営業2課の恥!枕営業でも何でもして契約取ってこい!と怒られる日々に嫌気がさしたので、ガチで枕営業で営業成績1位を目指します。

四ノ瀬 了

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22.営業成績1位の男③

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 鴨居が出社した時、自分のデスクに人影が見えた。足がすくむ。男が振り返る。それは斎藤である。鴨居は足が地面に縫い付けられたようになったが、唾を飲みこみ、近づいていった。「珍しいな、お前が出社してるなんて」と声をかけ「俺に何か用が?」と続けた。

「用?」

 斎藤は微笑を浮かべて鴨居を見上げた。対照的に鴨井は不機嫌な顔をしていた。

「お前に用などあるわけがない。俺が用があるのは一ノ瀬だ。お前が最近影で奴と懇意になっていること位知っている。次はどこで落ち合うつもりだ。代わりに俺が行くから。」

 何言ってんだこいつ……という言葉を飲み込み、鴨居は俯いた。同時に斎藤が立ち上がる。比較的背が高い方の鴨居よりさらに頭一つ分は大きく、一般成人男性の平均を大きくこえるのだった。

「特に次の約束は取り付けていない。」
「へぇ……。そうか、じゃあ、次決まったら俺に連絡をよこせ。わかったな。」

 斎藤は鴨居の返事も聞かずに去っていった。体から力が抜け、奇妙な笑いがこみあげてくる。

「ああ、そういえば」

 ぎょっとして背後を振り向くと、すぐ近くに斎藤が立っていた。鼓動が早くなる。

「パーティーに誘われているんだが、頭数が欲しくてな。来るだろ、前の女と別れて久しいようだし、そろそろ新しい出会いを求めてもいい頃だろう。」

 お前が決めることじゃない。という言葉は飲み込んで「何のパーティーだ?非合法なのはお断りだが。」と返す。

「非合法?まさか。取引先のお偉いさん方が集まるパーティーだよ。後で招待状を転送しておくから、身体を空けておけ。」



 金の使い道がないから、募金しようかと思って調べてはみたけれども、基金が信用に足るものかもわからなかった。そもそも人間をこれ以上この世界にのさばらせて、一体どうなるというのだろう。一ノ瀬は預金残高の三分の一をWWF(世界動物基金)に寄付して、それから「ラッコの里親」になってみた。ラッコの里親とは、定期的にラッコの支援団体に金銭を寄付することで、ラッコの生息域を守り、この世界のどこかに生息しているラッコの里親になれるのだった。入金した数日後に、感謝状とともにラッコについての定期レポートと両の掌に乗るほどのふわふわの白いぬいぐるみが送られてきた。

 にんげんはろくなことをしない。ろくなことをしない人間の中でも、最もろくなことしていない人間、それが自分だと思った。性行為は苦しみと快楽を同時に感じ、それから、相手から主導権を唯一奪えるように感じる。常に好機の視線に晒されていく内、人間全体に対して不信感が増していった。自分の殻が厚くなっていった。自分の殻が硬く厚くなればなるほどに世間に対して厚顔無恥に振舞えた。蠣の殻を手に取った時、その殻が層になってできているのを見て、殻ができるまでの過程を考える。自分の精神の殻は蠣の殻の層のように固く膜を張っている。

 ラッコの里親。ラッコも蠣を、食べるだろうか。想像に難くない。とりあえず今自分が生きていることで数頭のラッコの命が救われていると思うと、多少の自尊心も保てる気もした。WWFから返礼品として送られてきた抱き心地の良いタオルケット素材のラッコのぬいぐるみを抱きながらベッドの上で寝そべっている。この地球のどこかにいる里子の身代わりのラッコと一緒に寝そべっている。風がカーテンを揺らして遠くから子供の遊ぶ声が聞こえてた。今まで、つまり営業成績一位を目指すと決めた日から、休んでいる暇はないと休日営業もしていたが、今はやる気がしなかった。このままいけばもうじき斎藤を抜けるだろうと思ったからだった。何故かひどく疲れていた。手帳には事前に「何もしない日」と綴っておいた。だから今日は、何もしない。

 部屋のチャイムが鳴った。無視していた。まどろみの中に再び落ち、どのくらいたっただろうか、ガチャガチャガチャ!!!と激しくドアの揺さぶられる音に身を起こした。ドアは開き、そこに知らない男三人が立っていた。そろいもそろってアメフト部みたいな体をして、真っ黒いスーツを着込んでいて、誰が誰だか全然わからなかった。三兄弟だといわれても驚かない。脳内で男の顔データベースと照合するのだが、見覚えがない。だが、権力者と多々寝てきた訳で、その中の誰かの刺客とも考えられた。遅かれ早かれこういうことになっていただろう。

「ドア、弁償してもらえるんでしょうねぇ……。」

 一ノ瀬の質問に対する答えはなかった。彼らが土足で上がり込んでくるのを止めることはできない。体を抑え込まれてなんだ?レイプか?とラッコを抱っこしながらぼんやり思っていると、視界の端で何か光った。注射器だった。流石にそれはよくないなぁと思う頃には、針が深々腕に刺さり、同時に意識が遠のいていくのだった。

