34 我が主に永遠の忠誠を(アルメルside)
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「ねえ、兄さん。この部屋の掃除は私がしておくから、兄さんは隣の部屋をお願いできるかしら?」
私がそう提案をすると、部屋の掃除をしていたアドレーがこちらを振り返り、首を傾げながら聞き返してきました。
「うん……? それは構わないけど、どうして?」
「今朝、花屋で白いダリアを買ってきたの。だから、今日はこの部屋にダリアを生けようと思って……」
「ああ、そういうことか。わかったよ」
「突然、代わってほしいなんて言ってごめんなさい」
「いや、気にしなくていいよ。お前がリヒト様のことを大好きなのは、僕が一番よくわかっているからね。気の済むまでリヒト様の寝室を掃除すればいいさ」
そう言いながら、アドレーはからかうように肩をすくめてみせました。
「もう、兄さんったら……誤解を招くようなことを言わないで。私の、リヒト様に対する想いはそのようなものではありません!」
少し苛立った私は、部屋から追い出すようにアドレーの背中を両手で押しました。漸くからかうのをやめたアドレーは、「やれやれ」と大げさにため息をつきながら部屋を出ていきました。
「はぁ……ああいうふざけたところさえなければ、いい兄さんなんだけれど……」
アドレーを追い払った私は小さいため息をつくと、部屋の隅に立てかけてあった箒を手に取りました。
今日は、お仕事で暫く泊まり込みをされていたリヒト様がお屋敷にお戻りになる日です。ですから、いつもより念入りにお掃除をしておかなければなりません。
リヒト様は青い薔薇を大変好まれているので、寝室に置いてある花瓶にはいつも青い薔薇を生けていました。
ですが……昨日はなぜか朝生けたばかりの薔薇が、夕方には萎れてしまっていたのです。
普段なら一週間は持つはずなのですが、昨日に限っては一日も経たずに萎れてしまいました。
それを見て、不吉な予感がした私は「もしかして、リヒト様に何か良くないことが起きたのでは……」と不安になりました。
けれども、その後、特に連絡が来ることもなく翌日になりました。もし、リヒト様に何かあったとしたら、真っ先にこのお屋敷に連絡が来るはずです。
少し心配ではありますが……何もないと信じて、リヒト様がお帰りになるのを待つことにします。
この通り、私は主であるリヒト様のことをとてもお慕い申しております。もしリヒト様に何かあったらと思うと、気が気ではありません。
そのため、アドレーもよくからかってくるのですが……私がリヒト様に対して抱く想いは、恋情などといった感情とは違うものなのです。
強いて言えば、忠誠心──一途な真心と言えば、おわかり頂けるでしょうか。リヒト様が私との隷属契約を解消しない限りはお側にお仕えし、もし許されるならば一生を捧げる心づもりでいるのです。
そう考えながら、私は自分がリヒト様に拾われた日のことを思い出しました。
◆
リヒト様に拾われる前の私とアドレーは、とても横暴な振る舞いをするマスターに仕えていました。
そのマスターは、リーヴェの町の北に位置する小さな村の領主でした。外面がいいので、村人からは慕われていたようです。
私達兄妹がそのマスターの元にいた期間は、五年ほどです。
私達は五年間、毎日のように罵倒され度重なる暴力にも耐えてきました。
辛い日々でしたが、「生きていればいつかいいことがあるはずだ」というアドレーの言葉に励まされ、何とか二人で支え合って生きてきました。
アドレーは幼少時から楽観的な性格で、いつも私を元気付けてくれました。
そんな風に、前向きな兄の背中を見て育ったお陰なのでしょうか。リヒト様と出会うまでの五年間は、毎日が地獄のようでしたが、一度も「死にたい」と思ったことはありませんでした。
ある日のこと。マスターが隣町に買い物に出かけるというので、私達兄妹は荷物持ちのためについていくことになりました。
その時、マスターは街で花瓶を買ったのですが……あろうことか、私は帰り道でその花瓶を落として割ってしまったのです。それを見るなり、マスターは激しい剣幕で私を怒鳴りつけました。
「なんてことをしてくれるんだ、お前は! 荷物持ちすらまともにできないなんて、本当に使えない奴だな!」
