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5章「レベルアップと使役モンスター」
第29話「使役モンスターの検証」
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#第29話「使役モンスターの検証」
俺の使役モンスター・ラムが一万体討伐を達成しレベルアップしたのだがそれだけでは終わらなかった。さらに金箱が出現し、驚くべきことに念話までできるようになった。
――とんでもない情報量に、俺はひよりに相談。
彼女はすぐさま上司・朝倉さんに報告してくれた。そして返ってきた返答は「ぜひ一度会って詳しく確認したい」というもの。
というわけで、俺は再びあの高層ビルを訪れた。
ひよりと一緒に入った部屋には、朝倉さんと、もう一人の女性がいた。
朝倉さんがその女性について紹介してくれた。
「紹介するよ。彼女は高階エリナ(たかがい えりな)。レベル7のハンターでハンター協会でも信頼されている実力者だ。ハンター協会の公務員側の人間だと思ってくれていい」
エリナさんは少し年上かな?クールな雰囲気で俺を見ると微笑んだ。綺麗な女性からの笑みに少し緊張する。
「よろしく。……あなたが“使役モンスターと念話ができるらしい”というハンターさんね。ちゃんと秘密は守るからいろいろと教えてね」
まさかそんな話のされ方をしているとは……。
ともかく朝倉さんは続けた。
「今日はひより君とエリナ君に同行してもらって、ダンジョンで実際に確認させてもらう。それと、これが今回の調査費だ。受け取ってくれ」
そう言って俺に手渡された封筒には、なんと50万円と書かれていた。
「……まじか。今までダンジョンで稼いだ金額の何倍だこれ……?」
舞い上がりそうになるのをグッと我慢して、俺は頭を下げた。
「ありがとうございます。全力で協力します!」
その後は2人と共に新宿ダンジョンへと移動した。
「ひよりはダンジョン初めてなのか?」
「研修で入ったことあるよ。レベリングもしてもらったから一応、レベル2でレンと同じよ」
「げっ、まさかの同じレベルか。でも少なくとも1階層ならば問題なさそうだな」
「そうね。2階層はまだ怖いけど、1階層なら問題ないわ。エリナさんもいるから安心よ」
そうして3人一緒に新宿ダンジョンに入った。
まずは俺はスロットからラム、リンを出した。この2体と意思疎通を確認するテストから始める。
エリナさんは開口一番、驚いたように言った。
「……この2体、共にすごく落ち着いてるわね。普通、使役モンスターって子犬みたいに動き回るのよ。落ち着かせるだけで一苦労なのに……」
エリナさんによると普通の使役モンスターは知能も低く、命令通りに動くものの複雑な命令には対応できないらしい。
「そんなはずは……ラム、ジャンプ!」
俺の声に、スライムのラムがピョンと飛び跳ねた。
「次はリン、その場で回転!」
今度はゴブリンのリンが俺の声に反応してくるりと一回転した。
2体共に俺の言う通りの行動をしただけだが、エリナさんは目を見開いた。
「……信じられない。こんなに命令に忠実に従う使役モンスター、見たことがないわ」
さらにはラムとリンにストロングスライムを討伐するよう指示をした。
「ラム、リン、あのストロングスライムを討伐してくれ。ただしとどめはリンがするようにラムはフォローしてくれ」
そういうとラムはスライムを捕まえ適当に弱らせた。そしてリンが倒した。ちゃんと討伐できたのを見て、エリナさんは頭を抱えた。
「あり得ない……何なのこの使役モンスター。これじゃ普通の人間と変わらないじゃない。いや、それ以上に統率が取れているかも」
続いては、念話の検証。
事前に決めていたサインを元にテストを開始した。
エリナさんが手を上げると、俺は念話でラムとリンに<<ジャンプ>>と伝えた。すると、即座にラムが跳ねる。
続いて頭に手を当てると、俺は念話でラムとリンに<<回転>>と伝え、ラムはその場でくるくると回った。
やはりリンには念話は通じていないらしい。
でも、ひよりもエリナさんも、完全に絶句していた。
「……念話、確認完了。まぎれもなく本物ね。協会にそのまま報告するわ。今日は久し振りにいろいろ驚いたわ。いいもの見せてもらってありがとう」
エリナさんはそう言って握手を求めてきた。俺は握手を返した。
その後、エリナさんから「念のため、使役モンスターのステータスも写させてほしい」と言われたので、画面を見て紙に記入しようとしたのだが……。
「これって……」
俺は思わず、画面のある項目に目を止めた。
<FS3>――ラムのステータスに表示されているそれ。そしてリンの方には<FS2>とある。
<名前>
ラム(スライム種)
<Lv2>
スピード:20
体力:30
技術:20
経験値:3
<主人>
結城蓮
<FS3>
<名前>
リン(ゴブリン種)
<Lv1>
スピード:10
体力:20
技術:10
経験値:13
<主人>
結城蓮
<FS2>
「いままで気にしてなかったけど……この“FS”って何だ? もしかしてこれが関係してるのか……?協会のマニュアルにもこんなの載ってなかったと思うが」
疑問は深まるばかりだった。
