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Episode 2
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改めて、ハッキリ宣言させて頂く。
私は2024年の現代社会に生きる高校3年生。
青木瑠奈なのである。
勉強三昧の小・中・高だった。だからね、大学ではサークル入ったり、楽しみたいって思ってた。
これから青春だ!とワクワクしていたし、ウッカリSNSで男性に話しかけてみちゃったりしたよ?だけど、悪い事なんて1つもしてない。真面目に生きてきたつもりだよ。
だからさ、なんで、ココにいるわけ?
生贄?結婚?
しかも、人間じゃない生き物と、今日?!結婚ってナニゴト?
help!!誰か助けて!
私はすっかり、純白のドレスに身を包んで、困惑。
どんだけ?って位に長い裾とヴェールに戸惑った。
この国1番の大きい教会とやらで、王族と同じ規模らしい結婚式が行われた。付け焼刃で、式場でどうすればいいのかを聞いて、バージンロード?を歩く。
教会は外見がサクラダファミリアか?という感じに思えたけれども、ステンドグラスが張り巡らされて明るい教会だった。
ヴェール越しに見る、遠くの花婿の姿は、よく見えない。
なんとなく、花婿の顔を早く見てみたいという好奇心と、こんなの現実じゃないし、人間じゃないって何よ?という恐怖にかられる。
少しづつ近づいて行くうちに、その顔が見えてくる。
シャタンクレールの髪だ。
どこから、どう見ても人間の男性で、高身長だった。
整った顔立ちに、目は金色で光って見える。
綺麗な顔が睨みつけることで、異常に怖い顔になっている。
・・・その表情で、この人は、ルナベルに好意は無いのだと解る。
これは現実なのか?
感覚からして夢では無い。
この結婚式が終わったら、あのクローゼットに行って本物のルナベルと話をしたいと思う。出てきてくれるだろうか?
「ジャンクロード・シュバリエ。汝は、この娘、ルナベル・クレメントと共に歩み-----」
牧師さんが、何か話し出したのをそっちのけで、考え事をしていると、隣にいた結婚相手が急に声を発した。
「茶番だな!人間の祭事など、私には意味がない!国王の望み通り、この娘を貰ってやる。それでいいだろう?」
とても低い声で、張りのある声は、恐怖心をあおる。
大きな手で、私の腕を掴むと、さっき、慣れないドレスで必死に歩いて来たバージンロードを、引き返される。
転びそうになるのを必死に耐えながら、なんとなく、速足でついて行く。けれども、階段でつまづいた。
はじめて履くヒールで、もう限界だった。
「あ!!」
前のめりにこけた私の体を、大きな腕が抱きとめる。
「?!」
筋肉質な腕の感触に、鉄板のように固い胸板の感触。
彼は、造作なくヒョイっと私を横抱きにすると、目の前に、ジャンクロード・シュバリエの顔があった。
陽の光に当たって、その目は星のように輝く。
一瞬だけ目が合って、だけど興味無さそうにすぐに前を向いてしまった。
そのまま、彼は部屋の前まで連れて行ってくれた。
というわけで、
結婚式の段取りを、付け焼刃で覚えたのも虚しく、強制終了した結婚式。
私は、この世界に来た時と同じ、お城から離れた大きなお屋敷に戻った。ここが、シュバリエ侯爵様の館なのだと理解する。
生まれて初めて、馬車というものに乗った。ぶっちゃけ、面白かった。俳優にでもならない限り、●ィズニーのお姫様役にでもならない限り、こんな経験は無いと思う。乗り心地は・・・まぁ、微妙だけど。
ともかく、部屋に戻ると、服を着替えてハーブティーを飲まされていた。そして、ばあやが話し始める。
「お嬢様。この本を再度熟読なさって下さいまし。」
渡された本を、思いっきり広げてみて驚く。
「なっ!!なにこれ?!」
絵本みたいに、絵ばかりの本で、その絵が・・・・!?!?!?
「閨での具体的な知識です。人間同士の交わりですが・・・。今日は初夜ですからね。」
頭が、真っ白になる。
しょ・・・初夜??
