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6章 変な石とその後の話
第271話 子供達を助ける為の大人達
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「………うん、コレは確かに大人達の落ち度だな?」
領主としての執務室で書類に目を通し、EXから報告を受け、思わず呟き、うつむいてため息を吐き出して、虚空を見上げた。
「冬前に見つかられたから助かった感じですかね?」
灯が苦笑を浮かべている。冬越し出来るかは一番大事な生命線である。
「どちらかというと前任者の落ち度ですから、貴方のせいでは無いです」
カナデが反応を返す。
「そうでは有るが、そう言った子供を守るの、ウチの故郷では持てる者の嗜みとしてあってな?」
「ノブレスオブリージュ、持てる者の義務ってヤツですね?」
灯が引き継いだ。
「難しい言葉を知ってるな?」
素直に褒めておく。
「婦女子の嗜みってヤツですよ」
灯が得意気に笑みを浮かべた。
「でも、如何するんです? 養子にでもするんですか?」
複雑そうな表情を浮かべてエリスが問う、自分達に出会う前、領主の養女であったエリスも、元はその子供達の立場であったので内心で複雑なのだろう。
「ウチには子供が既に結構居るからな、養子にした場合扱い難しいというか、この領地全域の孤児を直で引き受ける訳にもいかんから、素直にコレに合わせて教会に出資というか寄付して、孤児院作るのが手っ取り早いな?」
口を出すより金を出せ、世の中大体金で回ってるの理屈である。
現在ウチにはヒカリにイリスにリーオが居る、恐らく喧嘩になるというか、人間関係が難しくなるのは宜しくない。
「でも、予算如何するんです? 前の領主は言うほどお金残してないですよ?」
カナデが難しそうに呟いた。
「建物見た目だけだったしな?」
少し困った調子で返してみる。
この領主の館、外見には立派なのだが、補修待ちの案件が結構多い。そもそも金庫に金が残って居なかった。
収穫期の前だからかと思ったが、収穫の税収を含めても今一少ない、ついでに引き継いでから前任の御用商人が借金の話と売りつけるための美術品を一緒に運んできた、前領主の頃の借金がと言い出したが、流石に縁もゆかりも無い後任領主に前任者の借金返せとは来なかったので安心ではあるが。
因みに確認したところ、前領主の個人名で借りていた、血縁で引き継いで隠居だった場合は恐らく毟り取れるタイプの借用書であった。領地名義で無かっただけ理性があったのだろう、間一髪である。
因みに、御用商人が持ち込んできたのは、美術品や化粧品、石鹸やおしゃれ着、高級食料、所謂贅沢品の類いだった、言ってしまうと、灯がデザイン売っていたドレスと、例の石鹸、チョコレートが混じっていたのは、笑い話だろうか?
なお、かなり色が付いていたらしく、良いお値段していた。
源流としてはもっと高くするべきだろうなあ……
「前回の水飴分は麦の刈り入れで結構減ったしな、今回刈り入れた分も水飴にして売って丁度か?」
麦をそのまま売るより水飴、麦芽糖の方が高いが、量産体制が出来上がりきっていないのと、領地の冬越しの蓄えを考えると、総ての小麦を水飴にするわけには行かないので、意外と大きく儲かっては居ない、砂糖は高いが、変換効率と手間のコストと、冬越しの備蓄と言うモノが有るのだ。
「一先ずこっちで良い、後で補填してくれ」
ぱちん
ギルド証から大金貨を取り出して机の上に並べた。
この領地を引き受けるきっかけになった黒皮病の依頼料だった。
カナデが目を丸くした。
「そんな大金何処から?」
「冒険者時代というか、領主になる直前にやった黒皮病の依頼料、使い所無いからな?」
「其れだったら私達の出しても良いですよ?」
なんてことも無さそうに灯とエリスが続く。
領主になってしまうと直接金を使う場面が無いため、貯まってしまうのだ。
そもそも大金貨が日常生活では使いにくいというのが根本的なアレだが。
「まあ、予算は兎も角、全体像の把握が先だし、子供達に今日の飯を届けるとしようか」
おためごかしはどうでも良いので、先ずは目先の餓死を防いで、時間を稼いで居る内に色々整地して孤児院を建て直すのが流れだろう。
ふわりと、小麦粉が焼けた良い匂いが流れてきた。
「お待たせしました、こんな感じで良いですか?」
クリスが厨房からパン等の食料品を運んできた。
何故か匂いに引き寄せられてか、ヒカリとイリスが付いてきていた。
お腹すいたから食べて良い? という感じに此方に目線を送ってくる。
(如何するかな?)
