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2.5 セフィリオの恋と愛 (セフィリオ視点)
④
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「2日間の依頼を、今日だけでいいって言われたんだけど。
貴重な話を聞けたから、報酬は2日分払う、と押し付けられて」
アレクの話が本当であれば、国全体を揺るがしかねない、食糧危機と、病の流行への対策が可能なことになる。
間違いなく、貴重な話だ。
「さすがにそれは悪いからさ」
悪くないよ。
全然悪くない。
むしろ、報酬だって、上乗せしてもらってもいいくらいだ。
「仲良くなった料理長から、明日の分の依頼を受けることにした」
「…………うん」
警備と男手が必要な作業の依頼で屋敷を訪れた冒険者が、どうやって料理長と仲良くなるのだろうか。
この辺りも、アレクだからね、で片付けておく。
「料理長の話だと、もうすぐ、男爵の誕生日らしくて。使用人一同で、こっそりお祝いしたいらしい」
誕生日………そういえば、そんな気もする。
僕は完全に失念していたけど。
ちらりとレイチェルを見ると、こくり、と小さく頷かれた。
レイチェルの夫である、エドガー・シュバルツは、兄の側近として、日々護衛をしている。
主君の誕生日は、間違えない。
「で、男爵の好物が、キラーサーモンの卵なんだと」
「へえ、そうなんだ」
兄上は色々な珍味を好んでいる。
その中でも、確かにキラーサーモンに卵は、大好物だったはずだ。
キラーサーモンは、水中に生息する魔獣の一種だ。
もちろん、普通のサーモンと同じように考えては、痛い目を見る。
河川に遡上し、産卵する生態が共通するために、サーモンと名付けられただけの、全く別の成り立ちをもつ、獰猛な魚型の魔獣だ。
「今の時期、ちょうどキラーサーモンの産卵時期だろう。
料理長は、キラーサーモンと、その卵を、男爵の誕生日の晩餐に出したいらしい」
「なるほどね」
「俺はこの時期に、王都にいたことが無いから知らなかったけど。
料理長の話だと、王都近郊の森に面する河川でも遡上が見られる、って話だ」
王都近郊の河川にも、キラーサーモンが遡上する姿が確認されており、その期間は河川に近づくことを禁止されている。
当然ながら、危険だからだ。
キラーサーモンは、特に産卵時期は気が立っており、非常に狂暴で知られている。
「男爵は使用人にも慕われている、って感じだったな」
前国王とは大違いだ。
先代が狂王と呼ばれていたのに対し、兄は王太子時代から人望に厚く、早期の世代交代を望まれた、今は賢王と名高い人物だ。
その兄は、自らに、愚か者、という名前をつけた。
皮肉なのか、戒めなのか、本気なのか。
その全てなのだろう。
これだけは、言えることだが。
兄の国を想う情熱には、嘘が無い。
「キラーサーモンはその肉も、卵も腐敗しやすくて、市場にはほぼ出回らないからな。
キラーサーモンを捕ってくるのを、俺は料理長から個人的に請け負ったんだ」
と、アレクは言う。
なるほど。
僕は、色々と理解した。
兄は、王太子の頃から、王太子らしからぬ行動力でもって、周囲を困らせてきた、ある意味問題児だ。
幼いころから兄の側近候補として傍にいたエドや、今は領地を継いでいるレイチェルの兄は、それに散々振り回されてきたのだと、エドやレイチェルの兄や、レイチェルに聞かされてきた。
王太子、国王として、重要な立場でありながら、異常に軽いフットワーク。
兄は重要なことは自分の目で確かめねば気が済まない性分で、そのためには全力であらゆる権力と労力を費やす変人なのだ。
そんな兄の尽力が無ければ、僕は今、ここにいないだろう。
それは、生きていない、という意味で。
そんな兄に、僕は感謝し、そして尊敬している。
つまり、これは兄のアレクに対しての、探りの一種なのだろう。
今回のアンベシル男爵の依頼に対する反応や、直接話した印象、周囲の人との接し方など通して、アレクの何かを判断しようと、兄上は考えているのだろう。
僕に深く関わる人物であり、貴族社会でも、冒険者ギルドでも無視できないアレクセイ・ヒューバードという人物を見定めようというところだろうか。
