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第一章
13ピレーネの夕べ 前編
しおりを挟むとうとうこの日が来てしまった。
今日のスケジュールを反芻してみる。
レイジェス様が帰宅する際に同僚の方もご一緒に連れて来る。
玄関では軽く挨拶、食堂とお茶会室に食事の用意をして、皆さん食事。
そのあと、お茶を飲みながら小広間でピレーネの夕べ。そこで帰られる方もいる。残る方は殿方が多いとのこと。
あ~緊張してきた…ざわざわと人声がする。レイジェス様が帰ってきた。
「ただいま戻った」
「「「お帰りなさいませ」」」
私と使用人一同が言う。
「どの子だ? 君の預かり子は?」
と好奇心旺盛そうな、明るい金髪を後ろに一つ纏めにしてる男の人がきょろきょろしている。私がレイジェス様の影になってて見えなかったっぽい。
レイジェス様は私を抱き上げ、皆のいる方に向いた。私の腕はレイジェス様の首に絡められている。
「これだ」
「アリア=アズライルです」
抱っこされながらぺこりとお辞儀する。するとレイジェス様はいつもと大して変わらずすりすりと頬ずりしてくる。
「どうだ? 可愛いだろう?」
そういう紹介の仕方ってどうなんでしょうか? 皆様固まってますが? レイジェス様は全然構わずいつも通りくんかくんかと人の頭の匂いを嗅ぐ。
ご自分の同僚の前でぐらいは止めた方がいいと思うんですが。
「……た、大変可憐で可愛らしいお方です!」
私はそちらに視線を向けた。レイジェス様が片眉を上げる。
「私はザイード=グレナテス、28歳です。師団では書記官の任についております」
「優秀な方なんですね」
私は微笑んだ。ザイード様は浅黒い肌に焦げ茶色の短髪で鳶色の瞳をしていた。背がレイジェス様よりも高い。レイジェス様もかなり背が高いのに。プリストン王国の人とは明らかに雰囲気が違う。もしかして異国の人?
明るい金髪を後ろに一つ纏めにしてる男が俺も! 俺も自己紹介する! と言い出した。
「師団で副師長を勤めているコモン=エルサレムです。君、すっごい可愛いね! 将来が楽しみだ!」
副師長様はチャライと。メモメモ。
「楽しい方ですね。皆様、どうぞよろしくお願いします」
ふわっと微笑む。
ドレッサーが来て鏡で自分の顔を確認した私は営業スマイルを習得した。
取り合えず笑っておけばなんとかなる! でも、私が皆さんに微笑むと何故かレイジェス様の機嫌が悪くなる。じろりと私を睨む。
私、何かしましたか? 首に絡めた腕にぎゅっと力を入れて頬を寄せてみると機嫌が良くなった。こっちを振り向いた時に表情が優しくなったので、良かったとほっとする。
食事の仕度が整ったのでゼフィエルが役職付きの方を食堂へ、職員の方はお茶会室のほうに案内した。食堂は私、レイジェス様、師長補佐のレンブラント様にテーブルを挟んで書記官のザイード様、副師長のコモン様、副師長補佐のヒューイット様が席に着くことになった。
ゼフィエル、サーシャ、リリーが給仕をする。オーティスとセレネはお茶会室の方で給仕をしている。どんどんと料理が並べられていく。私は今日もトウミ。でも量は多めで1個食べることにした。小口切りされているから食べやすい。
「え、アリアちゃん、それだけ? お腹空かないの?」
とコモン様が驚く。ザイード様も。
「いつもこんな感じです」
「それじゃ育たないよ! おっぱいが!!」
とコモン様は不謹慎なことをいう。
「そういえば君達、【お米】という物を知っているか? アリアが食べたいと言っていたのだが、白い粒の物らしい。知っているか?」
「米なら知ってますけど? 小さい粒で黄色っぽいんですけど、ちょっと違うのかな?」
とザイード様が言ってるのを聞いて、え? って思う。黄色くて小さい粒……精米されてないお米?
「それ!!」
ちょっと興奮して思わず大きい声だしちゃった。
「……ごめん遊ばせ。ふふ」
レイジェス様がクックと笑ってザイード様も同じように笑う。むぅ。
「私の国はギレス帝国と言いまして、大昔に勇者様が降臨した国なのですが、米は勇者様が神の国からもたらしたと聞いています」
それを聞いて私とレイジェス様が顔を見合わせる。
「決定です」
「決定だな」
勇者様ってもしかして日本人だったのかっ? 米をありがとう、勇者様!
