魔術師長様はご機嫌ななめ

鷹月 檻

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第五章

34 記憶の封印解除

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 私はレイジェス様がお城に出仕してる間に、また自分の部屋でフェリシアンの日記を読み始めた。護衛の二人は例の如く部屋の外で待機している。
今日読み始めるのは8冊目から。

 8冊目にはフォスティーヌさんが病気になったこともあり、生活面を見直し、自分の健康管理をしていく様子が書かれていた。
大好きだったブラウンティも身体に良くない成分が入っているとわかり、止めて、たまに吸っていた水タバコも止め、お酒の量も減らしたらしい。
そして、走ったり、運動をする事を心がけたら、筋肉質のいい体になったと書いてあった。フェリシアンは自分が死ぬと思っていて、たぶんそれは病気なんじゃないかと予想していた。だから健康面に気をつけるようにしたんだろう。
8冊目を読み終わり、9冊目を取り出した。

 9冊目はフォスティーヌさんの病気についての疑いについて書いてあった。フェリシアンが疑っていたのは自分の従者ヴァレットである、スタンリーだった。
スタンリーって……私にも分かった。あの目つきの悪い茶髪の人だ。従者ヴァレットなはずなのにあのお屋敷にしかいなかった。普通の従者なら、何処へでも主人に付いて行かなければいけないのに……。
でも、何故スタンリーがフォスティーヌさんを?
フェリシアンは第二夫人のエラの子供、(自分の子だと嘘をついて育てさせていた)あの子の父親はスタンリーだと疑っていた。その事は日記にも書かれていた。
スタンリーをフェリシアンに紹介したのはエラだった。
それをフェリシアンは総合的に考えた。
スタンリーとエラはデキていた。そして、エラはフェリシアンと結婚し、スタンリーはフォスティーヌさんを何らかの方法で病気にした。フォスティーヌさんが亡くなれば、エラが自動で第一夫人になる。という事は……。
『もしかして、私は殺されるかも知れない』と、日記にはフェリシアンの震えた文字が書き記されていた。

 フェリシアンはエラがアルフォード公爵家の財産を狙っていると段々分かって来たようだった。けれど、エラはフェリシアンの前では嫌な女である面は見せていなかった。少し金遣いの荒い、少々気の強い美しい女。懐が深く、自分が性的な関係を持たなくても尽くしてくれる、としか思っていなかったようだ。
だから、エラが公爵家の財産を狙っているかもと、自分で考え推理して行き着いても、まだ信じられない様子が日記には書いてあった。
まさか、まさか? と。

 そして10冊目。
とうとうフォスティーヌさんは亡くなった。死因は毒死だった。部屋の様子から荒らされた形跡は無く、自分で毒を飲んで死んだというのが、番所の見立てだった。
フェリシアンはそれから後悔の日々だった。
自分が何かおかしいと感じていたのにも関わらず、ただ何もせず、フォスティーヌさんが弱っていくのを、じっと見過ごしていた事に心の中で懺悔していた。
許してくれと何度も書いてあった。
そして、暫くしてから、フォスティーヌさんの世話をしていた側仕えの女が亡くなった。彼女の死因も毒による自殺だった。
そんな立て続けに毒で自殺など、変だろうとフェリシアンは思い、そして、ある考えに至った。やはりフォスティーヌさんは自殺では無く、誰かに殺されたんだと。
それを知っていた、もしくは実行犯なのかは分からないが、口を塞ぐ為に側仕えの女は殺されたんじゃないかとフェリシアンは思った。
10冊目はここで終わっていた。




 正直、私は自分が失った記憶や、その間、自分とフェリシアンの仲がどうだったのか、それが凄く気になっていた。私に関しての記述は4冊目と5冊目に少ししか載っていなくて、フェリシアンが私の事を凄く好きな事は伝わったけれど、私がフェリシアンをどう思っていたのかは、フェリシアンの視点からの考えの私で、私自身が『フェリシアン大好き』とか『フェリシアン愛してる』とか言っていた記述は全く無かった。
だからか余計に気になって、記憶を取り戻したかった。

 その後の日記に、私の記述が無いか読み進めて10冊目まで読んだけど、そこまでに私の記述は無かった。
フォスティーヌさんの件については色々謎が多い事件だったんだ、と思いつつも興味はあれど、自分の過去の記憶を取り戻したいと思うほうの方が比重が大きかった。
そして私は考えた。
父神様だったら、私の記憶を取り戻せるんじゃない?
私は護衛二人を部屋前に残したまま、すぐに父神様の部屋に行った。

