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18話 魔法省
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魔法省は、お城からさほど遠くは無い。
7日間、魔法についての講義を受けた。国と魔法省の関係性も知った。
この国の殆ど全ての人が魔法が使える。最近は移民が多くて中には使えない人もいる。王族や貴族は血筋が濃いので、魔力が強い傾向があるそうだ。
魔法省にいる人間は、特に魔力が強い魔術師を集めた逸材ばかりらしい。魔法省は独立した組織で、国とは対等なのだそう。
そして、レオン団長はそのトップだ。魔術師たちは、この国を守るために騎士団と連携したり、魔獣討伐にも行くらしい。
しかし、年間、何人かの魔術師が魔獣の犠牲になる。
「数年前には、隣国との戦もありました。魔獣が活発化する秋に南から攻め込まれると、厄介なんです。魔術師団はどうしても北のトルネ山へ魔獣討伐に駆り出されてます。その為に、兵力が半減してしまうのです。」
そこまでの説明を聞いて、深刻だと思った。
「今までは、アーサー陛下が兵を率いておりましたし、その手腕は見事なものでした。戦でも陛下の右に及ぶものはそうそうおりません。」
アーサーって強いんだ。ちょっと想像してしまう。
「しかし、見計らったように魔獣が動き出すときに、南から攻めてこられるので、守りで精一杯なのです。そのせいで、毎年、魔術師を数人失います。我々は、日々鍛錬に励み、より強い魔術師を育成するために努力しております。」
その後、魔術師たちの訓練や練習場を見学した。
みんな命がけだった。
練習とはいえ、目をしかめてしまう程の激しい練習だった。
生きるか死ぬかの世界。実戦で失敗は許されない。
やらなければ殺される、殺されたら、全てを奪われる。
レオン団長が、廊下を歩いているのが見えた。
思わず駆け寄る。
「レオン団長!」
ピタリと止まって、サラに向きなおる。
「これはこれは女神様、お勉強の程はいかがですか?」
「あの、私はあなたに教えてもらいたいことがあります。どうか後日で良いので、お時間いただけませんか?」
そう言うと、少し以外そうな顔をして、にっこり笑ってからレオンは言った。
「女神様は、良い顔になりましたね。私でお力になれば。」
そう言って、綺麗に礼をとられた。レオンさんが笑った所を始めてみた・・・・。
なんか・・・おちょくってんのかな?って思ったけど、率直に言ってみた。
「私に魔法を教えてください!!」
もう、考えうることは何でもするしかない!というサラの考え方に、周囲はおおいに振り回された。
魔法の実技を教えて欲しいというのは、許可を得ていないと、魔術師たちから断られていたのだ。
忙しいはずのレオン団長は、嫌な顔をしなかった。
魔法を使えるのか解らないが・・・と言いつつ、何度も何度も、真剣に教えてくれた。この人は、一生懸命な人間に対しては、バカにはせずに真剣に接してくれる人なのだと知った。
色々と試してみて、解ったことがあった。
残念ながら、私は魔法は使えないということ。それと、触れたモノの魔法を消してしまうこと。
レオン団長が用意してくれた魔道具と呼ばれる物を、私が触れるだけで、全て無効化してしまった。
「これは驚きましたね。あなたは触れるだけで、無効化してしまうようです。」
「???無効化?」
「・・・。」団長は黙り込んだ。
サラも、無い頭で絞り出す。
「もしかして、攻撃魔法をはじける?」
「それは危険です!試すわけにはいかない。」
「そっかぁ~。残念。魔道具も使えないから、夢見もできないし。」
「・・・。」
その時、おもむろに団長が私の手を握ってきた。
「!?!?」
「・・・人間が触れても、魔力は奪われないですね。奪われるわけではなく、本当に無効化しているだけ。」
・・・ビックリした。
無効化かぁ。
何かに使えればいいのに。
「夢見については、私の魔術で手助けすることで、以前のように見ることは可能かと。」
「じゃぁ、1人で自由に見るってのは諦めるしかなさそうだね。」
魔法も使えない。夢見も使いこなせない。イマイチ使えない女神だなぁ~。
ショボンと落ち込む私を見て、レオンさんが言った。
「出来ないことを考えるのは、やめることです。時間の無駄です。」
顔を上げて、レオンさんを見る。
「あなたの取柄は、私に何を言われてもめげない、不屈の根性です。」
「・・・レオンさんっ。」
励ましてくれるんだ?
