28 / 38
主治医の加藤先生⑤
光太郎side
奥の方で加藤先生がカチャカチャと検査の準備をしている音がする。俺はバスタオルに潜り壁の方をずっとみていた
「……失礼します」
ドアを開ける音と声が聞こえる。どうせ俺を抑える人が来たんだろ、
そう思うとバスタオルを握る手にさらにぎゅっと力を込めた
「……たろ…こうたろ……光太郎」
だれだよ……うるさいな
俺はバスタオルから顔を出して声をかけてきた人物に文句を言おうとした
「…うるさいなッ…聞こえてッ…えっ?坂口?」
「やっほ~、やっと顔見せてくれた」
「ッ……なんで…いるの?全く病院にいなかったじゃんかよ」
坂口……坂口は俺が知る限り2週間以上病院に来ていない。俺が入院してちょうど2週間。俺をずっと担当してくれているから入院した時会わないはずがない。それに外来だって基本いるのに会わなかった…
彩葉もしばらく見てないって言ってたし噂では別の病院に行ったとか聞いた
「久しぶり、なんでって俺この病院の看護師だよ?それに光太郎のね」
安心したようなでも会えなかったことに対して少し怒りも感じた
「そんな怒った顔するなよ、ちょっとだけ別の病院のお手伝いに行ってただけだから。もうあっちに行くことはほとんどないと思うから安心しろ」
坂口に会えたのは嬉しいけど俺を抑えに来たと思うと複雑な気持ち
「ほらちゃっちゃと終わらせて部屋に帰ってゆっくり休もうな。一緒に頑張るよ」
俺は坂口のペースに巻き込まれ言う通りに準備させられ、とうとう加藤先生がカテーテルをもって俺のモノを丁寧に消毒していた
「光太郎ごめんな、ちょっと足抑えるぞ。」
坂口は申し訳なさそうに言って俺の足を竹崎君っていう最近俺を担当してくれている看護師の二人で抑えた
そして加藤先生はぶつぶつと小言を言ってきた
「ほらさっき光太郎ちょんちょんって消毒してただろ?こうやって丁寧に消毒しないとまた感染するぞ。光太郎が俺に会いたいって言うなら話は別だけどさ」
ッ……痛い…消毒丁寧にしすぎて染みる
「ッ……会いたくねぇし…さっきから痛いってッ染みる。下手くそ」
俺は壁側を向いてぎゅっと力を込めて痛みに耐えた
「本当に光太郎お口が悪いね~、まっいいけど笑、下手くそじゃなくて上手の間違いね♪」
加藤先生のペースに巻き込まれたら疲れるだけ。ろくな事がない。俺は先生を無視した。そんな俺を坂口はとんとんと落ち着かせるように肩を撫でてくれた
「よし、じゃあカテーテル挿れていくよ。わかってると思うけど危ないから動かないでよ。あまりにも抵抗するなら拘束するからね。先生もできれば使いたくないから頑張るよ」
加藤先生がそういうと坂口と竹崎の抑える力も強まった。俺が覚悟を決めた瞬間カテーテルは奥へ奥へと入ってきた
ッ……痛い痛い痛い
言葉が出ないぐらい痛い。ひりつく痛みと染みる痛み、擦れる痛み、全てが同時に襲いかかってくる。
俺は全身に力を込めて痛みに耐えた。
「痛いな、光太郎偉いぞ、頑張れ」
坂口がそう声をかけてくれる。竹崎君も「偉いよ、すごい強いな」って声をかけてくれる
「光太郎、今からさらに痛くなるよ、動くなよ頑張れ」
加藤先生がそう言った瞬間痛みのレベルが段違いに上がった。燃えるような痛み
「ッ……痛い痛い!もう無理抜いてッ…それ以上挿れるな!あぁッ痛いって言ってんだろッ…ヒクッ」
俺がそう言ってもカテーテルは奥へ奥へと進められた。
「よしもう終わるぞ。頑張った。あとは溜まってた尿抜くだけだからな」
加藤先生はそう言って溜まっていた尿を抜いたあと、スーッとカテーテルを一気に抜いた
俺は痛みによる生理的な涙をパジャマの袖で拭いた
坂口と竹崎君が頑張ったと俺の肩を撫で声をかけてくれる
「光太郎痛かったな、頑張った。強くなったな、昔ならもう大暴れだったし」
坂口そう言ってにこっと笑いながらも昔と変わらない大きな手で俺の頭をよしよしと撫でてくれた。
その奥で加藤先生はまたカチャカチャと次の検査の準備をしていた。次は内視鏡検査。これも痛いんだよな…
俺は不安が顔いっぱいに表れていたらしい
坂口が「大丈夫すぐ終わるから。頑張るぞ」と声をかけてくれた
しばらく俺は黙って天井を見つめていると加藤先生が声をかけてきた。準備が出来たらしい……
「光太郎、これ頑張ればもう終わり。さっきのカテーテルより少し太めだけど頑張るぞ」
そう言って加藤先生は俺の膝をポンポンと軽く撫でた
「大丈夫。一緒に頑張ろうな」
坂口はそう言ってにこっと笑った
奥の方で加藤先生がカチャカチャと検査の準備をしている音がする。俺はバスタオルに潜り壁の方をずっとみていた
「……失礼します」
ドアを開ける音と声が聞こえる。どうせ俺を抑える人が来たんだろ、