------
補足)高階エリナさん27歳の設定で考えています
俺の使役モンスター・ラムが一万体討伐を達成しレベルアップしたのだがそれだけでは終わらなかった。さらに金箱が出現し、驚くべきことに念話までできるようになった。
――とんでもない情報量に、俺はひよりに相談。
彼女はすぐさま上司・朝倉さんに報告してくれた。そして返ってきた返答は「ぜひ一度会って詳しく確認したい」というもの。
というわけで、俺は再びあの高層ビルを訪れた。
ひよりと一緒に入った部屋には、朝倉さんと、もう一人の女性がいた。
朝倉さんがその女性について紹介してくれた。
「紹介するよ。彼女は高階エリナ(たかがい えりな)。レベル7のハンターでハンター協会でも信頼されている実力者だ。ハンター協会の公務員側の人間だと思ってくれていい」
エリナさんは少し年上かな?クールな雰囲気で俺を見ると微笑んだ。綺麗な女性からの笑みに少し緊張する。
「よろしく。……あなたが“使役モンスターと念話ができるらしい”というハンターさんね。ちゃんと秘密は守るからいろいろと教えてね」
まさかそんな話のされ方をしているとは……。
ともかく朝倉さんは続けた。
「今日はひより君とエリナ君に同行してもらって、ダンジョンで実際に確認させてもらう。それと、これが今回の調査費だ。受け取ってくれ」
そう言って俺に手渡された封筒には、なんと50万円と書かれていた。
「……まじか。今までダンジョンで稼いだ金額の何倍だこれ……?」
舞い上がりそうになるのをグッと我慢して、俺は頭を下げた。
「ありがとうございます。全力で協力します!」
その後は2人と共に新宿ダンジョンへと移動した。
「ひよりはダンジョン初めてなのか?」
「研修で入ったことあるよ。レベリングもしてもらったから一応、レベル2でレンと同じよ」
「げっ、まさかの同じレベルか。でも少なくとも1階層ならば問題なさそうだな」
「そうね。2階層はまだ怖いけど、1階層なら問題ないわ。エリナさんもいるから安心よ」
そうして3人一緒に新宿ダンジョンに入った。
まずは俺はスロットからラム、リンを出した。この2体と意思疎通を確認するテストから始める。
エリナさんは開口一番、驚いたように言った。
「……この2体、共にすごく落ち着いてるわね。普通、使役モンスターって子犬みたいに動き回るのよ。落ち着かせるだけで一苦労なのに……」
エリナさんによると普通の使役モンスターは知能も低く、命令通りに動くものの複雑な命令には対応できないらしい。
「そんなはずは……ラム、ジャンプ!」
俺の声に、スライムのラムがピョンと飛び跳ねた。
「次はリン、その場で回転!」
今度はゴブリンのリンが俺の声に反応してくるりと一回転した。
2体共に俺の言う通りの行動をしただけだが、エリナさんは目を見開いた。
「……信じられない。こんなに命令に忠実に従う使役モンスター、見たことがないわ」
さらにはラムとリンにストロングスライムを討伐するよう指示をした。
「ラム、リン、あのストロングスライムを討伐してくれ。ただしとどめはリンがするようにラムはフォローしてくれ」
そういうとラムはスライムを捕まえ適当に弱らせた。そしてリンが倒した。ちゃんと討伐できたのを見て、エリナさんは頭を抱えた。
「あり得ない……何なのこの使役モンスター。これじゃ普通の人間と変わらないじゃない。いや、それ以上に統率が取れているかも」
続いては、念話の検証。
事前に決めていたサインを元にテストを開始した。
エリナさんが手を上げると、俺は念話でラムとリンに<<ジャンプ>>と伝えた。すると、即座にラムが跳ねる。
続いて頭に手を当てると、俺は念話でラムとリンに<<回転>>と伝え、ラムはその場でくるくると回った。
やはりリンには念話は通じていないらしい。
でも、ひよりもエリナさんも、完全に絶句していた。
「……念話、確認完了。まぎれもなく本物ね。協会にそのまま報告するわ。今日は久し振りにいろいろ驚いたわ。いいもの見せてもらってありがとう」
エリナさんはそう言って握手を求めてきた。俺は握手を返した。
その後、エリナさんから「念のため、使役モンスターのステータスも写させてほしい」と言われたので、画面を見て紙に記入しようとしたのだが……。
「これって……」
俺は思わず、画面のある項目に目を止めた。
<FS3>――ラムのステータスに表示されているそれ。そしてリンの方には<FS2>とある。
<名前>
ラム(スライム種)
<Lv2>
スピード:20
体力:30
技術:20
経験値:3
<主人>
結城蓮
<FS3>
<名前>
リン(ゴブリン種)
<Lv1>
スピード:10
体力:20
技術:10
経験値:13
<主人>
結城蓮
<FS2>
「いままで気にしてなかったけど……この“FS”って何だ? もしかしてこれが関係してるのか……?協会のマニュアルにもこんなの載ってなかったと思うが」
疑問は深まるばかりだった。
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補足)高階エリナさん27歳の設定で考えています
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