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第三章
18菊の拡張練習
しおりを挟む私達は東の棟の個人風呂に入っていた。
ポチャンと天井から水滴の垂れる音がする。
レイジェス様と私は一緒に湯船の中にいた。
私はレイジェス様の膝の上に乗って抱きかかえられている。
そして、レイジェス様が右手で私の右手をにぎにぎする。
「リアの手はぷにぷにしてるなぁ、あの時もこんな感触だったんだが……」
レイジェス様はまだ12年前の謎の少女を私だと思いたいようだ。
「子供の手はみんなぷにぷにしてますよ」
私はレイジェス様を振り返り薄い目で見た。
「12年前でわたくしと同じ位の手の大きさだとして考えると、その頃8歳ですよ? その少女は今だったら20歳前後くらいかもしれません。レイジェス様と年齢も釣り合いますね?」
「ん? 妬いているのか?」
「ち、違いますよっ。もしかして、その女性がレイジェス様の運命の相手だったのかも知れません、なのにわたくしが来ちゃって……運命の歯車がずれたのかも知れないじゃないですか……。だから誰だか分からないし、会えないのかも知れませんよ?」
レイジェス様はきょとんとした顔をして、事も無げに言った。
「いや、それは無いだろう。私の運命の相手はリアだ」
そんな、真面目な顔で言われてしまうと拗ねてた自分が恥ずかしくなる。
レイジェス様が私を後ろから抱きしめると、私の股の下の一物がびくんと跳ねて硬くなった。レイジェス様が私の花びらを湯の中で弄るので、お部屋に戻りましょうと言った。
秋桜の間に戻ると私は花を摘みに行った。
と言っても本当に花を摘むのではなくて、花畑でしているのは自分の腸を綺麗にすること。毎日お風呂後に花畑にお湯の用意をするようにとサーシャに伝えてあるので、大きなピッチャーに入ってるお湯から注射タイプの浣腸器にお湯を入れる。少し冷めて丁度いい温度になっている。
それを自分の菊にぷちっと挿入して暫く我慢、それから排出。それを3回ほど繰り返して、器具と自分をアクアウォッシュした。器具を空間収納にしまい、アランが買って来た潤滑ゼリーを取り出す。そして滝の流れる泉に置いてあるタオルを持って一緒に部屋へ戻ると、もう寝台にレイジェス様が横たわっていた。寝巻きも脱いで裸でいる。
「準備に時間が掛かって大変ではないか?」
「もう3回目だから……大分慣れました」
アランに菊の拡張のやり方を教えて貰ってから、私は毎日少しずつ菊を拡げる事にした。
お風呂上りの方が皮膚が柔らかくなって拡がり易いとアランが言っていたので、こうしてお風呂上りにする。私は寝巻きを脱いで寝台に上がった。
下着は履いていないから、もう裸だ。
クッションをヘッドボードに縦置きにしてそこに背を預ける。空間収納から指サックを出して自分の右手の中指に嵌めるが少し大きい。そして股を開いて菊にゼリーを塗りたくる。
レイジェス様はそれをじっと見ている。レイジェス様の肉棒はぴんと硬くそそり立って彼の下腹にぴったりとくっ付いていた。
私は自分の菊の周りをそっと撫でてマッサージする。菊の皺のある所をとんとんと叩くようにしたり、優しく撫で回す。
それをずっと見ていたレイジェス様が興奮したのか私の両足首を掴んで蕾を舐め出した。
「えっ?」
いつもは菊を弄っている私を見ているだけなのに。
「気にするな。リアは菊を弄っていなさい、私は暇だから蕾を弄る」
「えっ、だって、それじゃあ感じちゃう……集中できないです……」
私はまだ自分の菊周りを撫でていた。蕾を舌先でころころ転がされ、じんとする。
レイジェス様は私の話なんか聞いてくれてないみたいで、なんだか悔しかったので私もレイジェス様のことは気にしないようにする事にした。
菊の周りの肉を両手で広げて見た。力を抜くと空気がひゅうっと通った気がしたので結構拡がっているのかも知れない。乾いてきていたのもあり、もう一度ゼリーを取って菊に塗りつけて、そこを自分の中指で伸ばす。
今日は中指に挑戦しようと思った。1回目で小指の第二間接まで入って、昨日は薬指も第二間接まで入ったし、順調に進んでいるので中指にしようと思った。
