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カテーテル検査④
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九条side
とりあえず彩葉を検査室に連れて来れた
スムーズにいくなんて最初から思ってもいない。毎度これだからな
部屋に入ってからの彩葉は処置のベッドの上に体育座りして顔を隠している
「これ、着替えて。分かってると思うけどいつも通り下は全部脱いで。俺はその間準備してるから」
そう言って検査着を彩葉の隣に置いた
俺がいると着替えづらいだろうから少しだけ部屋を出る
「彩葉、少しだけ席外すからその間に着替えてて。俺がいないからって逃げるなよ。逃げたら怒るからな。」
「……………………………」
少し脅しも込めて言った。彩葉は部屋に入った時から変わらずの体制でいた。
話を聞いてたのか聞いてないのか分からないがとりあえず部屋を出る
必要な薬と道具を取りに行って、彩葉のカルテを軽くもう一度確認をした
そろそろ、行くか
俺が部屋を出て5分経ったぐらい。着替えて横になれていたら文句なしだけど着替えてるだけで上出来だな
そう思いながらドアをノックして部屋に入る
「入るぞ」
中に入ると検査着に着替えて部屋の隅に座り込んでいる彩葉がいた
着替えたけどしたくないって感じか
今日は着替えててくれてるしまだマシな方だな
彩葉の検査は昔からほとんど俺が担当している。たまに加藤先生か瀬戸にしてもらってたり、あまりにも彩葉がグズって抵抗する時にヘルプで来てもらっている
瀬戸はともかく、加藤先生や他の先生の前では暴れたり、グズって抵抗するのは聞く限りによるとほとんどないらしい
検査したくない雰囲気は出すらしいけど
俺はグズって抵抗する彩葉しかみてない。逆にスムーズにさせてくれる方が珍しくて信じ難い話だ
他の先生だと慣れてなくて緊張するのかもしれない
直接聞いたことないから分からないが
とりあえず抵抗するのはいつもの事だからしばらく彩葉のことは置いておいて残りの準備をする
残りの準備って言ってもほとんど看護師さんがしてくれているからさっき持ってきた薬をセットしたりだけど
そろそろ呼ぶか、時間的にもギリギリになってきたし
「彩葉。こっちおいで」
まぁ動かないよな
1回言って動かないのは想定済み
俺は彩葉の方へと近づいた
「彩葉、行くよ」
そう言って手を伸ばすが彩葉は一向に動かない
………いつも通りか
「先生先に検査台の方いるから、彩葉が嫌がれば嫌がるほど検査長くなるぞ」
そう言い残して検査台の方へ先に歩いて行くと、後ろから静かに彩葉も着いてきた
そしてしばらく検査台の前で立ち止まっていたが、決意を固めたのか検査台に自分から横になった
「先に軽く胸の音聞いて、心電図のモニターつけて検査始めるな」
俺は聴診器を軽く温めて彩葉の病衣の紐を数カ所解いて音を聞いた
彩葉は俺とは反対の方を見ている
音は………大丈夫そうだな。
「音は大丈夫だった。今から心電図つける。少し冷たいぞ」
彩葉の胸に心電図のシールと電極を貼り付け、モニターもつけた。パルスオキシメーターも彩葉の指につけて準備はできた
彩葉の病衣を戻して軽く紐も結びながら声をかける
「あとはいつも通りカテーテル検査する。最初頑張ればあとは比較的楽だからな。早く終わるかは彩葉次第。頑張るぞ」
彩葉の頭をポンポンと優しく撫で、検査の準備をする
「病衣開くぞ、ごめんな」
彩葉の腰から下の紐を解いて病衣を開き、上からドレープをかけた
カテーテルは足の付け根、大腿動脈に挿入する。
その際麻酔を注射する。この麻酔さえ頑張ればあとはスムーズに進むが、この注射が昔から彩葉は苦手だ
鼠径部を念入りに消毒する
「早速麻酔するぞ。誰か呼ぶか?」
そう声をかけたが彩葉は首を横に振った
「わかった。無理そうだったら加藤先生に来てもらう。いいな?」
そう言って俺は指す場所を定めて注射をかまえた