そう罵倒され、強く蹴りつけられた私は壁に体を打ちつけ、その場に倒れ込んでしまいました。
「申し訳ございません、旦那様。どうかお許し下さい……」
「旦那様! 罰なら僕が受けますから……! どうか、妹だけは……!」
壁に叩きつけられ起き上がることもできない私を見て、アドレーは必死に庇おうとしてくれました。
「ええい! うるさい! こうなったら、お前達二人とも、魔法で仕置きしてくれるわ!」
その言葉と同時に、マスターの手が青い光を帯びました。
マスターが得意とする氷魔法【グラキエス】が発動し、私達に向かって氷の矢が放たれました。
重症を負うと私達がもう奴隷として使い物にならなくなってしまうので、いつも急所は外されます。とはいえ、怪我を負うことは避けられません。私達は覚悟を決めました。
そして、氷の矢が私達の目前に迫った瞬間──別の誰かが放ったと思しき氷の矢が、マスターの放った氷の矢を弾き返しました。
一瞬、何が起こったのかわかりませんでした。
でも、先程の魔法を使った人物が自分のマスターよりも高い魔力を持つ者だということだけは、リアンである私にも何となく理解できました。
「街中で弱い者いじめとは……見苦しいにも程がありますよ」
声がした方向に視線を移すと、そこには白金色の髪と藍緑色の瞳が印象的な美しい少年が立っており、私達のマスターを睨むように見据えていました。
私は驚きました。こちらに向かってあの氷の矢を弾き飛ばすために魔法を放ったということは、彼が私達を『助けようとした』ということなのです。
これまでは、街中で私達が虐待を受けていても皆見て見ぬふりで、助けようとする者などいませんでした。この世界では一度マスターになれば、後は自分の隷属者をどう扱おうと勝手なので、死なない程度の虐待が行われることは日常茶飯事だからです。
「なっ……!? いきなり何なんだ! お前は!」
「あなたは、彼らを虐待するために自分に隷属させたのですか? 彼らは僕達とは違い、魔法で自己防衛することができない、脆弱な人間です。あまりやりすぎると弱ってしまい、自分の身の回りの世話をして貰えなくなりますよ」
「ふん……何を言い出すかと思えば。使えなくなったら、その時はその時だ。また新しいリアンと契約して、隷属させればいい」
「なるほど……でも、そのような考え方は感心しませんね。彼らだって、僕達と同じように感情を持つ人間です。魔法が使えないからといって、まるで物のように扱うのはいかがなものでしょう?」
「はぁ……? お前はさっきから一体何を言って──」
「例えばですが……もし僕が『彼らを隷属者として迎え入れたい』と言ったら、どうしますか?」
「それは……お前の魔力が俺の魔力を上回っている場合のみ許されることだろう?」
マスターはそう言うと少年を見下すように、にやりと口の端を吊り上げて笑いました。
私のマスターは、先祖代々高い魔力を持つ一族の一員です。ですから、きっと自分の魔力には自信があったのでしょう。
「そうですね。ああ、申し遅れました。僕、実はこういう者でして──」
少年はそう言いながら、上着の内側のポケットから身分証明書らしきカードを取り出しました。
「リヒト・ローズブレイド……? もしかして、あのローズブレイド家の……?」
「ほう、ご存知でしたか。とりあえず……これで身分は証明できましたし、あなたより魔力が高いということもご理解頂けましたよね? なので、二人を僕の新しい隷属者として迎え入れたいのですが……」
それを聞くなりマスターはがっくりと肩を落とし、負けを認めた様子でその要求を受け入れました。
──これが、私達兄妹とリヒト様の出会いです。
リヒト様は「花瓶を割ったことなんか気にしなくていい。悪いのはそのミスを口実に暴力を振るったあの男だ」と言い、私を励まして下さいました。
それ以来、リヒト様に強い恩義を感じた私は身の回りのお世話だけでは飽き足らず、いつの間にか彼の寝室に青い薔薇を生けることが習慣になっていました。
今朝、花屋で白いダリアを買った理由は気分転換という意味もありますが、日頃の感謝を伝えたいからでもあります。
白いダリアには『感謝』という意味の花言葉があると聞きました。なので、私はこっそりとこのダリアに感謝の意を込め、花瓶に生けることにします。
リヒト様はこの意味にお気づきになられるでしょうか?
