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Episode 3 ジャンクロード
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ジャンクロードは、部屋のソファーに私を座らせると、斜め横にある1人掛け椅子に座る。
「この結婚は、国王が私を留めておくために決めたことだ。私が望んだことではない。」
ゆっくり、穏やかな声で話す彼は、さっきまでとは、別人のようだった。
私を怖がらせないように、落ち着かせるように話をしてくれている。
視線をこちらに向けて、ハッキリと言う。
「お前に手を出すつもりは毛頭無い。だから、その本は必要ない。」
彼が、チラリと視線を移動させた方を、追って見ると・・・・!!ばあやが、置いていった閨での知識云々の本があった。
「ひぃぃぃい!!こ、これは、違うの!!ばあやさんが!!」
恥ずかしすぎて、あたふたと本を隠そうと思ったけれども、本を触る事も臆するように、手をわたわたと宙でかき回す。
ジャンクロードは、笑い出した。
「ぷっ!なんていう顔をするんだ。」
私は、たぶん、茹でた蛸か海老レベルで真っ赤だったし、だらしない顔をしていたとは思う。変な汗も、すっごいかいた。この本は私のでは無いという説明と、勘違いをしないで欲しいという事を言いたかったのだけれど・・・・。はじめて見る彼の笑顔は、やっぱり綺麗で少し可愛らしかったので、見惚れた。
私の視線に気がついた彼は、すぐに無表情に戻った。
「それと、ルナベル。周囲には普通の夫婦を演じて欲しい。この結婚が上手く行っていないとなると、国王が次に何をしてくるか分からない。」
何かってなんだろう?と思ったけれど、真剣な顔に大事なことなのだろうと、とりあえず頷く。
「・・・解った。でも、もう少し教えてもらってもいい?」
手を出さないでくれるなら、演じる位は容易いことだと思った。
だけど、ずっと疑問に思っていることがある。
「あなたは、人間じゃないって本当?じゃぁ、何者なの?」
その質問に、ジャンクロードは本当に驚いた顔を私に向ける。
「・・・てっきり、この結婚が嫌で演じているのかと思ったが・・・。おまえ、本当にルナベルではないのか?それとも、記憶喪失か?」
・・・やっぱり信じてくれてなかったんじゃん!と突っ込みそうになったけれど、落ち着いて考えてみれば、それも致し方ない。だから、話を進める。
「それで?あなたは、何なの?エイリアン?」
「竜族だ。・・・エ・・・リアン?って何だ??」
「・・・え?ごめん、今、なんて?」
「・・・私は竜だ」
リュウ?竜?
「竜?竜って、あれだよね?ドラゴン?架空の生き物の?恐竜じゃなくて?」
ジャンクロードは、少し呆れたような、面倒くさそうな顔をして、頭を掻いてから私を見る。
「キョウリュウ??・・・おまえの言ってることが、いまいち解らん。私の正体については、ばあやにでも聞いておけ。」
「解った!聞いておく!でも、どうして望まない結婚させられてるの?拒否すればいいじゃない?弱味でも握られてるの?竜なのに?」
彼は額に手を置いて、少し頭を抱えてから、仕切り直して続ける。
「・・・説明してやるから、よく聞け。」
そうして、私に分かるように説明をしてくれた。
5年前、彼は14歳の少年竜だった。つい好奇心で、天界から地上に降りた瞬間に、このエルバーン国の兵士に囚われてしまった。
その時に、持っていた『竜の玉』と『翼鱗』を取られてしまった。
「竜の玉は、病を治したり、願いを叶えたりする力がある。国王は、その宝珠の力を使って、この国を平和に保っている。そして、翼鱗は、竜が飛ぶために必要な鱗だ。」
「うーん・・・え?じゃぁ、あなたは、飛べなくなっちゃったの?」
私の言葉に、ジャンクロードは虚ろな目をした。その視線を遠くに向けて、左手を耳の後ろあたりの髪を抑えて、溜め息をつきながら言う。
「そうだ。飛べない。竜の玉は、もういい、悪事に使われているわけでは無いので、くれてやろう。しかし、翼鱗だけはダメだ。何がなんでも取り返したい。」
眉間に皺を寄せて、手を握りしめるジャンクロードは、目を閉じた。
「私も、おまえと同じだ。ただ、帰りたい。」
帰りたい。
この人は、私と同じように、帰りたいのに帰れないでいる。
しかも5年も!!