料理長はこっそり計画をしているようだけど、兄はきっと知っているのだろう。
僕は、この機会にのれば、暗黙の公認で、近郊とはいえ外出できる。
加えて、僕に兄の誕生日を思い出させ……あわよくば僕に祝って欲しいのかもしれない。
何よりも、それによって兄上は、大好物で滅多に食べられないキラーサーモンの卵にありつける。
一石二鳥どころか三鳥も四鳥も得ようという魂胆だ。
実に兄上らしい。
「アレク。それ、僕も一緒に行きたい」
僕の言葉に、アレクの顔がぱっと明るくなった。
「いいのか?」
「うん。僕も、その遡上の光景を見てみたい」
僕が王都から出るような外出や、外泊の制限がある身ではあるけれど。
その最終決定は、兄上にある。
アレクが僕を常時護衛しているという前提では、アレクが僕の傍を離れるとなれば、逆に報告をせねばならない。
兄上の仕組んだことであれば、文句は無いだろう。
「俺もセフィリオと、一緒に行けたらいいと、思ってたんだ。
ありがとう。嬉しいよ」
お礼を言うのは、僕の方だよ。
男爵の正体を知らないだろうアレクは、それでも、その料理長の願いなのか、男爵の願いなのか、それを当然のように遂行しようと努めている。
アレクの人柄に触れて、僕の気持ちも温かくなる。
ただ。
「…………お兄様への報告は、私がしておくわ。
二人とも、安心して、行ってらっしゃい」
そう言ってマイナス温度の冷気を放ちながら微笑むレイチェルの目はとっても座っていた。
強く、決意を固めて、少し理性を失った、鈍い光が彼女の瞳を覆っている。
夕食を一緒に、と誘うアレクに、早急に確認すべきことができたから残念だけどまた今度、と早口に言って、レイチェルは足早に帰って行った。
「皆、忙しいんだな」
アレクは他人事のように言う。
そして、レイチェルの去った方を見ながら「あの身のこなし、脚力はやっぱりすごい」と感心したように呟いた。
国王が王宮を抜け出して、さらに不穏な重大事案を持ち帰る。
この一連の事象に関連した、兄上の側近で護衛を務めるエドの心労を思うと………。
レイチェルの怒りは至極当然のことだと思う。
兄上は、レイチェルの怒りを受け止める覚悟が、おありということなのだろう。
僕は、心から兄上を尊敬する。
貴重な話を聞けたから、報酬は2日分払う、と押し付けられて」
アレクの話が本当であれば、国全体を揺るがしかねない、食糧危機と、病の流行への対策が可能なことになる。
間違いなく、貴重な話だ。
「さすがにそれは悪いからさ」
悪くないよ。
全然悪くない。
むしろ、報酬だって、上乗せしてもらってもいいくらいだ。
「仲良くなった料理長から、明日の分の依頼を受けることにした」
「…………うん」
警備と男手が必要な作業の依頼で屋敷を訪れた冒険者が、どうやって料理長と仲良くなるのだろうか。
この辺りも、アレクだからね、で片付けておく。
「料理長の話だと、もうすぐ、男爵の誕生日らしくて。使用人一同で、こっそりお祝いしたいらしい」
誕生日………そういえば、そんな気もする。
僕は完全に失念していたけど。
ちらりとレイチェルを見ると、こくり、と小さく頷かれた。
レイチェルの夫である、エドガー・シュバルツは、兄の側近として、日々護衛をしている。
主君の誕生日は、間違えない。
「で、男爵の好物が、キラーサーモンの卵なんだと」
「へえ、そうなんだ」
兄上は色々な珍味を好んでいる。
その中でも、確かにキラーサーモンに卵は、大好物だったはずだ。
キラーサーモンは、水中に生息する魔獣の一種だ。
もちろん、普通のサーモンと同じように考えては、痛い目を見る。
河川に遡上し、産卵する生態が共通するために、サーモンと名付けられただけの、全く別の成り立ちをもつ、獰猛な魚型の魔獣だ。
「今の時期、ちょうどキラーサーモンの産卵時期だろう。
料理長は、キラーサーモンと、その卵を、男爵の誕生日の晩餐に出したいらしい」
「なるほどね」
「俺はこの時期に、王都にいたことが無いから知らなかったけど。
料理長の話だと、王都近郊の森に面する河川でも遡上が見られる、って話だ」
王都近郊の河川にも、キラーサーモンが遡上する姿が確認されており、その期間は河川に近づくことを禁止されている。
当然ながら、危険だからだ。