……いえ、聡明な方だから、きっと気づいて下さるでしょう。そして、「ありがとう」と言いながら、いつものように優しく微笑みかけてくれることでしょう。
私は主であるリヒト様とリヒト様の愛するセレス様が幸せなら、それで満足なのです。ですから、今日も手を組み神様にお祈りをします。
どうか、これからもリヒト様とセレス様が健やかで幸福な日々を送れますように……。
私がそう提案をすると、部屋の掃除をしていたアドレーがこちらを振り返り、首を傾げながら聞き返してきました。
「うん……? それは構わないけど、どうして?」
「今朝、花屋で白いダリアを買ってきたの。だから、今日はこの部屋にダリアを生けようと思って……」
「ああ、そういうことか。わかったよ」
「突然、代わってほしいなんて言ってごめんなさい」
「いや、気にしなくていいよ。お前がリヒト様のことを大好きなのは、僕が一番よくわかっているからね。気の済むまでリヒト様の寝室を掃除すればいいさ」
そう言いながら、アドレーはからかうように肩をすくめてみせました。
「もう、兄さんったら……誤解を招くようなことを言わないで。私の、リヒト様に対する想いはそのようなものではありません!」
少し苛立った私は、部屋から追い出すようにアドレーの背中を両手で押しました。漸くからかうのをやめたアドレーは、「やれやれ」と大げさにため息をつきながら部屋を出ていきました。
「はぁ……ああいうふざけたところさえなければ、いい兄さんなんだけれど……」
アドレーを追い払った私は小さいため息をつくと、部屋の隅に立てかけてあった箒を手に取りました。
今日は、お仕事で暫く泊まり込みをされていたリヒト様がお屋敷にお戻りになる日です。ですから、いつもより念入りにお掃除をしておかなければなりません。
リヒト様は青い薔薇を大変好まれているので、寝室に置いてある花瓶にはいつも青い薔薇を生けていました。
ですが……昨日はなぜか朝生けたばかりの薔薇が、夕方には萎れてしまっていたのです。
普段なら一週間は持つはずなのですが、昨日に限っては一日も経たずに萎れてしまいました。
それを見て、不吉な予感がした私は「もしかして、リヒト様に何か良くないことが起きたのでは……」と不安になりました。
けれども、その後、特に連絡が来ることもなく翌日になりました。もし、リヒト様に何かあったとしたら、真っ先にこのお屋敷に連絡が来るはずです。
少し心配ではありますが……何もないと信じて、リヒト様がお帰りになるのを待つことにします。
この通り、私は主であるリヒト様のことをとてもお慕い申しております。もしリヒト様に何かあったらと思うと、気が気ではありません。
そのため、アドレーもよくからかってくるのですが……私がリヒト様に対して抱く想いは、恋情などといった感情とは違うものなのです。
強いて言えば、忠誠心──一途な真心と言えば、おわかり頂けるでしょうか。リヒト様が私との隷属契約を解消しない限りはお側にお仕えし、もし許されるならば一生を捧げる心づもりでいるのです。
そう考えながら、私は自分がリヒト様に拾われた日のことを思い出しました。
◆
リヒト様に拾われる前の私とアドレーは、とても横暴な振る舞いをするマスターに仕えていました。
そのマスターは、リーヴェの町の北に位置する小さな村の領主でした。外面がいいので、村人からは慕われていたようです。
私達兄妹がそのマスターの元にいた期間は、五年ほどです。
私達は五年間、毎日のように罵倒され度重なる暴力にも耐えてきました。
辛い日々でしたが、「生きていればいつかいいことがあるはずだ」というアドレーの言葉に励まされ、何とか二人で支え合って生きてきました。
アドレーは幼少時から楽観的な性格で、いつも私を元気付けてくれました。
そんな風に、前向きな兄の背中を見て育ったお陰なのでしょうか。リヒト様と出会うまでの五年間は、毎日が地獄のようでしたが、一度も「死にたい」と思ったことはありませんでした。
ある日のこと。マスターが隣町に買い物に出かけるというので、私達兄妹は荷物持ちのためについていくことになりました。
その時、マスターは街で花瓶を買ったのですが……あろうことか、私は帰り道でその花瓶を落として割ってしまったのです。それを見るなり、マスターは激しい剣幕で私を怒鳴りつけました。
「なんてことをしてくれるんだ、お前は! 荷物持ちすらまともにできないなんて、本当に使えない奴だな!」
そう罵倒され、強く蹴りつけられた私は壁に体を打ちつけ、その場に倒れ込んでしまいました。
「申し訳ございません、旦那様。どうかお許し下さい……」
