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5.そして『英雄』になる編
5-4.アレクセイの展望
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「セフィリオは、領地を持ったり、それを運営して収入を得ることには興味は無いよな」
「ああ。僕は、そういうことに向かないと思う。
貴族籍だって、学会への参加資格として必要無いのならいらない位だ」
そう、俺が考えていたような答えが返ってくる。
「今後【スタンピード】のことが落ち着いたら、セフィリオはどうするんだ?」
セフィリオはしばらく考えて、
「やはり、魔術か、魔獣か、魔素や魔力などの研究を続けることができたら、いいかな」
そう、答えた。
それを聞いて、俺は自身のことを考える。
俺は、これまでの冒険者としての日々を思うと、何かにひどく縛られるような生活は難しいように思う。
金品や宝飾には興味はないが、爵位などの身分も、領地も全く興味がない。
しかし、今後のことを、俺の望むようなことを成すためには、例えば爵位のようなものが必要なのではないか。
そんなことも考えて、「少し考えさせてください」と、ランドルフさんに答えた。
まず、国王陛下からの褒賞を賜与する式典があり、その後に式典に参加した功労者の交流会の場が設けられて、夜にはその他の貴族などの有力者も招いての祝賀会が開かれるとのことだった。
ああ。色々と面倒くさい。
俺は、式典と祝賀会に必要な、正装を急いで仕立てるとのことで、採寸されながら、内心ため息をついた。
しかし。
「すごい手際の良さですね」
仕立て屋だという職人の女性たちが、数人がかりで俺の身体を測りながら、てきぱきと作業を進めていく。
祝賀会と、夜会では別の服が必要とのことで、当日の着替えを考えるとすでに疲れる。
セフィリオはすでに採寸を済ませ、【厄災】の発生と、今回測定した魔素濃度との関連についてを文献としてまとめるのだと、部屋を借りて引き籠っている。
「彼女たちは、レイチェルにも有無を言わせない、プロ意識があるからね」
そう、答えてくれたのは、俺の採寸や装飾に関して仕立て屋と相談していたランドルフさんだった。
正直、俺はこういった服には全く興味も知識もない。
完全にお任せだ。というか、あまり目立たない感じで、という俺の意見は初めに却下された。
俺は、採寸を終えて、ランドルフさんの前に腰を下ろした。
「セフィリオは、とても生き生きして、元気そうで安心したよ。
アレクセイ、君が、色々と気にかけてくれているのだろう」
「寝食に関しては、まあそうですね」
俺は苦笑しながら答えた。
セフィリオは、没頭すると食べず、寝ずに作業を継続するところは相変わらずで、今後も変わりそうにない。
まあ、そんなところが可愛い訳だけど。
「それだけでは無いと思うけれどね。
セフィリオは、あんな感じだから……今後のことも、ああいう風に言っていたけれど」
ランドルフさんからそんなことを、言われて。
まあ、さっきの答えもとてもセフィリオらしい答えだった。
セフィリオの頭の中は、【スタンピード】と、魔術と魔力や魔素の研究のことでいっぱいだ。
「セフィリオにとっては、今更、確認しなくても俺と一緒にいるのが当たり前になってるんだと思うと、むしろ嬉しいです」
空気のような存在だとしても俺は、別にそれで構わない。俺がいて当たり前だなんて、そんな嬉しいことはない。
セフィリオのその意志と、熱意でもって、やりたいことを邁進してくれたらいいと思う。
「そうか。
君が、セフィリオを解放してくれたんだね。
セフィリオは、生れてから常に脅かされてきたからね。王宮の一室で監禁されているときも、生存を確認するまでも随分とかかったんだ。
レイチェルが、北の守り人の稀有な能力について王の側近に強く唱えてね。
そう言ったこともあって命が奪われることなくなんとか生かされていた、と言った方がいいかな」
その言葉に、ぞわり、と自分の中に殺気よりも激しい衝動が湧き起るのを、なんとか抑え込む。
俺と初めて出会った10歳以前の話は、レイチェルさんが話してくれたくらいで、あまり知らない。
セフィリオもあまり話さないし、聞いたからと言って何が出来るわけでもない。
もちろん、話してくれればいくらでも聞くし、話してくれなくても俺にとってのセフィリオが何か変わることはないけれど。
