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Ⅰ.主食編
7.僕、こんなに美味しいの初めてです④ *
しおりを挟む一心不乱で貪る僕を、ヴァルが呆然と見あげている。
「っ……お前、…まさか、澱みを……食ってるのか?」
んー……?澱み?何、それ?僕、知らない。
「なんて顔、してる……」
「かお……?」
「盛ってる顔だよ」
さかる?うーん……わからない。
わからないけど、すごく美味しくて、すごく気持ちいいよ。
それに……僕、知ってるよ。
「ヴァル……もっと美味しいの、隠してるでしょ」
僕はヴァルのお腹から下腹部、さらにもっと下に触れた。
僕ね。ヴァルが美味しい匂いをさせてるとき、いつもここが熱くなってて、張りつめているの知ってるんだから。
「なっ……お前、」
「僕……まだまだ……お腹が、ペコペコなんだよ」
ここに美味しいのを、いっぱい隠してるんでしょ。ほら、今もぱんぱんになってとっても熱い。
「ねぇ、ヴァル……もっと、ちょうだい」
触れるとさらに大きくなってくるじゃない。
膨らんで熱くなってくるのを、さらに掌で優しくなでなでする。
ズボンが苦しそうで、前をくつろげる。ぶわりと甘い美味しそうな匂いがさらに濃くなった。
下着を下げれば、張りつめて大きくなったものが目に入って、思わずごくり、と零れそうになる涎を飲んだ。
赤くて、太くて、脈打つ生々しいそれは、とろとろと先端から蜜が溢れ、全体が艶やかに濡れていて。
ああ。すごく、美味しそう。
僕は甘い匂いに誘われるまま、口を寄せて舌を這わし、ぺろぺろと舐める。
傷を舐めたときより、口を吸ったときより、ずっと濃くて美味しいものにぴりぴりと舌先が痺れて、全身に快感が充満する。
あ、これ。もうすごい。頭も身体も全部ふわふわする。
先端を口に含めば、それだけで口の中がいっぱいになって、次々に出てくる蜜を必死に啜る。ちゅぱちゅぱと湿った音が響いて、その度にヴァルの身体が小さく震えた。
「はっ……お前、自分が何してんのか、わかってねぇだろ…っ」
「あ…、ヴァル……もっと…ふ、…んっ」
「ちっ……うまそうに、しゃぶりやがって……っ」
だって、本当に美味しいんだもん。こんなの、初めてなんだもん。
そう伝えたかったけど、口を離すその一瞬が惜しくて。
僕は夢中でヴァルの美味しいのを頬張って、舌先で蜜が出てくる穴をちろちろと舐めた。
「クソっ……もう、知らねぇからな……っ!」
「ん゛ん゛~~…っ」
と、突然に、ヴァルが僕の頭を両手で掴んで、腰を突き出した。
ぐっと深く喉の奥に、ヴァルが入ってくる。
荒々しい腰つきで硬いものを突き立てられて、頭を押えられて息がつまる。
苦しいはずなのに、口内を満たす熱と甘い香りと共に、ぬるぬると内側から擦られて満たされる感覚に、身体がじんじんと熱くなる。
どんどん高まってくる熱が、口の中で脈打ちさらに硬くなってくる。
「っ……出すぞ」
「―――っっ!!」
ぐっと頭を押さえつけられたまま、口内にとろけるように濃厚な熱が、びゅるびゅると吐き出された。
「……っ」
噛み殺した喘ぎが耳を掠める。
美味しい塊が勿体なくて、こくこくと飲み干しながら、一滴も零さないように最後まで啜って、体の中に取り込んでいく。
喉を通って、胸の中、お腹の方へと熱いものが下りていくのがわかる。
それが身体にじんわりと広がると、ぞくぞくと身が戦慄いた。
そして、急速に満たされていく。
僕は生まれて初めて、空腹感を忘れる思いがした。
ああ、何これ。
こんなの、初めて。
こんなの、知らない。
美味しくて、美味しくて、美味しくて……はぁ、ヴァルってすごい。
熱くて、甘くて、美味しくて……僕、どうにかなっちゃいそうだよ。
「おい、お前……いつまで、咥えてんだ」
ぐいっと髪をつかまれて、引き剥がそうとひっぱられるけど、僕はむぐむぐと頬張ったままで抵抗する。
いや。離さないから。
だって、まだ太くて硬いよ。僕のお口の中で、びくびくしてるよ。まだ、出るでしょ。
おっきなキャンディみたいで、まだまだすっごく美味しそうだもの。
僕は誘惑に勝てずにがぶり、と口の中のものにそのまま噛みついた。
「いっ~~~~っっっ!!!」
声にならない悲鳴と共に、ヴァルの身体が強ばって。
僕は、後頭部に鋭い衝撃を感じて……そのまま意識を失った。
あ、キャンディは噛んじゃダメなんだ。ぺろぺろしないといけないんだね。
なんてことを考えながら。
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