公爵家のご令嬢は婚約者に裏切られて～愛と溺愛のrequiem～

50.

ミミリィは、マハティスのモノから口を放す。
「はあ……はあ……はあ……」
「マハティス。大丈夫ですか？」
「だ、大丈夫だよ」
「マハティス。まだ元気みたいだけど……もう一回出しておきます？」
「い、いや……大丈夫だよ。ミミリィ。もう十分気持ち良くなったから……」
「そうですか……」
「ミミリィ。今日はもう遅いから……もう休もう」
「はい……」
ミミリィは、マハティスと一緒にベッドに入る。
「お休みなさい。マハティス」
「お休み。ミミリィ」
こうして二人は眠りにつくのだった。
次の日も朝早くからお城で働く人達の為に朝食を作るミミリィ。
お城のメイドさん達と仲良くなったミミリィは、一緒にお仕事をするようになります。
そして、その日の夕方になるとメイドさん達は帰って行くのである。
メイドさん達が帰ると同時にミミリィも私室へと戻る。
その日の夜も同じように過ごしていく二人。
ただ違うのは、昨夜の出来事によって、ミミリィはマハティスの妻として性欲処理をする事になってしまい、
毎晩マハティスの相手をしてあげています。
ミミリィは、マハティスの精力剤を飲んで頑張っておりました。
そして、マハティスがミミリィを抱きたい時は、必ずミミリィの了承を得て抱きます。
しかしマハティスは、ミミリィが自分以外の男性と話す事を嫌う為、どうしても嫉妬してしまいます。
そんなある日、マハティスがミミリィにこう言うのです。
「ミミリィ。明日はお城の仕事はお休みにしてもらっているから、二人で何処かに出かけない？」
「はい。喜んで」
二人は、翌日になってお城を出ると、街中を歩いております。
「ねえ。ミミリィ。どこに行こうか？」
「そうね。まずは、お洋服を買いに行きましょう」
「分かった」
二人は、お店に入ると、ミミリィは、マハティスの着る服を選び始める。
「マハティス。どれが良いかしら？」
「うーん。何でも似合うと思うけどな」
「駄目ですよ。ちゃんと選ばないと、後で後悔しますよ。マハティス」
ミミリィは、真剣な眼差しで言うと。
「わっ、分かっているって」
マハティスは、ミミリィの言葉に慌てる。
「えっと、これなんかどう？」
「ううん。こっちの方が素敵だと思うわ」
「じゃあ、これかな？」
「そうね。これも良いかも」
それから数時間かけてようやくマハティスは納得できる服装を選ぶことができた。
マハティスは、試着と会計を終えて外に出ると空を見上げると夕焼けに染まっていた。
その光景を見たマハティスは、ミミリィの手を握るとこう言う。
ミミリィ。ちょっとだけ寄り道しても構わない？
マハティスは、ミミリィにこう言う。
これから少し歩くんだけど付いて来てくれるよね？
ミミリィは微笑みながらこう言う。
はい。勿論です
それからしばらくして二人が辿り着いた場所は小さな丘の上にある公園だった。
そのベンチにマハティスは腰掛けると、ミミリィにこう言う。
「ミミリィ。ここに座ってくれる？」
「はい」
ミミリィは、マハティスの隣に座る。
「ねぇ。ミミリィ」
「何でしょうか？」
「君はどうしてこんな僕と結婚してくれたんだい？」
「マハティス。いきなり何を言っているの？」
「だってさ、普通は、そんな事はしないはずだよ」
「それは、マハティスが好きだと思ったし、それに、私が居なければ、マハティスは、
ずっと一人ぼっちになってしまうじゃない」
「ミミリィ」
「何？」
「僕は、本当に幸せ者なんだな」
「どうしたの？」
「いや、別に」
「ふーーん。変なマハティスですわね」
「そうだね」
「でも、そんなマハティスが好き」
「有難う。ミミリィ」
「でも、たまには、こういうのもいいわね」
「そうだろ」
その後、マハティスは、ミミリィに膝枕をしてもらいました。
ミミリィは、マハティスの頭を撫でながらこう言います。
「マハティス。私は、貴方の事を心の底から愛しています。
どうか、私の傍から離れずにいてください。
約束してくれませんか？」
マハティスは、ミミリィにこう言いました。
「僕こそ、君を愛している。
だから、僕の前からいなくならないでくれ」
ミミリィは、マハティスの頬にキスをするとこう言いました。
「はい。いつまでも貴方の傍にいます」
ミミリィは、マハティスにこう言いました。
「マハティス。今度の休日にまたデートをしてもらえないかしら？」
マハティスは、ミミリィにこう答えました。
「いいよ。どこに行く？」
ミミリィは、マハティスにこう提案しました。