「ぁ………」

 暗転。体が重い。全身に何かがまとわりついているようだ。瞼を開くのもやっとだ。目の前にヘドロの海が広がっていた。ヘドロは赤黒く、ぼこぼこと時折音をさせた。自分が今、夢の中に居るとわかる。半径百メートルほど無効の周囲は壁で囲まれ、ヘドロで覆われ膝まで泥にどっぷりつかって、どぼどぼと手探りで前進している自分がいた。見上げると遠くに空が見える。ドーム状の壁の中心に開いた穴だ。泥の中で何度も何度も、転んだ。痛かった。ヘドロが全身を覆い泥の塊がのそのそと地下を蠢き回っている。時折、空の穴から、何か降ってくる。肉だった。
 
 次、目が覚めた時、目の前が真っ暗で、本当に目が覚めたと自覚するまでに、少し時間がかかった。目が慣れてくると部屋の明かりが消されているワンルームのベッドの上にうつぶせに寝ていることが分かった。視界にちいさな白い物体がうつり、ベッドの上にラッコのぬいぐるみが転がっているのが見えた。ラッコのぬいぐるみは一ノ瀬の方に顔をむけて同じようにうつぶせに寝そべっている。

 ただ一ノ瀬と違うのは一ノ瀬の身体は両手首を束ねられてその先がベッドのヘッドボードへ縄で括り付けられ、両足が、それぞれ足首をしばられ開かれた状態でベッドの左右にくくりつけられている。おおむね体勢は同じで動かないことも同じだが。無駄とは思いながらも体をとりあえず動かしてみるが、やはり手首足首がすれるだけで、どうにもならない。……。殺されるのだろうか。人間の私怨というものは、恐ろしいものだ。刺されたこともある。そのリスクも込みで、このやり方を選んだのだから。破滅。衣服は部屋着のまま脱がされていない。

 部屋の明かりがつく。内装からホテルの一室だろうと推測した。ひとまず目を閉じ、じっとしていた。

「起きているんだろ?」

 斎藤の声だった。怒り、という感情表現が正しければ、怒りを感じた。しかし、ああ、やっぱりそうか、というクイズに正解したような高揚感もあった。それから、怒りはすぐに収束し「なんだ、お前か。」と一ノ瀬は半笑いの状態で斎藤を探そうとするが、狭い視界の外、おそらく脚と脚の間にでも立っているのだろう。

「こんなことして、どういうつもりだ?一銭の金にもならないだろ。」
 
「金の問題じゃない。」

「ああ、そう。それじゃあもっと問題だね。男の嫉妬って醜いぜ。」

「嫉妬?誰がお前に嫉妬するんだ。」

「お前が俺に、だよ。今の文脈からはそうとしかとれねぇだろ、馬鹿かてめぇ、焦ってんだろ、このままいけば俺に抜かれることに。あは!!!しょうもねぇな!!」

 ベッドの上の重量が大きくなる。軋む。背後でざくざくと服が刻まれる音がするのだった。もがくとハサミの刃が当たり背中を切り裂いた。舌打ちが聞こえた。安物の部屋着の残骸が落ちる音がした。気が付くと顔を伏せて笑っていた。「お前は頭がおかしいよ」斎藤の声が降ってきた。その声は普段通り自信に満ちてはいたが、少しだけ揺らぎがある。「俺の頭がおかしいのは俺が一番知ってるんだよ。」一ノ瀬は応えた。「またセックスか?いいよ好きなだけしたらいいさ別に。それで俺の何がすり減るでもないし俺はもう何も感じない。流石にお前の車でいきなりおっぱじまった時は堪えたけど、今はもう何も感じない。だって……俺は今、お前のことが、とっても可哀そうだから。」

「何も感じない。堪えない、か。そうか。じゃあ、存分に。」

 ベッドが一弾みして人が降りる気配。斎藤の気配が遠ざかっていく。そして背後で扉が開いた。



 途中から数を数えるのを止めた。ラッコのぬいぐるみが仰向けに転がって落ちそうになるのを、なぜか動かせないはずの手が救おうとしてギシギシと動いてうっ血する、誰かが、もう誰なのかそれが何なのかもよくわからないが、その挙動に気が付いて、一ノ瀬のラッコのぬいぐるみを拾い上げ、一ノ瀬の視界の外へ連れて行った。その間も体は上下に規則的に揺さぶられ続け目の前でチカチカと光が瞬き、景色が二重三重になる、目の前に差し出されたラッコは大量の精液に濡らされ白かった毛がごわごわにされていた。また誰かの手がラッコを持っていき、ラッコの毛が一ノ瀬の身体を這いまわり、一物をしごき始めたのだった。「うう……」最悪だった。や……やめろ、と出かかったが、言わない。言ったところで得することは何もないからだ。別にラッコのぬいぐるみが穢されたことで自分がこのラッコの里親であることは変わらないのだ、もっと自分を誇りに思えよ、感傷的になる意味なんか、ないだろ。

