君の手は心も癒す 〜マザコン騎士は天使に傅く〜

嘉多山瑞菜

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37 終焉へ

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 王宮舞踏会が終わり、本格的な寒さの到来とともに、精神的な張りが切れたのか、夫人の体調も徐々に悪いものへと変化しはじめた。

「お義母様《かあさま》、薬湯をお持ちしました。飲みましょう」
「ありがとう、ブリー」

 寝台から半身を起こし薬湯を飲む夫人を見守る。飲み終えたら冷えがちな手足のマッサージだ。

 最近の夫人は腫瘤が原因と思われる痛みと、微熱や倦怠感と闘っている。食もますます細くなってきたが、それでも本人は頑張ってサブリナが用意するものを食べ切っていた。

「ああ、気持ちいい」

 マッサージをし始めると、夫人は気怠さの中に心地良さそうな笑みを浮かべた。

「そうですか、良かったです」

 強ばりがちな指の関節を揉み解し、手のひらを優しく押していく。
夫人はふふっと柔らかい微笑を浮かべる。

「ブリーの手はいつも優しくて心地良いわ。貴女は本当に私《わたくし》を癒す天使ね」
「お義母様、褒めすぎです」

 二人で顔を見合わせて笑い合うと、夫人がホッと息を吐きながら続けた。

「私が元気なうちに、ブリーのお披露目をしたかったのに・・・ごめんなさいね、まだ出来なくて」

 その言葉にサブリナは苦いものを飲み込んで、無理に微笑んだ。
黙って頭を左右に振る。

「とんでもないことでございます。私は充分に大切にして頂いています。それに・・・」

 ちゃめっけたっぷりに見えるように、わざと明るい顔を作って続ける。

「お披露目して頂くのも気恥ずかしくて。まだまだ淑女には程遠いので、田舎者ですし。オーランド様の隣で恥ずかしくないよう、もう少しお時間いただけると嬉しいです」

 言って、ぺろりと舌を出しながら首を竦めると、夫人はまぁ、と可笑しそうに笑った。

「ブリーは充分に淑女よ。私が知る誰よりも心が広くて優しくて、そして愛情深い」
「いつもドタドタ走り回ったり、庭園でしゃがみ込んでいてもですか?」

 夫人の褒め言葉が気恥ずかしくて、突っ込んでみる。

 オーランドの褒め気質は夫人に似たのだと、サブリナは気づいた。何かにつけて夫人は褒めるのが上手だ。天性の社交術なのか、その気にさせるのがとても上手い。
彼は母親にこうやって褒められて育ったのだろう。だからタラシのような言い方や接し方が天然で備わったのだと、合点がいった。

 サブリナの突っ込みに夫人は柔らかく微笑むと「それもブリーの魅力の1つだわ」と褒める。

「貴女は私のように病で絶望の底にいる人達を救うことができる。そんな令嬢はこの国にはいないわ。オーリーがブリーに夢中になるのも当然よ」

 思いがけず、びっくりすることを言われて、サブリナは顔を赤らめると視線を避けるように俯き、今度は夫人の足を揉みはじめた。

「私《わたくし》ね、病になった当初はとても動転して、神様を恨んだの」
「えっ?!」

 驚きで目を丸くした顔が面白かったのだろう、夫人はニコニコしながら続けた。

「だって治る見込みのない病だということは・・・すぐに分かったから。自分の体ですもの。ローリング先生や旦那様、オーリーがどんなに口を噤んでも分かってしまう」
「・・・そうですか、それはお辛かったですね」

 夫人は生まれながらの令嬢らしくおっとりしているが、公爵家を采配するだけあって感が鋭い聡明な人だ。賢婦である彼女なら直ぐに不治の病であることに気づくだろう。


「実家の家族や親戚、友人知人達、たくさんの方がそれはそれは心配してくださったけど、悪くなるばかりで・・・」

 夫人は一瞬、当時を思い出したのか瞼を伏せて続けた。

「動くこともままならず寝たきりになって、痛みと苦しさで気力も無くなって。これでもう終わりかと考えた時に、神に私がどんな罪を犯したのかと、毎日問い続けたわ」
「そうでしたか」

 寝台に死人のように横たわっていた夫人の姿を思い出す。たしかにあの時の彼女はいつ天に召されても仕方がない状態だった。

 でもね、と夫人は続けた。

「病は確かに神様が与えた試練だけれど、そのおかげでブリーに会えて、今こうして生き直すことが出来ている、それって素晴らしいことだと、私は感謝しているの」
「お義母様《かあさま》・・・」

 公爵夫人と男爵家令嬢・・・最上位貴族の夫人と末端貴族の娘など本来であれば交わることのない2人だ。それが病人と看護者という立場で繋がったことは、不思議な運命の采配に他ならない。

