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てっきりホテルにでも行くものだと思っていたので、正直意外でした。
(まあ、その方が助かるけどね)
なんて思いながら、促されるままに中へ入って行くと、ロビーは落ち着いた雰囲気に包まれており、
受付にいる女性達が笑顔で迎えてくれて、それだけで幸せな気分になれました。
そして、手続きを済ませた後にエレベーターに乗り込み、最上階にあるスイートルームへと案内された。
中に入ると、そこは広く豪華な造りになっていて、思わず目移りしてしまいそうになるほどだった。
だが、いつまでも立ち尽くしている訳にもいかないので、とりあえず荷物を置くために寝室へと向かう事にしたのだが、
その際に後ろから付いて来ていた彼に呼び止められた。
何事かと思って振り返ると、彼は真剣な眼差しでこちらを見つめており、その視線に射抜かれて動けなくなってしまった私に近付いてくると、
そっと手を取って優しくエスコートしてくれたのだ。
たったそれだけの事なのに、まるでお姫様になったような気分になって、つい浮かれてしまった私は、
彼の腕に抱きついて甘えてしまいましたが、それを嫌がる素振りも見せず、
それどころか嬉しそうに笑ってくれたのを見て、ますます好きになってしまいました。
(あぁ、この人になら何をされてもいいかも……)
そんな事を考えているうちに、いつの間にかベッドまで辿り着いていたらしく、そのまま押し倒されてしまいました。
そこで我に返った私が慌てて離れようとすると、強引に押さえ付けられてしまい、身動きが取れなくなってしまいます。
それでも諦めずに藻掻いていると、不意にキスされて力が抜けてしまいます。
そのせいで完全に抵抗する気力を失ってしまった私の耳元に顔を寄せた彼は、優しい声音で囁いてきました。
それを聞いて嬉しくなった私は、素直に従う事にしました。
再び唇を重ねられてしまい、
「んんっ!?」
驚いて声を上げようとした瞬間、口の中に侵入してきた舌によって阻まれてしまいました。
さらに、そのまま口内を蹂躙されてしまい、頭がボーッとしてきて何も考えられなくなるほど気持ち良くて、
気がついたら自分からも舌を絡めていました。
暫くそうしていると、満足したのか解放されたので、名残惜しい気持ちになりながらも、なんとか平静を装って返事をします。
しかし、内心ではドキドキしており、心臓の音がうるさく感じるほどでしたが、幸い気付かれなかったようです。
「咲良、もっとキスしたい」
「いいですよ……私もしたいですから」
(やった!)
心の中でガッツポーズを決めつつ、早速おねだりしてみると、すんなり了承してもらえたので、
遠慮なくさせてもらうことにしました。
まずは軽い口付けから始まり、徐々に深くなっていくにつれて、お互いに貪るように求め合い、
唾液を交換し合うような激しいものに変わっていきました。
そして、十分に堪能した後、どちらからともなく離れると、銀色の糸を引いているのが見えました。
その光景を見て恥ずかしくなりつつも、もう一度して欲しいと思っている自分がいることに気付いて愕然とすると共に、
興奮してきてしまった私は、無意識のうちに太ももを擦り合わせてしまっていたのですが、それに気付いた彼がニヤリと笑ったかと思うと、
「もしかしてキスだけで感じているのか?」
「そ、そんな事ないです!」
咄嗟に否定したものの、本当はその通りだったので、余計に恥ずかしくなってしまう結果になってしまい、
真っ赤になって俯いてしまったところを彼に見られてしまい、笑われてしまいました。
それが悔しくて睨み付けていると、宥めるような口調で謝られた後、優しく頭を撫でてくれて、何だか嬉しくなりました。
(まあ、その方が助かるけどね)
なんて思いながら、促されるままに中へ入って行くと、ロビーは落ち着いた雰囲気に包まれており、
受付にいる女性達が笑顔で迎えてくれて、それだけで幸せな気分になれました。
そして、手続きを済ませた後にエレベーターに乗り込み、最上階にあるスイートルームへと案内された。
中に入ると、そこは広く豪華な造りになっていて、思わず目移りしてしまいそうになるほどだった。
だが、いつまでも立ち尽くしている訳にもいかないので、とりあえず荷物を置くために寝室へと向かう事にしたのだが、
その際に後ろから付いて来ていた彼に呼び止められた。
何事かと思って振り返ると、彼は真剣な眼差しでこちらを見つめており、その視線に射抜かれて動けなくなってしまった私に近付いてくると、
そっと手を取って優しくエスコートしてくれたのだ。
たったそれだけの事なのに、まるでお姫様になったような気分になって、つい浮かれてしまった私は、
彼の腕に抱きついて甘えてしまいましたが、それを嫌がる素振りも見せず、
それどころか嬉しそうに笑ってくれたのを見て、ますます好きになってしまいました。
(あぁ、この人になら何をされてもいいかも……)
そんな事を考えているうちに、いつの間にかベッドまで辿り着いていたらしく、そのまま押し倒されてしまいました。
そこで我に返った私が慌てて離れようとすると、強引に押さえ付けられてしまい、身動きが取れなくなってしまいます。
それでも諦めずに藻掻いていると、不意にキスされて力が抜けてしまいます。
そのせいで完全に抵抗する気力を失ってしまった私の耳元に顔を寄せた彼は、優しい声音で囁いてきました。
それを聞いて嬉しくなった私は、素直に従う事にしました。
再び唇を重ねられてしまい、
「んんっ!?」
驚いて声を上げようとした瞬間、口の中に侵入してきた舌によって阻まれてしまいました。
さらに、そのまま口内を蹂躙されてしまい、頭がボーッとしてきて何も考えられなくなるほど気持ち良くて、
気がついたら自分からも舌を絡めていました。
暫くそうしていると、満足したのか解放されたので、名残惜しい気持ちになりながらも、なんとか平静を装って返事をします。
しかし、内心ではドキドキしており、心臓の音がうるさく感じるほどでしたが、幸い気付かれなかったようです。
「咲良、もっとキスしたい」
「いいですよ……私もしたいですから」
(やった!)
心の中でガッツポーズを決めつつ、早速おねだりしてみると、すんなり了承してもらえたので、
遠慮なくさせてもらうことにしました。
まずは軽い口付けから始まり、徐々に深くなっていくにつれて、お互いに貪るように求め合い、
唾液を交換し合うような激しいものに変わっていきました。
そして、十分に堪能した後、どちらからともなく離れると、銀色の糸を引いているのが見えました。
その光景を見て恥ずかしくなりつつも、もう一度して欲しいと思っている自分がいることに気付いて愕然とすると共に、
興奮してきてしまった私は、無意識のうちに太ももを擦り合わせてしまっていたのですが、それに気付いた彼がニヤリと笑ったかと思うと、
「もしかしてキスだけで感じているのか?」
「そ、そんな事ないです!」
咄嗟に否定したものの、本当はその通りだったので、余計に恥ずかしくなってしまう結果になってしまい、
真っ赤になって俯いてしまったところを彼に見られてしまい、笑われてしまいました。
それが悔しくて睨み付けていると、宥めるような口調で謝られた後、優しく頭を撫でてくれて、何だか嬉しくなりました。
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