 ドアをノックして声を掛ける。

「父神様! アリアです、入ってもいいですか?」
「ん? 入れ」

 ドアを開けて入ると、父神様は寝台の上でリシュフェルに朝食の精を与えていた。それをキール様がじっと見ている。

「あっ、すいません」
「よいよい、すぐ終わる待っておれ」

 私はキール様の隣の個人椅子に腰掛けた。キール様は興奮した様子で寝台上にいる二人をただ見ていた。
父神様がリシュフェルに神の恵みを与え終わり、私の前に立った。

「どうした? アリア、何か我に用があったか?」
「ええ、父神様にお願いがありまして」
「? 願いとは何だ?」
「わたくし、どうやらフェリシアンに記憶を封印されてしまったようなのです。で、父神様に封印解除をお願いしたいんですけど!」

 父神様は私の言葉を聞くなり、思いっきり嫌な顔をした。

「せぬ。我はせぬぞ」
「え? どうして?」
「それは、そなたの為にならん」
「どうして?」
「どうしてもだ」
「理由を言って下さい! どうしてダメなの?」
「フェリシアンがそなたにそうしたのは、あれがそなたの為を想ってやった。何も知らぬ方が幸せだ」
「……父神様は、わたくしの記憶の事、何か知ってるの……?」
「……」
「わたくしがフェリシアンの事を愛しちゃったって本当?」
「はっ!? 何を言ってるんだそなたは……あんなもの、愛でも何でもない!」
「そんな事言われても、分かんないよ……。だって、何にも分かんなくて、覚えてないんだもん! 記憶の断片的なものしか無い、それもホントか分かんない!」
「……そのまま分からないほうが、いい。知れば後悔する」
「こんな、何も分からないままで? 不安なままで?」
「気分はいずれ落ち着く。時がたてば」
「落ち着かないよ! 父神様の馬鹿!」

 私は走って父神様の部屋を出た。自分の部屋へ戻ると部屋の前にいた護衛二人が私の様子を気に掛けて声を掛けてきた。

「どうしたんです、姫様?」

 アーリンが聞くけど冷たい言葉しか言えなかった。セドリックも私を訝しげに見ていた。


「ごめんなさい、一人にして欲しいの。部屋の外にいて」
「「はっ、承知しました」」

 私は自分の部屋の長椅子に寝転んだ。クッションを枕にして仰向けになり目を瞑る。
父神様には断られてしまった。
だけど、記憶を取り戻したい。どうすればいいんだろう……。
ふと思いついた。
もしかして、ユリウス様なら出来るんじゃ? 幻影魔術には種類がいくつもあると言っていた。人を意のままに操ることも出来るなら、記憶の操作も……出来るかも知れない。

 聞いてみたい。出来るか出来ないか。出来るなら封印を解いて貰いたい。
思い立ってすぐにお隣の屋敷へ行こう! と思って立ち止まった。
ユリウス様は今日仕事だ。レイジェス様だって仕事だし、平日なんだから当たり前だよね? でも、週末の休みにはレイジェス様がずっと私にくっついてる、そんな中、ユリウス様の所に行ける訳もない。
う~ん。
考えが行き詰ってしまった。

 そうだ! お昼休みの休憩時間! その時にお屋敷に戻ってもらって、解除とかして貰えないかな?
ああ、でもそれには、お隣の屋敷に行って、オリオンに通信で連絡を取って貰わなきゃ無理だよなぁ……。
オリオンはユリウス様大好きだから、私のことを凄く嫌っている。
そんな彼が私の為にユリウス様に連絡を取ってくれる? ダメだ。有り得ない。
あのオリオンが私のお願いを聞いてくれるわけない。でも、ダメ元でお願いしてみる? ああ、あとひとつ問題があった。護衛が付いてくる。

 アーリンはユリウス様の事を凄く嫌ってる。私が隣の屋敷に行くなんて言ったら、絶対に引き止めるし、セバスやレイジェス様に知られちゃうよ。
ん? でも、セドリックなら……そこまで怒らなさそう。
よし、セドリックだけ、連れて行こう。あ、セレファスの所に用事があると言えばいっか。そしたらセドリックだけ連れて行っても怪しまれないよね。
でも、アーリンに付いてこられないように、アーリンに何かお願いしないとだ。
どしよ?

