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「あ、あの~もしもよかったら一緒に朝食を食べないか?」
と誘いを掛けたところ、
「わ、わかりま……ひゃ!? きゃああ!」
当然断られると思っていたが彼女は予想外の言葉を紡いだ直後俺の目の前で
コケるという驚きの行動を取って見せる。
その瞬間俺は彼女の傍へ急いで駆け寄り助け起こす。
何とか怪我を免れたみたいでひとまずはほっとしたのだが、
その直後に俺と彼女は同時に同じことに気づいてしまうことになる。
それは自分が今どういう状況にあるかという事を……。
「セ、セレナその胸をしまいましょうよ、
さすがに目のやり場に困ってしまうと言うかさっきから凄く見えちゃてるから!」
「そっそんなこと言われたってものをどうしたらいいかわかんないから……、
とにかくここから移動するから少し待ってて!」
俺がそんなことを言ってしまい、それが運悪くクリティカルヒットしてしまった。
「ご、ごめんなさいでもちょっとだけだから……。
(よしもうちょっだね、じゃあこうしちゃおー)」
俺は何を思ったかさらに興奮してしまいついに押し倒す形となってしまう。
「っ!? ねぇこれ以上は止めてっそれ以上やったら壊れてしまうから!」
彼女がこんな風に俺に訴えかけている間ずっと耐えようと歯を食い縛っており
必死に抵抗を試みるもやはりそこは女性の力であるため俺の力の前では
無力でしかなく全く敵うことなく彼女の初めてを奪うことになった。
彼女を襲うまでは結構長くかかったが襲い掛かった後は数秒で終わるなどあっけないものとなる。
しばらくしてようやく動きを止めると今度は彼女が泣いてしまった。
そして俺に抱きしめられた状態で、ただ静かに嗚咽を漏らすだけでしかなかったのであった。
「ねえ今日は何の日だかご存知ですか、セレナ?」
ふと俺の口からそんな言葉が出てしまいそれを耳にした彼女はその途端ピタリと泣くのをやめると
目を輝かせながらそう俺に対して尋ねてきた。
まるで小さな子供みたいな純粋な瞳だ。
もちろん俺はその日付についてはしっかりと記憶している。
去年、俺はちょうど二十七歳となっておりそして三月九日のこの日は丁度俺の誕生日でもあったために
こうして彼女はそんな話を切り出したのであろう。
とはいえ別にそれは特別な意味があったり何かが起こるなどといったイベントではない。
「何か起きるかもしれないとか期待しましたよね(笑)残念ながら何もありません、
いつも通りの一日を過ごすだけでしかないでしょう」
俺がそう言ってやるとものすごく悔しがっていてかなりかわいかったのだが今はそれよりも
伝えなければならないことがあったので先に進むことにしよう。
そもそも俺はここに来ることとなった理由は他ならない彼女が元の世界へと帰る手段を見つけるためである。
では俺は何のためにここに居座ることになったのだろうか……それを
説明するには少し前にさかのぼる必要があるだろう。
「本当に行っちゃうんですね~」
悲しくなさそうな声ではあるが若干涙声で彼女は別れを告げるのであったが
その通りだと伝えるとまた少しの間沈黙が訪れたのちに彼女は決心するなり魔法を使ったことにより
突如現れた闇のようなものに包まれたかと思えば徐々に姿を露にしていったのだ。
彼女は女性ではなく可愛らしい男の子になっていた。
ちなみにその子を抱っこするまでの流れを説明しておくと俺は彼女の前に近づくと
恐るべき速度にて懐に飛び込まれていた。
そんな馬鹿なことをしている内に抱き上げられてしまったわけだが特に反応をすることなく落ちないように
抱きしめられながら無様にバタ足を繰り返しておりそんな俺の姿を見た他の三人は笑ってはいたが
笑いすぎて苦しんでいた様子であり、このまま俺を泳げなくしてしまうのではないかと
焦りさえ覚え始めていた頃合いに
タイミングを見計らうかの如く彼女は魔法を使っては光を放つと次に姿を現したのは