そう思うとバスタオルを握る手にさらにぎゅっと力を込めた
「……たろ…こうたろ……光太郎」
だれだよ……うるさいな
俺はバスタオルから顔を出して声をかけてきた人物に文句を言おうとした
「…うるさいなッ…聞こえてッ…えっ?坂口?」
「やっほ~、やっと顔見せてくれた」
「ッ……なんで…いるの?全く病院にいなかったじゃんかよ」
坂口……坂口は俺が知る限り2週間以上病院に来ていない。俺が入院してちょうど2週間。俺をずっと担当してくれているから入院した時会わないはずがない。それに外来だって基本いるのに会わなかった…
彩葉もしばらく見てないって言ってたし噂では別の病院に行ったとか聞いた
「久しぶり、なんでって俺この病院の看護師だよ?それに光太郎のね」
安心したようなでも会えなかったことに対して少し怒りも感じた
「そんな怒った顔するなよ、ちょっとだけ別の病院のお手伝いに行ってただけだから。もうあっちに行くことはほとんどないと思うから安心しろ」
坂口に会えたのは嬉しいけど俺を抑えに来たと思うと複雑な気持ち
「ほらちゃっちゃと終わらせて部屋に帰ってゆっくり休もうな。一緒に頑張るよ」
俺は坂口のペースに巻き込まれ言う通りに準備させられ、とうとう加藤先生がカテーテルをもって俺のモノを丁寧に消毒していた
「光太郎ごめんな、ちょっと足抑えるぞ。」
坂口は申し訳なさそうに言って俺の足を竹崎君っていう最近俺を担当してくれている看護師の二人で抑えた
そして加藤先生はぶつぶつと小言を言ってきた
「ほらさっき光太郎ちょんちょんって消毒してただろ?こうやって丁寧に消毒しないとまた感染するぞ。光太郎が俺に会いたいって言うなら話は別だけどさ」
ッ……痛い…消毒丁寧にしすぎて染みる
「ッ……会いたくねぇし…さっきから痛いってッ染みる。下手くそ」
俺は壁側を向いてぎゅっと力を込めて痛みに耐えた
「本当に光太郎お口が悪いね~、まっいいけど笑、下手くそじゃなくて上手の間違いね♪」
加藤先生のペースに巻き込まれたら疲れるだけ。ろくな事がない。俺は先生を無視した。そんな俺を坂口はとんとんと落ち着かせるように肩を撫でてくれた
「よし、じゃあカテーテル挿れていくよ。わかってると思うけど危ないから動かないでよ。あまりにも抵抗するなら拘束するからね。先生もできれば使いたくないから頑張るよ」
加藤先生がそういうと坂口と竹崎の抑える力も強まった。俺が覚悟を決めた瞬間カテーテルは奥へ奥へと入ってきた
ッ……痛い痛い痛い
言葉が出ないぐらい痛い。ひりつく痛みと染みる痛み、擦れる痛み、全てが同時に襲いかかってくる。
俺は全身に力を込めて痛みに耐えた。
「痛いな、光太郎偉いぞ、頑張れ」
坂口がそう声をかけてくれる。竹崎君も「偉いよ、すごい強いな」って声をかけてくれる
「光太郎、今からさらに痛くなるよ、動くなよ頑張れ」
加藤先生がそう言った瞬間痛みのレベルが段違いに上がった。燃えるような痛み
「ッ……痛い痛い!もう無理抜いてッ…それ以上挿れるな!あぁッ痛いって言ってんだろッ…ヒクッ」
俺がそう言ってもカテーテルは奥へ奥へと進められた。
「よしもう終わるぞ。頑張った。あとは溜まってた尿抜くだけだからな」
加藤先生はそう言って溜まっていた尿を抜いたあと、スーッとカテーテルを一気に抜いた
俺は痛みによる生理的な涙をパジャマの袖で拭いた
坂口と竹崎君が頑張ったと俺の肩を撫で声をかけてくれる
「光太郎痛かったな、頑張った。強くなったな、昔ならもう大暴れだったし」
坂口そう言ってにこっと笑いながらも昔と変わらない大きな手で俺の頭をよしよしと撫でてくれた。
その奥で加藤先生はまたカチャカチャと次の検査の準備をしていた。次は内視鏡検査。これも痛いんだよな…
俺は不安が顔いっぱいに表れていたらしい
坂口が「大丈夫すぐ終わるから。頑張るぞ」と声をかけてくれた
しばらく俺は黙って天井を見つめていると加藤先生が声をかけてきた。準備が出来たらしい……
「光太郎、これ頑張ればもう終わり。さっきのカテーテルより少し太めだけど頑張るぞ」
そう言って加藤先生は俺の膝をポンポンと軽く撫でた
「大丈夫。一緒に頑張ろうな」
坂口はそう言ってにこっと笑った
あなたにおすすめの小説
月弥総合病院
僕君・御月様
キャラ文芸
月弥総合病院。極度の病院嫌いや完治が難しい疾患、診察、検査などの医療行為を拒否したり中々治療が進められない子を治療していく。
また、ここは凄腕の医師達が集まる病院。特にその中の計5人が圧倒的に遥か上回る実力を持ち、「白鳥」と呼ばれている。
(小児科のストーリー)医療に全然詳しく無いのでそれっぽく書いてます...!!
