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6章「更なる成長と新しい出会い」
第51話「暁の牙からの評価」
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#第51話「暁の牙からの評価」
俺はクラン『暁の牙』の拠点で救護活動への感謝と謝罪を受けた。謝罪されるほどのことではないが、改めて感謝の言葉をもらえるのは素直に嬉しい。
そして黒澤さんは「もうひとつ謝ることがある」と言った。
「これまで馬鹿にしていて申し訳なかった。レンにしかできないレベル上げだとは思うがお前は着実に実力を付けている。それが本来のやり方なのかもしれない」
黒澤さんたちは最初は俺のやり方を頭がおかしいと馬鹿にしていたが、実際は凄いことをしている――そう認めたのだ。
今の主流は資金と時間を注ぎ込む“レベリング”による急成長だが、それでは実力が追いつかずレベル3でも中身はレベル2相当になることも多い。そうなると実力相当と言われる3階層では単独で動けず、常に上の人間が付き添う必要がある。結果、上位メンバーの成長も鈍るという。
「お前は違う。逆だ。レベル2なのにレベル3相当の実力がある。このまま1人でもやっていけるだろう。本来はそういったやり方が理想だ。それをクランでなく単独で成し遂げたお前は本当に凄い」
雲の上の存在、レベル8の黒澤さんにそう評価され、胸が熱くなった。レベルの高い人に評価されるのは本当に嬉しい。しかしその次に続く言葉には少しびびった。
「そう言えば……お前、他クランの誘いを断るとき『暁の牙』の名前を出してるらしいな?」
「そうそう、俺も聞いたっす。レン君は他のクランから引っ張りだこで、その誘いを断る時にうちの名前を出しているらしいね」
「それはなんというか……すいません」
思わず謝る俺。勝手に名前を使うとか、かなりやばい。気分的には土下座しようと思ったぐらいだった。でも帰ってきた言葉は逆だった。
「いや、うちのクランの名前は積極的に使っていいぞ。むしろどんどん出せ」と笑う二人。
そして手渡されたのはクラン『暁の牙』の特別認可証だった。これは『暁の牙』と対等な協力関係にあるという証明らしい。これで事務所への出入りは自由、必要があればクランが全面的にバックアップするとのことだった。
「いやいや、これはさすがにまずいですよね。駆け出しの俺が持っていてはいけないでしょう。それぐらいは俺にでも分かります。こんな凄いもの受け取れませんって」
「ぜひ持ってほしい。クランの仲間ではないけど、何かあれば俺たちも全面的に君の活動をバックアップする。一緒に頑張ろうよ」と田嶋さんが言ってくれる。
「ただしあまり見せびらかさない方がいい。それを知ってやっかむ人間や突っかかってくるおかしな人間もいるからな。あくまでもここに出入りする時か、いざと言う時の切り札にしておけ」
「分かりました。ありがたく受け取っておきます。いざという時には……使わせていただきます」
遠回りだと思っていたやり方が、間違っていなかったと強く確信した瞬間だった。しんどいことも多かったが継続して良かった。
その後は俺の私生活にも話が及んだ。1日6時間ダンジョン、8時間のバイト、両親が既に亡くなっていること、弟と妹の世話をしながら活動を続けていたことなどだ。
それを聞いた黒澤さんと田嶋さんは唖然としていた。
「それって寝る暇ないっすよね」
「そうですね。特に最初はきつかったですね。3時間ぐらいしか睡眠時間なかったと思います。でもその後しばらくしたら慣れたし今はバイトも辞めたんで大丈夫ですよ」
そう答えると黒澤さんも田嶋さんも唸っていた。そして幼い弟と妹のために頑張っているということを聞いて更に俺のことを認めてくれたようだ。黒澤さんも田嶋さんも涙もろいのだろうか。鼻声になっているような気もする。
「レンくん、今まで弟と妹のためにもって頑張ってきたんっすね……ゴメンね黒澤さんが無茶苦茶言って」と田嶋さん
「何を言っているんだ。お前も同罪だろう。いや、お前の方がマゾとかひどいこと言っていたじゃないか」と黒澤さんが少し焦っている。
ハンターのトップクラスと言われる人たちに俺のやってきたことを認めてもらえた。今まで、俺の周りには認めてくれる人は少なかったから本当に嬉しい。一部からはゴミ漁りとか言われているぐらいらしいし。