一人の女性へと変貌を遂げたのである。
と誘いを掛けたところ、
「わ、わかりま……ひゃ!? きゃああ!」
当然断られると思っていたが彼女は予想外の言葉を紡いだ直後俺の目の前で
コケるという驚きの行動を取って見せる。
その瞬間俺は彼女の傍へ急いで駆け寄り助け起こす。
何とか怪我を免れたみたいでひとまずはほっとしたのだが、
その直後に俺と彼女は同時に同じことに気づいてしまうことになる。
それは自分が今どういう状況にあるかという事を……。
「セ、セレナその胸をしまいましょうよ、
さすがに目のやり場に困ってしまうと言うかさっきから凄く見えちゃてるから!」
「そっそんなこと言われたってものをどうしたらいいかわかんないから……、
とにかくここから移動するから少し待ってて!」
俺がそんなことを言ってしまい、それが運悪くクリティカルヒットしてしまった。
「ご、ごめんなさいでもちょっとだけだから……。
(よしもうちょっだね、じゃあこうしちゃおー)」
俺は何を思ったかさらに興奮してしまいついに押し倒す形となってしまう。
「っ!? ねぇこれ以上は止めてっそれ以上やったら壊れてしまうから!」
彼女がこんな風に俺に訴えかけている間ずっと耐えようと歯を食い縛っており
必死に抵抗を試みるもやはりそこは女性の力であるため俺の力の前では
無力でしかなく全く敵うことなく彼女の初めてを奪うことになった。
彼女を襲うまでは結構長くかかったが襲い掛かった後は数秒で終わるなどあっけないものとなる。
しばらくしてようやく動きを止めると今度は彼女が泣いてしまった。
そして俺に抱きしめられた状態で、ただ静かに嗚咽を漏らすだけでしかなかったのであった。
「ねえ今日は何の日だかご存知ですか、セレナ?」
ふと俺の口からそんな言葉が出てしまいそれを耳にした彼女はその途端ピタリと泣くのをやめると
目を輝かせながらそう俺に対して尋ねてきた。
まるで小さな子供みたいな純粋な瞳だ。
もちろん俺はその日付についてはしっかりと記憶している。
去年、俺はちょうど二十七歳となっておりそして三月九日のこの日は丁度俺の誕生日でもあったために
こうして彼女はそんな話を切り出したのであろう。
とはいえ別にそれは特別な意味があったり何かが起こるなどといったイベントではない。
「何か起きるかもしれないとか期待しましたよね(笑)残念ながら何もありません、
いつも通りの一日を過ごすだけでしかないでしょう」
俺がそう言ってやるとものすごく悔しがっていてかなりかわいかったのだが今はそれよりも
伝えなければならないことがあったので先に進むことにしよう。
そもそも俺はここに来ることとなった理由は他ならない彼女が元の世界へと帰る手段を見つけるためである。
では俺は何のためにここに居座ることになったのだろうか……それを
説明するには少し前にさかのぼる必要があるだろう。
「本当に行っちゃうんですね~」
悲しくなさそうな声ではあるが若干涙声で彼女は別れを告げるのであったが
その通りだと伝えるとまた少しの間沈黙が訪れたのちに彼女は決心するなり魔法を使ったことにより
突如現れた闇のようなものに包まれたかと思えば徐々に姿を露にしていったのだ。
彼女は女性ではなく可愛らしい男の子になっていた。
ちなみにその子を抱っこするまでの流れを説明しておくと俺は彼女の前に近づくと
恐るべき速度にて懐に飛び込まれていた。
そんな馬鹿なことをしている内に抱き上げられてしまったわけだが特に反応をすることなく落ちないように
抱きしめられながら無様にバタ足を繰り返しておりそんな俺の姿を見た他の三人は笑ってはいたが
笑いすぎて苦しんでいた様子であり、このまま俺を泳げなくしてしまうのではないかと
焦りさえ覚え始めていた頃合いに
タイミングを見計らうかの如く彼女は魔法を使っては光を放つと次に姿を現したのは
一人の女性へと変貌を遂げたのである。
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