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3.魔素計設置編
3-13.中央ギルド①
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俺は、翌朝、変わらず5時に目を覚ました。
習慣はすごい。
隣で眠るセフィリオを起こさないようにベッドを抜け出し、重い頭を起こすべく、顔を洗うと、さすがに瞼が腫れていて、ぼんやりした気持ちになる。
ああ、そうだ。森に行ってみよう。
俺は着替えて、長剣を持つと玄関を出る。
早朝の空気がひやりと冷たく、引き締まった気がする。
森を走りながら、散策し、周囲の地形や様子を探り、覚えていく。危険な場所や、生き物はいないようで、森の空気に段々と頭が冴えてくる。
どのくらい走ったか、目の前が少し明るく日がさしていると、開けた場所に抜けた。
周りの木々は、若木が目立ち、朽ち果てた、切り株が複数みえて、点在する露出した岩肌が不自然に抉れたり、崩れたりしている。
その岩には、さらに細く引っ掻いたような無数の傷が刻まれていた。
ああ、やはり、ここはレイチェルさんが己と向き合い研鑽を積んだ場所なのだ。
すっと、身が引き締まる思いがする。
自然と構えをとると、幻想の中でレイチェルさんと対峙する。
こちらを見つめる、あの隙のない視線を感じながら、俺は幻想の中でレイチェルさんと手合わせを繰り返す。
何度か対峙していると、ようやく動きに慣れてきて、スピードが追い付くようになってくる。
研ぎ澄まされた感覚で、一閃し、一矢報いたところで、息をついた。
そうしているうちに、身も心もすっきりとした心地よいものになった。
どのくらい、時間が経ったか…集中すると、感覚が狂う。
俺は屋敷へと急いで戻った。
まだ、時間は6時過ぎほどで、朝食を準備していると、セフィリオが起きてきて、いつもと変わらぬ俺を見て、穏やかに微笑んだ。
*
コンラートさんとの約束の時間は9時だ。
冒険者ギルドの朝は早く、依頼受付窓口は7時から開いている。その時間は、朝から依頼を受けに来る冒険者のため、依頼掲示板と受付が大変込み合うが、今の時間はその喧騒が過ぎ、落ち着いた時間帯だ。
それでも中央ギルドは大きいため、それなりの人数が受付には並んでいるようだった。
「とりあえず、まだ時間は早いし並ぶか」
俺がそういって、セフィリオと列に並ぶことにする。
並んでいると、何やら注目を集めているような、気がする。
いや、確実に視線を浴びている。
「セフィリオ、お前、目立つな」
やはりセフィリオの容姿は人目を惹く。ましてやこういった厳つい男たちの中にいては、特に目立つ。
「……それ、アレクに言われたくないよ」
若干顔を伏せながら、しかし非難するような目で俺をみる。
確かに、金髪と銀髪が並んでると、眩しいな。
窓に映った二人の姿を見ながら、セフィリオの言葉を反芻していると、
「多分分かってないでしょう」
とセフィリオは嘆息混じりに呟いた。
しばらく待っていると、前の冒険者が、何やら受付嬢ともめているのが聞こえる。
「ですから、その素材は冒険者ギルドではお引き取りできません」
「はあ?なんでだよ」
「シルバーフォックスは、現在冒険者ギルドでは保護指定となっておりますので、お取り扱いできません」
「は!?ふざけるな!」
いや、ふざけてるのはお前だよ。
冒険者ギルドでは、獣、魔獣、幻獣に対し、人里や繁殖、個体数との関係で、討伐指定、保護指定を行っている。
保護指定されている動物は、もちろん狩ることは禁止なのだが。
「今回、毛皮の持ち込みですので、保護動物の殺傷についての罪は問われません。
シルバーフォックスの毛皮の所持は禁止されておりませんので、そのままお引き取りください」
受付嬢は淡々と、説明を繰り返している。
こういったことも多いのだろう、冷静な対応で感心していると、男がわなわなと怒りに打ち震えているのが見えた。
と、横のセフィリオから男に向かって放射される、あの気配がしてきて、俺はそちらにも意識を向けながら、男を観察した。
