36 / 38
カテーテル検査③
しおりを挟む
九条side
彩葉の診察が終わってそのまま処置の準備や検査結果を確認していると時刻はすでに8時50分近くになっていた
そろそろ彩葉を迎えに行くか、
トントン
ノックをして部屋に入ると、瀬戸がるりちゃんに点滴をしようとしていた
……
いない
ったく。逃げるなよって釘をさしたはずなのに
俺はため息をつきながら部屋のドアを閉めた
彩葉の方から約束の話を持ち出してきたから遠くへは逃げてない。
だいたい逃げ出したら約束の話が無くなること自体わかってないのか?彩葉はそんなバカなことしない子だけど、土壇場になって気持ちが変わったのかもしれん
とりあえず彩葉が行きそうなところに行ってみる
いつもの休憩スペース
……いた
ソファーの上で体育座りをして窓の外を眺めていた
彩葉的に逃げてはないけど部屋にいるのは嫌だったんだろうな
はぁ………ったく。
かなり彩葉に近づいたが気づいてないのか?ずっと無表情で外を見つめている
「彩葉」
「ッ……先生」
俺が名前を呼ぶと驚いた顔でこちらを見た
「検査行くぞ」
「…………うん。」
彩葉はそう言って俺の後ろをとぼとぼ歩いて着いてきた
検査をする部屋が近づくにつれて彩葉の足取りが重くなる。その度に少し止まって彩葉を待った
「……先生」
彩葉は小さな声で俺を呼んだ
「ん?どうした?」
下を向いて少し言いづらそうな雰囲気を出している
「やっぱり止めるは聞かないからな」
俺が先にそういうと彩葉はあからさまに嫌そうな顔をした
「ほら行くぞ」
そう言って立ち止まった彩葉を待つが動こうとしなかった。終いにはその場に座り込んでしまった
ここは人通りがかなり少ない。彩葉もそのことをわかっているからこその抵抗か
「………行かない」
そう言ってしゃがんで俯いている彩葉
「先生との約束どうする気だ?ほら行くぞ」
そう言って彩葉の手を取るが振り払われた
「約束もうしない。だって私悪くなってるでしょ?……検査してもどうせ良くないし……検査頑張っても…先生…外に出ていいよって言ってくれないもん……」
確かにここ何ヶ月か治療をしたが良くなっているとは到底言えない。彩葉自身もそれに気づいていた
それにしてもだな
俺は彩葉に近づきしゃがんで彩葉に声をかけた
「なぁ彩葉?まずはこっち向きなさい」
「………やだ」
彩葉はそう言ってしゃがんだままずっと俯いて顔を隠した
「彩葉」
少し声のトーンを下げて名前を呼ぶとビクッとして恐る恐るこちらを見てくれた
「先生検査頑張っても外でたらダメって言ったか?先生はあの約束ちゃんと覚えてる。最初から外に行かせる気ないならそもそも約束しない。確かに彩葉の言う通り心臓は良い状態とは言えない。それでも現状の確認は必要だ。現状を知ることで次どんな治療をすべきか考えることができる。ずっといやいや言ってないで検査頑張るぞ。それとも昔みたいに俺に強制連行されたいか?」
「…………約束」
「あぁ。約束」
そう言うと彩葉は自分から立ってまたとぼとぼと俺の後ろを着いてきた
「着いたぞ」
そう言って俺は彩葉の背中を押した
彩葉の診察が終わってそのまま処置の準備や検査結果を確認していると時刻はすでに8時50分近くになっていた
そろそろ彩葉を迎えに行くか、
トントン
ノックをして部屋に入ると、瀬戸がるりちゃんに点滴をしようとしていた
……
いない
ったく。逃げるなよって釘をさしたはずなのに
俺はため息をつきながら部屋のドアを閉めた
彩葉の方から約束の話を持ち出してきたから遠くへは逃げてない。
だいたい逃げ出したら約束の話が無くなること自体わかってないのか?彩葉はそんなバカなことしない子だけど、土壇場になって気持ちが変わったのかもしれん
とりあえず彩葉が行きそうなところに行ってみる
いつもの休憩スペース
……いた
ソファーの上で体育座りをして窓の外を眺めていた
彩葉的に逃げてはないけど部屋にいるのは嫌だったんだろうな
はぁ………ったく。
かなり彩葉に近づいたが気づいてないのか?ずっと無表情で外を見つめている
「彩葉」
「ッ……先生」
俺が名前を呼ぶと驚いた顔でこちらを見た
「検査行くぞ」
「…………うん。」
彩葉はそう言って俺の後ろをとぼとぼ歩いて着いてきた
検査をする部屋が近づくにつれて彩葉の足取りが重くなる。その度に少し止まって彩葉を待った
「……先生」
彩葉は小さな声で俺を呼んだ
「ん?どうした?」
下を向いて少し言いづらそうな雰囲気を出している
「やっぱり止めるは聞かないからな」
俺が先にそういうと彩葉はあからさまに嫌そうな顔をした
「ほら行くぞ」
そう言って立ち止まった彩葉を待つが動こうとしなかった。終いにはその場に座り込んでしまった
ここは人通りがかなり少ない。彩葉もそのことをわかっているからこその抵抗か
「………行かない」
そう言ってしゃがんで俯いている彩葉
「先生との約束どうする気だ?ほら行くぞ」
そう言って彩葉の手を取るが振り払われた
「約束もうしない。だって私悪くなってるでしょ?……検査してもどうせ良くないし……検査頑張っても…先生…外に出ていいよって言ってくれないもん……」
