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そこで初めて自分が空腹である事に気付いた。
私は用意された食事を平らげる事にした。
食事を終えると身支度を整えて扉を開ける事にした。
外に出ると太陽が高く昇っており、昼近い時間帯であることが窺える。
私は当てもなく歩き出した。
(とりあえず歩いていれば誰かに出会すでしょう。
それにこの世界では人族とそれ以外の種族が入り混じって暮らしているみたいだし、
もし何かあって襲われるような事になっても何とかなるかもね)
などと呑気に考えながら歩いている。
その時だった。背後の方角より突然声を掛けられたのは。
そこにダンディルが
「やっと見つけたよ、こんなところにいたのかい」
と呆れたような口調で言うのだけど 私には意味が分からなかったのでキョトンとしてしまい、ただ首を傾げていると。
「まったく君は僕がいないと駄目なんだね」
と言って手を握ってきた。
私は慌てて手を離そうとするが、びくともしないどころか逆に引き寄せられてしまう。
「あぁぁ放して下さい!」
と叫んでみるものの効果はなかった。
そうこうしているうちにいつの間にか宿に戻って来ており、
ダンディルの泊まっていた部屋に連行されてしまう。
「もう! どうして私の居場所がわかったのですか!?」
と抗議してみた。
「君の匂いを追いかけて来ただけだから簡単なことだな。それよりいい加減機嫌を直して欲しいな」
と言うので私はふいっと横を向いて拗ねる。
それをダンディルは苦笑いしながら見ているしかできないのであった。
それからしばらくの間私はだんまりを決め込んでいたのだけれどついに観念したのかダンディルが
謝ってきたので許すことにしました。
「君に黙って出掛けてしまったのは悪かったと思っている。
だからせめて今日一日だけは付き合ってくれないだろうか」
と言ってくるので私はしょうがないなと思いつつも了承することにします。
「それで何処に行くのでしょうか」
「まずはこの国を見て回ってみようと思ってるんだがどうかな?
君が気に入った所があればそこに行こう」
と言われて少し考えた後。
「それならば私もこの国に居る間は貴方と一緒に過ごしたいと思います」
と答えた。
すると嬉しかったのかダンディルが飛びついてきた。
「きゃ!」
驚いた私が思わず小さな声を上げると
「大丈夫かい? 驚かせたかな? すまないことをした」
と申し訳なさそうにしている。
「いえ大丈夫ですよ、それでこれからどうしますか?
街に出るつもりでしたら私も一緒に行きたいと思うのですが」
というと喜んで了承してくれた。
「そうと決まれば善は急げだな。
ほら行くぞ」
と言って強引に引っ張られながら連れて行かれました。
私はというと抵抗せずにされるがままになっていた。
それから街の中を二人並んで歩くことに。
途中何度か視線を感じましたが特に話しかけてくるわけでもないので放置していた。
しばらく街中を散策した後私はダンディルに問いかけた。
「この後はどうするつもりなんですか」
と聞くと
「俺は一度城に戻ろうと思う。君を一人にして置くのが心配だからついて来て貰えないかね」
と言われたので再び二人で城に戻ることにした。道中で屋台を見つけて食べ物を買い食いしたりした。
「この肉串美味しいですね」
などと話しながら食べていると
「そういえば、そろそろ誕生日じゃないのかい?
だから贈り物として受け取って欲しいものがあるんだ」
とダンディルは言ってくるので一体なんだろうと考えていると
ダンディルが立ち止まった。そこには指輪を売っている露店があった。
「これなんか似合うんじゃないか?
君の誕生日は明後日だからそれまでに仕上げてもらっておくよ、代金は俺持ちで構わないから」
(まさかプレゼントされるなんて思ってなかった。
「あのぉありがとうございます。
凄く嬉しいです!」)
と心の中で喜びを噛み締めつつ返事を返した。そしてお礼を言って別れた後は一人で町の中をブラつく。
しばらくあても無くぶらついていると私はとある人物に出会うことになる。
それは私の事を尾行している一人の男でフードを被っており顔までは確認出来なかったが
背格好から恐らく男性だという事はわかる。
(いったい誰なのかしら?)
