21 / 48
第5話 パーティ
7 仕方なかろう
しおりを挟む
満月の下、虫の音を伴奏に、無数の人影が優雅に踊っていた。
男女とおぼしき二人がそれぞれペアを組み、巧みなステップで回りながら、開けた庭園を流れていく。
それは中世の貴族たちの舞踏会を彷彿とさせたが、これほど静かで、かつ恐ろしくはなかっただろう。
影が直立し、本体が平面に引きずられている。
影に立体性はない。真横を向けば線になる。だが、本体にはある。
三次元のものとしての厚みを持ったまま、人々は〝影〟にされ、〝影〟として踏みつけにされ、あるときは〝影〟同士重なりあい、そのたび苦痛に引きつった顔をさらに引きつらせて、声にならない悲鳴を上げているのだった。
「壮観だな」
と言ったのは雅美だった。
「これほどよくできた影絵を見たのは初めてだ」
「貴様!」
令子の影が叱責する。
「違うというのか? とんだお笑い草だな。しょせん、おまえたちは影だ。本体と光なしには存在できぬ、ただの幻だ」
「本当にそう思うのか?」
転じて、影の声音に馬鹿にしたような笑いが含まれた。
「では今、その証拠を見せてやろう。先ほどはどうしたわけか果たせなかったが、今その影を私のものにしてやる!」
言いざま、影は雅美の淡いそれに手を伸ばした。と、雅美の影がするすると伸び、令子の影の足元へと吸いこまれていく。
いまだ意識の戻らない令子を抱えて芝生に座っていた鬼頭は、雅美の影が完全に消失するまで、あっけにとられて眺めていた。
「どうだ? もはや自力で動くこともかなうまい。人は影なしには――」
影の勝ち誇った声は中途で切れた。
雅美がコートのポケットから手を出すのを認めたからだった。
「なぜだ!? なぜ動ける!?」
「なぜだと? 答えるのも馬鹿らしいことを訊くな。光さえあれば、影などいくらでもできる。こんなふうに」
雅美は目で地表を示した。
とられたはずの影が、再び雅美に付き従っていた。
「おまえ……人間ではないな?」
鬼頭は思わず雅美を見た。
雅美は相変わらず涼しい顔をしていて、薄笑いを浮かべてさえいる。
「どうでもいいことだ。おまえがこんなパーティを開いたことと同じように。俺の役目はそいつらを解放させることだけだ」
「そいつは、人間だな」
唐突に影は言った。
最初、鬼頭は影が誰のことを言っているのかわからなかったが、自分のことだと気がついた瞬間、なぜか背筋が寒くなった。
「だが、それも私は食えなかった。いったい、おまえたちは何だ? 人間のくせに、人間らしからぬ……」
「人間でないものにそう言われると、情けなくなってくるな」
飄々と雅美が答える。
「まあ、俺の正体云々はともかく、おまえを始末すれば、片はつくんだな?」
一歩、影は雅美から退いた。それに応えるように、雅美は一歩進む。
「貴様自体に本体はないのか?」
「知るか」
「……あるな。そこに」
影は立ち止まった。
「その女を殺すつもりか?」
挑むような口調だった。
それは言外に、おまえにはできまいと言っていた。
「それで貴様が死ぬのなら厭わんが……」
「霧河!?」
「だが、貴様はその寸前に、今度は誰かの影の中へと潜りこむわけだ」
――どうしてこいつはいつも誤解を招くような言い方をするんだ。
ばつの悪さをごまかすように、鬼頭は雅美を睨みつけた。
あんな言い方をされたら、誰だって自分と同じことを考えるだろう。自分は決して悪くない……と思う。
「さて。これは困った」
呑気な調子で雅美は言い、細い顎に指を添えた。
「光がなくては人は動けない。しかし、光があるかぎり、常に影につきまとわれる。八方ふさがりというわけだな」
「思い知ったか!」
ここぞとばかりに影は叫んだ。
「夜だけとはいえ、私は無敵……」
言いかけて、影はやめた。
雅美は笑っていた。
悪魔の笑いだった。