私はゼリーでぬちょぬちょの中指をゆっくり菊に沈めた。
レイジェス様はそれに視線をやりながら私の蕾をぴちゃぴちゃと音を立てて舐めている。
中指の第一関節まで入って、痛くはないのだけど変な感触だし苦しい。凄い力で押し出されそうになる。
力を抜かなきゃ……もっと入らない。
私は深呼吸をした。そして、また入れ始める。
「ふぅ、ふぅ、ふぅ」
息が洩れる。
少しずつ私の中指は菊に飲まれて行って、私の中指が第二間接を超えて全部入った所で、私はじっとした。
中に入ってる指を感じ取るようにした方が良い、とアランが言ってたから。
レイジェス様は私の中指が全部入っているのを見て少し驚いていた。
そして入れている指周りや菊を舐めた後、蕾を指で擦って舌を蜜花に押し込む様に舐めた。
私の蕾は勃起して硬くなって、秘所からたらりと蜜が流れる。
「……だめぇ、レイジェス様ぁ……集中できないよぉ」
「指も入ったし、今日のノルマは終了であろう?」
「指を動かす所まで……したいのぉ」
「じゃあ、しなさい。私はリアを弄る。自分の菊を弄りながら達すればいい」
私は自分に入ってる指をゆっくり動かした。
レイジェス様は容赦なく私の蕾を刺激して秘所を舐めまわす。私は秘所がきゅんきゅんと疼いて蜜が溢れてくるのを感じた。
蜜が菊の方まで垂れてくる。
興奮した私は入っている指を出し入れする。
「あっ、き、気持ちいぃよぅ、ふぁ、レ、レイジェス様ぁ……」
蕾は少し被っていた皮を剥かれ、激しく攻め立てられて硬く膨張してコリコリになった。
触っているレイジェス様にも伝わってるだろうと思うと羞恥心で一杯になる。
でも、そのまま止めないで欲しい。
蕾からじわじわと痺れが広がって足を伸ばしたくなる。でも、レイジェス様に足首をぎゅっと掴まれていて伸ばせない。
「そのまま……足を曲げたままで達っしなさい」
レイジェス様が私の秘所を舐めながら見上げて言った。
ぴんと足を張れなくて私の両足は快感でがくがく震えた。
「あっ、あっ、」
「リア、菊への刺激が止まっているぞ?」
言われて指を激しく出し入れして動かすと、体中に電気が走ったかのような快感と絶頂が訪れた。
「ああぁっ、いくっ、いくっ、いっちゃうよっ!! レイジェス様あぁあああ!!」
私は肩ではぁ、はぁ、と息をした。
菊に入ったままの指は強く締められて痛いくらいだ。ゆっくりと指を抜くとぽてっと体が横に倒れた。
まだ体がじんじんして力が入らない。
そんな私の体をレイジェス様は自分に引き寄せた。恍惚感で頭がぼんやりしている私に、レイジェス様は口付けした。舌を入れて絡めて涎ごと吸う。
じゅるっと音がした。
「蕩けた顔をしている所を悪いが……私も達っしたい。リアはそのままで良いからこの体、愛させて貰うぞ」
私は頷いて体の力を抜いた。
レイジェス様は私の体を持ち上げて私の両足を自分の肩に掛けた。
達したばかりなのにまた蕾を攻められる。
「レイジェス様、そこはまだ……だめっ……くっ、」
私の体がレイジェス様に持ち上げられたまま弓なりになる。
「いやあぁ……もう、や、やめ、あああぁっ!!」
快感の波がまた押し寄せて、私の体はびくびくと痙攣している。
レイジェス様は私の体を自分から降ろして寝台に寝かせた。
両足を閉じて伸ばし、その股の間に自分の肉棒を挿し込んだ。
私の股は露でぐちょぐちょになっていた。
レイジェス様の肉棒がするっと動いてちゅぷちゅぷと音を立て、愛液が泡立っている。
「はぅっ、んんっ、ま、またきちゃう……!」
私の瞳は涙で潤み、口からはだらしなく涎が垂れていた。
レイジェス様は私に覆いかぶさって耳元で囁いた。
「……愛してるリア、一緒に……行こう……うっ!」
「……いっちゃう! ま、またっ!! もうだめぇえええ! ……いやぁあああぁ!!」
レイジェス様はそれだけ言うのが精一杯だったみたいで、果てた。
私もレイジェス様の白濁した液を胸やお腹に浴びて力が抜けていた。
私の顎からとろっとレイジェス様の液が垂れているけど、拭く気力も湧かなかった。
暫く呆けているとレイジェス様がぽつりと言った。
「嫌だったのか?」
レイジェス様の方を見ると眉間に皺が寄っている。
「え?」
「何回も嫌と言うから……」