キラーサーモンは、特に産卵時期は気が立っており、非常に狂暴で知られている。
「男爵は使用人にも慕われている、って感じだったな」
前国王とは大違いだ。
先代が狂王と呼ばれていたのに対し、兄は王太子時代から人望に厚く、早期の世代交代を望まれた、今は賢王と名高い人物だ。
その兄は、自らに、愚か者、という名前をつけた。
皮肉なのか、戒めなのか、本気なのか。
その全てなのだろう。
これだけは、言えることだが。
兄の国を想う情熱には、嘘が無い。
「キラーサーモンはその肉も、卵も腐敗しやすくて、市場にはほぼ出回らないからな。
キラーサーモンを捕ってくるのを、俺は料理長から個人的に請け負ったんだ」
と、アレクは言う。
なるほど。
僕は、色々と理解した。
兄は、王太子の頃から、王太子らしからぬ行動力でもって、周囲を困らせてきた、ある意味問題児だ。
幼いころから兄の側近候補として傍にいたエドや、今は領地を継いでいるレイチェルの兄は、それに散々振り回されてきたのだと、エドやレイチェルの兄や、レイチェルに聞かされてきた。
王太子、国王として、重要な立場でありながら、異常に軽いフットワーク。
兄は重要なことは自分の目で確かめねば気が済まない性分で、そのためには全力であらゆる権力と労力を費やす変人なのだ。
そんな兄の尽力が無ければ、僕は今、ここにいないだろう。
それは、生きていない、という意味で。
そんな兄に、僕は感謝し、そして尊敬している。
つまり、これは兄のアレクに対しての、探りの一種なのだろう。
今回のアンベシル男爵の依頼に対する反応や、直接話した印象、周囲の人との接し方など通して、アレクの何かを判断しようと、兄上は考えているのだろう。
僕に深く関わる人物であり、貴族社会でも、冒険者ギルドでも無視できないアレクセイ・ヒューバードという人物を見定めようというところだろうか。
料理長はこっそり計画をしているようだけど、兄はきっと知っているのだろう。
僕は、この機会にのれば、暗黙の公認で、近郊とはいえ外出できる。
加えて、僕に兄の誕生日を思い出させ……あわよくば僕に祝って欲しいのかもしれない。
何よりも、それによって兄上は、大好物で滅多に食べられないキラーサーモンの卵にありつける。
一石二鳥どころか三鳥も四鳥も得ようという魂胆だ。
実に兄上らしい。
「アレク。それ、僕も一緒に行きたい」
僕の言葉に、アレクの顔がぱっと明るくなった。
「いいのか?」
「うん。僕も、その遡上の光景を見てみたい」
僕が王都から出るような外出や、外泊の制限がある身ではあるけれど。
その最終決定は、兄上にある。
アレクが僕を常時護衛しているという前提では、アレクが僕の傍を離れるとなれば、逆に報告をせねばならない。
兄上の仕組んだことであれば、文句は無いだろう。
「俺もセフィリオと、一緒に行けたらいいと、思ってたんだ。
ありがとう。嬉しいよ」
お礼を言うのは、僕の方だよ。
男爵の正体を知らないだろうアレクは、それでも、その料理長の願いなのか、男爵の願いなのか、それを当然のように遂行しようと努めている。
アレクの人柄に触れて、僕の気持ちも温かくなる。
ただ。
「…………お兄様への報告は、私がしておくわ。
二人とも、安心して、行ってらっしゃい」
そう言ってマイナス温度の冷気を放ちながら微笑むレイチェルの目はとっても座っていた。
強く、決意を固めて、少し理性を失った、鈍い光が彼女の瞳を覆っている。
夕食を一緒に、と誘うアレクに、早急に確認すべきことができたから残念だけどまた今度、と早口に言って、レイチェルは足早に帰って行った。
「皆、忙しいんだな」
アレクは他人事のように言う。
そして、レイチェルの去った方を見ながら「あの身のこなし、脚力はやっぱりすごい」と感心したように呟いた。
国王が王宮を抜け出して、さらに不穏な重大事案を持ち帰る。
この一連の事象に関連した、兄上の側近で護衛を務めるエドの心労を思うと………。
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兄上は、レイチェルの怒りを受け止める覚悟が、おありということなのだろう。
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