灯とエリスにちらっと視線を送る。
二人とも、揃って呆れた感じの苦笑交じりのため息を小さくはいた。
「食べても良いけど……ちょっと待て……」
言った待ってましたと瞬間に飛びかかりそうに成ったので、制止をかける。
「今日はヒカリとイリスにちょっとお使いを頼もう」
どうせだから子供達の交友範囲を広げて置こう。同年代ウルザだけなのもアレだしな。
「なになに?」
「なに?」
ヒカリが興味津々に、イリスが少し遅れて付いてくる。
「このパンを届けて欲しいのが居るんだ、多少警戒されるかもだから、目の前で食べて、残りはその子達に上げてくれ、詳しい場所はEXが教えてくれる、一応ぬーさんも連れて行って良いぞ?」
「わかったー!」
ヒカリが元気に返事する。返事を受けてクリスが布、パンに風呂敷でくるくる巻いてヒカリに背負わせる。
「子?」
イリスが首をかしげる。
「親が居なくてお腹がすいてるみたいだからな、今日はコレで、細かい援助は後から決める」
つい言葉が難しくなって眉根を寄せる二人に、悪いことじゃないぞーと笑顔を向ける。
そんなことを言っている間に、クリスがイリスの方も荷造りを終えた。
「はい、大丈夫です」
二人の背中をクリスがぽんと叩く。
「足りなかったら又後で焼くから、一先ず届けてみてくれ」
「「はーい、じゃあいってきまーす」」
手を振って元気よく出発していった。
「いくよーぬーさん?」
大きな声が聞こえる、直ぐ外に居たらしいぬーさんを確保した様子だ。
「まあ、後はあの子達次第かな?」
悪いことにならないことを祈ろう。
「いじめっ子気質じゃない事を祈りましょう?」
灯も首をかしげた。こじれたらその時はその時である。
少し後で、何故か子分がいっぱい出来たと胸を張るヒカリが出来上がった、なんでそうなった?
追伸
PCが盛大に壊れました、PC屋にワンコイン診断で持ち込んで確定診断したところ、MBじゃないかなあ?と言う事でMB交換、動かず。
電源旧いよね?と言う事で、10年モノのシルバーストーンを交換、動かず。
そもそもこのわけ分からん類いはMB自己診断でピープ音かなんか無いんか?と調べた所、独自規格で色つきLEDでメモリがエラー起こしてるのを確定しました。
4枚中2枚引っこ抜いたら動きました。
そんなこんなで2週間ぐらいPC弄ってました。
気持ち新しくなったことを喜びましょうか?
そんな訳でお待たせしました、更新です。
領主としての執務室で書類に目を通し、EXから報告を受け、思わず呟き、うつむいてため息を吐き出して、虚空を見上げた。
「冬前に見つかられたから助かった感じですかね?」
灯が苦笑を浮かべている。冬越し出来るかは一番大事な生命線である。
「どちらかというと前任者の落ち度ですから、貴方のせいでは無いです」
カナデが反応を返す。
「そうでは有るが、そう言った子供を守るの、ウチの故郷では持てる者の嗜みとしてあってな?」
「ノブレスオブリージュ、持てる者の義務ってヤツですね?」
灯が引き継いだ。
「難しい言葉を知ってるな?」
素直に褒めておく。
「婦女子の嗜みってヤツですよ」
灯が得意気に笑みを浮かべた。
「でも、如何するんです? 養子にでもするんですか?」
複雑そうな表情を浮かべてエリスが問う、自分達に出会う前、領主の養女であったエリスも、元はその子供達の立場であったので内心で複雑なのだろう。
「ウチには子供が既に結構居るからな、養子にした場合扱い難しいというか、この領地全域の孤児を直で引き受ける訳にもいかんから、素直にコレに合わせて教会に出資というか寄付して、孤児院作るのが手っ取り早いな?」
口を出すより金を出せ、世の中大体金で回ってるの理屈である。
現在ウチにはヒカリにイリスにリーオが居る、恐らく喧嘩になるというか、人間関係が難しくなるのは宜しくない。
「でも、予算如何するんです? 前の領主は言うほどお金残してないですよ?」
カナデが難しそうに呟いた。
「建物見た目だけだったしな?」
少し困った調子で返してみる。
この領主の館、外見には立派なのだが、補修待ちの案件が結構多い。そもそも金庫に金が残って居なかった。
収穫期の前だからかと思ったが、収穫の税収を含めても今一少ない、ついでに引き継いでから前任の御用商人が借金の話と売りつけるための美術品を一緒に運んできた、前領主の頃の借金がと言い出したが、流石に縁もゆかりも無い後任領主に前任者の借金返せとは来なかったので安心ではあるが。
因みに確認したところ、前領主の個人名で借りていた、血縁で引き継いで隠居だった場合は恐らく毟り取れるタイプの借用書であった。領地名義で無かっただけ理性があったのだろう、間一髪である。
因みに、御用商人が持ち込んできたのは、美術品や化粧品、石鹸やおしゃれ着、高級食料、所謂贅沢品の類いだった、言ってしまうと、灯がデザイン売っていたドレスと、例の石鹸、チョコレートが混じっていたのは、笑い話だろうか?
