マロ

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新学期

9



始業式もその後の職員会議も終わって、明日からのテストについての学年会議も終わった



初日から会議会議って疲れるよな……



今日は葵もいるし久しぶりに3人で夕食かな?はやく家に帰ろっと



明日のテストの確認も終え、デスク周りを片付けて同僚の先生方に挨拶をしてなるべく絡まれないように職員室を出た



職員玄関を抜け、自分の車の方へと歩いているとばったり透に会った



「透?裕也達もこんな時間まで何してたの?すっごくみんな疲れてそうだけど」



こんな時間と言っても夕方の17時だけどね笑



でも今日は、中等部も高等部もお昼前には学校終わったはず、それまでずっと遊んでた……?苦笑



「月城先生!お久しぶりです!今年も兄ちゃんの担任ですか!?」


透の隣にいた裕也が元気そうな声とキラキラした顔で聞いてきた


「裕也久しぶりだね、また身長伸びた?残念ながら担任じゃないんだよね、笑」


「えーーー、俺のお母さんががっかりするよ~、月城先生優しいしイケメンだし頭良いし、俺お母さんに月城先生みたいな人になりなさいってよく言われるもん」



「俺は裕也みたいに元気で太陽みたいな人とても素敵だと思うよ?それに裕也は愛され上手でみんな裕也から元気貰ってるぞ!」


そう言いながら裕也の頭を撫でてあげると嬉しそうな照れくさそうな顔をしていた



今年は中学2年生、思春期だもんな。でも素直で可愛いのが裕也だ


「先生今年はどのクラスの担任なの?俺たちのところにも授業来る?」



「今年はどのクラスも担任は持ってないよ。でも2年5組の副担なら今年するよ。それこそ裕也のお兄ちゃんのクラス。正直担任も副担も持つ気はなかったけどそこは大人の事情だからね…、それに先生基本高等部の先生だよ?中等部は別の先生がいるからね。もしかしたら行く機会があるかもしれないけどほぼないかな?笑」


「なんだ今年も兄ちゃんのクラスじゃん!先生も大変なんだね、先生教えるのめっちゃ上手だから俺たちの先生して欲しかったのに!!」



「裕也達が高校生になったらその機会があるかもね」



裕也は不服そうだけどいつも通り本当に元気そうでなにより



そして隣にいる透は早く帰りたそうな雰囲気……苦笑



「それはそうと中等部も明日からテストなんじゃない?勉強しなくて大丈夫なの?透は大丈夫かもしれないけど」



「裕也達はこの後裕也の家でみんなで少し勉強するらしいです。僕は帰ります」



透はいつもの調子だったけど遊び疲れたのか少し疲れたような顔をしていた



「えっ?透来ないの?」


「裕也の家言ってもどうせゲームするだろ?俺疲れたから家帰る」


「まじかーーー、透に勉強教えてもらおうとか思ったのに!それにゲームは勉強の合間休憩にしかしないから大丈夫!」


「………………」


透が全く信用していない無の顔をして裕也を見ていた



やっぱり子どもたち同士の会話って面白いね笑笑



「透帰るなら送っていこうか?先生も今から帰るところだったし」



「ご迷惑かけてしまうので大丈夫です。」



「そんなこと言わずにさ、いつも美雪がお世話になってるからそのお礼。ほら帰るなら早く帰るよ」



そう言って裕也達に「気をつけてな」と声をかけて透を家まで送ってそのまま家に帰った




家の中に入ると美雪の靴とあおいの靴があった。2人とも家にいる、美雪は大丈夫かな?今朝あまり調子良くなさそうだったし



そう思いながらリビングへ行くと葵が料理を作っていた



「ただいま~」



「宏か?おかえり、夕食はもう少し時間かかるから先にお風呂入ってくるか?」



「葵!今日は葵が作ってくれたの?ありがとう!久しぶりで楽しみ笑、そうだね、先にお風呂入ってくるよ。美雪、帰ってきてどうだった?」


「今朝よりも明らかに体調悪そうだったけど今日は俺もいるし今週末は定期検診だから大目に見てお昼食べさせて薬飲ませてしばらく休んでもらった。少し前に起きたみたいだから今は部屋で勉強してると思う」


「やっぱり心配だね、部屋に行くついでに美雪の様子も少し見てみるよ」


「ありがとうな」


そして俺は2階にある美雪の部屋へと向かった。


葵が勉強してるって言ってたし、邪魔するのは悪いかな



そう思って控えめにノックをした



返事はなくドアを静かに開けると、美雪はスタンドライトをつけ勉強をしていた


美雪、頑張ってて偉いな~、本当に自慢の妹



そう思いながら静かにドアを閉め自分の部屋へと向かい、スーツから部屋着に着替えてそのままお風呂へ入った




初日から疲れたな、けどお風呂に入ると疲れって癒されるもんだよな



そう言えば今週末美雪は定期検診って言ってた。嫌がるだろうな~、美雪は幼い頃から病院が苦手だから…



美雪が何言っても葵が無理やりにでも連れて行くのがいつものお決まりだからね、



そんなことを考えている間に髪も乾かし終わった。そしてタイミングがいいのか、ちょうど葵も夕食の準備が終わってお皿を準備していた



「葵にばっか任せてごめん、なにかすることある?」



「ん?気にするな、いつも宏に任せっきりだからな。今日は俺に甘えて休める時に休みな。準備もそろそろ終わりそうだし美雪呼んできて」



「おっけい、美雪呼んでくるね」




そう言って俺は美雪の部屋へと向かった。





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