と考えながらも私は立ち止まらずに足を進める。
その男はしばらく私の事を追ってきていたので途中で撒いてしまったのは失敗してしまったと思った。
その後は夕方になり夕食をどうするか迷っていると 声をかけられた。
私は用意された食事を平らげる事にした。
食事を終えると身支度を整えて扉を開ける事にした。
外に出ると太陽が高く昇っており、昼近い時間帯であることが窺える。
私は当てもなく歩き出した。
(とりあえず歩いていれば誰かに出会すでしょう。
それにこの世界では人族とそれ以外の種族が入り混じって暮らしているみたいだし、
もし何かあって襲われるような事になっても何とかなるかもね)
などと呑気に考えながら歩いている。
その時だった。背後の方角より突然声を掛けられたのは。
そこにダンディルが
「やっと見つけたよ、こんなところにいたのかい」
と呆れたような口調で言うのだけど 私には意味が分からなかったのでキョトンとしてしまい、ただ首を傾げていると。
「まったく君は僕がいないと駄目なんだね」
と言って手を握ってきた。
私は慌てて手を離そうとするが、びくともしないどころか逆に引き寄せられてしまう。
「あぁぁ放して下さい!」
と叫んでみるものの効果はなかった。
そうこうしているうちにいつの間にか宿に戻って来ており、
ダンディルの泊まっていた部屋に連行されてしまう。
「もう! どうして私の居場所がわかったのですか!?」
と抗議してみた。
「君の匂いを追いかけて来ただけだから簡単なことだな。それよりいい加減機嫌を直して欲しいな」
と言うので私はふいっと横を向いて拗ねる。
それをダンディルは苦笑いしながら見ているしかできないのであった。
それからしばらくの間私はだんまりを決め込んでいたのだけれどついに観念したのかダンディルが
謝ってきたので許すことにしました。
「君に黙って出掛けてしまったのは悪かったと思っている。
だからせめて今日一日だけは付き合ってくれないだろうか」
と言ってくるので私はしょうがないなと思いつつも了承することにします。
「それで何処に行くのでしょうか」
「まずはこの国を見て回ってみようと思ってるんだがどうかな?
君が気に入った所があればそこに行こう」
と言われて少し考えた後。
「それならば私もこの国に居る間は貴方と一緒に過ごしたいと思います」
と答えた。
すると嬉しかったのかダンディルが飛びついてきた。
「きゃ!」
驚いた私が思わず小さな声を上げると
「大丈夫かい? 驚かせたかな? すまないことをした」
と申し訳なさそうにしている。
「いえ大丈夫ですよ、それでこれからどうしますか?
街に出るつもりでしたら私も一緒に行きたいと思うのですが」
というと喜んで了承してくれた。
「そうと決まれば善は急げだな。
ほら行くぞ」
と言って強引に引っ張られながら連れて行かれました。
私はというと抵抗せずにされるがままになっていた。
それから街の中を二人並んで歩くことに。
途中何度か視線を感じましたが特に話しかけてくるわけでもないので放置していた。
しばらく街中を散策した後私はダンディルに問いかけた。
「この後はどうするつもりなんですか」
と聞くと
「俺は一度城に戻ろうと思う。君を一人にして置くのが心配だからついて来て貰えないかね」
と言われたので再び二人で城に戻ることにした。道中で屋台を見つけて食べ物を買い食いしたりした。
「この肉串美味しいですね」
などと話しながら食べていると
「そういえば、そろそろ誕生日じゃないのかい?
だから贈り物として受け取って欲しいものがあるんだ」
とダンディルは言ってくるので一体なんだろうと考えていると
ダンディルが立ち止まった。そこには指輪を売っている露店があった。
「これなんか似合うんじゃないか?
君の誕生日は明後日だからそれまでに仕上げてもらっておくよ、代金は俺持ちで構わないから」
(まさかプレゼントされるなんて思ってなかった。
「あのぉありがとうございます。
凄く嬉しいです!」)
と心の中で喜びを噛み締めつつ返事を返した。そしてお礼を言って別れた後は一人で町の中をブラつく。
しばらくあても無くぶらついていると私はとある人物に出会うことになる。
それは私の事を尾行している一人の男でフードを被っており顔までは確認出来なかったが
背格好から恐らく男性だという事はわかる。
(いったい誰なのかしら?)
と考えながらも私は立ち止まらずに足を進める。
その男はしばらく私の事を追ってきていたので途中で撒いてしまったのは失敗してしまったと思った。
その後は夕方になり夕食をどうするか迷っていると 声をかけられた。
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