何かと思ったら喘ぎの言葉の事だった。
私は体から力が抜けていたので目を閉じたまま答えた。
「嫌って言うのは、気持ち良過ぎて……体が付いて行かなかったから、だけど、止めて欲しくなかったから嫌じゃないんだと思います。つい言っちゃったというか」
「そうか」
レイジェス様は私を抱きしめた。その胸は少し汗ばんでいた。
「レイジェス様にも液が付いちゃいましたよ? 今ので」
まだ抱きしめられたまま私が言うと、レイジェス様はアクアウォッシュを自分と私に掛けた。
二人で見つめあいながら抱き合っているとレイジェス様が言う。
「あんな風に指を奥まで入れて痛くないのか?」
「爪はちゃんと切ってやすりを掛けて滑らかにしているし、わたくしの中指はそんなに太くないですから」
レイジェス様は私の右手を取り、開いて自分の左手と比べる。私の倍くらいある大きい手。
指も男の人にしては細い方なんだろうけど、私よりやっぱり太い。
「私の指の方が太い。この指がリアの菊に入るのか? 痛そうだな……」
「痛くないように拡げているんですよ?」
私は微笑んだ。そして私も疑問だった事を聞く。
「レイジェス様はわたくしが達する時によく、膝を曲げなさいとか、足を折りなさいとか言うけど、あれはどうしてですか?」
「蕾を刺激して達する場合、足を伸ばしがちになるそうだ。足を伸ばして達する事を覚えると膝を曲げて達することが難しくなるらしい。膝を曲げて達するとはどういうことかわかるか?」
「ん~……わかりません? どういう事?」
「蜜花に挿入する時には膝を曲げる事が多い。膝を曲げて達する事が出来ると蜜花でも達しやすくなるそうだ。蜜花の快感の方が蕾の快感より良いらしいぞ?」
とにっこりする。私はレイジェス様を薄い目で見た。
「その知識はどこで得たんですか? もしかして、コモン様ですか?」
「い、いや、コモンではない。愛の教科書の4巻に書いてあった」
「ああ、あの本ですか……そのような事まで書いてあるのですね」
「きちんと統計も取ってあって数字で示されていた。蜜花で達する女性は全体の4割くらいらしい。全員じゃないんだなと興味深く読ませて貰った」
「へ~」
ちゃんと読んでお勉強してるんだ……。
しかし、そんな事まで書いてあるとは【愛の教科書】恐るべし。
次の日私は朝食を食べてからリバーシを持ってレイジェス様と大広間に行った。
レイジェス様は長椅子に座って、私はその長椅子に寝そべってレイジェス様の膝を枕にしながら、目の前のテーブルの上に置いてあるリバーシと睨めっこしている。
傍から見るとだらしない格好。マナーの先生のハンナ先生がいたら耳を引っ張られそうだ。
ちなみに私の対レイジェス様勝率は、10回やって1回勝てるかどうか? くらい。
だから今の厳しい局面ではよーく考えなくてはいけない。
私は仰向けになって考える。視線がレイジェス様の顎にあたる。
綺麗な形の顎だな、とか思ってる場合じゃない。勝てる戦略を考えねば! と思っていたら大広間の扉がギィと開いて人が入って来た。セバスにアラン、アーリン、ハンス、とユリウス様とクロエ様だった。
セバスは冷たいお茶を持って来ていて私とレイジェス様、ユリウス様、クロエ様に注ぐ。
アランとアーリンは私の近くの壁際に立っていて、ハンスは隣の壁際の長椅子を独り占めして真剣に私をスケッチしている。
「これはなんですか?」
ユリウス様がリバーシを指差して言った。私がボードゲームである事と遊び方の説明をすると興味を持たれたようでレイジェス様に対戦を申し込んだ。
「私はまだリアとしている最中なんだが……」
「わたくしとはいつでも出来るじゃないですか、対戦したらいかがです?」
単に私がレイジェス様に負けたくないだけなんだけど。
途中で止めたら勝敗が決まらないもんね、とせこい事を考えてると、ユリウス様が明るく言った。
「では、勝った方にアリア様が【いい事】をして下さい! この前は師長様に負けましたからね。今度はそういう訳には行きませんよ?」
とユリウス様がニヤリと笑う。
その売り言葉を聞いてレイジェス様の眉がぴくりと動いた。
「あれが私の実力だと思われては困る。ユリウスには負ける気がしないなぁ?