「旦那様! 罰なら僕が受けますから……! どうか、妹だけは……!」
壁に叩きつけられ起き上がることもできない私を見て、アドレーは必死に庇おうとしてくれました。
「ええい! うるさい! こうなったら、お前達二人とも、魔法で仕置きしてくれるわ!」
その言葉と同時に、マスターの手が青い光を帯びました。
マスターが得意とする氷魔法【グラキエス】が発動し、私達に向かって氷の矢が放たれました。
重症を負うと私達がもう奴隷として使い物にならなくなってしまうので、いつも急所は外されます。とはいえ、怪我を負うことは避けられません。私達は覚悟を決めました。
そして、氷の矢が私達の目前に迫った瞬間──別の誰かが放ったと思しき氷の矢が、マスターの放った氷の矢を弾き返しました。
一瞬、何が起こったのかわかりませんでした。
でも、先程の魔法を使った人物が自分のマスターよりも高い魔力を持つ者だということだけは、リアンである私にも何となく理解できました。
「街中で弱い者いじめとは……見苦しいにも程がありますよ」
声がした方向に視線を移すと、そこには白金色の髪と藍緑色の瞳が印象的な美しい少年が立っており、私達のマスターを睨むように見据えていました。
私は驚きました。こちらに向かってあの氷の矢を弾き飛ばすために魔法を放ったということは、彼が私達を『助けようとした』ということなのです。
これまでは、街中で私達が虐待を受けていても皆見て見ぬふりで、助けようとする者などいませんでした。この世界では一度マスターになれば、後は自分の隷属者をどう扱おうと勝手なので、死なない程度の虐待が行われることは日常茶飯事だからです。
「なっ……!? いきなり何なんだ! お前は!」
「あなたは、彼らを虐待するために自分に隷属させたのですか? 彼らは僕達とは違い、魔法で自己防衛することができない、脆弱な人間です。あまりやりすぎると弱ってしまい、自分の身の回りの世話をして貰えなくなりますよ」
「ふん……何を言い出すかと思えば。使えなくなったら、その時はその時だ。また新しいリアンと契約して、隷属させればいい」
「なるほど……でも、そのような考え方は感心しませんね。彼らだって、僕達と同じように感情を持つ人間です。魔法が使えないからといって、まるで物のように扱うのはいかがなものでしょう?」
「はぁ……? お前はさっきから一体何を言って──」
「例えばですが……もし僕が『彼らを隷属者として迎え入れたい』と言ったら、どうしますか?」
「それは……お前の魔力が俺の魔力を上回っている場合のみ許されることだろう?」
マスターはそう言うと少年を見下すように、にやりと口の端を吊り上げて笑いました。
私のマスターは、先祖代々高い魔力を持つ一族の一員です。ですから、きっと自分の魔力には自信があったのでしょう。
「そうですね。ああ、申し遅れました。僕、実はこういう者でして──」
少年はそう言いながら、上着の内側のポケットから身分証明書らしきカードを取り出しました。
「リヒト・ローズブレイド……? もしかして、あのローズブレイド家の……?」
「ほう、ご存知でしたか。とりあえず……これで身分は証明できましたし、あなたより魔力が高いということもご理解頂けましたよね? なので、二人を僕の新しい隷属者として迎え入れたいのですが……」
それを聞くなりマスターはがっくりと肩を落とし、負けを認めた様子でその要求を受け入れました。
──これが、私達兄妹とリヒト様の出会いです。
リヒト様は「花瓶を割ったことなんか気にしなくていい。悪いのはそのミスを口実に暴力を振るったあの男だ」と言い、私を励まして下さいました。
それ以来、リヒト様に強い恩義を感じた私は身の回りのお世話だけでは飽き足らず、いつの間にか彼の寝室に青い薔薇を生けることが習慣になっていました。
今朝、花屋で白いダリアを買った理由は気分転換という意味もありますが、日頃の感謝を伝えたいからでもあります。
白いダリアには『感謝』という意味の花言葉があると聞きました。なので、私はこっそりとこのダリアに感謝の意を込め、花瓶に生けることにします。
リヒト様はこの意味にお気づきになられるでしょうか?
……いえ、聡明な方だから、きっと気づいて下さるでしょう。そして、「ありがとう」と言いながら、いつものように優しく微笑みかけてくれることでしょう。
私は主であるリヒト様とリヒト様の愛するセレス様が幸せなら、それで満足なのです。ですから、今日も手を組み神様にお祈りをします。
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