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#攻略 蝿の王①

共同生活 裏リコール式ブートキャンプ

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    次の任務に取り掛かる前に、リタ・フェラーリとのバディ連携を強化する為に一週間の共同生活を課せられた。
   裏リコール式、ブートキャンプというわけだ。
   私自身はこの共同生活に、特に嫌という思いはなかったし、その重要性も判っていた。
   イザという時には相棒との阿吽の呼吸の有る無しが、重要になってくる。
     ジェィド・ウィルソンの巨大な縄張りに、リタとたった二人で乗り込んで行くのだから。

   更に云えば、恐らく今度の任務では性的な調略が主になるだろうから、お互いに相手の性向を知って置く必要がある。
   プランではブラックパールに似せられた私が調略の主体になる筈だが、それが駄目な場合はリタが変わりとなる。
   又は3Pなど普通に行われるだろう。
   まぁそれらの連携密度を上げる為には、バディとのセックスをやり続ければ済む話だったが相手の背景を知っていればそのセックス自体がより濃厚になる。
     一般的な恋愛遊戯なら、その濃厚さはかえって重荷になるが、これは遊びではない。
    イザといういう時には、どちらかのヘマで命の危険にさらされるのだ。
    だから私はリタとの会話を大切にしていた。


   R晩餐クラブに所属するリッパーのほとんどは裏リコール社が完全管理するマンションに住まわされている。
    下っ端のリッパーから、成果を出しそこそこ這い上がっても完全な独立生活が与えられる事などあり得ないのだ。
    リタと私は、その充てがわれた部屋で共同生活を送っていた。

     ………………………………………………………………………

   リタは完全な、Мではない。
   だがそう云う傾向はある。
    だから今、リタは上部から言い渡された鉄球ヘルメット装着によるプレイ訓練の"被される側"になっている。
    勿論、私はそんなリタを"いたぶる側"だ。

    私は足先の5本の指を一本ずつくるむタイプのラバーストッキングを履いた爪先で、リタの勃起してはち切れんばかりになったペニスを挟みゆっくり扱き上げる。
     足コキ、平凡な技だ。
 足の親指と第二指を広げ、そこに雁首の下辺りを乱暴に挟むだけだから、手とか口とかの巧妙な刺激に叶うはずはないのだけど、完全な金属球に頭部を閉じ込められたままのリタは結構感じているみたいだった。

 勿論、このゴムを使った変則足コキの前後には「あたしのこーんな汚い足でいっちゃうのかい。あんた相当な変態だねぇ」とかの言葉責めとか、ローションでぬるべとになった私のラバー太股でリタの股の間をラブマッサージしたりとかもする、、。 
    その度にリタは金属球の中で何かを喚いているのだが、もちろんそれはワンワンと音として響くだけだ。

    話は変わるが、他のリッパーに聞くと、そんな前技など無意味で、ただ蒸れたブーツから抜き取ったばかりのホントに汚い素足で足コキしないと満足しない殿方もいるらしい。
    まあそう言ったM男の気持ちも容易に想像は付くのだが、プレイに入る前に身体の内部まで色々と洗浄をしてプレイに望む側、つまり私、「やるほうの」立場になると、意外とそれには抵抗があったりする。
    (女性が男性に自分の汚れた下着を売る事はあっても、売る事で感じたりしないのと同じだ。)
 足コキされながら私のペニクリに無理矢理の姿勢で手を伸ばし一緒に逝こうと画策する殿方の手の動きをやんわり制御しながら「人間って気持ちよくなる為には色んな工夫をするんだ」などと妙に冷めた事を思ったりもするのだ。

    もちろん、それらの内省的な考えなど、戦闘ピオーネをインストールされていた少し前は思いもつかなかったが、次の任務へのインターバルの為にクールダウンされている今は色々な事を考える余地が出来ている。
    と云うか今私は、裏リコールに嵌められる前の普通の好色な一般男性の思考に戻りつつあるのだ。


 最近のSMプレイは、情報伝達の波に乗って、急速にバリエーションを増やしながら増殖しつつあるような感じがしている。
    今では裏リコールが、それを利用しつくしているのも知っている。  
 まあSMに限らず、多様化拡散する増殖エネルギーのコアはたった一つで、何をどうしたらより多くの(あるいはより深い)快楽が得られるかという欲望だと思うのだが。