なお、かなり色が付いていたらしく、良いお値段していた。
源流としてはもっと高くするべきだろうなあ……
「前回の水飴分は麦の刈り入れで結構減ったしな、今回刈り入れた分も水飴にして売って丁度か?」
麦をそのまま売るより水飴、麦芽糖の方が高いが、量産体制が出来上がりきっていないのと、領地の冬越しの蓄えを考えると、総ての小麦を水飴にするわけには行かないので、意外と大きく儲かっては居ない、砂糖は高いが、変換効率と手間のコストと、冬越しの備蓄と言うモノが有るのだ。
「一先ずこっちで良い、後で補填してくれ」
ぱちん
ギルド証から大金貨を取り出して机の上に並べた。
この領地を引き受けるきっかけになった黒皮病の依頼料だった。
カナデが目を丸くした。
「そんな大金何処から?」
「冒険者時代というか、領主になる直前にやった黒皮病の依頼料、使い所無いからな?」
「其れだったら私達の出しても良いですよ?」
なんてことも無さそうに灯とエリスが続く。
領主になってしまうと直接金を使う場面が無いため、貯まってしまうのだ。
そもそも大金貨が日常生活では使いにくいというのが根本的なアレだが。
「まあ、予算は兎も角、全体像の把握が先だし、子供達に今日の飯を届けるとしようか」
おためごかしはどうでも良いので、先ずは目先の餓死を防いで、時間を稼いで居る内に色々整地して孤児院を建て直すのが流れだろう。
ふわりと、小麦粉が焼けた良い匂いが流れてきた。
「お待たせしました、こんな感じで良いですか?」
クリスが厨房からパン等の食料品を運んできた。
何故か匂いに引き寄せられてか、ヒカリとイリスが付いてきていた。
お腹すいたから食べて良い? という感じに此方に目線を送ってくる。
(如何するかな?)
灯とエリスにちらっと視線を送る。
二人とも、揃って呆れた感じの苦笑交じりのため息を小さくはいた。
「食べても良いけど……ちょっと待て……」
言った待ってましたと瞬間に飛びかかりそうに成ったので、制止をかける。
「今日はヒカリとイリスにちょっとお使いを頼もう」
どうせだから子供達の交友範囲を広げて置こう。同年代ウルザだけなのもアレだしな。
「なになに?」
「なに?」
ヒカリが興味津々に、イリスが少し遅れて付いてくる。
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ヒカリが元気に返事する。返事を受けてクリスが布、パンに風呂敷でくるくる巻いてヒカリに背負わせる。
「子?」
イリスが首をかしげる。
「親が居なくてお腹がすいてるみたいだからな、今日はコレで、細かい援助は後から決める」
つい言葉が難しくなって眉根を寄せる二人に、悪いことじゃないぞーと笑顔を向ける。
そんなことを言っている間に、クリスがイリスの方も荷造りを終えた。
「はい、大丈夫です」
二人の背中をクリスがぽんと叩く。
「足りなかったら又後で焼くから、一先ず届けてみてくれ」
「「はーい、じゃあいってきまーす」」
手を振って元気よく出発していった。
「いくよーぬーさん?」
大きな声が聞こえる、直ぐ外に居たらしいぬーさんを確保した様子だ。
「まあ、後はあの子達次第かな?」
悪いことにならないことを祈ろう。
「いじめっ子気質じゃない事を祈りましょう?」
灯も首をかしげた。こじれたらその時はその時である。
少し後で、何故か子分がいっぱい出来たと胸を張るヒカリが出来上がった、なんでそうなった?
追伸
PCが盛大に壊れました、PC屋にワンコイン診断で持ち込んで確定診断したところ、MBじゃないかなあ?と言う事でMB交換、動かず。
電源旧いよね?と言う事で、10年モノのシルバーストーンを交換、動かず。
そもそもこのわけ分からん類いはMB自己診断でピープ音かなんか無いんか?と調べた所、独自規格で色つきLEDでメモリがエラー起こしてるのを確定しました。
4枚中2枚引っこ抜いたら動きました。
そんなこんなで2週間ぐらいPC弄ってました。
気持ち新しくなったことを喜びましょうか?
そんな訳でお待たせしました、更新です。
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