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7章「3階層へのチャレンジ」
第67話「昔のゲーム仲間からの連絡」
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#第67話「昔のゲーム仲間からの連絡」
恩方ダンジョンの三階層での今日の討伐を終え、ひよりと一緒に休憩していた時だった。スマホに見慣れない番号から着信が入る。
最初は無視しようと思ったが、そう言えば紗月が「ルナという女性から連絡が入るかも」と言っていたなと思い出し通話ボタンを押した。
「もしもし」
「もしもし、レンの携帯で間違いないだろうか?」と不安げな、ちょっと切実そうな声が聞こえた。
「はい、そうですが…あなたは?」
「失礼した。私はルナ。昔、『ダークファンタズム・オンライン』というゲームで一緒に遊んでいたんだが……覚えていないかな?」
「えっ、ルナか?あのルナか!すごい久しぶりだな!」
紗月が言っていたルナってあのルナのことだったのか。俺はすっかり忘れていた。そしてその懐かしい響きに凄く嬉しくなった。ゲーム時代の……親友と言っても過言ではない相手だ。
「元気そうでよかった。それと……あの時、裏切ってしまってすまなかった。私が完全に間違っていたよ」
「いや、そんな昔のことはいいよ。俺も何もできなかったから仕方がないし」
ルナは少し安心したように声を緩めた。
「できれば一度会って話がしたいのだが。レンは今どこにいる?」
「詳しくは言えないが……八王子なんだ。さすがにすぐに会うのはちょっと無理だな」
俺が恩方ダンジョンに潜っていることは基本的に秘密だ。ダンジョンとは無関係の昔のゲーム仲間であってもそれはさすがに言うことはできない。少しぼやかして八王子にいることにした。ここも八王子市だ。嘘ではない……よな。
「なら丁度いい。私の住んでいるところも八王子なんだ。住所を送るから、よかったら今日にでも会いに来てくれよ」
「ああ分かった。今、女性と一緒なんだけど、同行しても大丈夫か?」
「ああ、構わない。むしろ歓迎するよ」
メッセージに送られてきた住所を確認し、レンは少し考えた後に、ひよりに事情を話した。
「ごめん、急だけど…昔のゲーム仲間に会うことになった。あまりにも久し振りで嬉しくなって、この後に会うことを約束しちゃったんだ。一緒に来てほしいけど大丈夫か?」
「どうして?昔のゲーム友達ならひとりで行けばいいんじゃない?」
「いや、相手は女性なんだ。ひよりに黙って会うのは筋が通らないと思って」
ひよりも小さく頷いた。
「そっか……分かった。なら私も行くわ。でもレンの弟や妹には連絡しておかないとね」とやや戸惑いながらも同行することを了解してくれた。
「そうだな。弟や妹には連絡して今日は出前にしてもらおう」
少し前までは出前なんて贅沢はできなかったが俺が少し稼げるようになって今や弟や妹にとっては普通になった。タブレット端末を使って自由自在に注文している。ダンジョン関係の情報を調べるために購入した端末だけど、すでに俺よりも使いこなしているような気もする。
弟に今日は出前にして欲しいと連絡すると凄く喜んでいた。ちょっとショック。俺と一緒に食べる夕飯よりも出前の方がいいのかな……。確かにいろいろ選べるのは楽しいけどね。
ということで今日、ルナに会いに行くことが決まった。ルナに折り返しの連絡を入れた。
「ルナ、今から会いに行くよ。さっき言ったように1人女性も一緒に行くよ」
「了解。ならその住所で分からなかったら、また連絡して欲しい。近くまで来てくれたら迎えに行くよ」
俺は久し振りに会うゲーム友達にワクワクしていた。いや、実際には会ったことはないな。でもゲームでは一番親しくした親友だ。久しぶりにゆっくり話したい。
いつもは職員さんの車で高尾駅に向かうが今日は指定された住所に行って欲しいと伝えた。同じ八王子だからおそらく問題はないだろう。
住所を伝え職員さんがカーナビにその住所を入力すると、驚いたように言った。
「この住所の道場…八王子では凄く有名なところですよ。まさか知り合いなんですか?」
「えっ…道場?有名な?」
スマホに表示された住所を見つめながら、俺は小さく呟く。
(まさか、ルナって…ただのゲームオタクじゃないのか?)
