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ミミリィは、気合を入れると、マハティスにこう言った。
マハティスさん。そろそろ行きましょう。
マハティスは、ミミリィにこう言った。
そうだな。行こうか。海へ。
二人は手を繋ぐと浜辺に向かって歩き出した。
2人は、砂浜に着くと、まずは準備体操を始めた。
ミミリィは屈伸運動をしていると突然波打ち際で大きな音がした。
ミミリィは、びっくりして後ろを振り向くと同時に腰を抜かした。
マハティスは、慌ててミミリィの元に駆け寄ると、大声で叫んだのである。
ミミリィ!  ミミリィ! ミミリィは、マハティスの声を聞くと我に返り、
マハティスの顔を見るのであった。
ミミリィ!?  一体何をやっているんだ。
ミミリィは、マハティスに心配をかけた事に気がつき、謝った。
ミミリィは、立ち上がろうとしたが足に力が入らずに立てなかった。
マハティスは、ミミリィを立たせようとするがミミリィは、
無理に立とうとしてバランスを崩すと倒れそうになった。
マハティスは、ミミリィを抱き寄せてこう言った。
危ないじゃないか。ミミリィ、怪我は無いか?
俺はもう二度と大切な人を失いたくないんだよと涙を流しながら言ったのであった。
マハティスは、しばらくの間、ミミリィを膝枕しながら休ませていた。
ミミリィは、マハティスに頭を乗せられて、ちょっと照れ臭く感じていたが、それよりも、
自分が不注意でマハティスに大変な思いをさせてしまい反省していた。
マハティスは、ミミリィに話しかけた。
ねぇ、ミミリィ。
俺達が初めて出会った時の事を覚えてるかい。
ミミリィは、マハティスにそう言われて思い返してみた。
初めて会った時…… 確か、あれは3年くらい前かな。
王都の市場で、迷子になっていた所を助けてもらったのよね。
その後に、宿屋でお世話になったんだったな。
その時は、お互い名前すら知らなかったんだから不思議な縁だなって思ったのを今でも覚えている。
ただそれだけの関係なのに今はこうして一緒に居るんだから不思議だよね。
こうなる運命だったんだろうねって思っても良いかしら?
…………でも、そんなに都合良くいくのだろうか?
とも思ってしまうのです。
でも、もしそうなら嬉しいかも。ふふっ♪︎
でも本当に良い事ばかりが続くなんて事はあるわけが無いんだから気を引き締めないといけないですね。
ミミリィが、一人で考えている事に対してマハティスはミミリィに
声をかけてきたのですが何も言わずに黙っていたのです。
え?  まさかね~。でも一応聞いてみようっと。
ミミリィは、マハティスに質問してみた。あの、マハティスさん。一つ聞いてもいいでしょうか。
うん。何だい。ミミリィ。
あの、もしもの話ですけど、この世界って乙女ゲームの世界とかじゃないですよね。
マハティスは、ミミリィの言葉を聞いて呆れた顔をしながら、 あのね、ミミリィ。
君は今更何を言い出すの。
今まで、散々、その話してきただろう。
まあ、いい。仮にそうだったとしても関係ないよ。
例え、ゲームのシナリオ通りに進むことになっても、俺達は一緒に生きていこう。
それがどんな結末になろうとも。ね。
マハティスは微笑むと、ミミリィに優しい言葉をかけるのだった。
ミミリィは、マハティスの言葉を聞いて安心して、はいと答えた後に、
マハティスさんが私の事を好きでいてくれて嬉しいです。
マハティスは、ミミリィの言葉を聞いて顔を赤らめながらも、
ミミリィの事が好きだから当然だろうと呟いた。
……そして、ミミリィは、マハティスの言葉を聞いて嬉しくなり、顔を赤らめて俯いてしまうのでした。
それから2人で話をした後、マハティスはミミリィに手を差し出して、
ミミリィはその手を握り立ち上がると、お互いに目を合わせて見つめ合いました。
ミミリィは、マハティスの目をじっと見ました。するとマハティスもミミリィの目を見ていました。
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