種族はちがえど、他人事ではなく感じる・・・。
自分のことに置き換えて考えると、それは恐ろしい事だった。
ワナワナと怒りが、腹の底から込み上げる。
「酷い!!許せない!!みんな、なんて身勝手なの!」
私は、両手を握りしめて、思わず立ち上がる。
目の前にいる年上の男性が、14歳のままで捕らえられた少年に思えてしまう。
「私、翼鱗がどこにあるのか探す!協力するから!」
ジャンクロードの大きい手を、両手で握りしめる。
「諦めないで、絶対に帰ろう!自由になって、元の場所に帰ろう?」
驚いていた彼は、くしゃりと崩れるように顔の表情を変えて、微笑んだ。
その表情を見ていたら、ふと私を支え続けた言葉を思い出す。
「Everything is going to be OK…」
自分に言い聞かせるみたいに、誰にも聞き取れないほどの小さい声で呟く。
「?」
私の言葉に彼は、首をかしげる。
どんな状況であっても、信じるんだ。未来を。
思いつく限りの不安イメージじゃなく、成功するイメージをするんだ。
彼の手を両手で握ったままで、おまじないをかけるように唱える。
「必ず、全て上手く行く!そう、信じる者だけが、必ず願いを叶えるんだよ。」
ジャンクロードは、口の端で笑って、私のおでこに自分のおでこをコツン、とくっつけた。
「信じるよ。もう、人間など信じないと思っていたが、おまえを・・・ルナを信じる。」
おでこをコツンとする、この行動が、竜にとっては信頼の証だった。
その事に、この時の私が知る由も無い。
私は、笑って頷く。
「うん。私たちは仲間だね!2人でなら、きっと上手く行くよね?」
◇◇◇◇
その夜。
一緒のベッドに入って来たジャンクロードに、異議を唱える。
「ちょっと!ちょっと!話が違うでしょ?なんで同じベッドで寝ようとするわけ?」
眉を上に上げて、腰に手を当てて彼は言う。
「今日は初夜だしな。普通の夫婦を演じるのに、同じベッドで眠った方が良い。疑われては困る。」
「え~~~~~。」
不満の声を上げたけれども、ジャンクロードは大きな溜息をつく。
「おまえなぁ。一緒に寝ていないとバレて媚薬でも盛られたら、嫌でも犯されるぞ。」
「おやすみなさい!!!」
布団の中に入った私のベッドに、ジャンクロードが入り込んでくる。
軋むベッドに、胸がドキドキする。
背中から、「はぁ」という溜息が聞こえてきて、嫌なのは自分だけじゃないんだと思い出す。ふりむくと、横になった彼の背中があった。
静かにしていると、彼の背中から、おひさまの匂いがした。
天気の良い日に干した、布団の匂い。
鼻から、その匂いを吸い込んで、吐きながら囁くように小さい声で話しかける。
「あなたの匂い。おひさまの匂いがするね。太陽の光を一杯浴びた、おひさまの匂い。」
そう言うと、彼は、こっちを振り向く。
黄金の目が、キラキラと揺らめく。
「・・・もう、天界の匂いは消えてしまったと思っていた。飛べない竜なんて、ただの生臭い爬虫類だ。この体はもう・・・」
「そんなことない。大丈夫だよ。」
そんな悲しそうで不安そうな顔をするから、励まそうと思ったけれど。
爬虫類という言葉に、なんとなくツボってしまう自分がいた。
ニヤニヤしてしまった私の顔を見て、不満そうに彼は言う。
「何故、笑う?」
「だって・・・飛べない竜は、ただの爬虫類なんて言うから。ふふ、いや、想像するのはやめておくわ。」
「・・・想像して面白がってるのは、おまえだけだ。」
「ごめんて!ごめんごめん!とにかく、生臭くなんてないよ!もしも生臭くても、トカゲとかワニになちゃっても、私は嫌いじゃないよ!」
「・・・・・おまえなんか嫌いだ。」
「この結婚は、国王が私を留めておくために決めたことだ。私が望んだことではない。」
ゆっくり、穏やかな声で話す彼は、さっきまでとは、別人のようだった。