【短編集】こども病院の日常
moa
キャラ文芸
ここの病院は、こども病院です。
18歳以下の子供が通う病院、
診療科はたくさんあります。
内科、外科、耳鼻科、歯科、皮膚科etc…
ただただ医者目線で色々な病気を治療していくだけの小説です。
恋愛要素などは一切ありません。
密着病院24時!的な感じです。
人物像などは表記していない為、読者様のご想像にお任せします。
※泣く表現、痛い表現など嫌いな方は読むのをお控えください。
歯科以外の医療知識はそこまで詳しくないのですみませんがご了承ください。
【完結】双葉病院小児病棟
moa
キャラ文芸
ここは双葉病院小児病棟。
病気と闘う子供たち、その病気を治すお医者さんたちの物語。
この双葉病院小児病棟には重い病気から身近な病気、たくさんの幅広い病気の子供たちが入院してきます。
すぐに治って退院していく子もいればそうでない子もいる。
メンタル面のケアも大事になってくる。
当病院は親の付き添いありでの入院は禁止とされています。
親がいると子供たちは甘えてしまうため、あえて離して治療するという方針。
【集中して治療をして早く治す】
それがこの病院のモットーです。
※この物語はフィクションです。
実際の病院、治療とは異なることもあると思いますが暖かい目で見ていただけると幸いです。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
続き……ではないですが、双葉病院の提携先の歯科クリニックの話『痛いのは、歯だけじゃない』を現在更新中です。
そこでは黒崎先生はもちろん、双葉病院の先生もチラッと出てきたりしますので、そちらもぜひ。
大嫌いなところで大好きな人と。
moa
恋愛
歯が痛いと思っていた。
でもーー本当に痛かったのは、別のところだった。
冷酷すぎる歯科医・白銀零。
優しいのに逃がしてくれない耳鼻科医・紫藤薫。
副鼻腔炎と虫歯。
最悪の診断をきっかけに、私の通院生活は始まる。
病院なんて、大嫌いなのに。
「逃げるな。ちゃんと治せ。」
突き放すようなその言葉に、何度も傷ついて、何度も腹が立って。
ーーそれなのに。
どうして、こんなにも忘れられないんだろう。
怖い。苦手。関わりたくない。
なのに気づけば、
一番、会いたい人になっていた。
大嫌いな場所で出会ったのは、
どうしようもなく、大好きな人でした。
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
ライト文芸大賞にエントリー中の
『痛いのは、歯だけじゃない』も毎日更新しています。
よろしければ、そちらも読んでいただけると嬉しいです!
怒られるのが怖くて体調不良を言えない大人
こじらせた処女
BL
幼少期、風邪を引いて学校を休むと母親に怒られていた経験から、体調不良を誰かに伝えることが苦手になってしまった佐倉憂(さくらうい)。
しんどいことを訴えると仕事に行けないとヒステリックを起こされ怒られていたため、次第に我慢して学校に行くようになった。
「風邪をひくことは悪いこと」
社会人になって1人暮らしを始めてもその認識は治らないまま。多少の熱や頭痛があっても怒られることを危惧して出勤している。
とある日、いつものように会社に行って業務をこなしていた時。午前では無視できていただるけが無視できないものになっていた。
それでも、自己管理がなっていない、日頃ちゃんと体調管理が出来てない、そう怒られるのが怖くて、言えずにいると…?
守り守られ
ほたる
BL
主治医 望月診療所の双子医師
患者 瀬咲朔
腸疾患・排泄障害・下肢不自由
看護師
ベテラン山添さん
準主人公 成海真幌 腸疾患・排泄障害・てんかん
木島 尚久 真幌の恋人同棲中