「身分も気にせず、周囲の空気も気にせず、こうと決めたら猪のように突き進む。今まで通り、あなたらしく我が道を行ってください。」
「・・・・・なんか、悪意ある?」
その時、突然に、団長の胸にあるブローチの宝石が赤く光った。
「?!!なにこれ?どうしたの?」
「警報です。何かあったようです。魔石が赤く光った時は、危険の知らせです。」
レオン団長は、サラに手を伸ばす。
「瞬間移動をします。こちらへ。」
手を繋ぐと、一瞬で魔法省の執務室へと移動した。
7日間、魔法についての講義を受けた。国と魔法省の関係性も知った。
この国の殆ど全ての人が魔法が使える。最近は移民が多くて中には使えない人もいる。王族や貴族は血筋が濃いので、魔力が強い傾向があるそうだ。
魔法省にいる人間は、特に魔力が強い魔術師を集めた逸材ばかりらしい。魔法省は独立した組織で、国とは対等なのだそう。
そして、レオン団長はそのトップだ。魔術師たちは、この国を守るために騎士団と連携したり、魔獣討伐にも行くらしい。
しかし、年間、何人かの魔術師が魔獣の犠牲になる。
「数年前には、隣国との戦もありました。魔獣が活発化する秋に南から攻め込まれると、厄介なんです。魔術師団はどうしても北のトルネ山へ魔獣討伐に駆り出されてます。その為に、兵力が半減してしまうのです。」
そこまでの説明を聞いて、深刻だと思った。
「今までは、アーサー陛下が兵を率いておりましたし、その手腕は見事なものでした。戦でも陛下の右に及ぶものはそうそうおりません。」
アーサーって強いんだ。ちょっと想像してしまう。
「しかし、見計らったように魔獣が動き出すときに、南から攻めてこられるので、守りで精一杯なのです。そのせいで、毎年、魔術師を数人失います。我々は、日々鍛錬に励み、より強い魔術師を育成するために努力しております。」
その後、魔術師たちの訓練や練習場を見学した。
みんな命がけだった。
練習とはいえ、目をしかめてしまう程の激しい練習だった。
生きるか死ぬかの世界。実戦で失敗は許されない。
やらなければ殺される、殺されたら、全てを奪われる。
レオン団長が、廊下を歩いているのが見えた。
思わず駆け寄る。
「レオン団長!」
ピタリと止まって、サラに向きなおる。
「これはこれは女神様、お勉強の程はいかがですか?」
「あの、私はあなたに教えてもらいたいことがあります。どうか後日で良いので、お時間いただけませんか?」
そう言うと、少し以外そうな顔をして、にっこり笑ってからレオンは言った。
「女神様は、良い顔になりましたね。私でお力になれば。」
そう言って、綺麗に礼をとられた。レオンさんが笑った所を始めてみた・・・・。
なんか・・・おちょくってんのかな?って思ったけど、率直に言ってみた。
「私に魔法を教えてください!!」
もう、考えうることは何でもするしかない!というサラの考え方に、周囲はおおいに振り回された。
魔法の実技を教えて欲しいというのは、許可を得ていないと、魔術師たちから断られていたのだ。
忙しいはずのレオン団長は、嫌な顔をしなかった。
魔法を使えるのか解らないが・・・と言いつつ、何度も何度も、真剣に教えてくれた。この人は、一生懸命な人間に対しては、バカにはせずに真剣に接してくれる人なのだと知った。
色々と試してみて、解ったことがあった。
残念ながら、私は魔法は使えないということ。それと、触れたモノの魔法を消してしまうこと。
レオン団長が用意してくれた魔道具と呼ばれる物を、私が触れるだけで、全て無効化してしまった。
「これは驚きましたね。あなたは触れるだけで、無効化してしまうようです。」
「???無効化?」
「・・・。」団長は黙り込んだ。
サラも、無い頭で絞り出す。
「もしかして、攻撃魔法をはじける?」
「それは危険です!試すわけにはいかない。」
「そっかぁ~。残念。魔道具も使えないから、夢見もできないし。」
「・・・。」
その時、おもむろに団長が私の手を握ってきた。
「!?!?」
「・・・人間が触れても、魔力は奪われないですね。奪われるわけではなく、本当に無効化しているだけ。」
・・・ビックリした。
無効化かぁ。
何かに使えればいいのに。
「夢見については、私の魔術で手助けすることで、以前のように見ることは可能かと。」
「じゃぁ、1人で自由に見るってのは諦めるしかなさそうだね。」
魔法も使えない。夢見も使いこなせない。イマイチ使えない女神だなぁ~。
ショボンと落ち込む私を見て、レオンさんが言った。
「出来ないことを考えるのは、やめることです。時間の無駄です。」
顔を上げて、レオンさんを見る。
「あなたの取柄は、私に何を言われてもめげない、不屈の根性です。」
「・・・レオンさんっ。」
励ましてくれるんだ?
「身分も気にせず、周囲の空気も気にせず、こうと決めたら猪のように突き進む。今まで通り、あなたらしく我が道を行ってください。」
「・・・・・なんか、悪意ある?」
その時、突然に、団長の胸にあるブローチの宝石が赤く光った。
「?!!なにこれ?どうしたの?」
「警報です。何かあったようです。魔石が赤く光った時は、危険の知らせです。」
レオン団長は、サラに手を伸ばす。
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手を繋ぐと、一瞬で魔法省の執務室へと移動した。
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