「語るに落ちたな。そうか。夜だけか。妙だと思っていたぞ。昼間のほうが、もっと影も多いはずだからな。夜だけしか動けぬのなら、このパーティも道理。朝になれば終わる、うたかたの夢」
「黙れ! 終わるだと? 確かに終わるが、人間どもがそのまま無事でいられると思うのか?」
「…………」
「私は影を食らって生きている。同じ影でも人間の影は特にうまい。私に影を食われた人間は人間ではなくなり、この世に存在を許されず、やがて死ぬ。私はまた、食らった影の本体のほうも思いのままに動かせる。この人間たちのようにな!」
影――仮に〝影食い〟――は、得意の絶頂にあった。
鬼頭は自分の腕の中の令子を見下ろした。
影食いに影を奪われた彼女は、いったいどうなるのだろうか。
影食いの背後では、影法師たちが疲れを知らないように踊りつづけている。
「仲間のためではなかったのか?」
どこまでも感情のこもらない声だった。
「仲間のためだとも。結果的には私のためでもあるが」
影食いは笑った。
令子の形を持った黒い影は。
仲間と呼ぶ人間の影を食らう妖魔は。
「腕を折れ」
非情な命令が、闇を駆けた。
影食いはその指示どおりに、自らの腕を折った。
パキンと、ガラスを割ったような音がした。
「な……?」
やってしまってから、初めて影食いは己の行動に気づいたようだった。
「な、なぜ、私が自分の体を……」
「動けまい」
命令者は冷酷にそう言った。
「おまえは食った影の本体も思いどおりに動かせると言ったな。おまえはさっき、俺の影を食った。食われた者が食った者を動かせても、理論的には同調しているのだから、何の不思議もないと思わんか?」
雅美の表情はどこか寂寞としていた。まるで影食いを哀れんでいるかのように。
しかし、実はこういうときの雅美がいちばん怒りも深く、恐ろしいことを鬼頭は知っている。
何かを殺すときには、優しい顔をする少年だった。
「いいのか? 私を殺せば、その女も死ぬぞ?」
まだ自分にはこの切り札がある。
影食いの声に再び自信がみなぎった。
「仕方なかろう」
だが、雅美は今度は平然とそう言ってのけた。
「おまえのくだらぬ遊戯趣味のために、二人の人間が死んだ。どうせこの女は、おまえに影を盗まれた時点で死ぬ運命にあったんた。同じ死ぬなら、おまえを伴ってのほうが、まだ浮かばれると思わないか?」
「霧河……おまえ、まさか本当に羽鳥さんを――」
外に出てから、初めて雅美はまともに鬼頭を見た。
「ああ」
雅美の美しすぎる顔には、何のためらいもなかった。
「俺は……今夜という今夜は、本当におまえを見損なったぞ!」
我を忘れて、鬼頭は雅美を罵った。
「そんなに悪い奴じゃないって思いはじめたところだったのに……おまえはこの人を見殺しにする気か!?」
「だったら、他にどんな方法がある?」
冷静に雅美が切り返す。
鬼頭は言葉に詰まり、顔をしかめた。
「放っておけばこれからも、今夜みたいな犠牲者が山ほど出るぞ。今こいつを殺せば、とりあえず、前の奴らは助かる。この女のために、この女を含めて全員見殺しにするか? それとも、女一人を見殺しにして、奴らを助けるか? ――俺が引き受けたのは、奴らのほうだ」
淡々とした口調ではあった。しかし、残忍だ。
雅美は鬼頭を苦悩させ、それを見て楽しんでいるかのようだった。
「代わりがいればいいんだな、この人の」
その一言で、雅美の表情が凍てついた。
「羽鳥さんの影でなければいいんだ。――ええと、何て言うのか知らないが、羽鳥さんの影! 俺の影のほうに移ってくれ」
鋭い平手打ちの音が夜のしじまに響いた。
鬼頭はすぐには何が起こったのか理解できなかったが、やがて熱く痺れはじめた右頬の痛みで、ようやくわかった。
「霧河! いきなり何するんだ!?」
「自己犠牲は一種のナルシシズムだぞ。たかが女一人のために、自分の命を棒に振るか?」