恩方ダンジョンの三階層での今日の討伐を終え、ひよりと一緒に休憩していた時だった。スマホに見慣れない番号から着信が入る。
最初は無視しようと思ったが、そう言えば紗月が「ルナという女性から連絡が入るかも」と言っていたなと思い出し通話ボタンを押した。
「もしもし」
「もしもし、レンの携帯で間違いないだろうか?」と不安げな、ちょっと切実そうな声が聞こえた。
「はい、そうですが…あなたは?」
「失礼した。私はルナ。昔、『ダークファンタズム・オンライン』というゲームで一緒に遊んでいたんだが……覚えていないかな?」
「えっ、ルナか?あのルナか!すごい久しぶりだな!」
紗月が言っていたルナってあのルナのことだったのか。俺はすっかり忘れていた。そしてその懐かしい響きに凄く嬉しくなった。ゲーム時代の……親友と言っても過言ではない相手だ。
「元気そうでよかった。それと……あの時、裏切ってしまってすまなかった。私が完全に間違っていたよ」
「いや、そんな昔のことはいいよ。俺も何もできなかったから仕方がないし」
ルナは少し安心したように声を緩めた。
「できれば一度会って話がしたいのだが。レンは今どこにいる?」
「詳しくは言えないが……八王子なんだ。さすがにすぐに会うのはちょっと無理だな」
俺が恩方ダンジョンに潜っていることは基本的に秘密だ。ダンジョンとは無関係の昔のゲーム仲間であってもそれはさすがに言うことはできない。少しぼやかして八王子にいることにした。ここも八王子市だ。嘘ではない……よな。
「なら丁度いい。私の住んでいるところも八王子なんだ。住所を送るから、よかったら今日にでも会いに来てくれよ」
「ああ分かった。今、女性と一緒なんだけど、同行しても大丈夫か?」
「ああ、構わない。むしろ歓迎するよ」
メッセージに送られてきた住所を確認し、レンは少し考えた後に、ひよりに事情を話した。
「ごめん、急だけど…昔のゲーム仲間に会うことになった。あまりにも久し振りで嬉しくなって、この後に会うことを約束しちゃったんだ。一緒に来てほしいけど大丈夫か?」
「どうして?昔のゲーム友達ならひとりで行けばいいんじゃない?」
「いや、相手は女性なんだ。ひよりに黙って会うのは筋が通らないと思って」
ひよりも小さく頷いた。
「そっか……分かった。なら私も行くわ。でもレンの弟や妹には連絡しておかないとね」とやや戸惑いながらも同行することを了解してくれた。
「そうだな。弟や妹には連絡して今日は出前にしてもらおう」
少し前までは出前なんて贅沢はできなかったが俺が少し稼げるようになって今や弟や妹にとっては普通になった。タブレット端末を使って自由自在に注文している。ダンジョン関係の情報を調べるために購入した端末だけど、すでに俺よりも使いこなしているような気もする。
弟に今日は出前にして欲しいと連絡すると凄く喜んでいた。ちょっとショック。俺と一緒に食べる夕飯よりも出前の方がいいのかな……。確かにいろいろ選べるのは楽しいけどね。
ということで今日、ルナに会いに行くことが決まった。ルナに折り返しの連絡を入れた。
「ルナ、今から会いに行くよ。さっき言ったように1人女性も一緒に行くよ」
「了解。ならその住所で分からなかったら、また連絡して欲しい。近くまで来てくれたら迎えに行くよ」
俺は久し振りに会うゲーム友達にワクワクしていた。いや、実際には会ったことはないな。でもゲームでは一番親しくした親友だ。久しぶりにゆっくり話したい。
いつもは職員さんの車で高尾駅に向かうが今日は指定された住所に行って欲しいと伝えた。同じ八王子だからおそらく問題はないだろう。
住所を伝え職員さんがカーナビにその住所を入力すると、驚いたように言った。
「この住所の道場…八王子では凄く有名なところですよ。まさか知り合いなんですか?」
「えっ…道場?有名な?」
スマホに表示された住所を見つめながら、俺は小さく呟く。
(まさか、ルナって…ただのゲームオタクじゃないのか?)
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