いや、待って、そんなことってある?
「ウソウソ!!そんなのムリ!だいたい、あの人、ジャンクロード?人間じゃ無いんでしょう?何者なのよ?」
「お、お嬢様!声が大きゅうございますよ。今さら、どうなされたんです?」
「どうもこうも、私はルナベルじゃない!」
「お嬢様らしくもない。変ですよ?子供の頃からずっと、聞き分けが良く、声も荒げた事も無いお嬢様が・・・今回も家の為に、国の為にと、立派に覚悟されたではありませんか。」
トントン
ドアをノックする音が響く。
「旦那様がいらっしゃいました」
そう言われて、ばあやも私も黙る。
扉を開けて入ってきたのは、さっき見たルナベルの夫となった、ジャンクロード・シュバリエ、その人だった。
無言のままで部屋に入ってくると、私の目の前にまで歩いてきて、私を見下ろす。
怖い位に整った顔が、確かに人間離れしていて、悪魔のように見える。
「ルナベル。お前に話がある。皆、2人きりにさせてくれ。」
「私は、ルナベルじゃありません!」
キッパリと、即座に否定した。
金色の目が、少しだけ大きく見開く。
その姿に驚いたばあやが、慌てふためく。
「お嬢様!何をおっしゃるんですか!?」
「・・・構わん。早く出て行ってくれ。」
その一言で、全員が慌てて部屋の外に出て行った。
部屋の中には、私と、この人だけになって、沈黙が続く。
ジャンクロードは、部屋の中心にあるソファーに座った。
「そこに座りなさい。」
そう言って私の方を向く。
私は、急に恐怖にかられる。男性と2人きりで部屋にいるなんて、そんなシチュエーションは今までになかったのだ。
「誰に言っても信じてくれないけれど、私は本当にルナベルじゃないの!あなたの奥さんじゃない!」
ジャンクロードは、無表情の金色の目を私に向ける。
「奥さん・・・?」
「そう!私はルナベルじゃない!本物のルナベルは、私を身代わりにして逃げたのよ!私も信じられないし、驚いたけれど、本当なの!」
「では、おまえは誰だ?」
「私は、青木瑠奈!あ~、ルナ・アオキ!」
「・・・それで、本物のルナベルはどこに行ったんだ?」
「クローゼットの中の鏡の中!私の世界に行ったのよ!本当なの信じて!私はココの人間じゃない!」
興奮したままで、私はジャンクロードの腕を掴む。
腕を掴んだ瞬間に、ジャンクロードは驚いたような顔をした。一瞬、触ってはダメなのかと思ったけれども、なんとか理解してもらいたくて、引っ張って連れて行く。
論より証拠だ。見てもらえば分かってくれると思った。
ウォークインクローゼットの中に入って、鏡の前に立つ。
姿見の鏡には、ジャンクロードと私が映し出されているだけだった。
だけど、私は鏡に向かって必死で呼びかける。
「ルナベル!ルナベル!!聞こえる?お願いだから出てきてよ!」
今、出てきてくれなければ、私の立場は無い。けれど、鏡は当たり前のように、普通の鏡になっていた。
「ねぇ!!お願いだから、ココから出して!元の世界に帰してよ!!」
どんなに叫んでも、鏡は鏡のままで、何の変化も起きない。
このままじゃ、このままじゃ・・・私は、このままルナベルとして生きていかなくてはいけなくなる。
もう、どうしたら良いのか分からない。
「帰りたい!!お願いだから、元に戻してよ!!帰りたいよ!!」
そう叫んだ瞬間だった。
ジャンクロードが、私の肩に手を置く。
「もう、いい。解った。落ち着け。」
見上げた彼の顔は、初めて感情のこもった表情を浮かべていた。眉をしかめて、見ていられないと。
「本当なの!お願い信じてよ!」
「解った。解ったから、落ち着けと言っているだろう?」
「信じて!お願い!!帰りたい、帰りたいよ!お母さん!!」
我慢できなくて、泣き出した私を見て、ジャンクロードは、私を抱きしめた。
「信じる。お前を信じるから。」
抱きしめられた腕も胸も、お日様のように温かかった。
私は2024年の現代社会に生きる高校3年生。
青木瑠奈なのである。
勉強三昧の小・中・高だった。だからね、大学ではサークル入ったり、楽しみたいって思ってた。
これから青春だ!とワクワクしていたし、ウッカリSNSで男性に話しかけてみちゃったりしたよ?だけど、悪い事なんて1つもしてない。真面目に生きてきたつもりだよ。
だからさ、なんで、ココにいるわけ?