 背後から貫かれながら、しごかれて、耐えきれない。再びラッコが目の前に登場した時、一ノ瀬は自分の目を疑った。ラッコの股間から巨根が生えているのだった。いや正確には男性器をかたどったバイブをくくりつけられている。あまりのグロテスクさに自分の顔がひきつるのがわかったし、ラッコは一ノ瀬の我慢できなかった、精液でびしょびしょになっておりその匂いがいやに鼻を突いた。人間の気配が引いていき、代わりに玩具にされたラッコが自分の中、出しされまくって入りきらなかった精液があふれ出てシーツに液のたまりを感じる程の尻に、その陰茎を挿入、無慈悲な機械音とともに中をいじくりまわされ続けている。振動ととともに、けば立った毛が尻にあたり続けている。頭を伏せシーツを噛んでいた。その間も、中が痙攣して、イキたくもないのに、イコうとするのを止められず、死にたくなってくる、抜いて、と今更甘えた声を出したところで、というか、出したくもないし、これは自分が仕掛けた接待セックスではなく、斎藤の嫉妬からくるリベンジポルノのお遊びに過ぎないのだから。

 ………。……。…。。



 頭数が足りないからと言われて出たパーティーは大規模で、別に自分が参加しようがしまいが変わらないように思えた。ただコネクションを作るのにはいい機会であり、鴨居は斎藤の考えていることはわからないし不気味ではあるが、今この時間を無駄にするのももったいないという考えでそれなりに社交を楽しみ、利用していた。

 パーティーがお開きになるという頃、メールで時間指定で斎藤に呼び出しをされた。提示された時間まで、まだ随分時間があった。鴨居は一ノ瀬の携帯に電話をしてみたが出る気配はなかった。厭な予感、不安があった。一ノ瀬には斎藤を刺激するような真似をするのはよせと忠告していたが、忠告するには遅すぎていたし、もうずいぶん前から目につきすぎていた。一ノ瀬はまだわかってない。

 行きつけのバーに行って飲んでいても、味がない。誰かと話していてもどこか上の空のままで、集中力にかけた。逃げようかと思った。メールを見なかったことにして、酔いつぶれてしまえばいい。飲みに飲んで、酒におぼれてみるが、時計を気にしている。もうすぐ2時になろうとしている。

「足がおぼつかないようだが。一体何をやってたんだ?」

 結局斎藤と待ち合わせ場所に指定された駅まで来ている。

「飲んでたんだよ。時間つぶしに。悪いか。アンタこそ、何やってんだよ。」

 斎藤は呆れたという目で鴨居を見下ろしていたが、「まぁいいさ、ついてこい。」と先を歩いて行った。どこまでもえらそうな男だ。しかし、この男に逆らって今まで無事でいた人間などただの一人もいないのだ。つかず離れずの距離感で生き残ってきた鴨井は、色々見てきていた。パワハラは当たり前、暴力根回しも当たり前、一ノ瀬に至っては精液をデスクにぶちまけられるというセクハラまで受けていたのも見ているし噂になっていた。それでも圧倒的な会社への利益貢献が、彼を更にのさばらせる。

 到着した先がホテルであったことで、鴨居は最悪の最悪を想定した。

「なんだ?ハーレムでもあるってのか。」

 表情がこわばっていた。斎藤は笑っていた。この場に似つかわしくない、あまりにさわやかな笑みだった。その笑みの上に数々の万札が積み重ねられてきた。

「どうだろう。ハーレムよりもっといいかもしれないな。ああ、妙な勘違いをされたくないから言っておくが、俺にそっちの気はないから。部屋に人を待たせてある。」

 じゃあどうして一ノ瀬のデスクに精液をぶちまけたりしたんだ?とは聞かない。別にあれは虐めセクハラで、斎藤にとってはお遊びなのかもしれなかった。

「あ、そう。こっちからも言っとくけど、俺はもう散々飲んで眠いんだよ……。乱交パーティーか何か知らないが、たたねぇよ。俺は見てるだけで適当に寝させてもらうからな……。」

 斎藤は表情も変えず何も言わず、さっと踵を返しホテルのロビーを突っ切っていった。今なら逃げることもできよう。しかし、斎藤の背中は有無を言わさずついてこいと言っている。ポケットに突っ込んだ手が携帯をまさぐっていた。足はゆっくりと前に進む。携帯を見る。一ノ瀬からの折り返しはない。ここ一週間は、彼からようやく折り返しが来るようになっていたのだ、それが、無い。杞憂だと思いたい。そうだろ。休日なのだから携帯の電源は切っていても、おかしくないじゃないか。鴨居が今まで会社で生き残ってきた理由の一つが、直観にある。今、鴨居の直観は、行かないほうがいいと言っているが、断ると、社内での立場が終わることも同時に、直観的に分かってしまうのだった。
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