 そのことをそのように捉える夫人の、どこまでも前向きな言葉に、サブリナは胸を突かれた。自分が同じ立場だったら、こんな風に考えて感謝することができるだろうか。

「そんな風に考えられるなんてお義母様《かあさま》こそ素敵です。私は看護させて頂けて・・・義娘《むすめ》にして頂けて幸せです」

 精一杯の想いを込めてそう言うと、夫人はにっこり笑った。

「オーリーはブリーのことをとても大切に思ってる・・・そのことに気づいた時、私、とても嬉しかったの」
「え?」
「私が大好きなブリーに、オーリーも惹かれていたことが」

 サブリナは夫人のあけすけな想いに触れて気恥ずかしくなる。頬に熱が集まるのを感じながら、口籠もりながら言った。

「オーランド様は、お義母様の影響を多分に受けていらっしゃると思います」

 そう言うと、夫人はまあ!とビックリしたような顔をした。言葉が過ぎたかと内心慌てるが、それが偽らざるサブリナの本音だ。
オーランドは母親を慕い大切にしている。母と息子であるから、当然あるべき姿だろうが、それにしても彼は夫人の言動にかなり影響を受けていると、サブリナは思っている。

 彼が、病に伏せる母の日常を取り戻した看護人を・・・夫人が信頼し可愛がってくれる自分を、好きだと錯覚するには十分だ。

 何度も思っていた本音を思わず夫人に言ってしまったことに狼狽えると、夫人は朗らかに微笑みながら言う。

「ブリーは大切なことを見誤っているわ」

 意味が分からず首を傾げると、彼女は続けた。

「きっかけはもしかしたら私かもしれない。でも、人を愛しいと思う気持ちは、誰かに影響されるものではない。自分の気持ちを大切にするはず。少なくともオーリーはそんな子に育てていない。ナディアだってそうよ」

「お義母様・・・」

 夫人の言葉にサブリナは胸を突かれた。彼女はいつだって普遍の真理しか口にしない。
なにも答えることができず、脚を揉んでいたサブリナの手に、彼女は自分のそれを重ねると、ふいに真剣な顔をした。

「オーリーをどうかよろしくお願いします。貴女にすべてを託してしまうことを許して欲しい・・・でもあの子はブリーを必ず守りきるから。どうか家格差を気にせず、貴女は自信を持ってオーリーの側にいてちょうだい」
「・・・」

 夫人の真剣な言葉に、サブリナは言葉を返すことが出来ず、嘘をつき続ける後ろめたさから瞳が潤む。
もはやうっすらと作り笑いを浮かべることしかできず、ただ頷くとサブリナは黙って脚を揉むことに逃げ込んだ。

 

 

 その日、公爵家は近衛騎士団の警護が配置され物々しい雰囲気に包まれていた。
エイブスをはじめとした使用人達も緊張感を滲ませながらも、ソワソワと浮き足だっている。

 なぜなら、フレデリック王太子に嫁いだウィテカー公爵家の娘、ナディアが第二子懐妊をしたことで、一歳を迎えたばかりの王子と共に1週間の里帰りを許されたからだ。
これは夫人の病状が悪化していることを知っている国王陛下と王太子の温情に他ならない。ナディアに最後に母親と過ごす時間を、夫人に娘と初孫と過ごす時間を贈ってくれたのだ。

 もちろん娘のナディアも母親の状況は正しく理解していて、その上で涙を絶対に母親に見せないと父のウィテカー宰相に約束して実家に戻ると願っていた。

「お母様!!」

 護衛騎士に付き添われ、玄関ホールは入るなり王太子妃のナディアは母親に駆け寄った。

「まぁ、妃殿下、大切なお身体でございます。走るなどいけませんわ」

 夫人は穏やかな微笑で愛娘を出迎えると、その胸に抱き留めた。

「だって、やっとお母様と過ごすことにお許しが出て・・・私、嬉しくて」

 母親と似た柔和な面差しのナディア妃殿下は、この時ばかりはと母親に甘えた顔を見せた。一児の母、この国の未来の国母といえど、幾分の幼さが垣間みえて、玄関ホールの隅で侍女達と控えていたサブリナはうっすらと微笑んだ。

 夫人は今日という日を、愛娘との再会を、初孫の王子殿下を自分の腕で抱くことを、とても楽しみにしていた。

 ここ数日の夫人の体調は思わしくない。
胸の腫瘤の肥大は加速し、強い痛みをもたらすようになった。起き上がることも辛くなってきている。貧血が進み歩くこともままならなくなっているのに、彼女は気力だけで、立って娘を出迎えた。