 私は暫く考えて、シエラ様へのお茶会の招待状を書いた。これを急ぎだと言って、アーリンに届けて貰い、アーリンやセバスには商会へ行くと嘘を付いて、その間にセドリックとユリウス様の所へ行く。
これで完璧じゃない? ま、オリオンがユリウス様に通信をしてくれたらの話ですが。
私は早速その計画を遂行した。
シエラ様へのお茶会の招待状をアーリンに渡す。

「アーリン、ごめんなさい、至急のお願いなんですけど、これをシエラ様に届けて欲しいの。わたくしはこれからセドリックと商会に行って、セレファスに用事があるから、アーリンにお願いしたいんだけど、いいかしら?」
「はっ、では早速行って参ります。セドリック、きちんと姫様を護衛するように」
「分かってます、行ってらっしゃいアーリンさん」

 私はセドリックを連れて外へ行こうとしたらセバスに引き止められた。

「おや、姫様どちらに? アーリンがいないようですが?」
「アーリンには急ぎでシエラ様へのお茶会の招待状をお願いしたの。わたくしはこれからセドリックと商会に行くから」
「昼食はどうされますか?」
「いらなくてよ」
「承知しました」

 セバスは何の疑いもなく食堂へ向かって歩いて行った。
胸をほっと一撫でした。
玄関のドアを開けて、外に出てからセドリックに言った。

「セドリック、商会には行かないから」
「えっ!? では何処に行かれるんですか?」
「……ユリウス様のお屋敷」
「それは……危険ではないでしょうか? 以前誘拐されたんですよね?」
「ユリウス様は変わられたと思うわ……たぶん、もうあんなことわたくしにしない。それに行かなきゃいけないの。お願い黙って付いてきて?」
「……分かりました」

 セドリックは納得行ってないようだったけど、私に付いてきてくれることになった。
隣のお屋敷に行って、玄関のドアをノックするとオリオンが出てきた。

「なっ、なんだその異様な格好は?」
「あっ、これ? ブルカです。こんにちは、オリオンさん」
「何か用か?」
「……お願いです。ユリウス様に連絡を取って欲しいの通信で。お昼休みの時間をわたくしに下さいと、わたくしが言っていたと伝えて貰えますか? お願いします」
「……私がお前の言う事を聞くと思ってるのか?」
「思ってないけど、お願い」
「……くそっ! 取り敢えず入れ」

 オリオンは私とセドリックを屋敷に入れ、談話室に通した。

「ごめんなさい、セドリックは部屋の外で待ってて貰える?」
「でも、危険かも知れない」
「何かあったら叫ぶから」
「……分かった」

 私はセドリックに部屋の外で待機してもらった。談話室の応接セットの個人椅子に腰掛けて、私はオリオンを待った。暫くしてオリオンが現れた。

「すぐに来ると申してました」
「ありがとう、オリオン」
「……そうやって、ユリウス様のお心を弄ぶな! お前は分かってるのか? あの方を拒否したんだぞ!? なのによくあの方の前にそうやって平気で来られるな? 馬鹿にするのも大概にしろ!」
「……馬鹿になんて……」
「自分の必要な時にこうして利用しに来ること自体、馬鹿にしているだろうが!」
「……」
「ユリウス様のお心に応える気も無い癖に、図々しい!」
「それは……」

 オリオンの言うとおりで私は何も言えなかった。私の事は諦めたと聞いたけど、心の奥底までは分からない。なのに、私の事を好きだ、愛してると切望し、それを拒否した人に自分の都合でお願いをする、私はオリオンからみたらとてもずるい人なんだと思う。自分でもずるいなって、そう思った。

「どうした、何を大声で言っている?」

 ユリウス様がゲートを開いて直接談話室に来た。

「……いえ、別に」
「オリオン、お前は下がってろ」

 オリオンはユリウス様に言われて談話室を出て行った。
こちらを見るユリウス様。

「で、どうされました? アリア様」

 私は立ち上がった。

「あっ、あの……、自分が困ってる時にだけ、頼ろうとしてごめんなさい」

 ユリウス様は頭を傾げて私に聞いた。

「今、……困ってるんですか?」
「……ええ」
「まぁ、座って下さい、取り敢えずお話を聞きましょう」

 私はまた個人椅子に座った。ユリウス様はテーブルを挟んだ向かい側の長椅子に腰掛けた。

「で?」

 私に聞いたユリウス様は、その言葉が単調なのとは裏腹に表情は優しげだった。

「わたくしは、ある方に記憶を封印されました。その封印を解除して頂きたいのですが……、ユリウス様、出来ますか?」

 ユリウス様は少し目を見開いて驚いていた。そして暫く何か考えているようだった。

「封印したのはアズライル様ですか?」
「いいえ、違います」
「アズライル様にお願いすればすぐでは?」
「父神様にお願いしたら封印は解除出来ないと断られました」
「アズライル様が? 何故?」
「わたくしの為にならないと仰って……」
「アズライル様がダメというものを私がやるのもおこがましいのですが……、ちなみにレイジェスはその記憶封印の事を知っているんですか?」
「……レイジェス様は知りません」
「何故言わないのです?」
「それは……レイジェス様には言えない事だから」
「……レイジェスには言えないが、私には言えると?」
「……言いたくないけど、解除出来るなら言うしかないと思って……」
「相当切羽詰ってるようですね?」
「……」

