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第224話 番外 診断結果と、食事担当の作戦会議(アオバ視点)時系列 ツグミとスズメの初夜の前
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遺伝子検査、及び健康診断の結果について、所見有り。
身長と体重からは若干重く、筋肉質では有る。
精子のランクについては、現時点で暫定Sランク、後日受精卵の分裂状況で確定とする。
現時点では、これ以上無い健康体。
アレルギー等は無し。
以下、遺伝情報からの統計とシミュレーションを含む所見。
筋肉の質は、速筋と、低負荷のモノしか評価する部分は無し、遺伝形質から見て、鍛えてもこれ以上には成長しません。
肝臓の数字が微妙に弱いので、たんぱく質代謝が弱く、たんぱく質を多量摂取すると、あっと言う間にたんぱく質を脂質に変換して、皮下脂肪以前の内臓脂肪にすら行かずに、肝臓にため込むので、表面的には華奢に見える。
プロテインや、脂質が多目の霜降り和牛等は禁忌食材に近い。
恐らく、脂が強い食材は、二口目から味が分からないと思われる。
豚も霜降り以外、鳥や魚なら問題無いと思われます。
恐らく、遺伝した場合、子供が女性だとホルモンバランスの関係で脂肪の付き方が変わる為、この性質に悪影響は無い物と思われます。
そんな要訳だった。
御飯自体は結構食べるから、消化器系のキャパは大きそうだけど、肝臓だけ弱いのか……
「小柄な身体に理由があったと……」
私とツブリ以外は誰も居ない食堂の片隅で診断結果に目を通し、思わず呟く。
「そんな診断結果です」
ツブリが思わず溜め息交じりに相槌を打つ。
「ん?」
「んーと?」
「結構大変な気が?」
唸りながら内心でかみ砕きが終わり、思わず呟き、渋面を作った。
外見は元気な理想的な男性であるのだが、こうしてみると、割と綱渡りで有った。
「無理させてません?」
内心冷や汗モノであった。
「ヤタ婆様が、毒蛇系の酒飲ませて遊んでましたね?」
「うげ……」
思わず二人で頭を抱えた。
「アルコール分解の酵素分泌系は普通なので、きっとセーフ?」
二人で解析表をもう一度見直す。
「タンパク質と、脂質だけか、低いの……」
思わず二人で胸を撫で下ろす。
「何だこのピーキー性能……」
「ついでに、精子系の睾丸とかに全振りした見たいな本体スペックしてるなあ……」
思わずと言った様子でそんな事を呟くツブリ。
「タンパク質の吸収率低いのに、筋肉より精子の方に回ってんの……?」
ノリに合わせて、頭に浮かんだ台詞を繋げる。
「何だか生き物として間違ってる様な?」
「いや、雄としてみれば生物として正しいんだけど……」
とても正しい、多分、私等的にも、それはとてもありがたい性質である。
「まさか、タンパク質溜め込むと太るより先に脂肪肝に成るから、運動してるのと、タンパク質の一時保管場所として精子の製造に回してるとか?」
「そんなアホな……」
生命の神秘にしても訳が分からない。
「今度の学会で発表できそう……」
「協力はしてくれそうだね?」
拒否されることは無さそうだった。
「そんな訳で……」
「一服盛るにしても、用法容量を守って、内臓系に負担かけない系の奴で?」
「一服盛るのは確定なんだ……」
ツブリに呆れられた。
医食同源的に、通常メニューも肝臓の強化をメインで組むべきか、レバーいっぱい食べさせるかな?
低脂質高たんぱくで、消化に良くして、野菜いっぱい?
でも、キャパオーバー禁止と。
基本雑穀米で玄米……だと消化に重いから、5分づき米かな?
どうやら運動自体は嫌いじゃないっぽいから、ハチクマとハクト辺りを相手に全力で運動は続けて貰って。
医療の進歩でクローン臓器の自家移植はできるのだが、あくまでそれは最後の手段と言う奴だし。
雌的には一度交尾したら用済みとか言いたいの居るらしいけど、私等からすると、そんなのは女として論外なので。
この場に居る女、翡翠の正妻メンバーとしては、末永く元気で居て欲しい、願わくば生物限界点な100年ぐらいは元気に居て欲しいものである。
この世界と言うか、私等は中心に良い感じの男性が居ないとマトモに動けないのだから。
で、当人の反応は……
「へえ? 今の診断ってこんなに詳しく出るもんなんですね?」
読み終えると、感心した様子で呟いた。
「すいません、先に読んじゃって」
一先ず謝罪しておく。
「大丈夫ですよ? 隠す事も無いですし」
相変わらず、落ち着いたものだった。
「大丈夫ですか?」
「まあ、強いのか弱いのか分からん、微妙な性能なのは自覚してますから、こうして言語化された方が助かるってもんですし……」
一息つき。
「年頃のおっさんは、運動しなくなると、一気に老けるんですよ」
ぐったりと続ける。
「そりゃそうですけど……」
後半、その見た目で何言ってんだと言う台詞は、呑み込んだ。
「今のキャラで居るのも大変で、太ると死ぬっぽいので、頑張るとします」
自覚は有るっぽいので、私はアシストのみで良さそうで、ちょっと安心した。
追申
翡翠の面倒くさい性質と言うか、前世の死因その2です。
運動辞めて、食事を雑にして、酒を飲み始めると、あっと言う間にポックリ逝く。
体調は一人で自己管理出来るし、怠け者でも無いけど、ブラック労働とかで酷使されて、諸々の自己メンテナンスが出来なく成ると、数年で限界を迎える感じの。
そんな、今は元気な虚弱体質。