 ナディアに控えていた乳母が、王子殿下を連れて来くると、夫人は目を細めながら幼児を胸に柔らかく抱きしめた。

「なんて愛らしい・・・セドリック王子殿下・・・あなたのおばあさまですよ」

 幼な子のぷくぷくした頬に優しく頬擦りをして、微笑んだ。さながら女神が祝福を与えているような夫人の美しさに、一瞬周りにいた誰もが見惚れた。

「お母様・・・」

 泣かないと決意してこの場に臨んだはずのナディアの瞳が潤む。執事長のエイブスは「ここでは寒いのでサロンの方へ」とさりげなく声を掛けると、娘はハッとしたような顔をして、赤子を抱く母の腕に手を添えると「そうね」と頷いた。
ことさら明るい笑みを浮かべ「久しぶりにお母様と美味しいお茶が飲めるのを楽しみにしていたのよ」と言うと、母親の腕の中の息子を受け取ったのだった。







 エイブスから「妃殿下がブリーさんとお話をされたいとお呼びです」と迎えに来た時、サブリナは静かに応じた。
多分呼ばれるだろうと予想していたからだ。

 王太子妃殿下の宿下りが決まった際、サブリナはウィテカー宰相から、現在の状況については説明している、と聞かされていた。その中には歪な自分の立場も含まれていることを示唆していたから、当然ながら妃殿下は、もっと話しを聞きたいだろうと普通に考えつく。

 客間に案内されると、ナディア妃殿下はすでにソファーに腰掛けていたから、サブリナは慌てて腰を落として頭を下げた。

「遅くなりまして、大変申し訳ございません、王太子妃殿下」
「堅苦しい挨拶はやめて、顔をあげてちょうだい、お義姉様《ねえさま》」

「お義姉様」と呼ばれてびっくりして顔を上げると、夫人にもオーランドにも面差しの良く似た、だけど愛らしい少女といっても良いような笑顔を浮かべたナディアは立ち上がってサブリナの手を取った。

「お義姉様にお礼をどうしてもお伝えしたくって。お話しできるのを心待ちにしていたの」

 彼女は嬉しそうにそう言うと控えていた王宮付きの侍女と近衛騎士に目配せをし、部屋から下がらせた。
人払いをした部屋にこの国の王太子妃殿下と2人きり。サブリナの内心は動揺しまくりだ。
 
 だが、彼女が身重であることを思い出した瞬間、サブリナの頭も身体も咄嗟に動いていた。

「お礼なんて、とんでもないことでございます。妃殿下、大切なお身体にございます。ソファーにお掛け下さい」

 華奢な手を取り、ナディアをソファーに座らせると侍女が用意していたのだろう膝掛けを彼女の膝にしっかりと掛ける。
部屋の温度が下がらないよう、暖炉の火を確認して薪を放り込むと、やっと安堵の息を吐き出した。

「温かいお茶は召し上がられますか?」
「お願い。お母様はお義姉様が淹れるリンゴのジャムが入ったカモマイルのお茶が大好きと仰っていたわ。同じものを淹れてくださる?」

 愛らしく首を傾げて願う妃殿下にサブリナも微笑んだ。夫人から自分が淹れるお茶の話を聞いてくれていたことが素直に嬉しい。「かしこまりました」と頭を下げるとサブリナは早速、茶器を手に取った。






「とても美味しいわ」
「お口にあってようございました」

 ほおっとリラックスした表情を浮かべて、お茶を飲むナディアにサブリナもホッとする。
毒見役を呼ぼうかと伝えたが、ナディアは必要ないと、すぐさまお茶を口にしていた。
懐妊中の女性に大丈夫なお茶だが、それでも何かあったらと、若干緊張していたからか、妃殿下の笑みにやっとひとごこちついた気がした。

 ナディアはそんなサブリナをニコニコしながら見つめていたが、カップをソーサーに戻すと口を開いた。

「お義姉様には感謝を申し上げたかったの」
「そんな恐れ多い・・・」

 王太子妃の言葉に恐縮してサブリナが言葉を濁すと、ナディアは真顔になって続けた。

「だってお母様を献身的に看護してくださって、私とこうやって過ごす時間を贈ってくださった・・・1年半前にはこんな時間が持てるなど考えられないほど・・・お母様の状況は絶望的だった」
「妃殿下・・・」

 思いの外、彼女が正しく母親の状態を理解していたことに驚きながらサブリナは真っ直ぐにナディアを見つめた。
オーランドに似た端正な顔立ちだが、彼とは違い娘らしいにこやかな柔らかい表情をする。
仏頂面な兄とは真逆だと思って、サブリナは思わず笑みを溢しながら答えた。

「私は何も・・・奥様の生きたいという願いをお手伝いしただけでございます」
「それが誰にも出来ないことだったわ。私だってそう。ただ心配するしか出来なかった」
「それは・・・ご家族であれば当然のことでございます」