男は腹に据えかねた、とばかりに、腰に下げている剣に手をかけ――
「それはやめとけよ。洒落にならない」
俺はその男の手を掴んで、抜剣を制する。
ざわり
と室内が、静けさと共にざわめき立つ。
目立つのは不本意だが。
横から男に向かって発せられる放射がおさまらない。
俺が掴んだ手が、小刻みに震えるが、抜剣出来ないのが納得できないようで、
「いや、単純に力で押さえつけてるだけだから」
「なっ」
「あと、そのベルトにつけてるカーバンクルルビーは所持も禁止されている。まあ、大人しく、捕まっておけよ」
カーバンクルは絶滅危惧種の幻獣で、非常に珍しい緑色の獣だ。額のルビーのような赤い石は良質な魔石となり、乱獲された過去がある。現在では、殺傷はもちろん、その素材を所持することも禁止されている。
「はなせっ」
男は往生際が悪く、俺に掴まれているのと反対の手で殴りかかり、俺はその勢いをいなして、掴んだ手を軸に、ひっくり返す。
男は床に背中から見事に転倒し、そこに体重をかけて、沈ませる。
しーん……
「アレクの方がよっぽど目立ってる」
静まり返る中、セフィリオがぼそ、と言った。
確かにそうだが。
セフィリオ、お前ぶっぱなそうとしてただろ。
「えーっと…とりあえず、警備隊と。
コンラートギルド長と約束があるので、取り次ぎをお願いしたい」
男を縛り上げ床に転がすと、身分証となる自分のランクプレートを胸元から取り出し、受付嬢にお願いした。
男が警備隊に連れていかれた頃、コンラートさんは現れて、にこやかに言う。
「いやあ。朝から世話になったな」
「おはようございます。
いえ、余計なことをしました。この程度の相手なら、受付の方でも大丈夫でしたよね」
おそらくこの受付嬢は、魔術師だ。冒険者は私闘が禁止されており、男が手を出さなければ、こちらからは手をあげることは出来ない。
男が手をあげるタイミングを見計らっていたのだろうと予想した。
「それに、コンラートギルド長も、様子を見ていたようでしたし」
もし、あの冒険者が抜剣していたら、出てくるつもりだったのだろう。上司としては、大変安心感のある頼りがいのある人だ。
「なんだ。分かってたなら、何でわざわざ」
だってな。
俺はちらり、とセフィリオを見た。
「え?」
セフィリオが不思議そうに声を出す。
「さすがにギルド内で電撃を落とすのはどうかと思う」
俺がセフィリオの肩に手を置き、そういうと、肩がぴくり、と揺れた。
セフィリオが小声で、言う。
「…分かってたの?」
「セフィリオのは分かりにくいけど、最近分かるようになってきた」
俺の言葉に、何やら「それって知覚が鋭敏になってる、てこと?」などと、ぶつぶつ思考にふけっている。
確かに、経験もあると思うが、徐々に鋭くなってるのかもしれない。
「今日は、【スタンピード】の発生、討伐に対する策として、魔素計の観測室をこの中央ギルドに設置したい、て話だったな」
俺とセフィリオの様子を見ていたコンラートさんが、何やら思案しながら、今日の話題に触れる。
「アレクセイに、一つ聞きたい。
もし、お前が、魔獣が大量に発生したことに気付いて、他の誰もそれに気づいていない。けれど、討伐に臨めばお前の命も脅かしかねない量だとする。
離れたところに、街があって、お前が逃げれば街は魔獣に襲われて、たくさんの人が死ぬ。
この場合、お前はどうする?」
どういう質問なんだ。
意図が良く分からないが…俺には実際にありうる状況だ。
俺の知覚については、セフィリオしか知らず、コンラートさんは知らないはずだから、一般論として聞いているのだろう。
しばらく考えて、しかしそれほど長い時間は待たず、俺は答えた。
「とりあえず、応援を呼びますね。
その状況で、俺が魔獣に単独挑んで死ねば、どのみち街は壊滅しますし」
シュバルツ公爵領での出来事が脳裏をよぎる。あの時は、一人で討伐可能だと判断したため挑んだが。
今はセフィリオもいて、冒険者ギルドにも協力を頼みやすい環境だ。
数年のことだが、随分と変わったものだな、と考えていると、
「なるほど、な」
何がなるほどか、分からないが。何かを納得したようにコンラートさんは頷いて、