アリアの【いい事】は全て私のためにある!」
レイジェス様が挑戦的に買い言葉を投げかけた。
まったく、あなた達は子供ですか? と言いたくなる。
「別に耳かきくらい、普通にやってあげても構いませんけど?」
「本当ですかっ!? アリア様!!」
そんなに驚かれる事? レイジェス様がじろりと私を睨んだ。
「私に敗北など有り得ない!」
レイジェス様はふん、と鼻息を荒くした30分後……負けていた。
途中まで良かったんだけどなぁ……角取られちゃったのが痛かった。
そこからは、あっという間に引っくり返されて逆転負けになった。
「……くっ! この私が敗北だと!?」
「フッ、天は我に味方したっ! で、耳かきとはどのようにすれば良いのですか?」
どうやらユリウス様も耳かきをした事がないようだ。
「まずは耳かき棒を持って来て貰わないと。セバス、お願い」
「承知しました。少々お待ち下さいませ」
セバスは大広間を出て行った。
レイジェス様は私の両肩をがっちり掴み泣きそうな顔で言った。
「本当に……ユリウスと致すのか?」
なんだか私が浮気でもしそうな言い草に聞こえてしまうのは気のせいか?
「耳かきするだけですってば。泣かないの! よしよし」
私はレイジェス様の頭を撫でた。可哀想だと思ったのかクロエ様が声を掛ける。
「公爵様、わたくしで良かったら耳かきを致しますよ?」
「誰にでもして貰いたいと言うわけではない! リアだから良いのだ」
と失礼な断り文句を言う。
「ごめんなさい、クロエ様、レイジェス様の口が悪くて……」
「いえ、気にしておりませんよ、大丈夫です」
クロエ様は微笑んでくれた。美人だし気立てもいい、言う事ないな全く。
セバスが戻ってきて私に耳かき棒をくれた。私は神呪で絹の白いハンカチを出す。
「用意が出来ました。じゃあ、ユリウス様はこちらに来て下さい。わたくしの膝の上に頭を乗せて下さいね」
ユリウス様は私が座っている長椅子に来て私の膝に頭を乗せて横になった。
広い長椅子なので体の大きなユリウス様でも横になれる。
「ライト!」
私はライトの魔法を使って耳の中を見た。結構大きい耳垢が一杯ある。
これは掃除のし甲斐がある。
「ライトの魔法を覚えたのですか?」
「ええ、昨日、レイジェス様に教えて頂きました。これから耳かきの棒を中に入れますね、なるべくじっとしていて下さい。急に動くと危険ですから」
「はい」
私はユリウス様の耳かきを始めた。レイジェス様は拗ねてアランとリバーシをやり始めた。
耳の中の外壁に付いてる大きな耳垢を剥がそうとするとごそっと、音がこちらまで聞こえた。
「うぉっ」
「耳垢の剥がれる音です」
取れた耳垢をハンカチに乗せていく。何回かそれを繰り返し耳の中が綺麗になった所でふっと息を吹きかける。
「わっ」
反応がレイジェス様と同じで面白い。
「右は終わったので次は左です。こちらを向いて貰えますか?」
ユリウス様が一回起き上がって左耳を見せようとして躊躇する。
「こ、この向きで本当に膝枕に乗っていいのでしょうか?」
何か問題でもあるのかな?
「構いませんよ?」
ユリウス様は私の膝枕に頭を乗せた。その向きは私のおへその方に顔が向いている。私はライトの魔法で一度照らしてからライトを消した。
「こちらも結構大きいのがありますね。取って行きますよ」
「はい」
ユリウス様は手の甲が私の太ももに当たったので、その手を握ってもうちょっと下の当たらない方にずらす。
「す、すみません!」
「いえ」
私は微笑んだ。
私は耳かきに集中した。ユリウス様の鼻息が太ももに当たるのが少し気になったけど、瞳を見ると赤黒くないし。大丈夫だよね。
ユリウス様はうとうとしてきていた。
見えやすい耳の形状でわりとさくっと反対側も終わった。
なのでもう一度ふっと息を吹きかける。
「わっ!」
「終了しました。お疲れ様です」
私が微笑むとユリウス様は真っ赤な顔でお礼を言った。レイジェス様を見ると丁度リバーシが終わっていて、レイジェス様がアランに勝った様だった。
「アランは弱いな。やはりユリウス位でないと相手をしていてもつまらぬ」
本当にレイジェス様って、子供みたい。私はふふっと笑った。
ユリウス様は何だか呆けた様子でいた。よほど耳かきが気持ち良かったのかな?