時系列的には、ツグミとスズメの初夜前です、一回目、ヤタちゃんが一服盛った時にアレだけ暴走したのに、二回目に効き目が弱かった理由。アオバが水面下で頑張ってくれてたからでした。
身長と体重からは若干重く、筋肉質では有る。
精子のランクについては、現時点で暫定Sランク、後日受精卵の分裂状況で確定とする。
現時点では、これ以上無い健康体。
アレルギー等は無し。
以下、遺伝情報からの統計とシミュレーションを含む所見。
筋肉の質は、速筋と、低負荷のモノしか評価する部分は無し、遺伝形質から見て、鍛えてもこれ以上には成長しません。
肝臓の数字が微妙に弱いので、たんぱく質代謝が弱く、たんぱく質を多量摂取すると、あっと言う間にたんぱく質を脂質に変換して、皮下脂肪以前の内臓脂肪にすら行かずに、肝臓にため込むので、表面的には華奢に見える。
プロテインや、脂質が多目の霜降り和牛等は禁忌食材に近い。
恐らく、脂が強い食材は、二口目から味が分からないと思われる。
豚も霜降り以外、鳥や魚なら問題無いと思われます。
恐らく、遺伝した場合、子供が女性だとホルモンバランスの関係で脂肪の付き方が変わる為、この性質に悪影響は無い物と思われます。
そんな要訳だった。
御飯自体は結構食べるから、消化器系のキャパは大きそうだけど、肝臓だけ弱いのか……
「小柄な身体に理由があったと……」
私とツブリ以外は誰も居ない食堂の片隅で診断結果に目を通し、思わず呟く。
「そんな診断結果です」
ツブリが思わず溜め息交じりに相槌を打つ。
「ん?」
「んーと?」
「結構大変な気が?」
唸りながら内心でかみ砕きが終わり、思わず呟き、渋面を作った。
外見は元気な理想的な男性であるのだが、こうしてみると、割と綱渡りで有った。
「無理させてません?」
内心冷や汗モノであった。
「ヤタ婆様が、毒蛇系の酒飲ませて遊んでましたね?」
「うげ……」
思わず二人で頭を抱えた。
「アルコール分解の酵素分泌系は普通なので、きっとセーフ?」
二人で解析表をもう一度見直す。
「タンパク質と、脂質だけか、低いの……」
思わず二人で胸を撫で下ろす。
「何だこのピーキー性能……」
「ついでに、精子系の睾丸とかに全振りした見たいな本体スペックしてるなあ……」
思わずと言った様子でそんな事を呟くツブリ。
「タンパク質の吸収率低いのに、筋肉より精子の方に回ってんの……?」
ノリに合わせて、頭に浮かんだ台詞を繋げる。
「何だか生き物として間違ってる様な?」
「いや、雄としてみれば生物として正しいんだけど……」
とても正しい、多分、私等的にも、それはとてもありがたい性質である。
「まさか、タンパク質溜め込むと太るより先に脂肪肝に成るから、運動してるのと、タンパク質の一時保管場所として精子の製造に回してるとか?」
「そんなアホな……」
生命の神秘にしても訳が分からない。
「今度の学会で発表できそう……」
「協力はしてくれそうだね?」
拒否されることは無さそうだった。
「そんな訳で……」
「一服盛るにしても、用法容量を守って、内臓系に負担かけない系の奴で?」
「一服盛るのは確定なんだ……」
ツブリに呆れられた。
医食同源的に、通常メニューも肝臓の強化をメインで組むべきか、レバーいっぱい食べさせるかな?
低脂質高たんぱくで、消化に良くして、野菜いっぱい?
でも、キャパオーバー禁止と。
基本雑穀米で玄米……だと消化に重いから、5分づき米かな?
どうやら運動自体は嫌いじゃないっぽいから、ハチクマとハクト辺りを相手に全力で運動は続けて貰って。
医療の進歩でクローン臓器の自家移植はできるのだが、あくまでそれは最後の手段と言う奴だし。
雌的には一度交尾したら用済みとか言いたいの居るらしいけど、私等からすると、そんなのは女として論外なので。
この場に居る女、翡翠の正妻メンバーとしては、末永く元気で居て欲しい、願わくば生物限界点な100年ぐらいは元気に居て欲しいものである。
この世界と言うか、私等は中心に良い感じの男性が居ないとマトモに動けないのだから。
で、当人の反応は……
「へえ? 今の診断ってこんなに詳しく出るもんなんですね?」
読み終えると、感心した様子で呟いた。
「すいません、先に読んじゃって」
一先ず謝罪しておく。
「大丈夫ですよ? 隠す事も無いですし」
相変わらず、落ち着いたものだった。
「大丈夫ですか?」
「まあ、強いのか弱いのか分からん、微妙な性能なのは自覚してますから、こうして言語化された方が助かるってもんですし……」
一息つき。
「年頃のおっさんは、運動しなくなると、一気に老けるんですよ」
ぐったりと続ける。
「そりゃそうですけど……」
後半、その見た目で何言ってんだと言う台詞は、呑み込んだ。
「今のキャラで居るのも大変で、太ると死ぬっぽいので、頑張るとします」
自覚は有るっぽいので、私はアシストのみで良さそうで、ちょっと安心した。
追申
翡翠の面倒くさい性質と言うか、前世の死因その2です。
運動辞めて、食事を雑にして、酒を飲み始めると、あっと言う間にポックリ逝く。
体調は一人で自己管理出来るし、怠け者でも無いけど、ブラック労働とかで酷使されて、諸々の自己メンテナンスが出来なく成ると、数年で限界を迎える感じの。
そんな、今は元気な虚弱体質。
時系列的には、ツグミとスズメの初夜前です、一回目、ヤタちゃんが一服盛った時にアレだけ暴走したのに、二回目に効き目が弱かった理由。アオバが水面下で頑張ってくれてたからでした。
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