鬼頭を打った左手を、雅美はまだそのままの形で空中に留めていた。
雅美はなぜか、利き手ではない左手のほうをわざわざ使ったのだった。
「ほう、仲間割れか?」
影食いが楽しげに嘲笑う。
「私はどちらでもいいぞ。その男の影は居心地がよさそうだ」
「今のは撤回だ。砕けろ!」
「霧河!」
鬼頭は立ち上がって雅美の肩をつかもうとした。が、果たせなかった。
「忘れておったわ。何を馬鹿正直に分離しておったのか。こちらの体も使えたのだったな」
「羽鳥……」
そう呻いた鬼頭の首は、彼の腕の中で気絶していたはずの令子の両手に絞めつけられていた。
男女とおぼしき二人がそれぞれペアを組み、巧みなステップで回りながら、開けた庭園を流れていく。
それは中世の貴族たちの舞踏会を彷彿とさせたが、これほど静かで、かつ恐ろしくはなかっただろう。
影が直立し、本体が平面に引きずられている。
影に立体性はない。真横を向けば線になる。だが、本体にはある。
三次元のものとしての厚みを持ったまま、人々は〝影〟にされ、〝影〟として踏みつけにされ、あるときは〝影〟同士重なりあい、そのたび苦痛に引きつった顔をさらに引きつらせて、声にならない悲鳴を上げているのだった。
「壮観だな」
と言ったのは雅美だった。
「これほどよくできた影絵を見たのは初めてだ」
「貴様!」
令子の影が叱責する。
「違うというのか? とんだお笑い草だな。しょせん、おまえたちは影だ。本体と光なしには存在できぬ、ただの幻だ」
「本当にそう思うのか?」
転じて、影の声音に馬鹿にしたような笑いが含まれた。
「では今、その証拠を見せてやろう。先ほどはどうしたわけか果たせなかったが、今その影を私のものにしてやる!」
言いざま、影は雅美の淡いそれに手を伸ばした。と、雅美の影がするすると伸び、令子の影の足元へと吸いこまれていく。
いまだ意識の戻らない令子を抱えて芝生に座っていた鬼頭は、雅美の影が完全に消失するまで、あっけにとられて眺めていた。
「どうだ? もはや自力で動くこともかなうまい。人は影なしには――」
影の勝ち誇った声は中途で切れた。
雅美がコートのポケットから手を出すのを認めたからだった。
「なぜだ!? なぜ動ける!?」
「なぜだと? 答えるのも馬鹿らしいことを訊くな。光さえあれば、影などいくらでもできる。こんなふうに」
雅美は目で地表を示した。
とられたはずの影が、再び雅美に付き従っていた。
「おまえ……人間ではないな?」
鬼頭は思わず雅美を見た。
雅美は相変わらず涼しい顔をしていて、薄笑いを浮かべてさえいる。
「どうでもいいことだ。おまえがこんなパーティを開いたことと同じように。俺の役目はそいつらを解放させることだけだ」
「そいつは、人間だな」
唐突に影は言った。
最初、鬼頭は影が誰のことを言っているのかわからなかったが、自分のことだと気がついた瞬間、なぜか背筋が寒くなった。
「だが、それも私は食えなかった。いったい、おまえたちは何だ? 人間のくせに、人間らしからぬ……」
「人間でないものにそう言われると、情けなくなってくるな」
飄々と雅美が答える。
「まあ、俺の正体云々はともかく、おまえを始末すれば、片はつくんだな?」
一歩、影は雅美から退いた。それに応えるように、雅美は一歩進む。
「貴様自体に本体はないのか?」
「知るか」
「……あるな。そこに」
影は立ち止まった。
「その女を殺すつもりか?」
挑むような口調だった。
それは言外に、おまえにはできまいと言っていた。
「それで貴様が死ぬのなら厭わんが……」
「霧河!?」
「だが、貴様はその寸前に、今度は誰かの影の中へと潜りこむわけだ」
――どうしてこいつはいつも誤解を招くような言い方をするんだ。
ばつの悪さをごまかすように、鬼頭は雅美を睨みつけた。
あんな言い方をされたら、誰だって自分と同じことを考えるだろう。自分は決して悪くない……と思う。