私を怖がらせないように、落ち着かせるように話をしてくれている。
視線をこちらに向けて、ハッキリと言う。
「お前に手を出すつもりは毛頭無い。だから、その本は必要ない。」
彼が、チラリと視線を移動させた方を、追って見ると・・・・!!ばあやが、置いていった閨での知識云々の本があった。
「ひぃぃぃい!!こ、これは、違うの!!ばあやさんが!!」
恥ずかしすぎて、あたふたと本を隠そうと思ったけれども、本を触る事も臆するように、手をわたわたと宙でかき回す。
ジャンクロードは、笑い出した。
「ぷっ!なんていう顔をするんだ。」
私は、たぶん、茹でた蛸か海老レベルで真っ赤だったし、だらしない顔をしていたとは思う。変な汗も、すっごいかいた。この本は私のでは無いという説明と、勘違いをしないで欲しいという事を言いたかったのだけれど・・・・。はじめて見る彼の笑顔は、やっぱり綺麗で少し可愛らしかったので、見惚れた。
私の視線に気がついた彼は、すぐに無表情に戻った。
「それと、ルナベル。周囲には普通の夫婦を演じて欲しい。この結婚が上手く行っていないとなると、国王が次に何をしてくるか分からない。」
何かってなんだろう?と思ったけれど、真剣な顔に大事なことなのだろうと、とりあえず頷く。
「・・・解った。でも、もう少し教えてもらってもいい?」
手を出さないでくれるなら、演じる位は容易いことだと思った。
だけど、ずっと疑問に思っていることがある。
「あなたは、人間じゃないって本当?じゃぁ、何者なの?」
その質問に、ジャンクロードは本当に驚いた顔を私に向ける。
「・・・てっきり、この結婚が嫌で演じているのかと思ったが・・・。おまえ、本当にルナベルではないのか?それとも、記憶喪失か?」
・・・やっぱり信じてくれてなかったんじゃん!と突っ込みそうになったけれど、落ち着いて考えてみれば、それも致し方ない。だから、話を進める。
「それで?あなたは、何なの?エイリアン?」
「竜族だ。・・・エ・・・リアン?って何だ??」
「・・・え?ごめん、今、なんて?」
「・・・私は竜だ」
リュウ?竜?
「竜?竜って、あれだよね?ドラゴン?架空の生き物の?恐竜じゃなくて?」
ジャンクロードは、少し呆れたような、面倒くさそうな顔をして、頭を掻いてから私を見る。
「キョウリュウ??・・・おまえの言ってることが、いまいち解らん。私の正体については、ばあやにでも聞いておけ。」
「解った!聞いておく!でも、どうして望まない結婚させられてるの?拒否すればいいじゃない?弱味でも握られてるの?竜なのに?」
彼は額に手を置いて、少し頭を抱えてから、仕切り直して続ける。
「・・・説明してやるから、よく聞け。」
そうして、私に分かるように説明をしてくれた。
5年前、彼は14歳の少年竜だった。つい好奇心で、天界から地上に降りた瞬間に、このエルバーン国の兵士に囚われてしまった。
その時に、持っていた『竜の玉』と『翼鱗』を取られてしまった。
「竜の玉は、病を治したり、願いを叶えたりする力がある。国王は、その宝珠の力を使って、この国を平和に保っている。そして、翼鱗は、竜が飛ぶために必要な鱗だ。」
「うーん・・・え?じゃぁ、あなたは、飛べなくなっちゃったの?」
私の言葉に、ジャンクロードは虚ろな目をした。その視線を遠くに向けて、左手を耳の後ろあたりの髪を抑えて、溜め息をつきながら言う。
「そうだ。飛べない。竜の玉は、もういい、悪事に使われているわけでは無いので、くれてやろう。しかし、翼鱗だけはダメだ。何がなんでも取り返したい。」
眉間に皺を寄せて、手を握りしめるジャンクロードは、目を閉じた。
「私も、おまえと同じだ。ただ、帰りたい。」
帰りたい。
この人は、私と同じように、帰りたいのに帰れないでいる。
しかも5年も!!
