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第4話 少女の夢
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「嬢ちゃん! こっちも頼む!」
声をかけられ振り返り、方向と席、客の顔を確認して笑顔を浮かべて、聞こえてますとポーズを取る。
笑顔を浮かべるだけならタダだし、どうやら私は看板娘として評判らしいので、ここぞとばかりに笑顔を売って置く、お客さんが増えれば御駄賃も増えるのだ。
「はーい、ちょっと待ってくださいね」
「お母さん、これお願い」
お客さんの注文をメモした紙を母に渡す。
「はいよ」
「こっち上がったよ」
「はーい」
父が出来上がった料理をカウンターに出して来るので、受け取ってお客さんのテーブルに運ぶ。
「はいどうぞ」
「はい、ありがとう、クロエちゃん。今日も可愛いね、うちの孫の嫁にでも来ないかい?」
お見合いお婆ちゃんの攻撃が飛んで来る。
「そう言うのはお父さんとお母さんに言って下さい」
そう言ってセクハラを受け流す、何時もの事だ。
そもそも、このお婆ちゃんの孫は未だ5歳だ、真に受けたら適齢期を過ぎてしまう。
「うちの娘は未だ嫁にやらんぞ!」
お父さんが厨房からここぞとばかりに助け舟を出してくれる。
「おや、残念だねえ」
一切悪びれた様子も無く笑いながら引き下がる。
周りの常連客の皆も笑って居た。
其れが何時もの私の風景、忙しくて平和で、楽しかった私の日常・・・・・
夢を見た気がする。
「目が覚めた?」
聞き覚えのない声が聞こえた、声の主を探そうとしたが身体が動かない、仕方なく目だけで声の主を探す、窓際で誰かが月の光を浴びながら椅子に座り、本を片手にこちらを見ていた。
「あ...」
返事をしようと思い、口を動かすが声が出てこなかった。
「今は動けないだろうさ、まだ寝てれば良い」
それ以降声が続かなかった、身体も動かないのでそのまま目を閉じると、そのまま意識が飛んだ。
確か、あの日は、何処かの戦場で怪我して落ち延びて来たと言う、何処かの傭兵団が、息も絶え絶えの様子で村に転がり込んで来た。
人の良い疑いを知らない門番が、気の毒だと通して、医者の先生を呼んで凄い勢いで駆け回って居たのは覚えている。
そして、どの傭兵団の人たちは、落ち延びて来たと言うには、意外と気前良く飲み食いしていて。
次に目を覚ましたのは又夜中だった、今度は身体も動くようだが、ひとまず上半身を起こして回りを見る
「おはよう、今度は動ける?」
昼間の声が聞こえた、場所も変わらず月明かりと蝋燭で本を読んでいるようだ、
「おはようございます、此処は?」
「私の家、動けるのなら枕元にパンと水がある、少しでも食べておきなさい」
「ありがとうございます、いただきます」
その声の通りにパンと水を口に含む、何故か涙が溢れてきた、ぼろぼろと止まらない・・・
「食べ終わったらまた眠りなさい、詳しい話も此れからの事も、起きてからで良いわ」
優しい声が聞こえる。
「ご馳走さまでした、おやすみなさい」
言葉に甘えて又横になって目を閉じる、意識が又闇に落ちた。
その夜、火事だと叫ぶ声が響いて・・・・
お父さんは他の男の人たちに呼ばれて、自警団と消防の為だと走って出て行って。
私達は、こっちだとお母さんに手を引かれて、教会に駆け込んで。
外でものすごい音がして、ドアが吹き飛んで、こっちに向かって飛んできて・・
私はとっさにお母さんを庇って。
何かがぶつかって・・・
お母さんが何だか凄い勢いで叫んでて。
何だか全部赤くて・・・・
動けなくて・・・
三度目の目覚めでやっと意識が覚醒した、身体を動かしても違和感もない、右手を見ると包帯が巻いて有った、あの事は夢では無いらしい、あの人は部屋の中には居ないようだ、
