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その後の日々は特に何事もなく過ごして行きました。
リリィは自分の部屋で寝転がりながら、アンダレシュに渡された書物を読んでいましたが、
あまり内容が理解できずに首を傾げます。
そんな時に部屋の扉が開かれて、入ってきた人物はアンダレシュで、
「義父様?」
そう言ってリリィは起き上がります。
「ああ、読書中か?」
「はい」
「邪魔したかな?」
「いえ、もう終わりましたので、それで何かございましたか?」
「いや、大したことではないのだがな、一緒にお茶でもしないかと思って誘いに来たのだ」
それを言われた瞬間リリィは目を輝かせて、嬉しそうな表情を浮かべたのでした。
それから二人は城の中庭に出て、ベンチに座ってティータイムを楽しむことになりました。
ただでさえ妊娠中なのにリリィは甘いお菓子と熱いミルクティに口をつけて、幸せな時間を満喫していました。
はしたないと思われないように口元を拭く時は手で隠して、ゆっくりと食べていきます。
その様子をアンダレシュは何も言わずに見守って、自分も同じ物を頼みました。
とは言ってもほとんどは娘であるエミリエットが準備したものですが……。
それでもアンダレシュは何一つ文句を言うことはありませんでした。
しばらくして二人のカップの中に入っている飲み物は無くなっていき、
最後に残った飲みかけのリリィの分の紅茶を口に含むと一気に飲み干します。
「義父様」
そう言ってリリィはアンダレシュを見上げて、両手を広げます。
こうすればいいんだと事前にエミリエットに相談して教えてもらった方法です。
なので恥ずかしさもありながら行動に移しました。
すると予想通りアンダレシュはその意図に気づいてくれて、
「ありがとう」
と言って優しく抱き留めてくれます。
リリィはそれに甘えて胸に抱き着いたまま、アンダレシュの温もりを堪能するのでした。
「あぅぅぅ……」
リリィは今ベッドの上でうつ伏せになって倒れていました。
原因は先程行われた行為が原因で、アンダレシュとの交わりを
終えた直後に激しい疲労感に襲われてしまったことでしょう。
リリィは仰向けになることもできないままぐったりとして、荒くなった呼吸を整えようと深呼吸を行います。
しかしそう簡単に落ち着くこともなく、
「ううっ、疲れた~」
そう言って枕に顔を埋めるように抱き着きました。
「今日は一段ときつそうだったね」
そう言って現れたのはエミリエットで、エミリエットは汗だくだと言うことに気付きました。
「エミリエット?」
「はいこれ、タオルとお水だよ」
そう言われてリリィは体を起こして水を受け取って飲むと、一息つきます。
「エミリエット」
「うん?」
「私はこれからもっと頑張らないといけませんよね?」
「急にどうしたんです?」
「いえ、最近私ばかりが満足している気がしまして……」
「それは違うと思いますよ? 私がリリィの立場なら同じように考えてしまうかもしれませんけど、
それは間違いです。
確かに妊娠したら母体に負担をかけないように配慮しなければいけないですけど、
旦那様に抱いてもらうのは妻の特権なんですよ? だから気負うことはありませんよ」
「そういうものですか?」
「はい、そうですとも」
リリィは自分の部屋で寝転がりながら、アンダレシュに渡された書物を読んでいましたが、
あまり内容が理解できずに首を傾げます。
そんな時に部屋の扉が開かれて、入ってきた人物はアンダレシュで、
「義父様?」
そう言ってリリィは起き上がります。
「ああ、読書中か?」
「はい」
「邪魔したかな?」
「いえ、もう終わりましたので、それで何かございましたか?」
「いや、大したことではないのだがな、一緒にお茶でもしないかと思って誘いに来たのだ」
それを言われた瞬間リリィは目を輝かせて、嬉しそうな表情を浮かべたのでした。
それから二人は城の中庭に出て、ベンチに座ってティータイムを楽しむことになりました。
ただでさえ妊娠中なのにリリィは甘いお菓子と熱いミルクティに口をつけて、幸せな時間を満喫していました。
はしたないと思われないように口元を拭く時は手で隠して、ゆっくりと食べていきます。
その様子をアンダレシュは何も言わずに見守って、自分も同じ物を頼みました。
とは言ってもほとんどは娘であるエミリエットが準備したものですが……。
それでもアンダレシュは何一つ文句を言うことはありませんでした。
しばらくして二人のカップの中に入っている飲み物は無くなっていき、
最後に残った飲みかけのリリィの分の紅茶を口に含むと一気に飲み干します。
「義父様」
そう言ってリリィはアンダレシュを見上げて、両手を広げます。
こうすればいいんだと事前にエミリエットに相談して教えてもらった方法です。
なので恥ずかしさもありながら行動に移しました。
すると予想通りアンダレシュはその意図に気づいてくれて、
「ありがとう」
と言って優しく抱き留めてくれます。
リリィはそれに甘えて胸に抱き着いたまま、アンダレシュの温もりを堪能するのでした。
「あぅぅぅ……」
リリィは今ベッドの上でうつ伏せになって倒れていました。
原因は先程行われた行為が原因で、アンダレシュとの交わりを
終えた直後に激しい疲労感に襲われてしまったことでしょう。
リリィは仰向けになることもできないままぐったりとして、荒くなった呼吸を整えようと深呼吸を行います。
しかしそう簡単に落ち着くこともなく、
「ううっ、疲れた~」
そう言って枕に顔を埋めるように抱き着きました。
「今日は一段ときつそうだったね」
そう言って現れたのはエミリエットで、エミリエットは汗だくだと言うことに気付きました。
「エミリエット?」
「はいこれ、タオルとお水だよ」
そう言われてリリィは体を起こして水を受け取って飲むと、一息つきます。
「エミリエット」
「うん?」
「私はこれからもっと頑張らないといけませんよね?」
「急にどうしたんです?」
「いえ、最近私ばかりが満足している気がしまして……」
「それは違うと思いますよ? 私がリリィの立場なら同じように考えてしまうかもしれませんけど、
それは間違いです。
確かに妊娠したら母体に負担をかけないように配慮しなければいけないですけど、
旦那様に抱いてもらうのは妻の特権なんですよ? だから気負うことはありませんよ」
「そういうものですか?」
「はい、そうですとも」
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