「今から痛いぞ、ごめんな、頑張れ」
そう声をかけてゆっくりと針を刺す
とりあえず彩葉を検査室に連れて来れた
スムーズにいくなんて最初から思ってもいない。毎度これだからな
部屋に入ってからの彩葉は処置のベッドの上に体育座りして顔を隠している
「これ、着替えて。分かってると思うけどいつも通り下は全部脱いで。俺はその間準備してるから」
そう言って検査着を彩葉の隣に置いた
俺がいると着替えづらいだろうから少しだけ部屋を出る
「彩葉、少しだけ席外すからその間に着替えてて。俺がいないからって逃げるなよ。逃げたら怒るからな。」
「……………………………」
少し脅しも込めて言った。彩葉は部屋に入った時から変わらずの体制でいた。
話を聞いてたのか聞いてないのか分からないがとりあえず部屋を出る
必要な薬と道具を取りに行って、彩葉のカルテを軽くもう一度確認をした
そろそろ、行くか
俺が部屋を出て5分経ったぐらい。着替えて横になれていたら文句なしだけど着替えてるだけで上出来だな
そう思いながらドアをノックして部屋に入る
「入るぞ」
中に入ると検査着に着替えて部屋の隅に座り込んでいる彩葉がいた
着替えたけどしたくないって感じか
今日は着替えててくれてるしまだマシな方だな
彩葉の検査は昔からほとんど俺が担当している。たまに加藤先生か瀬戸にしてもらってたり、あまりにも彩葉がグズって抵抗する時にヘルプで来てもらっている
瀬戸はともかく、加藤先生や他の先生の前では暴れたり、グズって抵抗するのは聞く限りによるとほとんどないらしい
検査したくない雰囲気は出すらしいけど
俺はグズって抵抗する彩葉しかみてない。逆にスムーズにさせてくれる方が珍しくて信じ難い話だ
他の先生だと慣れてなくて緊張するのかもしれない
直接聞いたことないから分からないが
とりあえず抵抗するのはいつもの事だからしばらく彩葉のことは置いておいて残りの準備をする
残りの準備って言ってもほとんど看護師さんがしてくれているからさっき持ってきた薬をセットしたりだけど
そろそろ呼ぶか、時間的にもギリギリになってきたし
「彩葉。こっちおいで」
まぁ動かないよな
1回言って動かないのは想定済み
俺は彩葉の方へと近づいた
「彩葉、行くよ」
そう言って手を伸ばすが彩葉は一向に動かない
………いつも通りか
「先生先に検査台の方いるから、彩葉が嫌がれば嫌がるほど検査長くなるぞ」
そう言い残して検査台の方へ先に歩いて行くと、後ろから静かに彩葉も着いてきた
そしてしばらく検査台の前で立ち止まっていたが、決意を固めたのか検査台に自分から横になった
「先に軽く胸の音聞いて、心電図のモニターつけて検査始めるな」
俺は聴診器を軽く温めて彩葉の病衣の紐を数カ所解いて音を聞いた
彩葉は俺とは反対の方を見ている
音は………大丈夫そうだな。
「音は大丈夫だった。今から心電図つける。少し冷たいぞ」
彩葉の胸に心電図のシールと電極を貼り付け、モニターもつけた。パルスオキシメーターも彩葉の指につけて準備はできた
彩葉の病衣を戻して軽く紐も結びながら声をかける
「あとはいつも通りカテーテル検査する。最初頑張ればあとは比較的楽だからな。早く終わるかは彩葉次第。頑張るぞ」
彩葉の頭をポンポンと優しく撫で、検査の準備をする
「病衣開くぞ、ごめんな」
彩葉の腰から下の紐を解いて病衣を開き、上からドレープをかけた
カテーテルは足の付け根、大腿動脈に挿入する。
その際麻酔を注射する。この麻酔さえ頑張ればあとはスムーズに進むが、この注射が昔から彩葉は苦手だ
鼠径部を念入りに消毒する
「早速麻酔するぞ。誰か呼ぶか?」
そう声をかけたが彩葉は首を横に振った
「わかった。無理そうだったら加藤先生に来てもらう。いいな?」
そう言って俺は指す場所を定めて注射をかまえた
「今から痛いぞ、ごめんな、頑張れ」
そう声をかけてゆっくりと針を刺す
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