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「リリアナ、久しぶり」
「タクミどうしたの?」
「俺の妻になる気になった」
俺はリリアナの耳元で囁きかける。
リリアナは俺の言葉を聞くと顔を真っ赤にして俯いている。
その反応は間違いなく脈ありだろう。
リリアナの反応に気を良くした俺はさらに言葉を続ける。
リリアナの頬に手を添えると上を向かせる。
彼女の瞳は潤んでおりどこか艶めかしい。
俺はそんな彼女の唇を奪う。
最初は驚いて抵抗しようとしていたリリアナだったが次第に受け入れてくれたのか、俺の背中に腕を回してくる。
それからしばらくキスを交わしていた俺とリリアナ。
リリアナの表情はとても艶っぽく俺は興奮を抑えるのに必死だった。
そして俺とリリアナの唇が離れていく。
リリアナの口元からはどちらのものなのか分からない唾液が垂れている。
それを見た俺は我慢できなくなりリリアナを押し倒した。
リリアナの胸が露わになると俺はそこにしゃぶりつく。
そうすると彼女は身体を離してからこう聞かれる。
「向こうに帰るって言ってなかった?」
リリアナに聞かれて俺も戸惑う。そう、ここでハーレムを作るということは、異世界に置いてきているミーシャ達を裏切る行為に他ならない。
「それは」
そう言いかけたとたん体が光に包まれると浮き上がったのでとっさに俺はリリアナの手を掴むと引き寄せてしまった。
「ちょ、」
「ごめん、駆け落ちさせて」
その言葉にリリアナが噴き出す。
「異世界を超えた駆け落ちですか、上等です、いいですよ」
にこやかに微笑まれるとそのまま二人とも天空に引っ張られると光となって消え去った。
「うーん」
「タクミ、大丈夫?」
「あ、ミーシャ?! ってことは帰ってこれたのか、あ、リリアナは」
そう言いながら久々にミーシャの猫耳を撫でて堪能する。
(あ、自宅だ、落ち着く)
「ん、なんでも、異国の人が来たって、リリアナが、言ってきたから、様子を見に来たの」
「あ、思い出した、こちらのリリアナは金髪だっけ」
「うん、あちらのリリアナは銀髪なのね」
髪色で判断するしかないとか……。
なんというか、リリアナには悪いことをしているなと思う。
リリアナの事を想いつつ俺はリリアナに視線を向けるとリリアナが目を閉じて俺の方を向いてくれる。
なので俺はリリアナの頭を優しく持ち上げてから口づけを交わす。
それから俺は服を脱ぎ捨てる。
そうして、ベッドで横になっている俺の上には裸の状態のリリアナが俺の上に乗って腰を振っている。
その光景を見て俺は満足感に浸る。
「とりあえずね、銀髪のリリアナさんのあだ名を考えてあげてって、リゼーロッテから伝言」
「へ、なんで髪色がわかるよな」
「女の子はね、同名を嫌がるものなの、それと、リリアナにこの世界を案内してあげて、初めての異世界転移で、心細いはずだから」
そういうもんかね?
でもこの世界について知らないこともまだあるわけだしせっかくならこの世界を知るためにも良いかもしれない。
俺は服を着直すと部屋を出て行こうとする。
しかし扉の前で立ち止まる。
後ろを振り向いてみると、そこには裸体姿のミーシャがいた。
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