私はゴミ箱に耳垢を捨ててきた。
「ありがとうございました、アリア様。公爵様が気持ちが良いと言っていたのも頷けました。私もアリア様の良い匂いに包まれて寝てしまいそうになりました」
ユリウス様が爽やかに微笑んだ。うぉ、美男子の微笑み! 眩しい! 眼福!
ギィと大広間の扉が開く音がして、そちらを見るとコモン様とシエラ様、執事のメルヴィン、ルイ、ベティがいた。メルヴィンとルイは二人の後ろに、メルヴィンの左隣にベティが立っている。
「何々~? みんなで集まって何やってるの?」
後ろでシエラ様がぺこりと会釈をする。
「リバーシだ。ユリウスとやっていた」
「へぇ? で、どっちが勝ったんだ?」
レイジェス様がむすっとする。
「ユリウス様が勝っちゃいました」
と私は正直に言う。
「え? レイジェスが負けたのかっ!?」
「ああ……おかげでアリアの【いい事】は奴に奪われた!」
と、むすっとしたまま答える。
「へぇ……そんなに強いなら俺もユリウスと対戦してみたいな」
コモン様は興味津々だ。シエラ様はその様子をじっと見ている。
「私は構いませんよ? では対戦しましょうか?」
コモン様はルイに手伝わせて長椅子をユリウス様のテーブルの前に置いた。
コモン様が座りその隣にちょこんとシエラ様が座って、二人の対決は始まった。
20分後、ユリウス様はあっさりとコモン様に負けた。
この展開は私的には意外だった。
「凄いですわ! コモン様!」
シエラ様がコモン様をぎゅっとしてほっぺにちゅっとした。
コモン様はだらしなく鼻の下を伸ばしている。
レイジェス様が納得行かない顔でユリウス様に聞く。
「何故ユリウスがコモンに負けるのだ? 私はコモンに勝てたぞ?」
「彼は打つ手が読めないんですよ。師長様はどちらかと言うと読みやすいんですよね」
くすりとユリウス様は笑った。レイジェス様は神妙な顔で「ふむ」と頷いていた。
頭を使う事に疲れたのか、コモン様が言い出した。
「また皆でダンスをしないか?」
「いいですわね!」
とシエラ様が言った。
ユリウス様やクロエ様も頷いている。私はセバスに音楽隊と飲み物と少し摘める軽食を頼んだ。セバスはコモン様の執事のルイとシエラ様の執事メルヴィンにそれを話し、一緒に準備をやり出した。私は長椅子に座っているレイジェス様の隣に戻った。
ひょいっと持ち上げられ膝に乗せられる。その時にレイジェス様の足を跨ぐように乗せられて、この格好では大股開きだ。
ドレスがふわっとしたエンパイアドレだから、傍から見ても分からないだろうけど……。
しかも硬くなったレイジェス様のあれが当たる……。
私が眉間に皺を寄せて、後ろのレイジェス様を見上げると、にっこりして両手で胸をドレスの上から揉み拉いている。
「こ、このような場で……」
「ここは公の場ではない、私的な場だ」
「で、でも、皆さん見てますよ?」
「リアは私の婚約者だ。誰にも文句を言われる筋合いは無い」
「そ、そんな風に揉まれちゃったら感じるではないですか……」
それを聞いてレイジェス様はご機嫌になった。
「これはユリウスに【いい事】をした罰だ」
「……もぅ」
レイジェス様は、胸を揉み拉かれて気持ち良くなって来てる私に口付けをした。舌が絡んで私の口の端から涎が垂れる。
この姿をハンスはずっと見ながら、一心不乱にスケッチを続ける。
シエラ様の視線も感じた。少し驚いていたけど、目を逸らすでもなくじっと見られた。正直、見られると恥ずかしいって気持ちはあるのだけれど、前よりはその気持ちが小さくなった。
そもそも、アリアチャンネルで数多の神々にこの醜態を見られてしまっているのだろうし、神々の目を塞ぐ事が出来る訳でもないし……。
結局は見られる事に慣れちゃったって事なのかな? レイジェス様に弄られて気持ち良くなっている中、そんな風に考えてた。
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