「あ、あのぅ、わたくしに米を売ってくださいませんか?」
とザイード様を見つめる。
「ああ、年末ですから実家に帰りますし、ついでに取り寄せてきますよ」
「ありがとう存じます!」
と私はザイード様の両手を取って握り締めた。
ザイード様は顔を真っ赤にしてあうあうしてた。幼女に手を握りしめられて顔赤くするなんて、この人幼女趣味なの? と疑ってしまう。そんなことないか。
そんなに世の中、幼女趣味な人いるわけないよね~。と一人で納得してると
「金は私がきちんと払う」
と言って、私が握ってたザイード様の手をチョップして離させた。
「痛いですよぅ、何するんですか。もぅ」
「どれどれ」
と私の手を取って撫で撫でするのを見てコモン様が吹いた。
「ぶっ!!」
「どうしたコモン? 行儀悪いぞ?」
「レイジェス様がこういった方だとは存じませんでした」
レンブラント様がこめかみを押さえている。
「仕事中の時とはまったく違いますね」
レンブラント様と恋人同士で現在婚約中のヒューイット様は笑ってる。
レンブラント様は橙色のくせのある短髪に青い瞳をしている。ヒューイット様は栗色の髪を後ろで纏めてお団子にして飾り留めを付けている。瞳は赤くて垂れ目なせいか人懐こい顔に見える。二人は仲睦まじくお酒を飲みながら話をしていた。
コモン様がにやにやした顔をしてこちらを見る。
「君、本当にレイジェスとキスしたの?」
と爆弾発言。
その場がしーんとなった。
レイジェス様、なんでそんなこと、この人に喋っちゃってくれてんですか!?
恥ずかしさと、レイジェス様は幼女趣味じゃないんだよ! と弁解したい気持ちでぐちゃぐちゃになった。うあああああ! 涙目で弁解してみる。
「レイジェス様は幼女趣味ではありません!」
涙がテーブルにぽとりと落ちてダイヤになった。それを見ていた皆さんは信じられないものを見たように目をぱちぱちさせる。
「こら、コモンいじめるな。涙でダイヤだらけになる」
「はぁっ!? ってか、なんで涙がダイヤになるんだ? この子は魔族か?」
レイジェス様が近くにあった使ってないナプキンで私の涙を拭いた。ちょっと自分の椅子を引いて私をだっこする。で、背中をぽんぽんと叩く。
「いや、魔族ではない。最初に紹介しただろうが。アリア=アズライルと。創造神アズライル様の娘だ」
「はぁっ?」
「これの涙は硬い所に落ちればダイヤになる。柔らかい所や水に落ちれば普通の涙だがな」
レイジェス様がそう言うと、皆何言ってるの? って顔でポカーンと見てた。
けど、私の涙は止まらない! 私の涙がレイジェス様の肩に落ちてローブの布に染みていく。
コモン様なんて嫌いだぁ! チャライし、意地悪だし!
ぷぅっと頬を膨らまし、レイジェス様の首にぎゅっとしがみつく。
「ご……ごべんなざいぃぃれいじぇすざまぁ……わだぐぢのせいで、れいじぇすさまがぁぁ変態あづがいにぃぃ、うううぅぅぅ」
「君、涙どころか鼻水も。顔がぐちゃぐちゃだぞ、私は大丈夫だから」
と言ってナプキンで顔を拭いたあとミドルヒールをしてくれた。目の腫れが無くなる。そして背中をぽんぽんと優しく叩く。
「コモンが悪いな」
とレンブラント様が言う。
「そうですね、コモンが悪いとわたくしも思うわ」
とヒューイット様。
「こんなに可愛らしいアリア様を泣かせるとは! コモン、君は鬼か!?」
とザイード様。
「空が青いのも夜が暗いのもみんなコモンのせいだな」
レイジェス様がクックと笑う。
「ごめん、悪かったよぅ~許して! アリアちゃん!」
全然反省してる感じないんですが。
「許すと言ってやりなさい」
もう、ホントは激おこですけど仕方ない。
「……許します」
「で、神の娘ってホントなの?」
と興味津々だ。
「12月に入ってすぐ、だったか? 光る天馬に乗ってこの子を連れたアズライル様がいらっしゃって私に彼女を託された。アリアの鑑定をしたが称号に神々の愛し子、神の子とあったから事実だ。ついでにつむじがきらきら光ってるし、泣けば涙は宝石になるし……。疑いようがないんだが、私としては」
まだレイジェス様にしがみついてた私に「ピン」と何か弾いた音がした。
「ん?」
と思っているとレイジェス様がコモン様を怒り出した。
「今、彼女を鑑定しただろう?」
「したけど、はじかれたよ。何も見えなかったってば。アリアちゃんてレベル高いの?」
「ほぅ、はじかれたか。私は普通に見えたが。……どうしてだ?」
と、レイジェス様が私を見るので考えてみる。理由は1つしかない。
「レイジェス様が庇護者になっているからじゃないでしょうか?」
「ああ、そうか」
「それで、アリア様を託されたといいますが、どういった内容で?」
とレンブラント様。
「端的にいうとちゃんと育てろ、何かあったら大陸ごと滅ぼす。と言われた」
「「「……」」」
一同また無言になる。
「ちなみに、師長様、アリア様に婚約者はおられるのでしょうか?」