確かにここ何ヶ月か治療をしたが良くなっているとは到底言えない。彩葉自身もそれに気づいていた
それにしてもだな
俺は彩葉に近づきしゃがんで彩葉に声をかけた
「なぁ彩葉?まずはこっち向きなさい」
「………やだ」
彩葉はそう言ってしゃがんだままずっと俯いて顔を隠した
「彩葉」
少し声のトーンを下げて名前を呼ぶとビクッとして恐る恐るこちらを見てくれた
「先生検査頑張っても外でたらダメって言ったか?先生はあの約束ちゃんと覚えてる。最初から外に行かせる気ないならそもそも約束しない。確かに彩葉の言う通り心臓は良い状態とは言えない。それでも現状の確認は必要だ。現状を知ることで次どんな治療をすべきか考えることができる。ずっといやいや言ってないで検査頑張るぞ。それとも昔みたいに俺に強制連行されたいか?」
「…………約束」
「あぁ。約束」
そう言うと彩葉は自分から立ってまたとぼとぼと俺の後ろを着いてきた
「着いたぞ」
そう言って俺は彩葉の背中を押した
43
あなたにおすすめの小説
月弥総合病院
御月様(旧名 僕君☽☽︎)
キャラ文芸
月弥総合病院。極度の病院嫌いや完治が難しい疾患、診察、検査などの医療行為を拒否したり中々治療が進められない子を治療していく。
また、ここは凄腕の医師達が集まる病院。特にその中の計5人が圧倒的に遥か上回る実力を持ち、「白鳥」と呼ばれている。
(小児科のストーリー)医療に全然詳しく無いのでそれっぽく書いてます...!!
双葉病院小児病棟
moa
キャラ文芸
ここは双葉病院小児病棟。
病気と闘う子供たち、その病気を治すお医者さんたちの物語。
この双葉病院小児病棟には重い病気から身近な病気、たくさんの幅広い病気の子供たちが入院してきます。
すぐに治って退院していく子もいればそうでない子もいる。
メンタル面のケアも大事になってくる。
当病院は親の付き添いありでの入院は禁止とされています。
親がいると子供たちは甘えてしまうため、あえて離して治療するという方針。
【集中して治療をして早く治す】
それがこの病院のモットーです。
※この物語はフィクションです。
実際の病院、治療とは異なることもあると思いますが暖かい目で見ていただけると幸いです。
ふたなり治験棟 企画12月31公開
ほたる
BL
ふたなりとして生を受けた柊は、16歳の年に国の義務により、ふたなり治験棟に入所する事になる。
男として育ってきた為、子供を孕み産むふたなりに成り下がりたくないと抗うが…?!
怒られるのが怖くて体調不良を言えない大人
こじらせた処女
BL
幼少期、風邪を引いて学校を休むと母親に怒られていた経験から、体調不良を誰かに伝えることが苦手になってしまった佐倉憂(さくらうい)。
しんどいことを訴えると仕事に行けないとヒステリックを起こされ怒られていたため、次第に我慢して学校に行くようになった。
「風邪をひくことは悪いこと」
社会人になって1人暮らしを始めてもその認識は治らないまま。多少の熱や頭痛があっても怒られることを危惧して出勤している。
とある日、いつものように会社に行って業務をこなしていた時。午前では無視できていただるけが無視できないものになっていた。
それでも、自己管理がなっていない、日頃ちゃんと体調管理が出来てない、そう怒られるのが怖くて、言えずにいると…?
クール担当くんの苦手なこと
しし実
ライト文芸
4人組アイドルグループ『sml』のクール担当。真矢 蒼(まや そう)の苦手なこととは?
《登場人物》
真矢 蒼(まや そう) 17歳
杉野 龍(すぎの りゅう) 21歳
曽根崎 日和(そねざき ひより) 19歳
新見 冬馬(にいみ とうま) 16歳
早川 周(はやかわ しゅう) マネージャー 27歳
早川 平良(はやかわ たいら) 医者 31歳
※表紙のイラストのみ生成AIを使用しております。
※完全に好きに書いてます。
※医療知識無しで書いてますので、現実の医療とは異なります。(虚像です)
※定期的に文字直しを行う可能性あります。(一時的に非公開になる可能性高いです)
橘若頭と怖がり姫
真木
恋愛
八歳の希乃は、母を救うために極道・橘家の門を叩き、「大人になったら自分のすべてを差し出す」と約束する。
その言葉を受け取った橘家の若頭・司は、希乃を保護し、慈しみ、外界から遠ざけて育ててきた。
高校生になった希乃は、虚弱体質で寝込んでばかり。思いつめて、今まで養ってもらったお金を返そうと夜の街に向かうが、そこに司が現れて……。
こども病院の日常
moa
キャラ文芸
ここの病院は、こども病院です。
18歳以下の子供が通う病院、
診療科はたくさんあります。
内科、外科、耳鼻科、歯科、皮膚科etc…
ただただ医者目線で色々な病気を治療していくだけの小説です。
恋愛要素などは一切ありません。
密着病院24時!的な感じです。
人物像などは表記していない為、読者様のご想像にお任せします。
※泣く表現、痛い表現など嫌いな方は読むのをお控えください。
歯科以外の医療知識はそこまで詳しくないのですみませんがご了承ください。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる