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10話
しおりを挟む歓喜の渦。
抱き合って喜ぶ者、天を仰いで感謝する者、ただただ涙を流し続ける者。
長らく一座を覆っていた、解散という名の暗い絶望の雲が、嘘のように晴れ渡っていく。
私は、その歓喜の輪から少しだけ離れた場所で、毛布にくるまりながら、目の前の光景をどこか他人事のように眺めていた。
嬉しい。
みんなが救われたことが、心の底から嬉しい。
でも、この奇跡が、自分にもたらしたものだという実感が、どうしても湧かなかった。
私の足元には、まだいくつかの金貨が転がっている。
あの熱狂の中で、人々が私に投げ与えたものだ。
これを、私が受け取っていいはずがない。
私は、おぼつかない足取りで立ち上がると、歓喜の中心にいるアクセルさんの元へと、ゆっくりと歩み寄った。
私の接近に気づいた団員たちが、道を開けてくれる。
その視線が、以前とはまったく違う、尊敬と感謝に満ちたものに変わっていることに、私は居心地の悪さを感じていた。
「アクセルさん……」
私の声に、仲間と肩を組んでいたアクセルさんが振り返った。
その瞳は、喜びで赤く潤んでいる。
私は、彼に向かって、そして周りの団員たちに向かって、深く、深く頭を下げた。
「あの……このお金は……」
私は、自分の足元に転がっていた金貨を一枚拾い上げ、アクセルさんの前に差し出した。
「これは、皆さんのものです。皆さんの素晴らしいショーに、お客様が感動してくださった、その対価です。私には、これを受け取る資格は、ひとかけらもありません」
私は、一度言葉を切り、もう一度、みんなの顔を見回した。
「良かったら、どうぞ、劇団のために使ってください。私は……私は、皆さんに拾っていただいて、居場所をいただいただけでも、十分すぎるほど幸せでしたから」
それが、私の、精一杯の気持ちだった。
私がそう言うと、テントの中は、先ほどまでの歓声が嘘のように、再び静まり返った。
団員たちは、ただ、驚いたように、そして感動したように、私を見つめている。
やがて、アクセルさんが、ゆっくりと私の前に進み出た。
彼は、私が差し出した金貨を受け取らず、その代わりに、私の両肩を、がっしりと掴んだ。
その手は、少し震えているようだった。
「……マリアム」
彼の、かすれた声が、私の名前を呼ぶ。
「お前は、まだわかっていないのか」
「え……?」
「あの金は、俺たちのショーに払われたもんじゃねえ。……お前に、払われたもんだ。お前という存在そのものに、あの客たちは、心を揺さぶられたんだよ」
アクセルさんの黒い瞳が、まっすぐに私を射抜く。
その瞳の奥には、今までに見たこともないような、熱い、熱い感情が、炎のように揺らめいていた。
「君は、悪役令嬢なんかじゃない」
彼の声は、確信に満ちていた。
「世間が何と言おうと、俺たちが知っている君は、誰よりも優しくて、誰よりも強くて、そして、誰よりも必死に生きようとしている、ただ一人の人間だ」
彼は、そこで一度、息を吸い込んだ。
そして、まるで世界中に宣言するかのように、高らかに言い放った。
「そんな君は、俺たちにとっては……! この、どうしようもねえはみ出し者の一座にとっては! 舞い降りてきてくれた、神様なんだよ!」
神様。
その言葉に、私の思考は完全に停止した。
悪役令嬢と呼ばれた私が、神様?
そんな、馬鹿な話が。
「そうだ!」
アクセルさんの言葉に、ギードさんが力強く叫んだ。
「団長の言う通りだ! マリアム様は、俺たちの女神様だ!」
その声を皮切りに、団員たちが、一斉に私に駆け寄ってきた。
「マリアムちゃん、ありがとう!」
「あんたのおかげだ!」
「もう、お嬢様なんて呼べねえな! マリアム様だ!」
そして、次の瞬間。
私の体は、屈強な団員たちの手によって、ふわりと宙に浮いた。
「きゃっ!?」
「それ、わっしょい! わっしょい!」
胴上げだった。
生まれて初めての、手荒い祝福。
私は、宙に舞いながら、仲間たちの笑顔に囲まれていた。
みんなが、私の名前を呼んでいる。
みんなが、私に感謝してくれている。
ああ、そうか。
ここが。
ここが、私の、本当の居場所なんだ。
涙が、また溢れてきた。
でも、それはもう、悲しみや悔しさの涙ではなかった。
温かくて、しょっぱくて、そして、とてつもなく幸せな、涙だった。
伝説の一夜から、数日が過ぎた。
虹色旅団は、まるで生まれ変わったかのように、活気に満ち溢れていた。
アクセルさんは、まず、団員たちに溜まっていた給金をすべて支払い、さらに特別ボーナスまでつけた。
そして、長年の懸案だった借金を、利子をつけて綺麗さっぱりと返済した。
その時の、借金取りの男の、信じられないといった顔は、しばらく一座の語り草になったほどだ。
次に、彼は新しい機材や衣装の買い付けを始めた。
古びて、雨漏りさえしていたテントの布地は、鮮やかな虹色の、真新しいものに張り替えられることになった。
綻びだらけだった団員たちの衣装も、腕利きの仕立て屋に発注され、誰もが目を輝かせながら、自分の新しい衣装のデザイン画を眺めている。
何もかもが、良い方向へと動き出していた。
私はと言えば、あの日以来、団員たちから「マリアム様」などと呼ばれ、どうにも気恥ずかしい思いをしていた。
仕事も、今までのような雑用ではなく、貴賓待遇とでも言うべきか、何もしなくていいと言われてしまい、かえって手持ち無沙汰な日々を送っていた。
そんなある日の午後、私はアクセルさんに呼び出された。
彼のいる団長室のトレーラーへ向かうと、彼は真新しい帳簿をつけながら、私に気づいて顔を上げた。
「おう、来たか。座れよ」
促されるまま椅子に座ると、彼は少し照れくさそうに、小さな革袋を私の前に置いた。
「なんだ、これ。お前の、今月分の給金と、特別ボーナスだ」
中からは、ずしりとした重みの金貨がこぼれ出る。
平民が、一年は暮らせるほどの金額だ。
「こ、こんなにいただけません! 私は、何も……」
「何もしてない、なんて言わせねえぞ。お前が、この一座を救ったんだ。これは、正当な報酬だ。遠慮なく受け取れ」
彼の有無を言わせない口調に、私はそれ以上、何も言えなくなってしまった。
「……ありがとうございます」
「ああ。それでだ、本題なんだが」
アクセルさんは、帳簿を閉じると、まっすぐに私を見つめてきた。
「お前の、これからの仕事についてだ」
「仕事、ですか? また、何かお手伝いできることがあるなら、何でも言ってください。洗濯でも、掃除でも……」
私がそう言うと、彼は「違う」と首を振った。
「お前に、もう雑用はやらせねえ。お前は、この一座の、大事な看板役者の一人なんだからな」
「か、看板役者だなんて、そんな……!」
「だが、ピエロはもうやらせない」
彼のきっぱりとした言葉に、私は少しだけ、ほっとした。
正直に言って、あの恐怖をもう一度味わいたいとは思わない。
「あの芸は、あの夜、一度きりの奇跡だ。二度と同じことはできねえし、やろうとも思わん。あれは、伝説として、語り継いでいくだけでいい」
アクセルさんはそう言うと、おもむろに立ち上がり、棚の中から、綺麗な布で包まれた何かを持ってきた。
「で、だ。これが、お前の新しい仕事で使う、新しい衣装だ」
「新しい、衣装……?」
私は、恐る恐る、その包みを受け取った。
一体、どんな衣装なのだろう。
私が着られるようなものなのだろうか。
ゆっくりと、布を解いていく。
そして、中から現れたものを見て、私は、今度こそ、本当に石のように固まってしまった。
それは。
黒く光る、つややかなレオタード。
ピンと立った、可愛らしいうさぎの耳のカチューシャ。
丸くて白い、ふわふわの尻尾。
そして、首元を飾る、蝶ネクタイ。
いわゆる、「バニーガール」の衣装、一式だった。
私の頭が、沸騰する。
「え……ええええええええええっ!?」
私の人生で、最大級の悲鳴が、トレーラーハウスの中に響き渡った。
顔から、火が出そうなくらい熱い。
「こ、これ、は……!? いったい、何を……!?」
しどろもどろになる私を見て、アクセルさんは、腹を抱えて笑い出した。
今まで見たこともないような、大爆笑だった。
「ひーっ、ひっひっひ……! いい反応だな、お前!」
一頻り笑った後、彼は涙を拭いながら、私に言った。
「仕事は、舞台の補助や、客席での売り子だ。お前がその格好で、にこにこ歩き回ってるだけで、客の入りも、グッズの売り上げも、段違いだろうからな」
あくまで、ビジネスライクな口調を装っている。
でも、その目は、完全に私をからかって、楽しんでいた。
「ピ、ピエロよりは、マシかもしれません、けど……!」
「だろ? 文句はないな。これは、団長命令だ」
こうして。
悪役令嬢と呼ばれた私は、伝説のピエロを経て、虹色旅団の、看板バニーガールになるという、まったく予想もしていなかった、新しい役割を与えられたのだった。
新しい虹色のテントが、青空の下に誇らしげにそびえ立っている。
あの日以来、虹色旅団の人気はうなぎのぼりだった。
どこの街へ行っても、私たちの公演の噂はすぐに広まり、テントは連日、満員御礼となった。
そして、そんな一座の新しい名物となっていたのが……私、マニアムが務める、看板バニーガールだった。
「マリアムちゃん! ポップコーン、一つちょうだい!」
「はーい、今お持ちしますね!」
最初は、肌の露出が多い、恥ずかしいとしか思えなかったバニーガールの衣装にも、いつの間にかすっかり慣れてしまった。
私は、客席を回り、笑顔でポップコーンやジュースを売る。
子供たちは、私のうさぎの耳を珍しそうに触ってきたり、ふわふわの尻尾に興味津々だったりした。
「マリアムさんに会いに来たよ!」
そう言ってくれる常連のお客さんもできた。
人々と触れ合い、笑顔を交わす仕事は、想像以上に楽しくて、やりがいに満ちていた。
舞台の上では、演目の合間に、小道具を運んだり、ダンサーの補助をしたりする。
ライトを浴びるのは、やはり少し緊張するけれど、あの夜のような恐怖はもうない。
私が舞台に姿を現すだけで、客席から温かい拍手と声援が飛んでくる。
ここが、私の居場所。
私は、毎日、そのことを実感していた。
そして、私の心の中には、もう一つの、大きな変化が訪れていた。
それは、アクセルさんに対する気持ちだった。
彼は、相変わらず口の悪い、ぶっきらぼうな団長だ。
でも、その不器用な優しさに、私は何度も触れることになった。
私が売り子の仕事で疲れていると、「おい、少し休んでろ。あとは俺がやる」と言って、代わりにポップコーンを売ってくれたり。
(ただし、彼がやると、なぜかポップコーンが全部焦げてしまうのだが)
私が故郷の味を恋しがっていると、どこで聞きつけたのか、次の街で、私の故郷で有名だったお菓子を、そっけなく差し出してくれたり。
「たまたま、見つけただけだ。勘違いするなよ」
そう言って、耳を赤くしながら。
そんな彼の姿を見るたびに、私の心臓は、きゅう、と甘く締め付けられるようになった。
この気持ちが、何なのか。
貴族の令嬢として、恋愛というものを知らずに生きてきた私でも、もう、わかりすぎるほどに、わかっていた。
ある日、旅団が立ち寄った大きな街で、私は久しぶりに、元の世界の噂を耳にした。
団員たちと買い物に出かけた市場での、人々の立ち話だった。
「聞いたかい? ヴァイス公爵家のご子息、リヒャルト様が、とうとう男爵令嬢とご婚約なさったそうだ」
「ああ、あのいわくつきの? 確か、前の婚約者だったアイゼン子爵家の令嬢を、悪役令嬢だと断罪したとか……」
「そうなのよ。でも、最近、どうもそのリリアーナというお嬢様の評判が、よろしくなくてね。贅沢三昧だとか、リヒャルト様を尻に敷いているだとか……」
「まあ。それに、あの一件以来、ヴァイス公爵家の評判も、地に落ちたそうじゃないか。正当な理由もなく、長年の婚約を破棄するなんて、貴族の風上にも置けないってね」
その会話を、私は、ただ静かに聞いていた。
リヒャルト様、リリアーナさん。
かつては、私の世界のすべてだった人々の名前。
でも、不思議と、私の心は少しも揺れなかった。
もう、どうでもよかったのだ。
彼らがどうなろうと、私には関係ない。
あの人たちは、もう、遠い、遠い世界の住人だ。
今の私には、この虹色旅団という、かけがえのない家族と、大切な居場所がある。
そして……心に想う人が、いる。
それで、十分すぎるほど、幸せだった。
「……こんなところで、何してんだ」
不意に、背後から声をかけられ、私はびくりと肩を震わせた。
振り返ると、そこには、呆れたような顔をしたアクセルさんが立っていた。
「みんな、先に行ったぞ。置いてかれても知らねえからな」