 たとえば、ドライオーガスムスなんて最初に見つけだした人の快楽追求のライフスタイルはどんなだったんだろう?と考えてしまう。
 エネマグラの仕様など見ると、単なる思いつきや理論の域を越えていて、これは実践者でないと考えつかない代物だ。
 お手製のアナルプラグを、下のお口にくわえ込んだまま、うたた寝でもしていて、何かの拍子に前立腺を刺激してしまったのだろうか?
 ・・そしてあれだけセンセーショナルに登場したエネマグラも、今では衛星都市の貧相なアダルトショップの棚に当たり前のように飾られてるのも凄い。

 ボンデージプレイのバリエーションも同じことがいえる。
    それこそネットの影響力は計り知れない。
    例えばバキューム・ベッド。ラバー後進国の日本のフェチシーンからバキューム・ベッドの発想なんて決して生まれてこない。
 ネットはエピキュリアンにとっては非常に強力な情報源である。
    勿論、リコール社の成り立ちも、一IT企業からその身を引き起こし、今では実に様々な快楽を人々に提供している巨大な実例となる。

   ……バリエーションの中にはSM用具として、中世の拷問器具まがいのものまで登場する、それが今、リタが頭部に装着されている金属球だ。
     裏リコールには、バーチャルだが"鉄の処女"まである。
     私はドールヘッドを愛しているが、こういったものは嫌いだった。

 生理的抵抗感があるものを相手に押しつけると、それがある時点で逆転して「快」に転化するみたいな思いこみが、一部の快楽追求者にあるようだが、それは違うと思っている。
     SMには基本的にお互いの合意なり信頼関係が必須である。
 それを前提としないのなら、視姦者特有の身勝手な妄想サディズムに過ぎないし、それは条件次第では実に簡単に暴走する。
 私はこういう拷問器具の"横流れ"のようなものがSMプレイの小道具として拡散するのを畏れているのだ。
 と言うか、これらは町工場の設備を借りれば簡単に作れそうだから、どこかの馬鹿が作ってしまいそうで凄く怖いのだ。
    こんなものを装着される女性(男性)の立場になって欲しいものだ。
    いくら信頼関係があっても嫌な筈だ。
 SMプレイで自分の顔が苦悶に醜く歪むのも、己の美に自信のある女にとっては一つのアピールだと思いこむことが出来るのだろうけれど、こんな金属球で頭部を密封されたんじゃ恐怖しか感じない筈だ、ここまでするのは別の領域の何かを求めているのだ。

 ラバーでこれと同じ球形のものがあるけれど、あれには顔面への圧迫という機能があってそれに快楽を感じる可能性はある。
    リタが被されているのは只の不細工な鉄仮面にしか過ぎない。
 何処の誰が、この金属の球形の上から愛する人の唇を想像してキスが出来るのだろう?
    この球形の中に隠されている頭を想像して金属球を撫で回し満足することが出来る人間がいるのだろうか?   私はこういうボンデージギアが大嫌いだ。

 現実的に考えると、拷問とSMプレイの境界線は「愛」や「信頼関係」だけではなく「責任」をも含む社会的な役割分担さえ含まれる筈だ。
 だが自我が肥大して、視覚を中心とした性的ファンタジーに溺れやすくさらに権力のある人間は、すぐに現実を飛び越えてしまう傾向があるようだ。
    例えば噂のコウテイや、今度の標的であるジェィド・ウィルソンもその傾向があるようだった。
   …いやだからこその、鉄球仮面を着けての訓練なのか…。



    変態尽くしのセックス漬けの3日が過ぎた午後、リタから自分の書いている日記のようなものがあるから読んで欲しいと言われた。
    確かにお互いを知る必要があるが、幾ら息を合わせる為とはいえ、私はそこまでしたくないし興味もなかった。
    だが、リタは自分の日記は日々の記録や思いではなく、"気持ちが良かった事"の記録で、それを読んで貰えれば、私達はもっともっと快楽を追求できるのだといい張った…。

   パラパラとページを捲ったら、その意味が納得出来た。
    あるページの塊ではアナルプラグによる拡張の事細かな数的記録や、その度毎の感覚の変化等が事細かく書き込まれていたからだ。
   そしてその日記は随分ボリュームがあった。
   ・・・・・この子は性的な目醒めが早く、しかもそれをかなり拗らせている。
     ジョー・ハマーが言った様に、特にコウテイがこの子を性的に開発し仕込んだ訳ではないようだった。 
     生まれついての無垢な淫乱……そんな人間がいるのだろうか?


