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第24話 最終話
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窓から春の風が、ふわりと流れ込んで来るのを感じる。
目を覚ますと、ベッドの上に横たわっていた。
ゆっくりと目を開けた、その先にはリリアナの横顔があった。
きちんと上を向いて、眠っている姿は、厳かな感じがして・・・まるで、棺桶に入れられる時のような・・・。
慌てて起き上がり、周囲を見渡す。
ロジャー家の1室だということは解る。戻って来たんだ。
しかし、部屋には自分とリリアナしかいなかった。
「リリアナ・・・?」
そうっと呼びかける。
ベッドに真っすぐ上を向いて、目を閉じているリリアナに手を伸ばす。
彼女の頬に触れると、温かかった。
そのまま確かめるように頬を撫でると、彼女は目を覚ました。
ボウっとしている様子で、目を開けて天井を見てから、こちらへと視線を移す。
「・・・ルナルド?」
あどけない顔で、数秒間ぼうっとしてから、リリアナは目を見開いた。
ガバッ!!と起き上がると、自分の腹部に手を当てる。
「私・・・生きてる?現実?」
自分の両頬を覆って、生身の人間の感触?を確かめる。
「人間・・・・人間に戻れたの?・・・そうだわ!鏡!鏡を!」
リリアナがベッドから降りて、鏡を見に行こうとした瞬間、ルナルドがリリアナを引き寄せて、口の中に指を突っ込んだ。
「?!ウ・・・ウナウホ?(ルナルド?)」
リリアナの上の歯を念入りに確認してから、ルナルドは満面の笑みになる。
「牙が、生えていない・・・元に、戻っている!」
満面の笑みを見て、私まで顔がほころんで、半信半疑のままで喜ぶ。
「本当に?!本当に本当?!」
「リリアナ!!良かった!本当に良かった!」
二人で抱き合って、お互いに顔を埋める。
「嘘みたい!こんなことって・・・本当に嬉しい!ルナルド、ありがとう!」
ルナルドは、首を振る。
「リリアナのおかげだ。いつだって、リリアナは、俺に大事なことを教えてくれる。」
リリアナには何のことか分からなかったけれど、お互いに抱きしめあって、今を喜びあった。
少し体を離して、ルナルドは、リリアナを見つめる。
無言のままで、唇を近づけた時だった。
ガチャリと、扉が開いて、ジルベールが入って来た。
「2人とも目が覚めたんだね!!良かった良かった!いや、絶対大丈夫だって僕は信じていたよ!・・・あ、もしかして、お邪魔しちゃったかな?タイミング悪かった??」
ボン!と顔を一気に真っ赤にした私とは逆に、ルナルドは平然とした感じで、ジルベールと話をする。
鍵を開けて、扉の中に入った後の事などを簡単に話して、ジルベールにお礼を言った。
「いやいや、本当に良かったよ。」
ジルベールは本当にホッとした様子で、今までに見た事の無いような、穏やかな笑顔を見せた。
「2人は、これだけの試練を乗り越えたんだ。幸せになってね。」
改めて、そう言われて、なんだかくすぐったい気持ちになる。
なんとなく、お互いに手を握って、微笑み合う。
色々なことがあって、本当にたくさんの人に助けられた。
「ジルベール様。本当にありがとうございました。このご恩は一生忘れません。」
ジルベールは、首を振る。
「こちらこそ・・・だよ。ダンピールとして生まれて、これほどに良かったと思えたことは無かった。」
私たちは、これからも良い学友で居ようと誓って、別れた。
馬を1頭借りて、伯爵邸まで駆けて行く。
門の前で立ち止まって、ルナルドが言った。
「もしかすると、振り出しに戻っただけで、現状は何も変わっていないかもしれない。だけど。」
その言葉の続きが、私には解っている。
「うん。きっと、大丈夫。何も変わっていなくても、私の気持ちは前よりパワーアップしてるわ♪」
ニカッと笑って見せると、ルナルドは、はにかむように笑った。
「あぁ、そうだな。」