いろいろと大変なことはあったけど俺は本当に周りの人間に恵まれていると思う。
今後も俺なりに頑張っていこう、強くそう思った。
俺はクラン『暁の牙』の拠点で救護活動への感謝と謝罪を受けた。謝罪されるほどのことではないが、改めて感謝の言葉をもらえるのは素直に嬉しい。
そして黒澤さんは「もうひとつ謝ることがある」と言った。
「これまで馬鹿にしていて申し訳なかった。レンにしかできないレベル上げだとは思うがお前は着実に実力を付けている。それが本来のやり方なのかもしれない」
黒澤さんたちは最初は俺のやり方を頭がおかしいと馬鹿にしていたが、実際は凄いことをしている――そう認めたのだ。
今の主流は資金と時間を注ぎ込む“レベリング”による急成長だが、それでは実力が追いつかずレベル3でも中身はレベル2相当になることも多い。そうなると実力相当と言われる3階層では単独で動けず、常に上の人間が付き添う必要がある。結果、上位メンバーの成長も鈍るという。
「お前は違う。逆だ。レベル2なのにレベル3相当の実力がある。このまま1人でもやっていけるだろう。本来はそういったやり方が理想だ。それをクランでなく単独で成し遂げたお前は本当に凄い」
雲の上の存在、レベル8の黒澤さんにそう評価され、胸が熱くなった。レベルの高い人に評価されるのは本当に嬉しい。しかしその次に続く言葉には少しびびった。
「そう言えば……お前、他クランの誘いを断るとき『暁の牙』の名前を出してるらしいな?」
「そうそう、俺も聞いたっす。レン君は他のクランから引っ張りだこで、その誘いを断る時にうちの名前を出しているらしいね」
「それはなんというか……すいません」
思わず謝る俺。勝手に名前を使うとか、かなりやばい。気分的には土下座しようと思ったぐらいだった。でも帰ってきた言葉は逆だった。
「いや、うちのクランの名前は積極的に使っていいぞ。むしろどんどん出せ」と笑う二人。
そして手渡されたのはクラン『暁の牙』の特別認可証だった。これは『暁の牙』と対等な協力関係にあるという証明らしい。これで事務所への出入りは自由、必要があればクランが全面的にバックアップするとのことだった。
「いやいや、これはさすがにまずいですよね。駆け出しの俺が持っていてはいけないでしょう。それぐらいは俺にでも分かります。こんな凄いもの受け取れませんって」
「ぜひ持ってほしい。クランの仲間ではないけど、何かあれば俺たちも全面的に君の活動をバックアップする。一緒に頑張ろうよ」と田嶋さんが言ってくれる。
「ただしあまり見せびらかさない方がいい。それを知ってやっかむ人間や突っかかってくるおかしな人間もいるからな。あくまでもここに出入りする時か、いざと言う時の切り札にしておけ」
「分かりました。ありがたく受け取っておきます。いざという時には……使わせていただきます」
遠回りだと思っていたやり方が、間違っていなかったと強く確信した瞬間だった。しんどいことも多かったが継続して良かった。
その後は俺の私生活にも話が及んだ。1日6時間ダンジョン、8時間のバイト、両親が既に亡くなっていること、弟と妹の世話をしながら活動を続けていたことなどだ。
それを聞いた黒澤さんと田嶋さんは唖然としていた。
「それって寝る暇ないっすよね」
「そうですね。特に最初はきつかったですね。3時間ぐらいしか睡眠時間なかったと思います。でもその後しばらくしたら慣れたし今はバイトも辞めたんで大丈夫ですよ」
そう答えると黒澤さんも田嶋さんも唸っていた。そして幼い弟と妹のために頑張っているということを聞いて更に俺のことを認めてくれたようだ。黒澤さんも田嶋さんも涙もろいのだろうか。鼻声になっているような気もする。
「レンくん、今まで弟と妹のためにもって頑張ってきたんっすね……ゴメンね黒澤さんが無茶苦茶言って」と田嶋さん
「何を言っているんだ。お前も同罪だろう。いや、お前の方がマゾとかひどいこと言っていたじゃないか」と黒澤さんが少し焦っている。
ハンターのトップクラスと言われる人たちに俺のやってきたことを認めてもらえた。今まで、俺の周りには認めてくれる人は少なかったから本当に嬉しい。一部からはゴミ漁りとか言われているぐらいらしいし。
いろいろと大変なことはあったけど俺は本当に周りの人間に恵まれていると思う。
今後も俺なりに頑張っていこう、強くそう思った。
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