「起きた?動けるのなら此方にいらっしゃい」
隣の部屋から声が聞こえた。
声をかけられ振り返り、方向と席、客の顔を確認して笑顔を浮かべて、聞こえてますとポーズを取る。
笑顔を浮かべるだけならタダだし、どうやら私は看板娘として評判らしいので、ここぞとばかりに笑顔を売って置く、お客さんが増えれば御駄賃も増えるのだ。
「はーい、ちょっと待ってくださいね」
「お母さん、これお願い」
お客さんの注文をメモした紙を母に渡す。
「はいよ」
「こっち上がったよ」
「はーい」
父が出来上がった料理をカウンターに出して来るので、受け取ってお客さんのテーブルに運ぶ。
「はいどうぞ」
「はい、ありがとう、クロエちゃん。今日も可愛いね、うちの孫の嫁にでも来ないかい?」
お見合いお婆ちゃんの攻撃が飛んで来る。
「そう言うのはお父さんとお母さんに言って下さい」
そう言ってセクハラを受け流す、何時もの事だ。
そもそも、このお婆ちゃんの孫は未だ5歳だ、真に受けたら適齢期を過ぎてしまう。
「うちの娘は未だ嫁にやらんぞ!」
お父さんが厨房からここぞとばかりに助け舟を出してくれる。
「おや、残念だねえ」
一切悪びれた様子も無く笑いながら引き下がる。
周りの常連客の皆も笑って居た。
其れが何時もの私の風景、忙しくて平和で、楽しかった私の日常・・・・・
夢を見た気がする。
「目が覚めた?」
聞き覚えのない声が聞こえた、声の主を探そうとしたが身体が動かない、仕方なく目だけで声の主を探す、窓際で誰かが月の光を浴びながら椅子に座り、本を片手にこちらを見ていた。
「あ...」
返事をしようと思い、口を動かすが声が出てこなかった。
「今は動けないだろうさ、まだ寝てれば良い」
それ以降声が続かなかった、身体も動かないのでそのまま目を閉じると、そのまま意識が飛んだ。
確か、あの日は、何処かの戦場で怪我して落ち延びて来たと言う、何処かの傭兵団が、息も絶え絶えの様子で村に転がり込んで来た。
人の良い疑いを知らない門番が、気の毒だと通して、医者の先生を呼んで凄い勢いで駆け回って居たのは覚えている。
そして、どの傭兵団の人たちは、落ち延びて来たと言うには、意外と気前良く飲み食いしていて。
次に目を覚ましたのは又夜中だった、今度は身体も動くようだが、ひとまず上半身を起こして回りを見る
「おはよう、今度は動ける?」
昼間の声が聞こえた、場所も変わらず月明かりと蝋燭で本を読んでいるようだ、
「おはようございます、此処は?」
「私の家、動けるのなら枕元にパンと水がある、少しでも食べておきなさい」
「ありがとうございます、いただきます」
その声の通りにパンと水を口に含む、何故か涙が溢れてきた、ぼろぼろと止まらない・・・
「食べ終わったらまた眠りなさい、詳しい話も此れからの事も、起きてからで良いわ」
優しい声が聞こえる。
「ご馳走さまでした、おやすみなさい」
言葉に甘えて又横になって目を閉じる、意識が又闇に落ちた。
その夜、火事だと叫ぶ声が響いて・・・・
お父さんは他の男の人たちに呼ばれて、自警団と消防の為だと走って出て行って。
私達は、こっちだとお母さんに手を引かれて、教会に駆け込んで。
外でものすごい音がして、ドアが吹き飛んで、こっちに向かって飛んできて・・
私はとっさにお母さんを庇って。
何かがぶつかって・・・
お母さんが何だか凄い勢いで叫んでて。
何だか全部赤くて・・・・
動けなくて・・・
三度目の目覚めでやっと意識が覚醒した、身体を動かしても違和感もない、右手を見ると包帯が巻いて有った、あの事は夢では無いらしい、あの人は部屋の中には居ないようだ、
「起きた?動けるのなら此方にいらっしゃい」
隣の部屋から声が聞こえた。
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