悪役令嬢の許嫁は絶倫国王陛下だった!? ~婚約破棄から始まる溺愛生活~

一ノ瀬 彩音

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「わーっ、凄く綺麗な景色」
「本当だな、まるで宝石箱のようだ」
「ウディル様、見て下さい。あそこに大きな船があります」
「どれだ」
「あれですよ」
「おお、大きいな。それに何だあの船は」
「えっと、確か商船だったはずですよ」
「へぇ、そうなんだ」
と、ウディル様と会話しながら歩いていたのですが……。
「おい、そっちの女、俺達と一緒に来い」
「え」
突然、見知らぬ男達に声を掛けられたのですが……。
「何だと、俺の女に何か用か?」
と、ウディル陛下が反応して下さったので安心しました。
しかし、相手は怯まずに言い返してきました。
「はぁ!? お前誰だよ! 関係ねぇ奴が口出すんじゃねえ!」
私は咄嵯に庇われてしまいましたが、 私はついつい口を挟んでしまったのです。
「ちょっと待ってください! 彼女は私の夫です! 関係ない人ではないです!」
すると、相手の男は鼻で笑ってきました。
「はっ! お前みたいな女が何でこんなイケメンと釣り合うんだよ!」
「俺は顔だけじゃないぜ」
「うっせーな黙れよオッサン!」
「誰がオジサンだ! この野郎くらえ!必殺・雷魔法」
と、陛下は指先に電気を発生させて、 相手にぶつけようとしますが……。
「うおっ!?」
「きゃあ!?」
「うぎゃ!?」
「あばばばばばば!?」
威力が強すぎるようで男性達が逃げまどっているのです。
「行こうか、フィリア」
「はい、陛下」
私と陛下はその場から立ち去りました。
それから、私達は海辺までやってきました。
私と陛下は砂浜を歩きながら、波打ち際を眺めていました。
私はついついはしゃいでしまうのでした。
「わぁ、冷たい。陛下、早く来て下さい。水が冷たくて気持ち良いですよ」
と私が言えば、陛下は苦笑いを浮かべて近づいてきました。
私は海水に足をつけて、パシャパシャさせながら楽しんでいました。
「フィリア」
不意に声をかけられて振り向けば、陛下が立っています。
陛下の手を見るとそこには花束が握られています。
「どうしたのですか? 陛下」
「フィリア、これを受け取ってくれ」
「これは?」
「俺とデートしてほしい、あんな奴らなんか来ない所で」
「…………」
「フィリア、返事を聞かせてくれないか」
「はい、喜んで」
「ありがとう」
「いえ、こちらこそ」
私は陛下から渡された花束を受け取ります。
私は陛下に促されるままに馬車に乗り込みます。
私達はとある場所に向かいました。
そこは、海を一望できる高台にある教会でした。
私達は教会に入っていきます。
中はとても静かで、ステンドグラスから差し込む光が幻想的でした。
私達は祭壇の前に並んで立ちます。
私は陛下の方を向きます。陛下は真剣な表情を浮かべながら私を見つめてきます。
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