そうだよ。
目に見えなくても、大きく変わったものがあるよ。
信じている。
きっと、大丈夫。
目を覚ますと、ベッドの上に横たわっていた。
ゆっくりと目を開けた、その先にはリリアナの横顔があった。
きちんと上を向いて、眠っている姿は、厳かな感じがして・・・まるで、棺桶に入れられる時のような・・・。
慌てて起き上がり、周囲を見渡す。
ロジャー家の1室だということは解る。戻って来たんだ。
しかし、部屋には自分とリリアナしかいなかった。
「リリアナ・・・?」
そうっと呼びかける。
ベッドに真っすぐ上を向いて、目を閉じているリリアナに手を伸ばす。
彼女の頬に触れると、温かかった。
そのまま確かめるように頬を撫でると、彼女は目を覚ました。
ボウっとしている様子で、目を開けて天井を見てから、こちらへと視線を移す。
「・・・ルナルド?」
あどけない顔で、数秒間ぼうっとしてから、リリアナは目を見開いた。
ガバッ!!と起き上がると、自分の腹部に手を当てる。
「私・・・生きてる?現実?」
自分の両頬を覆って、生身の人間の感触?を確かめる。
「人間・・・・人間に戻れたの?・・・そうだわ!鏡!鏡を!」
リリアナがベッドから降りて、鏡を見に行こうとした瞬間、ルナルドがリリアナを引き寄せて、口の中に指を突っ込んだ。
「?!ウ・・・ウナウホ?(ルナルド?)」
リリアナの上の歯を念入りに確認してから、ルナルドは満面の笑みになる。
「牙が、生えていない・・・元に、戻っている!」
満面の笑みを見て、私まで顔がほころんで、半信半疑のままで喜ぶ。
「本当に?!本当に本当?!」
「リリアナ!!良かった!本当に良かった!」
二人で抱き合って、お互いに顔を埋める。
「嘘みたい!こんなことって・・・本当に嬉しい!ルナルド、ありがとう!」
ルナルドは、首を振る。
「リリアナのおかげだ。いつだって、リリアナは、俺に大事なことを教えてくれる。」
リリアナには何のことか分からなかったけれど、お互いに抱きしめあって、今を喜びあった。
少し体を離して、ルナルドは、リリアナを見つめる。
無言のままで、唇を近づけた時だった。
ガチャリと、扉が開いて、ジルベールが入って来た。
「2人とも目が覚めたんだね!!良かった良かった!いや、絶対大丈夫だって僕は信じていたよ!・・・あ、もしかして、お邪魔しちゃったかな?タイミング悪かった??」
ボン!と顔を一気に真っ赤にした私とは逆に、ルナルドは平然とした感じで、ジルベールと話をする。
鍵を開けて、扉の中に入った後の事などを簡単に話して、ジルベールにお礼を言った。
「いやいや、本当に良かったよ。」
ジルベールは本当にホッとした様子で、今までに見た事の無いような、穏やかな笑顔を見せた。
「2人は、これだけの試練を乗り越えたんだ。幸せになってね。」
改めて、そう言われて、なんだかくすぐったい気持ちになる。
なんとなく、お互いに手を握って、微笑み合う。
色々なことがあって、本当にたくさんの人に助けられた。
「ジルベール様。本当にありがとうございました。このご恩は一生忘れません。」
ジルベールは、首を振る。
「こちらこそ・・・だよ。ダンピールとして生まれて、これほどに良かったと思えたことは無かった。」
私たちは、これからも良い学友で居ようと誓って、別れた。
馬を1頭借りて、伯爵邸まで駆けて行く。
門の前で立ち止まって、ルナルドが言った。
「もしかすると、振り出しに戻っただけで、現状は何も変わっていないかもしれない。だけど。」
その言葉の続きが、私には解っている。
「うん。きっと、大丈夫。何も変わっていなくても、私の気持ちは前よりパワーアップしてるわ♪」
ニカッと笑って見せると、ルナルドは、はにかむように笑った。
「あぁ、そうだな。」
そうだよ。
目に見えなくても、大きく変わったものがあるよ。
信じている。
きっと、大丈夫。
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