生贄?結婚?
しかも、人間じゃない生き物と、今日?!結婚ってナニゴト?
help!!誰か助けて!
私はすっかり、純白のドレスに身を包んで、困惑。
どんだけ?って位に長い裾とヴェールに戸惑った。
この国1番の大きい教会とやらで、王族と同じ規模らしい結婚式が行われた。付け焼刃で、式場でどうすればいいのかを聞いて、バージンロード?を歩く。
教会は外見がサクラダファミリアか?という感じに思えたけれども、ステンドグラスが張り巡らされて明るい教会だった。
ヴェール越しに見る、遠くの花婿の姿は、よく見えない。
なんとなく、花婿の顔を早く見てみたいという好奇心と、こんなの現実じゃないし、人間じゃないって何よ?という恐怖にかられる。
少しづつ近づいて行くうちに、その顔が見えてくる。
シャタンクレールの髪だ。
どこから、どう見ても人間の男性で、高身長だった。
整った顔立ちに、目は金色で光って見える。
綺麗な顔が睨みつけることで、異常に怖い顔になっている。
・・・その表情で、この人は、ルナベルに好意は無いのだと解る。
これは現実なのか?
感覚からして夢では無い。
この結婚式が終わったら、あのクローゼットに行って本物のルナベルと話をしたいと思う。出てきてくれるだろうか?
「ジャンクロード・シュバリエ。汝は、この娘、ルナベル・クレメントと共に歩み-----」
牧師さんが、何か話し出したのをそっちのけで、考え事をしていると、隣にいた結婚相手が急に声を発した。
「茶番だな!人間の祭事など、私には意味がない!国王の望み通り、この娘を貰ってやる。それでいいだろう?」
とても低い声で、張りのある声は、恐怖心をあおる。
大きな手で、私の腕を掴むと、さっき、慣れないドレスで必死に歩いて来たバージンロードを、引き返される。
転びそうになるのを必死に耐えながら、なんとなく、速足でついて行く。けれども、階段でつまづいた。
はじめて履くヒールで、もう限界だった。
「あ!!」
前のめりにこけた私の体を、大きな腕が抱きとめる。
「?!」
筋肉質な腕の感触に、鉄板のように固い胸板の感触。
彼は、造作なくヒョイっと私を横抱きにすると、目の前に、ジャンクロード・シュバリエの顔があった。
陽の光に当たって、その目は星のように輝く。
一瞬だけ目が合って、だけど興味無さそうにすぐに前を向いてしまった。
そのまま、彼は部屋の前まで連れて行ってくれた。
というわけで、
結婚式の段取りを、付け焼刃で覚えたのも虚しく、強制終了した結婚式。
私は、この世界に来た時と同じ、お城から離れた大きなお屋敷に戻った。ここが、シュバリエ侯爵様の館なのだと理解する。
生まれて初めて、馬車というものに乗った。ぶっちゃけ、面白かった。俳優にでもならない限り、●ィズニーのお姫様役にでもならない限り、こんな経験は無いと思う。乗り心地は・・・まぁ、微妙だけど。
ともかく、部屋に戻ると、服を着替えてハーブティーを飲まされていた。そして、ばあやが話し始める。
「お嬢様。この本を再度熟読なさって下さいまし。」
渡された本を、思いっきり広げてみて驚く。
「なっ!!なにこれ?!」
絵本みたいに、絵ばかりの本で、その絵が・・・・!?!?!?
「閨での具体的な知識です。人間同士の交わりですが・・・。今日は初夜ですからね。」
頭が、真っ白になる。
しょ・・・初夜??