「話をしようか。会議室を用意している」
俺たちを会議室へと案内した。
習慣はすごい。
隣で眠るセフィリオを起こさないようにベッドを抜け出し、重い頭を起こすべく、顔を洗うと、さすがに瞼が腫れていて、ぼんやりした気持ちになる。
ああ、そうだ。森に行ってみよう。
俺は着替えて、長剣を持つと玄関を出る。
早朝の空気がひやりと冷たく、引き締まった気がする。
森を走りながら、散策し、周囲の地形や様子を探り、覚えていく。危険な場所や、生き物はいないようで、森の空気に段々と頭が冴えてくる。
どのくらい走ったか、目の前が少し明るく日がさしていると、開けた場所に抜けた。
周りの木々は、若木が目立ち、朽ち果てた、切り株が複数みえて、点在する露出した岩肌が不自然に抉れたり、崩れたりしている。
その岩には、さらに細く引っ掻いたような無数の傷が刻まれていた。
ああ、やはり、ここはレイチェルさんが己と向き合い研鑽を積んだ場所なのだ。
すっと、身が引き締まる思いがする。
自然と構えをとると、幻想の中でレイチェルさんと対峙する。
こちらを見つめる、あの隙のない視線を感じながら、俺は幻想の中でレイチェルさんと手合わせを繰り返す。
何度か対峙していると、ようやく動きに慣れてきて、スピードが追い付くようになってくる。
研ぎ澄まされた感覚で、一閃し、一矢報いたところで、息をついた。
そうしているうちに、身も心もすっきりとした心地よいものになった。
どのくらい、時間が経ったか…集中すると、感覚が狂う。
俺は屋敷へと急いで戻った。
まだ、時間は6時過ぎほどで、朝食を準備していると、セフィリオが起きてきて、いつもと変わらぬ俺を見て、穏やかに微笑んだ。
*
コンラートさんとの約束の時間は9時だ。
冒険者ギルドの朝は早く、依頼受付窓口は7時から開いている。その時間は、朝から依頼を受けに来る冒険者のため、依頼掲示板と受付が大変込み合うが、今の時間はその喧騒が過ぎ、落ち着いた時間帯だ。
それでも中央ギルドは大きいため、それなりの人数が受付には並んでいるようだった。
「とりあえず、まだ時間は早いし並ぶか」
俺がそういって、セフィリオと列に並ぶことにする。
並んでいると、何やら注目を集めているような、気がする。
いや、確実に視線を浴びている。
「セフィリオ、お前、目立つな」
やはりセフィリオの容姿は人目を惹く。ましてやこういった厳つい男たちの中にいては、特に目立つ。
「……それ、アレクに言われたくないよ」
若干顔を伏せながら、しかし非難するような目で俺をみる。
確かに、金髪と銀髪が並んでると、眩しいな。
窓に映った二人の姿を見ながら、セフィリオの言葉を反芻していると、
「多分分かってないでしょう」
とセフィリオは嘆息混じりに呟いた。
しばらく待っていると、前の冒険者が、何やら受付嬢ともめているのが聞こえる。
「ですから、その素材は冒険者ギルドではお引き取りできません」
「はあ?なんでだよ」
「シルバーフォックスは、現在冒険者ギルドでは保護指定となっておりますので、お取り扱いできません」
「は!?ふざけるな!」
いや、ふざけてるのはお前だよ。
冒険者ギルドでは、獣、魔獣、幻獣に対し、人里や繁殖、個体数との関係で、討伐指定、保護指定を行っている。
保護指定されている動物は、もちろん狩ることは禁止なのだが。
「今回、毛皮の持ち込みですので、保護動物の殺傷についての罪は問われません。
シルバーフォックスの毛皮の所持は禁止されておりませんので、そのままお引き取りください」
受付嬢は淡々と、説明を繰り返している。
こういったことも多いのだろう、冷静な対応で感心していると、男がわなわなと怒りに打ち震えているのが見えた。
と、横のセフィリオから男に向かって放射される、あの気配がしてきて、俺はそちらにも意識を向けながら、男を観察した。
男は腹に据えかねた、とばかりに、腰に下げている剣に手をかけ――
「それはやめとけよ。洒落にならない」
俺はその男の手を掴んで、抜剣を制する。
ざわり
と室内が、静けさと共にざわめき立つ。
目立つのは不本意だが。