種族はちがえど、他人事ではなく感じる・・・。
自分のことに置き換えて考えると、それは恐ろしい事だった。
ワナワナと怒りが、腹の底から込み上げる。
「酷い!!許せない!!みんな、なんて身勝手なの!」
私は、両手を握りしめて、思わず立ち上がる。
目の前にいる年上の男性が、14歳のままで捕らえられた少年に思えてしまう。
「私、翼鱗がどこにあるのか探す!協力するから!」
ジャンクロードの大きい手を、両手で握りしめる。
「諦めないで、絶対に帰ろう!自由になって、元の場所に帰ろう?」
驚いていた彼は、くしゃりと崩れるように顔の表情を変えて、微笑んだ。
その表情を見ていたら、ふと私を支え続けた言葉を思い出す。
「Everything is going to be OK…」
自分に言い聞かせるみたいに、誰にも聞き取れないほどの小さい声で呟く。
「?」
私の言葉に彼は、首をかしげる。
どんな状況であっても、信じるんだ。未来を。
思いつく限りの不安イメージじゃなく、成功するイメージをするんだ。
彼の手を両手で握ったままで、おまじないをかけるように唱える。
「必ず、全て上手く行く!そう、信じる者だけが、必ず願いを叶えるんだよ。」
ジャンクロードは、口の端で笑って、私のおでこに自分のおでこをコツン、とくっつけた。
「信じるよ。もう、人間など信じないと思っていたが、おまえを・・・ルナを信じる。」
おでこをコツンとする、この行動が、竜にとっては信頼の証だった。
その事に、この時の私が知る由も無い。
私は、笑って頷く。
「うん。私たちは仲間だね!2人でなら、きっと上手く行くよね?」
◇◇◇◇
その夜。
一緒のベッドに入って来たジャンクロードに、異議を唱える。
「ちょっと!ちょっと!話が違うでしょ?なんで同じベッドで寝ようとするわけ?」
眉を上に上げて、腰に手を当てて彼は言う。
「今日は初夜だしな。普通の夫婦を演じるのに、同じベッドで眠った方が良い。疑われては困る。」
「え~~~~~。」
不満の声を上げたけれども、ジャンクロードは大きな溜息をつく。
「おまえなぁ。一緒に寝ていないとバレて媚薬でも盛られたら、嫌でも犯されるぞ。」
「おやすみなさい!!!」
布団の中に入った私のベッドに、ジャンクロードが入り込んでくる。
軋むベッドに、胸がドキドキする。
背中から、「はぁ」という溜息が聞こえてきて、嫌なのは自分だけじゃないんだと思い出す。ふりむくと、横になった彼の背中があった。
静かにしていると、彼の背中から、おひさまの匂いがした。
天気の良い日に干した、布団の匂い。
鼻から、その匂いを吸い込んで、吐きながら囁くように小さい声で話しかける。
「あなたの匂い。おひさまの匂いがするね。太陽の光を一杯浴びた、おひさまの匂い。」
そう言うと、彼は、こっちを振り向く。
黄金の目が、キラキラと揺らめく。
「・・・もう、天界の匂いは消えてしまったと思っていた。飛べない竜なんて、ただの生臭い爬虫類だ。この体はもう・・・」
「そんなことない。大丈夫だよ。」
そんな悲しそうで不安そうな顔をするから、励まそうと思ったけれど。
爬虫類という言葉に、なんとなくツボってしまう自分がいた。
ニヤニヤしてしまった私の顔を見て、不満そうに彼は言う。
「何故、笑う?」
「だって・・・飛べない竜は、ただの爬虫類なんて言うから。ふふ、いや、想像するのはやめておくわ。」
「・・・想像して面白がってるのは、おまえだけだ。」
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