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はじめに の1章の訂正

徐々に洗脳されていく兄を見てきた3年間のドキュメンタリー

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 本来であれば、「2年前 最初の半年の兄」を記する予定でおりましたが、急遽、最初の章の内容を一部訂正させて頂きます。

 これは小説でなく、ドキュメンタリーです。より事実に近づける為、必要に応じて、内容を訂正させて頂きます。

 はじめの章の兄と妹のやりとりの箇所です。このドキュメンタリーは被害者でもある妹にも読んで頂いております。

 自分のくだりを読んだ妹より、これでは全然表現が甘くて、兄の豹変ぶりの事実が伝わらない。もう少し、丁寧に表現して欲しい、との指摘を受け、改めて妹から話を伺い、訂正させて頂きました。

 元の文章です。
【① 妹は週1回ほど、年老いた母親(91歳)の様子を見に我が家にきます。その日はたまたま運悪く、兄嫁と顔を合わせたそうです。兄嫁は妹を睨み付けるようにし、自分の部屋に戻って行ったそうです。
 すると翌日、兄は妹をわざわざ喫茶店に呼び出し、

「もう来て欲しくないから、家には来るな。もし、必要な物があれば宅急便で送ってやる」

 と強い口調で言い放ったそうです。(妹談)

 兄と妹は至って普通の関係でした。妹も何でそんなことを突然言うのか、びっくりしたそうです。】


 兄が妹を呼び出し文句を言っている箇所です。妹の話を整理いたします。

 久し振りに会った兄は変わっていたそうです。目つき、話し方、なにより自分が悪い事を言っているにもかかわらず、言い終わると、

『俺は言ってやったぞ!』

 という満足感が溢れ出ていて、又それが妙に自信じみていたそうです。最後には嫌味で不気味な笑みをニアニアと浮かべ、それはまさに近くに座っていたお客さんですら引いてしまうほどだったそうです。
 そしてその表情には最早、かつての優しい兄どころか、まともな人間の表情でもない、何かに憑りつかれているのではないかと、恐ろしく思ったそうです。

 と、ここに一部、訂正させて頂きます。
 
 はじめに の1章の訂正 完 続く


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