横から男に向かって発せられる放射がおさまらない。
俺が掴んだ手が、小刻みに震えるが、抜剣出来ないのが納得できないようで、
「いや、単純に力で押さえつけてるだけだから」
「なっ」
「あと、そのベルトにつけてるカーバンクルルビーは所持も禁止されている。まあ、大人しく、捕まっておけよ」
カーバンクルは絶滅危惧種の幻獣で、非常に珍しい緑色の獣だ。額のルビーのような赤い石は良質な魔石となり、乱獲された過去がある。現在では、殺傷はもちろん、その素材を所持することも禁止されている。
「はなせっ」
男は往生際が悪く、俺に掴まれているのと反対の手で殴りかかり、俺はその勢いをいなして、掴んだ手を軸に、ひっくり返す。
男は床に背中から見事に転倒し、そこに体重をかけて、沈ませる。
しーん……
「アレクの方がよっぽど目立ってる」
静まり返る中、セフィリオがぼそ、と言った。
確かにそうだが。
セフィリオ、お前ぶっぱなそうとしてただろ。
「えーっと…とりあえず、警備隊と。
コンラートギルド長と約束があるので、取り次ぎをお願いしたい」
男を縛り上げ床に転がすと、身分証となる自分のランクプレートを胸元から取り出し、受付嬢にお願いした。
男が警備隊に連れていかれた頃、コンラートさんは現れて、にこやかに言う。
「いやあ。朝から世話になったな」
「おはようございます。
いえ、余計なことをしました。この程度の相手なら、受付の方でも大丈夫でしたよね」
おそらくこの受付嬢は、魔術師だ。冒険者は私闘が禁止されており、男が手を出さなければ、こちらからは手をあげることは出来ない。
男が手をあげるタイミングを見計らっていたのだろうと予想した。
「それに、コンラートギルド長も、様子を見ていたようでしたし」
もし、あの冒険者が抜剣していたら、出てくるつもりだったのだろう。上司としては、大変安心感のある頼りがいのある人だ。
「なんだ。分かってたなら、何でわざわざ」
だってな。
俺はちらり、とセフィリオを見た。
「え?」
セフィリオが不思議そうに声を出す。
「さすがにギルド内で電撃を落とすのはどうかと思う」
俺がセフィリオの肩に手を置き、そういうと、肩がぴくり、と揺れた。
セフィリオが小声で、言う。
「…分かってたの?」
「セフィリオのは分かりにくいけど、最近分かるようになってきた」
俺の言葉に、何やら「それって知覚が鋭敏になってる、てこと?」などと、ぶつぶつ思考にふけっている。
確かに、経験もあると思うが、徐々に鋭くなってるのかもしれない。
「今日は、【スタンピード】の発生、討伐に対する策として、魔素計の観測室をこの中央ギルドに設置したい、て話だったな」
俺とセフィリオの様子を見ていたコンラートさんが、何やら思案しながら、今日の話題に触れる。
「アレクセイに、一つ聞きたい。
もし、お前が、魔獣が大量に発生したことに気付いて、他の誰もそれに気づいていない。けれど、討伐に臨めばお前の命も脅かしかねない量だとする。
離れたところに、街があって、お前が逃げれば街は魔獣に襲われて、たくさんの人が死ぬ。
この場合、お前はどうする?」
どういう質問なんだ。
意図が良く分からないが…俺には実際にありうる状況だ。
俺の知覚については、セフィリオしか知らず、コンラートさんは知らないはずだから、一般論として聞いているのだろう。
しばらく考えて、しかしそれほど長い時間は待たず、俺は答えた。
「とりあえず、応援を呼びますね。
その状況で、俺が魔獣に単独挑んで死ねば、どのみち街は壊滅しますし」
シュバルツ公爵領での出来事が脳裏をよぎる。あの時は、一人で討伐可能だと判断したため挑んだが。
今はセフィリオもいて、冒険者ギルドにも協力を頼みやすい環境だ。
数年のことだが、随分と変わったものだな、と考えていると、
「なるほど、な」
何がなるほどか、分からないが。何かを納得したようにコンラートさんは頷いて、
「話をしようか。会議室を用意している」
俺たちを会議室へと案内した。
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