 ユリウス様は頬杖を付いて、下を向き、何か考えていたようだった。

「……ずるいと思われるかも知れませんが、もしやるなら、私はあなたからのお礼が欲しい」
「お礼?」
「ええ、アズライル様でさえ、あなたの封印を解除するのはあなた自身の為に良くないと仰ったんですよね? わたしが解除するとなると……アズライル様を裏切る事になる。その見返りにお礼が欲しい」
「……何が欲しいの?」
「私が欲しいのは、アリア様からの『舌を入れるキス』です。どうします? それでも解除しますか?」

 私はブルカの膝布をぎゅっと握った。
……どうしよう? キスしちゃったら、レイジェス様を裏切る事になるような気がする。心ではレイジェス様が大好きだし、別にユリウス様が好きだというわけでもない。でも、舌を入れるキスは恋人とする物だと思う。だから、もし、しちゃったら……それは裏切りだ。

 でも、封印を解いて、全てを思い出してすっきりしたい。そんな気持ちも強い。
私がフェリシアンを愛してたなんて、そんな事実あるわけない! でも、記憶の断片はそれを否定して、フェリシアンと舌を入れるキスをしていた。
一体何が真実なのか? 知りたい……。
レイジェス様を裏切って、ユリウス様とキスをして、真実を求める?
道はそれしか無いように思えた。

「……ユリウス様、お願いがあるの。ユリウス様とキスした事は……レイジェス様には言わないで? お願い……」

 私がそう言うと、ユリウス様は酷く驚いて狼狽ろうばいした。

「アリア様!? あなたは自分で何を言っているのか、分かっているのか!? この私とキスまでして、解除したい記憶とは何だ!? 誰があなたの記憶を封印したんだっ!?」

 ユリウス様はテーブルに身を乗り出して、私に怒鳴った。その様子は、私が『キスをする』と言うと思っていなかったようだった。

「……だって! 取り戻したいの! 自分の記憶を……。怖いの、記憶が無い間、自分が何をしていたか。……もしかして、その間もレイジェス様を裏切っていたかも知れない!」
「アリア様、あなたはそんな女じゃない!」
「わかんないよ、そんなのっ! 私だって、過ちのひとつくらい犯すかも知れないよっ! だって今もそうじゃない! ユリウス様とキスして封印解除して貰おうとしてる! それが愚かな事だって、……レイジェス様を裏切る事だって……私、分かってるよっ! でも、失った記憶を取り戻したいの!」

 私の瞳から涙がぽろぽろ出て、ブルカのフードに吸い込まれて行った。
ユリウス様はゆっくりと私のフードを捲り取った。

「こんな物をしていたら、あなたが悲しんでいるのかさえ分からない」

 私はユリウス様の前で泣いていた。

「わ、わたくし、言葉遣いが荒れてしまって……ごめんなさい」

 ユリウス様は師団の内勤ローブのポケットからハンカチを取り出して、私の涙を拭いた。

「あのような、言葉遣いもなさるんですね」

 ユリウス様は私に優しく微笑んだ。
私はテーブルの上に膝で乗って、ユリウス様の顔を両手で包んだ。そしてその唇に自分の唇を押し当て、舌を入れ絡ませた。ユリウス様の長い舌に自分の舌を絡ませながらちゅうちゅうと吸って、唇を離した。

「お願い。……解除、して」

 ユリウス様は暫くほうけたように私を見つめ、ぼーっとしていた。
私はユリウス様の目の前で手をひらひらとさせた。

「ユリウス様?」
「あっ、ああ……」

 我に返ったユリウス様は顔が真っ赤だった。
そして、諦めたように私に言った。

「……あなたには負けました。私にキスをしたんだから……ちゃんと解除しますよ」
「本当に?」
「ええ、だけど……、アズライル様はアリア様の為を思って解除を断られたんだと思いますよ? という事は、知ってしまったら、あなたが傷付く真実もあるということだ。 もしかしたら後悔するかも知れない」

 私は力強くユリウス様に答えた。

「後悔するかも知れないけど……、大丈夫です!」

 その時の私は、まだ自分の封印された記憶を解除したいとだけ、楽観的に考えていた。
その先にどんな結果が待ってるかなんて、考えてもいなかった。

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