「さて。これは困った」
呑気な調子で雅美は言い、細い顎に指を添えた。
「光がなくては人は動けない。しかし、光があるかぎり、常に影につきまとわれる。八方ふさがりというわけだな」
「思い知ったか!」
ここぞとばかりに影は叫んだ。
「夜だけとはいえ、私は無敵……」
言いかけて、影はやめた。
雅美は笑っていた。
悪魔の笑いだった。
「語るに落ちたな。そうか。夜だけか。妙だと思っていたぞ。昼間のほうが、もっと影も多いはずだからな。夜だけしか動けぬのなら、このパーティも道理。朝になれば終わる、うたかたの夢」
「黙れ! 終わるだと? 確かに終わるが、人間どもがそのまま無事でいられると思うのか?」
「…………」
「私は影を食らって生きている。同じ影でも人間の影は特にうまい。私に影を食われた人間は人間ではなくなり、この世に存在を許されず、やがて死ぬ。私はまた、食らった影の本体のほうも思いのままに動かせる。この人間たちのようにな!」
影――仮に〝影食い〟――は、得意の絶頂にあった。
鬼頭は自分の腕の中の令子を見下ろした。
影食いに影を奪われた彼女は、いったいどうなるのだろうか。
影食いの背後では、影法師たちが疲れを知らないように踊りつづけている。
「仲間のためではなかったのか?」
どこまでも感情のこもらない声だった。
「仲間のためだとも。結果的には私のためでもあるが」
影食いは笑った。
令子の形を持った黒い影は。
仲間と呼ぶ人間の影を食らう妖魔は。
「腕を折れ」
非情な命令が、闇を駆けた。
影食いはその指示どおりに、自らの腕を折った。
パキンと、ガラスを割ったような音がした。
「な……?」
やってしまってから、初めて影食いは己の行動に気づいたようだった。
「な、なぜ、私が自分の体を……」
「動けまい」
命令者は冷酷にそう言った。
「おまえは食った影の本体も思いどおりに動かせると言ったな。おまえはさっき、俺の影を食った。食われた者が食った者を動かせても、理論的には同調しているのだから、何の不思議もないと思わんか?」
雅美の表情はどこか寂寞としていた。まるで影食いを哀れんでいるかのように。
しかし、実はこういうときの雅美がいちばん怒りも深く、恐ろしいことを鬼頭は知っている。
何かを殺すときには、優しい顔をする少年だった。
「いいのか? 私を殺せば、その女も死ぬぞ?」
まだ自分にはこの切り札がある。
影食いの声に再び自信がみなぎった。
「仕方なかろう」
だが、雅美は今度は平然とそう言ってのけた。
「おまえのくだらぬ遊戯趣味のために、二人の人間が死んだ。どうせこの女は、おまえに影を盗まれた時点で死ぬ運命にあったんた。同じ死ぬなら、おまえを伴ってのほうが、まだ浮かばれると思わないか?」
「霧河……おまえ、まさか本当に羽鳥さんを――」
外に出てから、初めて雅美はまともに鬼頭を見た。
「ああ」
雅美の美しすぎる顔には、何のためらいもなかった。
「俺は……今夜という今夜は、本当におまえを見損なったぞ!」
我を忘れて、鬼頭は雅美を罵った。
「そんなに悪い奴じゃないって思いはじめたところだったのに……おまえはこの人を見殺しにする気か!?」
「だったら、他にどんな方法がある?」
冷静に雅美が切り返す。
鬼頭は言葉に詰まり、顔をしかめた。
「放っておけばこれからも、今夜みたいな犠牲者が山ほど出るぞ。今こいつを殺せば、とりあえず、前の奴らは助かる。この女のために、この女を含めて全員見殺しにするか? それとも、女一人を見殺しにして、奴らを助けるか? ――俺が引き受けたのは、奴らのほうだ」
淡々とした口調ではあった。しかし、残忍だ。
雅美は鬼頭を苦悩させ、それを見て楽しんでいるかのようだった。
「代わりがいればいいんだな、この人の」
その一言で、雅美の表情が凍てついた。