「その後は、逆にその母親譲りの強い特別な力が脅威となって、セフィリオは警戒され続けてしまったのだけど。
単純に、前国王の遺児というだけではなく、いつか仇を成すのではないかと監視されていたんだ」
セフィリオの魔術やそう言った力に関して、俺が脅威に感じたことがない。
だって、あんな綺麗な力なのに。
魔術について、かつて俺が話したときに、とても驚いた表情をして考え込んでいたことを思い出すと、そういう意味があったのかと、今更ながらに思い知る。
ああ、でも俺も、清廉であるがゆえに破綻したときの恐ろしさは感じている訳で。
まだまだセフィリオについて知らないことも多いんだな。
「まあ、俺の体質も大概なので、あまりセフィリオのことも言えないですけど」
ランドルフさんは、どういう経緯でか俺の体質や感覚に関して知っていると感じて、そう答えた。
「セフィリオは、今は……とても、穏やかな心地で過ごせているようだし、自分自身の能力に対しても、とても肯定的に受容しているように思う。
これまででは、考えられないことだ」
ランドルフさんは穏やかな表情でそう言った。
確かにセフィリオは最近、身の上や自身の能力に関しての制約を、セフィリオ自身があまり気にしていないようで、今後の展望に心躍らせている様子をよく見る。
解放的はその雰囲気は、一層魅力的で、じきに20歳を迎えるセフィリオはなんだかこれまで以上に、俺を惹きつけてやまない。
ただ、俺がそれを一緒に担っていくとなると…。
「アレクセイ、君は、今後について何か思う所があるのではないのかい?」
そう、率直に尋ねられた。
俺は、自分自身では解決できそうにない懸念について、ランドルフさんに相談することにした。
「俺は、今のままでは…セフィリオと共に在るためには、今のままの俺では不十分だと思っているのです。
けれど、俺が何かを失ったり、縛られたりする選択は難しくて。
そういう選択はセフィリオも納得してくれないと思うので、選ぶつもりもないんですが。
何かいい方法が無いものかと、考えているところです」
どう言ったらいいものか。
今後、俺が望むようにセフィリオと共に在るためには、俺には明らかに足りないものがあるのだが、それがどうしても自分の一部にはなり得ず、故にセフィリオも望まないことであって。
俺の言葉に、ランドルフさんはしばらく考えて、また俺に尋ねた。
「君は、どこまで差し出せるんだい?」
そう聞かれて、
「セフィリオに不利益が無ければ、いくらでも」
そう、即答した。
それを聞いて、ランドルフさんは、笑うわけでも、呆れるわけでもなく、神妙な面持ちで、思案する。
「必ずしも、共にある、ということが、隣に寄り添うことだけとは限らないが」
何か強い意志を秘めた眼差しで、ランドルフさんは俺を見た。
「志に寄り添うために、敢えて別の場所を選ぶという道もある。
私も、かつてはヴィルヘルムやエドガーと共に王都にいて国政に携わっていたが、そこには多くの優秀な人材がいてね。必ずしも、私がそこにいる必要は無いと思った。
むしろ王都にいるばかりでは、どうにもならないことも多くてね。
結局、この領地を継いで、別の場所から国を復興させるために国内外の貿易に力を入れることにしたんだ。
まあ、ヴィルやエドにはそれなりに反対されたけれど。
父はああ見えても、交渉事が上手くて、統率力に優れていてね。もともと、貿易都市として栄える地盤が整っていたんだ。
妹も領地の運営には興味が無さそうだったし、エドガーが王都でヴィルヘルムを守ってくれているというのもあるけれどね」
かつての己の選択を回顧するような、そんな言葉だった。
北の守り人の秘密を知るこの三人の絆というのは、おそらく深く硬いものがあるのだろう。
「けれど、君たちの共にある、というのは、言葉の通り、傍に在る、ということだと理解して良いのだね」
「俺にとっては、それが一番だと思っています。セフィリオは、とても…危ういというのもありますけど。
何より俺にとっては、セフィリオが傍にいなくては意味が無いので」
ランドルフさんは、しばらく考えて、
「国法というのは、」
と話し出した。
「かれこれ建国から、これまで多くの条項が見直され、付け足されて、解釈を変え引き継がれている」
国法は、王国の最も上位に位置する法律で、国王であっても違えることが出来ないとされている法律のことだ。
「長い年月で、風化している条項も多いけれど、それは確かに存在していて、無効になるわけでは無い。
その存在を無視することは、国王でも出来ない。