【Aさんの口には僕のザーメンがたっぷりはいっていてAさんは起き上がるとそのまま僕にキスして精液の口移し・・・。
 人のザーメンは呑みたいと思った事があったけど自分のはどうしても駄目だった僕。
 でもAさんの口移しザーメンだと、全然イヤじゃなくて、僕は自分の精液をごっくんと飲んじゃったんです。
 そして思い切りベロを絡ませディープキスしました。
 そして「いっぱい出たね」と言いながらAさんは僕をギュッとしてくれました。

 好き、大好き・・・。
 Aさんの事大好き!って僕は何度も心の中で抱きしめながら思っていました
 すると、またAさんが意地悪してきます(笑)。
「じゃあこれで終わりかな?」って。
「いや・・ほしいの。口だけじゃなくAさんのおちんちん、お尻に入れてほしいの!」
 僕はまた顔を真っ赤にしながらそう言ったんです。
 「Aさんの欲しい」って。

 そしたらAさんはニコって素敵な笑顔をしてキスしながらベッドに僕を押し倒しました。
 そして、バッグからローションを取り出し、僕の好きなブルマを脱がしペニクリが飛び出した恥ずかしい姿のままチングリ返し、アナルにローションを塗られました。
 ブルマだけをずらして入り口クチュクチュじゃない本格的なアナルSEXを体験したんです。
 ボールペンや道具では味わえない生のおちんちん。
 ペニスの暖かさが腸内から伝わってきてAさんの大きなおちんちんがさらに僕のアナルを押し広げようとしてくるんです。

 「あっぁっうあぁっ」と自然と喘ぎ声が漏れ出し正常位で優しく、初アナルSEXの僕をいたわるようなピストンしながらギュっと抱きしめてくれるAさん。
 その瞬間恥ずかしいけど僕は理性なんかふっとんじゃって
「好き、だいちゅきいい、Aさんの事がだいちゅうきいいいい」
 って叫びながらギュっと抱きついてしまいました。
 そして、徐々に早くピストンされると気持ち良すぎで、
「もうやだやだ。こんなのやだああああ」
「おかしくなっちゃうのぉお僕、おかしくなっちゃうぅうう」
「だめえええ飛んじゃよおお 飛んじゃうよおおおお」
 と叫びまくり何度もメチュイキしました。

 そして、「チュして、Aさんチュしてよおおお」とか甘えたり完全に僕は自我崩壊していました。
 そんな僕を優しく犯してくれた素敵なAさん。
 終始優しく、僕を気持ちよくさせてくれてそのままアナルでゴムありでしたが、アナル中出しでエッチがおわりました。
 射精した後もAさんは優しくて、ギュッと背後からしてくれてそのまま乳首を触られたり背後手コキで強制勃起させられたりと、その日は3時間以上も密着イチャイチャラブラブSEXしまくりでした。
 僕はもうAさんから離れたくないぐらい夢中になっていましたが実家住まいの僕は勝手に外泊なんて両親が許してくれないので泣く泣く帰る事になりました。

 Aさんは3日ほど滞在してくれて、3日間僕は会いにホテルまで行きそしていっぱいSEXしてもらったんです。
 それから僕が学校を卒業してプータローになって一人暮らしするまでAさんは度々会いにきてホテルにとまって僕を優しく犯してくれたんです。
 残念ながら色々あり、現在Aさんとは会っていませんがでも、また連絡くれたら僕はすぐにでも会いにいってAさんに抱かれに絶対いきます。

 最初はキモいオジチャンに陵辱されても仕方ないって思っていましたけど初体験がAさんのような素敵な男性だったせいか、すっかり僕の好みも変わってしまい今はキモオジちゃんの方は完全にNGになり(笑)スマートな男性がタイプなんですよね。
 初体験ってやっぱり女性だけじゃなく男の娘や女装子にもその後の人生を左右する大事なものなんだと思います。

    でも今は誰でもいい。
    どうかこんなアタシを見つけたら、無言でケツぶっ叩いて頭押さえつけて容赦なくケツ穴でシゴいてください。
    アタシのケツ穴は公衆便器なので用が済んだらそのまま捨てても大丈夫なんです。】


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