「羽鳥さんの影でなければいいんだ。――ええと、何て言うのか知らないが、羽鳥さんの影! 俺の影のほうに移ってくれ」
鋭い平手打ちの音が夜のしじまに響いた。
鬼頭はすぐには何が起こったのか理解できなかったが、やがて熱く痺れはじめた右頬の痛みで、ようやくわかった。
「霧河! いきなり何するんだ!?」
「自己犠牲は一種のナルシシズムだぞ。たかが女一人のために、自分の命を棒に振るか?」
鬼頭を打った左手を、雅美はまだそのままの形で空中に留めていた。
雅美はなぜか、利き手ではない左手のほうをわざわざ使ったのだった。
「ほう、仲間割れか?」
影食いが楽しげに嘲笑う。
「私はどちらでもいいぞ。その男の影は居心地がよさそうだ」
「今のは撤回だ。砕けろ!」
「霧河!」
鬼頭は立ち上がって雅美の肩をつかもうとした。が、果たせなかった。
「忘れておったわ。何を馬鹿正直に分離しておったのか。こちらの体も使えたのだったな」
「羽鳥……」
そう呻いた鬼頭の首は、彼の腕の中で気絶していたはずの令子の両手に絞めつけられていた。
0
あなたにおすすめの小説
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
そのほかに外伝も綴りました。
【完結】退職を伝えたら、無愛想な上司に囲われました〜逃げられると思ったのが間違いでした〜
来栖れいな
恋愛
逃げたかったのは、
疲れきった日々と、叶うはずのない憧れ――のはずだった。
無愛想で冷静な上司・東條崇雅。
その背中に、ただ静かに憧れを抱きながら、
仕事の重圧と、自分の想いの行き場に限界を感じて、私は退職を申し出た。
けれど――
そこから、彼の態度は変わり始めた。
苦手な仕事から外され、
負担を減らされ、
静かに、けれど確実に囲い込まれていく私。
「辞めるのは認めない」
そんな言葉すらないのに、
無言の圧力と、不器用な優しさが、私を縛りつけていく。
これは愛?
それともただの執着?
じれじれと、甘く、不器用に。
二人の距離は、静かに、でも確かに近づいていく――。
無愛想な上司に、心ごと囲い込まれる、じれじれ溺愛・執着オフィスラブ。
※この物語はフィクションです。
登場する人物・団体・名称・出来事などはすべて架空であり、実在のものとは一切関係ありません。
17歳男子高生と32歳主婦の境界線
MisakiNonagase
恋愛
32歳の主婦・加恋。冷え切った家庭で孤独に苛まれる彼女を救い出したのは、ネットの向こう側にいた二十歳(はたち)と偽っていた17歳の少年・晴人だった。
「未成年との不倫」という、社会から断罪されるべき背徳。それでも二人は、震える手で未来への約束を交わす。少年が大学生になり、社会人となり、守られる存在から「守る男」へと成長していく中で、加恋は自らの手で「妻」という仮面を脱ぎ捨てていく…
あやかし家族 〜五人の兄と愛され末妹〜
南 鈴紀
キャラ文芸
妖狩りにより両親を奪われ、囚われの身となった半妖の少女・鈴音は浄化の狐火を利用するだけの道具のように扱われていた。呪いにより成長は止まり、容姿も思考も幼いまま、感情が消え失せてもなおただ生かされるままに生きていた。
しかし妖保護部隊本部第一部隊との出会いにより、鈴音の止まっていた時間が動き出す。
掴みどころはないが頼れる氏神・雅仁、兄には厳しいが弟妹には優しい狼の妖・千里、人間嫌いだが人当たりの良い振りが得意な人間・遥杜、可愛いもの好きで元気いっぱいの猫又・鴇羽、大人しいが思いやりに溢れる猫又・瑠璃。
五人の兄と過ごす時間の中で、無いものだらけだった鈴音にもやがて大切なものが増えていく。
妖×家族の心温まる和風ファンタジー。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる