貞操逆転世界の温泉で、三助やることに成りました

峯松めだか(旧かぐつち)

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第227話 番外 ヒヨと彩羽の作戦会議

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 普通に見失った。

 勇気と根性と言うか、助平心で強制再起動して、未だ興奮冷めやらずと言った様子の社員達にアナウンスして、バスから降りて、チェックイン手続きをしてと言う流れで、幹事仕事を一通り終えて。 次の飯時間まではフリータイムだ、さあどこだって探したところで、見つかるはずもなく。

 素直に部屋に入った、今回の旅行は全体を希望者で2人から4人程度の部屋割りで割ったので、社長のヒヨヒヨと同室だ。

「ヒヨさんはここ、知り合い多いの?」
 個室でお茶を入れつつ、ぼんやりと聞く。
 一度お茶碗にお湯を入れて、急須にお茶っ葉を入れてから、お茶碗から少し冷めたお湯を急須に入れて、少し待つ、半分ずつ入れて、最初と最後の濃さを合わせる。これで丁度飲める温度の筈……
 お風呂に行く前に、お茶と茶菓子は入れておかないと、低血糖とかでのぼせるので、こういったものは大事だ。
「何だかんだ、私ら琥珀様の種で産まれた鳥組にとっては古巣と言うか本家だからね? 親戚と言うか、腹違いの姉妹がそれこそ掃いて捨てるほど出て来るのさ」
 小さくいただきますと手を合わせ、お茶請けとお茶を飲みつつ、そんな答えが返ってくる。
 ヒヨヒヨは何だかんだ、こう言った時の所作が一々丁寧だ。
 育ちが良いのだろうなあ。
「そりゃまた……」
「良くも悪くも距離感近いから、ちょーっと離れると、それはそれで気まずいのだよ」
 都落ちとか、出戻りとか、そんな感じだろうか?
 私ら謎スポイトとかの人工授精組は、そういったしがらみとは無縁であるので、良くも悪くも分からない感覚であった。
 内心、そう言う大家族系のエピソードは、身内は親と祖母位しか居ない私には、羨ましくもある。
「ごちそうさまっと、一先ずお風呂行こう、ひと風呂浴びて、ちょっと、小一時間ほど寝たら、本家の方にご挨拶にいかないと、後々で角が立つから」
 ヒヨヒヨがそんな事を言いながら、今着て居る服を脱いで、浴衣に着替える、お互い全部見ている女同士、恥じらいも何もあった物では無かった。

 コンコン
「はーい、どうぞ」
 ノックされたので返事をする。
「失礼します、荷物と、本日のご予定確認……」
 部屋に中居さんが入って来て、言葉が途中で途切れた。
「おや、ヒヨヒヨじゃん、おひさ?」
 従業員と言うか、中居さんが、フレンドリーに話しかけて来た。
「疑問を挟むまでもなく久しぶりだっての、ヒタキ?」
 ヒヨヒヨが勝手知ったる何とやらと言った様子で返答する。
「私はビタキの方だよ」
 見分け付かんのかと、中居さん改め、ビタキさんが笑う。
「相変わらず見分けつかんの……」
 呆れ顔でそんな事をぼやいている、人違いでも笑って許される当たり、本当に仲はよさそうである。

「例の翡翠さんの出現率は?」
 気持ち声を落として聞く。
「基本的に本店のほうがメインだから、何日かに一回とか、週一とかだね?」
 こっちの方は予約詰まって無いし、気持ち安いので、混浴狙いで通うなら、割と悪くない確率な気がする。
「来るんだ?」
 何と無く知ってたと、ヒヨが笑う。
「完全に独占しちゃまずいから、ガス抜きにね?」
 微妙に苦笑気味である。
「そこらへんマメだねえ」
 感心した様子でヒヨヒヨが呟く。
 今時の風潮は、男性は囲い込んで外に出すなが基本なので、こうして外に出て来るって、凄い事だと思う。
「んで、今日は?」
「こっちには初夜で蜜月期間ハネムーンなコレが居る」
「ひゃい?」
 いきなり話を振られて、変な声が出た。
「じゃあ、夜はこっちか、ヒヨは混ざるの?」
 ビタキが、微妙に知らないことを言い出した。
「ひゃ?」
「そこらは、流れ次第ってやつだけど……」
 ヒヨが微妙に語尾を濁し、しどろもどろでコチラを見て来る。
 不意打ち気味な話題なので、どう返したらいいか分からない。
「こっちの鳥組ハーレムは、求婚して、受け入れOKに成ったら、初夜の3日は独占できる、コレは知ってるよね?」
 ビタキが新しいルールを説明しだす。どうやら、何かあるらしい、まあ、元から何か思惑ありそうだとは思ってたけど。
「はい」
「で、基本外部からこの順番に干渉するのは禁止、だけど、微妙な穴が有る」
「穴?」
「一つは、純粋に抱かれる価値が無い奴、心構えとか、前準備出来て無いって追い返された場合、次の順番が、普通に繰り上がる」
「ソレは順当?」
 そんなのされたら立ち直れそうにないけど。
「順当、普通にその時点の一番後ろが基準だけど、まあ今回はそれじゃない」
「じゃあ?」
「二人で共有ってすると、お互いのに三日間、相乗り出来る」
「ん?」
「このタイミングで、ヒヨが翡翠さんに求婚して、OK貰ったら、貴女のにヒヨが混ざった上で、ヒヨの3日間に、貴女が混ざれる、日数的には損しない」
「そこら辺は、私が求婚して、通ったらって話でしょ?」
 ヒヨが困り顔で続ける。
「基本的に、あの人、求婚したら素通しだから、そういう意味ではご安心ってヤツ」
「ソレを知ってるって事は?」
「私等関係者、従業員組は既に全員籍入れ済みってヤツだよ」
 ドやあって顔でVサインも付いていた。
「そりゃあ、おめでとう」
 ヒヨヒヨが祝福する。
「おめでとうございます」
 空気を読んで便乗する。
「ま、順番待ちで、初夜まで半年かかるんだけどね?」
 うんうんと肯いた後で、少しだけ残念そうに続いた。
 まあ、嫁グループにいっぱい増えていたので、知って居たってヤツだけど。
 この人数でも、ちゃんと順番で回すあたり、とても良心的なハーレム形態であった。

「で、今更なんだけど、彩羽、上手く行ったら便乗させてもらって良い?」
 すまなそうにそんな提案をしてくるヒヨ、成る程、最初からソレが狙いか……
 思わず、大きくため息をついた。
「良いよ、代わりに、色々サービスしてくれるんだよね?」
「うん、そりゃあもう!」
 助かったと言う感じにヒヨの顔が明るくなった、何だかんだ、私もチョロインだと思うんだ。

 追伸
 嫁ナンバー若い方が強い理由です、相乗りしたかったら以下略。
 ヒタキとビタキ、一卵性の双子。分類スズメ目ヒタキ科、可愛い小鳥系の一大分類、基本シルエット同じで、髪の差し色とかで見分けろと言われる、他の腹違いシリーズにも見分けはどうでも良い扱いされている。
 ジョウビタキとノビタキ的な見分け。
 今更ですけど、基本雄の体色でイメージしてくれて良いです、鳥世界の雌は地味なので。
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