悪役令嬢は悪役になりきれず、隣国の王子に溺愛される!

一ノ瀬 彩音

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「今日からしばらくは忙しい日々になると思います。
なのでしばらくの間は帰ってこれないかもしれません。
その間、この家は好きに使ってもらって構いませんから、どうかご自愛ください」
その言葉にユリアナは戸惑うが、 アベルが本気だということを感じ取っていたので、
「分かったわ。
私の事は心配しないで、頑張って来てちょうだい」
と言って見送ったのである。
そうしてアベルは出かけていった。
ユリアナはアベルを見送った後、 いつものように掃除や洗濯などを行った。
そうしているうちに時間は過ぎていき、昼食の時間になった。
その時にふと、ユリアナは思った。
「そういえば…… アベルが帰ってくるまで、一人で過ごすことになるのよね」
その事を考えたユリアナは、急に寂しくなってしまった。
それからユリアナは、
「そうだ、この家に一人きりというのもあれだから、誰かと一緒に暮らしてみるのもいいかもしれないわ」
と思いつくと、早速その相手を探し始めるのであった。
そして数時間ほどかけて、ようやくその相手が見つかったので、 その人物に連絡を取り、
アベルが帰宅するまで一緒に暮らす事になった。
その人物というのは、かつてこの屋敷に住んでいた使用人だった。
彼女はもう何年も前に辞めていたけど、 この家で一緒に暮らしていた時はとても楽しく過ごせていたので、
今回ユリアナの誘いに応じてくれたというわけだ。
ユリアナは彼女と共に、一緒に料理を作ったり、 一緒にお茶を楽しんだりした。そうやって楽しい時間を過ごしていく中で、
ユリアナはある疑問を抱くようになった。
「そういえば、アベルはいつ戻ってくるのかしら?
確か仕事が終わってから戻ると言っていたけど」
と。
そうして不安を募らせる中、日が暮れていった。
そして夜になり、夕食の準備をしようとしたところで、
「ただいま帰りました」
という声が聞こえてきた。
その事に気づいたユリアナは慌てて玄関に向かうと……。
「おかえりなさい」
といってアベルを出迎えるのであった。
こうしてユリアナの生活に、アベルが帰ってきたことで変化が訪れたのでした。
それから数日が経ったある日のこと……。
ユリアナとアベルは寝室にあるベッドの上でユリアナ自身が一糸纏わずな姿をしていて、
しかも四つん這いでお尻を振りながら、アベルの事を誘っている。
アベルはそんなユリアナを見て興奮すると、 勢いよく彼女の中に挿入していった。
するとユリアナの口から甘い吐息が漏れ出し、 その表情は蕩けたものになっていった。
そうしてアベルは激しく腰を打ち付けながら、ユリアナのことを責め立てていった。
するとユリアナが限界を迎えたようで、
「アベル、私もうイキそうです」
と伝えてくる。
その言葉を聞いたアベルは、
「俺もそろそろ出そうです。
そのまま受け入れてください」
と言うと、 ユリアナの中に精を解き放った。
そうしてアベルが射精を終えると、 アベルのモノをユリアナの中から引き抜いた。
ユリアナはアベルのを綺麗にするために、 彼の股間に顔を近づけると、舌を使って舐め始めた。
その行為にアベルは苦笑を浮かべながらも、 ユリアナの好きなようにさせた。
しばらくして、アベルのが綺麗になると、 今度はユリアナがアベルの方に近づいていき、 
口でアベルのを気持ち良くさせる。
「あぁ…… とても上手ですよ。
すぐにでもまた元気になってしまいそうですね」
と言われてしまったユリアナだったが、
「それならもう一度しますか?」
と言われてしまう。
その事にユリアナが困惑していると、 アベルがこんなことを言い出した。
「実はですね。
ちょっと思いついたことがありまして……」
「思いついたことですか?」
「はい。
どうでしょうか?   一度試してみても良いですか?」
「それは構わないのですが……」
「では、少しだけ待っていてください」
そう言うと、アベルはベッドから降りて、 クローゼットの中を開けて、何かを探し始めた。
そしてしばらく探し続けていると、 ある物を見つけ出した。
「ありました」
と言ってアベルが持ってきたのは、一本の鞭だった。
その光景を見たユリアナが呆気に取られていると、
「以前、奴隷商の所に行った時に手に入れたものです。
これをあなたに使いたいのですが、良いですか?」
と尋ねられる。
その言葉を聞いたユリアナだが、
「えっと…… 私はそういう趣味はないはずなのだけれど……」
「いえ、俺もありませんよ。
ただこういう使い方もあるかなと思って」
「どういう風に使うつもりなの?」
「まあまあ、とりあえずやってみましょう」
と言って、アベルはユリアナのことを立たせると、 壁に向かって手をつかせて、
お尻を突き出すような体勢を取らせた。
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