 そう答えるとナディアは、いいえ、と被りを振った。

「誰もお母様に生きる気力を与えることは出来なかった。私も懐妊中であったから、余計お母様に何も出来なかったの。お義姉様はお母様に希望と力を与えてくれたから・・・本当にありがとうございます」

 言ってペコリと頭を下げて下げるナディアにサブリナは動転した。良くも悪くも素直で純粋過ぎる、これも夫人の子育ての結果なのだろうが、一国の妃殿下が看護人などに礼を言う必要などないのに。

「妃殿下っ!!おやめください、顔をお上げくださいっ!!」

 サブリナの悲鳴のような静止が可笑しかったのだろう、ナディアはふふふと笑いながら顔を上げると、ふと真顔になった。その顔がオーランドを思い出させてサブリナの胸がどきりと鳴る。

「それに・・・お父様の失礼なお願いにはお詫びを言うわ。でもお義姉様で良かった」
「え?何を・・・?」

 オーランドとの「夫婦の振り」を言っているのだろうが何が良かったのか?ナディアの言わんとしていることが分からず戸惑うと、ナディアはとんでもないことを言い出した。

「だってお兄様はお義姉様のことを本当に好いていらっしゃるから」
「妃殿下っ!そんなことっ!」

 以前にもこんなやり取りがどこかであったと思いつつ、焦りながらそんな事はないと言おうとしたが、それは続かなかった。
ナディアが無邪気な笑みを浮かべながら話を続けたからだ。

「だって前に王宮でお母様との面会が許された時、普段、私なんて頼りもしないあのお兄様が宮廷薬用植物園を見せてほしいとお願いしてきたのよ。こんな事初めて。どうして?と聞いたら植物園を見せたい人がいるって仰るから、誰なんだろうと聞いてもはぐらかされて。でも、あの日お兄さまがお義姉様見つめる表情で分かったわ」

 サブリナは頬に熱が集まってくるのを、どうすることもできない。
彼が自分のために準備してくれた気持ちに、彼への恋心を自覚したあの日。

 ナディアは真っ赤な顔をしたサブリナを楽しそうに見つめながら話す。

「それに・・・女性への贈りものなんて考えたこともしたこともない堅物さんが、急に王都で人気のお菓子やお茶を聞いてきたり・・・」

 図書室や離れでの夜毎のお茶会・・・いつもサブリナが喜ぶお洒落で珍しいお菓子や果物を用意してくれた。
束の間の彼との時間をどんなにダメだと言い聞かせても楽しみにしていた自分。

「お兄様はそれこそ小さい時から、私のお友達やお兄様狙いのご令嬢達にたくさん囲まれて育ってきたわ。だから公平に、丁重に差し障りないような接し方をするけれど、どなたかに夢中になるなんてことはなかった。・・・だからお義姉様は特別なんだと思う」

 もうやめて欲しい。どんな罰か・・・サブリナはナディアの話に羞恥から耳を塞ぎたくなっていたがそんなこともできず、引き攣った笑いを浮かべるだけ。

「極め付けはお飾りよ。びっくりしたの。王室御用達の宝飾商を紹介しろって頼んできたから・・・さすがに意匠のセンスがないお兄様には任せられなくて、私も一緒に選んだの」

 ナディアはそこまで言ってニッコリと微笑むと「それを」とサブリナの首元に揺れるそれにそっと触れた。

 彼の瞳の色を模した一粒のブラックダイヤモンドが揺れる首飾りに。

「妃殿下・・・」

 サブリナは途方にくれて瞼を伏せた。彼女が自分の兄と看護人であるサブリナの関係をどう捉えているのか、彼の気持ちを聞かないと決めているのに、こんな風にオーランドの一番身近な人間である妹から言われると、いたたまれなくなってしまう。

 ナディアはサブリナの手を握った。さすが親子というべきか、夫人が良くするその仕草に困惑したまま顔を上げると、しっかりとこちらを見つめるナディアの視線とかち合って。

「私はオーランド様と夫婦の振りを演じているだけでございます」

 震える唇でそう言うが、ナディアはサブリナを宥めるように優しく頷いた。

「お父様についてはごめんなさい。お母様の事となると人の気持ちを考えずに何でも物事を強引に押し進めるの。私はフレデリック様との結婚を周囲からとても反対するされたわ。でも・・・お母様とお兄様は応援して私の気持ちを守ってくださった。・・・だから今度は私の番。お母様の願いも、お兄様の大切な気持ちも、私は尊重して応援するわ。だから私の見立てが間違っていないなら・・・」

 どうか身分や年齢を理由にして、お兄様の気持ちを否定しないで——

 自分よりも年下の、だがはるかに大人びた表情をする彼の妹に諭すように言われたその言葉に、サブリナは頷くことはできず、ただ唇を噛み締めた。
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