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ミミリィはその日はマハティスの為に精一杯腕を振るった。
マハティスは、そんなミミリィの姿を見ながら、幸せを感じていたのでありました。
次の日の朝になりました。
マハティスは、昨日の晩御飯を食べながらミミリィに
「今日はどんな予定になっているんだっけ?」
と尋ねると、ミミリィは
「はい。マハティス、今日の朝は、まず、朝食を取ってからマハティスは
畑仕事の手伝いをしてもらいたいと思います。その後は、マハティスには、
昼食までの間は工房の方に籠ってもらって作業に集中してもらいたいと思っております。
午後からは引き続きマハティスに手伝ってもらうつもりです」
「了解!  それなら、頑張って働かないといけないかな」
「ありがとうございます。マハティスが働いてくれると本当に助かります。
本当に感謝しております」
「僕なんかが役に立てる事があればいくらだって手伝わせてもらうよ」
マハティスは、喜んでミミリィの頼みを聞いてくれた。
ミミリィはマハティスと一緒に食事を済ませるとそれぞれ準備をしてから
ミミリィ達は別れてそれぞれの行動に移った。
マハティスはミミリィの指示通りに、ミミリィが作っておいた種を蒔く作業をしていた。
「よし!  これで終わりだな。次は、ミミリィが言っていた肥料を撒いておかなければ」
1時間後くらいに全ての仕事を終わらせたマハティスは、ミミリィに報告する。
「終わったぞ!  ミミリィ」
「ご苦労様でした。マハティス。これで後は、水をかけてあげてください」
「分かった」
マハティスは、ミミリィに言われたとおりに水を土にかけた。
「ミミリィ!  こっちはもう全部終わっているよ」
「こちらもちょうど今、終わらしたところなので、マハティス、こちらに来てください」
「分かった」
マハティスは、ミミリィの側に近づくと、
「どうだ?  ちゃんと綺麗にできているだろう?」
「えぇ、とても上手にできていますね。これならば、文句なしで合格ですね」
「やったー!  褒められたじゃないか、嬉しいな、ミミリィ!」
「よく頑張りましたね」
ミミリィはマハティスに
「マハティス!  ちょっとよろしいですか?」
「どうしました?   何か問題でもありましたか?」
「いえ!   実はマハティスに相談したい事がありまして」
「相談ですか?   一体何ですか?」
「はい。マハティスは私の事をどう思われておられます?」
「え?!   突然どうされたのですか?」
「いいから、正直に教えて下さい」
「ミミリィは本当に可愛らしい方だとおもっているよ。
こんなに魅力的な女性を妻に迎えることができて僕は世界一の果報者だよ!」
「マハティス!  私もマハティスの事は世界で誰よりも一番愛しているのです!」
本当に二人は微笑み笑っているのだった。
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