そういう、かつての条文の中に、君やセフィリオの今後にとって良い道があるように、私は思う」
ランドルフさんはそう言って、俺を真っすぐにみると言う。
「アレクセイ、君は『英雄』になるんだ」
「ああ。僕は、そういうことに向かないと思う。
貴族籍だって、学会への参加資格として必要無いのならいらない位だ」
そう、俺が考えていたような答えが返ってくる。
「今後【スタンピード】のことが落ち着いたら、セフィリオはどうするんだ?」
セフィリオはしばらく考えて、
「やはり、魔術か、魔獣か、魔素や魔力などの研究を続けることができたら、いいかな」
そう、答えた。
それを聞いて、俺は自身のことを考える。
俺は、これまでの冒険者としての日々を思うと、何かにひどく縛られるような生活は難しいように思う。
金品や宝飾には興味はないが、爵位などの身分も、領地も全く興味がない。
しかし、今後のことを、俺の望むようなことを成すためには、例えば爵位のようなものが必要なのではないか。
そんなことも考えて、「少し考えさせてください」と、ランドルフさんに答えた。
まず、国王陛下からの褒賞を賜与する式典があり、その後に式典に参加した功労者の交流会の場が設けられて、夜にはその他の貴族などの有力者も招いての祝賀会が開かれるとのことだった。
ああ。色々と面倒くさい。
俺は、式典と祝賀会に必要な、正装を急いで仕立てるとのことで、採寸されながら、内心ため息をついた。
しかし。
「すごい手際の良さですね」
仕立て屋だという職人の女性たちが、数人がかりで俺の身体を測りながら、てきぱきと作業を進めていく。
祝賀会と、夜会では別の服が必要とのことで、当日の着替えを考えるとすでに疲れる。
セフィリオはすでに採寸を済ませ、【厄災】の発生と、今回測定した魔素濃度との関連についてを文献としてまとめるのだと、部屋を借りて引き籠っている。
「彼女たちは、レイチェルにも有無を言わせない、プロ意識があるからね」
そう、答えてくれたのは、俺の採寸や装飾に関して仕立て屋と相談していたランドルフさんだった。
正直、俺はこういった服には全く興味も知識もない。
完全にお任せだ。というか、あまり目立たない感じで、という俺の意見は初めに却下された。
俺は、採寸を終えて、ランドルフさんの前に腰を下ろした。
「セフィリオは、とても生き生きして、元気そうで安心したよ。
アレクセイ、君が、色々と気にかけてくれているのだろう」
「寝食に関しては、まあそうですね」
俺は苦笑しながら答えた。
セフィリオは、没頭すると食べず、寝ずに作業を継続するところは相変わらずで、今後も変わりそうにない。
まあ、そんなところが可愛い訳だけど。
「それだけでは無いと思うけれどね。
セフィリオは、あんな感じだから……今後のことも、ああいう風に言っていたけれど」
ランドルフさんからそんなことを、言われて。
まあ、さっきの答えもとてもセフィリオらしい答えだった。
セフィリオの頭の中は、【スタンピード】と、魔術と魔力や魔素の研究のことでいっぱいだ。
「セフィリオにとっては、今更、確認しなくても俺と一緒にいるのが当たり前になってるんだと思うと、むしろ嬉しいです」
空気のような存在だとしても俺は、別にそれで構わない。俺がいて当たり前だなんて、そんな嬉しいことはない。
セフィリオのその意志と、熱意でもって、やりたいことを邁進してくれたらいいと思う。
「そうか。
君が、セフィリオを解放してくれたんだね。
セフィリオは、生れてから常に脅かされてきたからね。王宮の一室で監禁されているときも、生存を確認するまでも随分とかかったんだ。
レイチェルが、北の守り人の稀有な能力について王の側近に強く唱えてね。
そう言ったこともあって命が奪われることなくなんとか生かされていた、と言った方がいいかな」
その言葉に、ぞわり、と自分の中に殺気よりも激しい衝動が湧き起るのを、なんとか抑え込む。
俺と初めて出会った10歳以前の話は、レイチェルさんが話してくれたくらいで、あまり知らない。
セフィリオもあまり話さないし、聞いたからと言って何が出来るわけでもない。
もちろん、話してくれればいくらでも聞くし、話してくれなくても俺にとってのセフィリオが何か変わることはないけれど。
「その後は、逆にその母親譲りの強い特別な力が脅威となって、セフィリオは警戒され続けてしまったのだけど。
単純に、前国王の遺児というだけではなく、いつか仇を成すのではないかと監視されていたんだ」
