悪役令嬢は王太子の妻~毎日溺愛と狂愛の狭間で~

一ノ瀬 彩音

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怖くて体が動かない。
私は何も考えられなくなってしまい泣き叫ぶこと以外出来なかった。
そんな私を彼は優しくあやしてくれた。
これが優しい対応なのだと信じたい。
王太子に身体を許してからの日々はまさに幸せの一言に尽きるのよ。
そうしてしばらく経つと次第に私が以前の記憶を思い出せなくなっていることに気がついたの。
最初は頑張って思い出そうとしたりしたのだけれども結局無駄だったから今はもう諦めてしまっていたのよ。
彼は私を愛し続けてくれたわ。
もちろん私もそれに応えたかったのよ?
ただちょっとやり過ぎだとも思えたけど……。
最初のころは凄かったと思うのよ。
「あはははは! ルミアァア! 愛してる!  可愛いよ!  いっぱい!
種付けする!  あはははは!  はぁっ!  ルミア、ルミア!」
ひたすら獣のように交わり続ける行為を繰り返すばかりで私は頭が真っ白になってしまうのですわ。
私は愛しすぎて壊れてしまうのではないかという恐怖心に駆られるばかりであり、
少しでも離れようとしたのだけどすぐに捕まって余計に強く求められるという悪循環に陥っていたのですわ。
こんな状態が続くせいで私の体調は次第に悪化していく一方でしたのよ。
「王太子……私に、何か用でしょうか? 」
私はなるべく顔色を変えないような演技をしていたのだけど流石に隠しきれないと
思ったのであえて問いかけてみることにしたの。
すると案の定王太子は私の肩に手を回してきた。
「そう言えば最近随分と調子が良くないみたいなことを言ってたな?
僕の看病が必要なんじゃないか?  ん~?  よしよし、たっぷりと僕が面倒見て上げようじゃないか。
おい! そいつに例のものを持ってこい」
そう言うと数人の衛兵が部屋に入り込み私を押さえつけた!
「放して!  王太子!  あなたは最低です。私なんかじゃなくてもいくらでもいるでしょうに!」
私は手足を振り回し暴れるが兵士達には通用しない。やがて彼は大きな箱を抱えて戻って来る。
「ははは。
ルミアはそんな事を言うのかい?  そんなはず無いよね。僕は君だけを愛しているのに!」
彼は笑いながら私の上に馬乗りになるとズボンに手をかけて引き下ろした。
その瞬間私の中に入っているものが見える。私のものは酷く衰弱していて使い物にならない筈なのに、
その時私は何故か興奮していたのかもしれないわ。そして…………。
「これでようやく、本当の意味で一つになれるな」
そう言って私は犯されたのよ。散々欲望を叩き付けられ、
私の子宮は既に悲鳴を上げているのにそれでも止まらない。王太子は何度も中に注ぎ込んできたわ。
「や、やめてください。これ以上はダメなのよ。お願い、や、やめなさい」
私はそう訴えるが聞いて貰える訳もない。そしてついに限界に達したのか
私の中にあったものが脈打つようにビクビクと動いた後に、
大量に吐き出されていくのが分かった。
その勢いは収まることはなく、
「うーん。まだまだ出てくるね」
などと満足気に言いながらも一向に止まる気配は無かったのである。
全てを出しきるまで数分の間、延々と責め続けられて私はすっかり力を奪われていたのである。
ただでさえ疲弊していた私の体だったが遂には意識を保つことすら難しくなるまで追い込まれ、
私はそこで気を失ってしまったのであったのであるからして。
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