いや、待って、そんなことってある?
「ウソウソ!!そんなのムリ!だいたい、あの人、ジャンクロード?人間じゃ無いんでしょう?何者なのよ?」
「お、お嬢様!声が大きゅうございますよ。今さら、どうなされたんです?」
「どうもこうも、私はルナベルじゃない!」
「お嬢様らしくもない。変ですよ?子供の頃からずっと、聞き分けが良く、声も荒げた事も無いお嬢様が・・・今回も家の為に、国の為にと、立派に覚悟されたではありませんか。」
トントン
ドアをノックする音が響く。
「旦那様がいらっしゃいました」
そう言われて、ばあやも私も黙る。
扉を開けて入ってきたのは、さっき見たルナベルの夫となった、ジャンクロード・シュバリエ、その人だった。
無言のままで部屋に入ってくると、私の目の前にまで歩いてきて、私を見下ろす。
怖い位に整った顔が、確かに人間離れしていて、悪魔のように見える。
「ルナベル。お前に話がある。皆、2人きりにさせてくれ。」
「私は、ルナベルじゃありません!」
キッパリと、即座に否定した。
金色の目が、少しだけ大きく見開く。
その姿に驚いたばあやが、慌てふためく。
「お嬢様!何をおっしゃるんですか!?」
「・・・構わん。早く出て行ってくれ。」
その一言で、全員が慌てて部屋の外に出て行った。
部屋の中には、私と、この人だけになって、沈黙が続く。
ジャンクロードは、部屋の中心にあるソファーに座った。
「そこに座りなさい。」
そう言って私の方を向く。
私は、急に恐怖にかられる。男性と2人きりで部屋にいるなんて、そんなシチュエーションは今までになかったのだ。
「誰に言っても信じてくれないけれど、私は本当にルナベルじゃないの!あなたの奥さんじゃない!」
ジャンクロードは、無表情の金色の目を私に向ける。
「奥さん・・・?」
「そう!私はルナベルじゃない!本物のルナベルは、私を身代わりにして逃げたのよ!私も信じられないし、驚いたけれど、本当なの!」
「では、おまえは誰だ?」
「私は、青木瑠奈!あ~、ルナ・アオキ!」
「・・・それで、本物のルナベルはどこに行ったんだ?」
「クローゼットの中の鏡の中!私の世界に行ったのよ!本当なの信じて!私はココの人間じゃない!」
興奮したままで、私はジャンクロードの腕を掴む。
腕を掴んだ瞬間に、ジャンクロードは驚いたような顔をした。一瞬、触ってはダメなのかと思ったけれども、なんとか理解してもらいたくて、引っ張って連れて行く。
論より証拠だ。見てもらえば分かってくれると思った。
ウォークインクローゼットの中に入って、鏡の前に立つ。
姿見の鏡には、ジャンクロードと私が映し出されているだけだった。
だけど、私は鏡に向かって必死で呼びかける。
「ルナベル!ルナベル!!聞こえる?お願いだから出てきてよ!」
今、出てきてくれなければ、私の立場は無い。けれど、鏡は当たり前のように、普通の鏡になっていた。
「ねぇ!!お願いだから、ココから出して!元の世界に帰してよ!!」
どんなに叫んでも、鏡は鏡のままで、何の変化も起きない。
このままじゃ、このままじゃ・・・私は、このままルナベルとして生きていかなくてはいけなくなる。
もう、どうしたら良いのか分からない。
「帰りたい!!お願いだから、元に戻してよ!!帰りたいよ!!」
そう叫んだ瞬間だった。
ジャンクロードが、私の肩に手を置く。
「もう、いい。解った。落ち着け。」
見上げた彼の顔は、初めて感情のこもった表情を浮かべていた。眉をしかめて、見ていられないと。
「本当なの!お願い信じてよ!」
「解った。解ったから、落ち着けと言っているだろう?」
「信じて!お願い!!帰りたい、帰りたいよ!お母さん!!」
我慢できなくて、泣き出した私を見て、ジャンクロードは、私を抱きしめた。
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