セフィリオの魔術やそう言った力に関して、俺が脅威に感じたことがない。
だって、あんな綺麗な力なのに。
魔術について、かつて俺が話したときに、とても驚いた表情をして考え込んでいたことを思い出すと、そういう意味があったのかと、今更ながらに思い知る。
ああ、でも俺も、清廉であるがゆえに破綻したときの恐ろしさは感じている訳で。
まだまだセフィリオについて知らないことも多いんだな。
「まあ、俺の体質も大概なので、あまりセフィリオのことも言えないですけど」
ランドルフさんは、どういう経緯でか俺の体質や感覚に関して知っていると感じて、そう答えた。
「セフィリオは、今は……とても、穏やかな心地で過ごせているようだし、自分自身の能力に対しても、とても肯定的に受容しているように思う。
これまででは、考えられないことだ」
ランドルフさんは穏やかな表情でそう言った。
確かにセフィリオは最近、身の上や自身の能力に関しての制約を、セフィリオ自身があまり気にしていないようで、今後の展望に心躍らせている様子をよく見る。
解放的はその雰囲気は、一層魅力的で、じきに20歳を迎えるセフィリオはなんだかこれまで以上に、俺を惹きつけてやまない。
ただ、俺がそれを一緒に担っていくとなると…。
「アレクセイ、君は、今後について何か思う所があるのではないのかい?」
そう、率直に尋ねられた。
俺は、自分自身では解決できそうにない懸念について、ランドルフさんに相談することにした。
「俺は、今のままでは…セフィリオと共に在るためには、今のままの俺では不十分だと思っているのです。
けれど、俺が何かを失ったり、縛られたりする選択は難しくて。
そういう選択はセフィリオも納得してくれないと思うので、選ぶつもりもないんですが。
何かいい方法が無いものかと、考えているところです」
どう言ったらいいものか。
今後、俺が望むようにセフィリオと共に在るためには、俺には明らかに足りないものがあるのだが、それがどうしても自分の一部にはなり得ず、故にセフィリオも望まないことであって。
俺の言葉に、ランドルフさんはしばらく考えて、また俺に尋ねた。
「君は、どこまで差し出せるんだい?」
そう聞かれて、
「セフィリオに不利益が無ければ、いくらでも」
そう、即答した。
それを聞いて、ランドルフさんは、笑うわけでも、呆れるわけでもなく、神妙な面持ちで、思案する。
「必ずしも、共にある、ということが、隣に寄り添うことだけとは限らないが」
何か強い意志を秘めた眼差しで、ランドルフさんは俺を見た。
「志に寄り添うために、敢えて別の場所を選ぶという道もある。
私も、かつてはヴィルヘルムやエドガーと共に王都にいて国政に携わっていたが、そこには多くの優秀な人材がいてね。必ずしも、私がそこにいる必要は無いと思った。
むしろ王都にいるばかりでは、どうにもならないことも多くてね。
結局、この領地を継いで、別の場所から国を復興させるために国内外の貿易に力を入れることにしたんだ。
まあ、ヴィルやエドにはそれなりに反対されたけれど。
父はああ見えても、交渉事が上手くて、統率力に優れていてね。もともと、貿易都市として栄える地盤が整っていたんだ。
妹も領地の運営には興味が無さそうだったし、エドガーが王都でヴィルヘルムを守ってくれているというのもあるけれどね」
かつての己の選択を回顧するような、そんな言葉だった。
北の守り人の秘密を知るこの三人の絆というのは、おそらく深く硬いものがあるのだろう。
「けれど、君たちの共にある、というのは、言葉の通り、傍に在る、ということだと理解して良いのだね」
「俺にとっては、それが一番だと思っています。セフィリオは、とても…危ういというのもありますけど。
何より俺にとっては、セフィリオが傍にいなくては意味が無いので」
ランドルフさんは、しばらく考えて、
「国法というのは、」
と話し出した。
「かれこれ建国から、これまで多くの条項が見直され、付け足されて、解釈を変え引き継がれている」
国法は、王国の最も上位に位置する法律で、国王であっても違えることが出来ないとされている法律のことだ。
「長い年月で、風化している条項も多いけれど、それは確かに存在していて、無効になるわけでは無い。
その存在を無視することは、国王でも出来ない。
そういう、かつての条文の中に、君やセフィリオの今後にとって良い道があるように、私は思う」
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