ザイード様がレイジェス様に直球で聞いてきた。
「いないな」
「では、私が立候補させていただきます!」
と立ち上がった。そして爽やかな笑顔で笑う。
するとレイジェス様は顔を顰めて言った。
「君は私より年上じゃないか!? 幼女趣味なのか? 知らなかったぞ!」
うん、わかる。皆がね、お前がそれ言う? 状態の顔してたよ。
「まだ8歳だし、婚約者など考えてもいなかった」
レイジェス様が言った。
「ってか、君はアリアちゃんと婚約しないのか?」
「私が!?」
「だって、君、アリアちゃんとキスしたんだろう? 好きだからだろ?」
コモン様の発言で皆またしーんとなる。
もう、私も聞いてていたたまれないので寝たふりすることにした。
ああ、でも聞きたいようで聞きたくないなぁこの会話。
なんで私のいるところでこんな会話……。
「コモン、君みたいに簡単な人間だったらなぁ……とよく思う。君からすれば私は考えすぎなのだろう? しかしそういう性分なのだ。今、彼女を大切に思っている、それだけではダメか?」
「大切に思ってるんだな?」
「ああ」
「ザイード、お前は諦めとけ!」
とコモン様が笑った。いつの間にか食事は終わっててゼフィエルが皆を広間に移動させていた。私はレイジェス様に頭をぽんぽんされて耳元で囁かれた。無駄にいい声してる。
「……起きなさい」
目を開けると小広間だった。床に降ろしてもらった私にリリーが近寄ってきて頭をささっと直す。みんな席についた。私はレイジェス様にエスコートされて優雅にピレーネの前に行く。レイジェス様が席に戻ってから私は挨拶の言葉を話す。
「ごきげんよう皆様、アリア=アズライルでございます。今宵皆様のよき思い出となるよう心を込めて音を紡ぎます。今夜のあなたの夢が良き夢でありますように」
ドレスの裾を持って少し屈んで挨拶をする。ゼフィエルが1曲目の曲のタイトルボードを掲げる。
私は深呼吸をして精神統一をする。さっきは、なんて言われるんだろうと思った。でも、ちゃんと大切な人だと思ってくれていた。その言葉をじんわり噛みしめた。
今はそれ以上望めないよ。私は大人じゃないんだから。だから私の乱れたこの心、音楽に込めよう。昔もやったね。音楽に、心を乗せる。
私は弾き始めた。
本当は無心で弾くのがいいんだと思う。だけど、無心で弾くって相当難しい。いつでも曲を弾くときは何か考えてしまう。自分の心をぶつけて曲的に失敗したり、成功したり。これが私。プロじゃないんだからいいんだ。自由に弾いて。私が楽しめなかったら皆も聞いてても楽しめないだろう。私が楽しかったら? きっと皆も楽しいはず。それってちょっとエゴイストっぽいのかな?
まぁ、いい。音よ、好きに動け……!
心の向かうままに、指の動くままにきらめく音の流れに身を任せた。
弾き終えると大きな拍手が聞こえた。ふわりふわりと天井から花と花びらが散っている。
音楽の女神様も聴いてくださっているのでしょうか?
ゼフィエルを見ると2曲目のボードに変わっていたので両手でにぎにぎしてから一呼吸置いてまた弾き始める。
この調べは悲しいような切なくなるような。私が思う情景は張ち切れんばかりの誰かを思う心。激しくて熱くて届かなくて寂しくて悲しくて……届いて欲しい。
届け……って感じか。そんな曲のイメージと私の心が重なる。
この心、私の心? 切ない気持ちが広がっていく。曲がまだ途中なのに花と花びらがふりそそぐ。周りがざわざわしてるのがわかる。いいの。静かにしてて。騒がないで。もうちょっとで終わるから。ポーンと最後の音が響いて2曲目は終了した。
何人かの女性がハンカチで目頭を押さえてる。
ゼフィエルを見た。3曲目のボードが掲げられる。
深呼吸。まだ降り続けているプルメリアのような美しい花を見上げる。
天井なのに。そこには何もないのに。この花はどこから来るんだろう。
私はまた心を込めて弾く。
今日来てくれた皆さん、ありがとう。
これでお別れだけど。楽しんで貰えたかな? 別れって寂しいよね。
私、ずっとレイジェス様と居たいなぁ。
私が大人になるまでしか一緒にいれないのかな?
……だったら大人になんてなりたくないな。ああ、だめだ。
曲に感情移入しすぎてどんどん色々な感情が溢れていく。
涙でそう。上を見るとまだ花が降っている。花びらが私の顔にあたって光の泡になる。曲が終わって私は立ち上がりドレスの裾を握って優雅に挨拶をした。
広間から割れんばかりの拍手が起こった。私は降り積もって花だらけの床をす~っと歩いた。歩いた先から花が光の泡になって散って行く。レイジェス様の前に立って瞳を見つめた。信じられない物を見たような呆然とした目。ふと周りを見てもそんな感じだった、コモン様まで。
私はレイジェス様の首に抱きついた。
レイジェス様は私を抱き上げて抱きしめた。
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