「ご、ごめんなさい! すぐに行きます!」
慌てて駆け出す私の後ろを、彼は何も言わずに、ついてくる。
その彼の横顔を、私はこっそりと盗み見た。
そして、今の穏やかで、満たされた自分の気持ちに、静かに微笑んだ。
そんな私の表情の変化に、彼が気づいているとは、その時の私は、まだ知らなかった。
その夜の公演は、大成功のうちに幕を閉じた。
熱狂的な拍手と歓声に見送られ、団員たちは皆、満足そうな、心地よい疲労感を顔に浮かべていた。
後片付けも終わり、団員たちがそれぞれの寝床へと引き上げていく。
私も、自分の部屋に戻ろうとした時だった。
「マリアム」
アクセルさんに、呼び止められた。
「少し、付き合え」
彼は、それだけ言うと、テントの外へと歩いて行った。
こんな時間に、どこへ行くのだろう。
不思議に思いながらも、私は彼の後をついていった。
彼は、テントから少し離れた、小高い丘の上で足を止めた。
そこは、街の明かりが届かない、静かな場所だった。
見上げると、手が届きそうなほど、満天の星空が広がっている。
なんて、綺麗なんだろう。
私は、しばらく、言葉もなく夜空を眺めていた。
「……ここに来て、もうどれくらい経つかな」
隣に立ったアクセルさんが、静かに呟いた。
「そうですね……季節が、一つ、変わりました」
「そうか。……長かったような、あっという間だったような」
彼は、どこか遠い目をして、星空を見上げていた。
しばらく、二人の間に、沈黙が流れる。
夜風が、私たちの髪を優しく揺らした。
やがて、アクセルさんは、意を決したように、私の方へと向き直った。
その表情は、いつになく真剣で、私は少しだけ、緊張した。
「マリアム。お前と出会ってから、この一座は、本当に変わった」
彼の声は、夜の静けさの中で、低く、そして誠実に響いた。
「借金まみれで、解散寸前だった、どうしようもねえサーカス団が、今じゃ、どこの街へ行っても、満員御礼だ。団員たちの顔からも、昔みたいな暗い影は消えた。みんな、笑ってる」
「……」
「それは全部、お前のおかげだ。お前は、俺たちに、奇跡を運んできてくれた」
彼は、感謝を伝えるように、深く、そう言った。
「そ、そんなこと、ありません。私が、皆さんのお荷物になっていただけです」
「違えよ」
彼は、私の言葉を、強く否定した。
「お前が、いたからだ。お前という光が、俺たちを照らしてくれたんだ」
そして、彼は、一歩、私に近づいた。
「いつの間にか、俺は、お前のいない一座なんて、考えられなくなってた。いや……」
彼は、そこで一度、言葉を切ると、私の両手を、そっと、その大きな手で包み込んだ。
その手の熱さに、私の心臓が、大きく跳ねる。
「……俺の人生に、お前がいないなんて、もう考えられないんだ」
それは、紛れもない、愛の告白だった。
私の頭は、喜びと、驚きと、幸せで、真っ白になった。
「アクセル、さん……」
彼の名前を呼ぶのが、精一杯だった。
彼は、私の手を握る手に、さらに力を込めた。
その黒い瞳が、星空の下で、熱っぽく、私を見つめている。
「なあ、マリアム」
彼の声は、少しだけ、震えていた。
「俺は、お前に何もしてやれないかもしれない。貴族の暮らしをさせてやることも、豪華な城をくれてやることもできねえ。俺にあるのは、この古びたサーカス団と、仲間たちだけだ」
「それでも、もし、お前さえよければ……」
彼は、私の前で、ゆっくりと片膝をついた。
それは、騎士が、自らの主に忠誠を誓う時の、神聖なポーズ。
「俺の、人生の女神になってくれないか。俺と一緒に、この先もずっと、虹を探す旅を、続けてほしい」
彼は、私の手を、自分の額にそっと押し当てた。
「俺の隣で、ずっと、笑っていてくれないか」
プロポーズ。
彼が、私に、結婚を申し込んでくれている。
理解した瞬間、私の目から、大粒の涙が、ぼろぼろとこぼれ落ちた。
でも、それは、悲しい涙じゃない。
嬉しくて、幸せで、どうしようもなくて、溢れてくる涙。
私は、何度も、何度も、頷いた。
「……はい」
声が、涙で震える。
「はい……! 喜んで……!」
その返事を聞いて、彼は、心の底から安堵したような、優しい笑顔を浮かべた。
彼は立ち上がると、私の体を、力強く、そして優しく、抱きしめた。
彼の胸の中で、私は、彼の心臓の音が、私と同じくらい、速く、そして力強く打っているのを感じていた。
私たちは、星空の下で、どちらからともなく、唇を重ねた。
それは、甘くて、少しだけしょっぱい味がする、誓いのキスだった。
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