異世界転生したい!

アルパカ

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転生したら? 2章

18話 2 颯と雅人

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 僕はお腹が空いていた。
 仕方がなかったから!本当に仕方がなかったんだ…。
 だから、犯罪ではないっっ!
 もう僕は忘れたからっ!

 ん?なんかお母さんが困ってない?
 あ!そうか!俺が寝てないからか!お父さんとかご飯を食べに行っちゃったからな~。
 ここは気をきかせて寝たふりしとこう!
 
 「スースー…。」
 「ふぅやっと寝てくれたわ…。朝ご飯食べに行きたいけど…、マサトはほっておけないしね~。」
 
 お母さんは僕をベッドに置いて部屋をクルクル回りだした。
 
 「あ~でもっ!よしっ、賢くしていてね!」

 食欲が勝ったみたいだ。
 う~んなんか複雑な気分…。
 
 それよりもなんか…、
 暇だな。
 なにしよー。
 うーん。
 そうだっ!こういう時は!
 喋る練習だっ!
 
 「ひゃ~~~ウィ~~ゅう~~~~…。」

 ……。
 なんだこれ。
 「あいう」って言おうとしたよっ!僕っ!
 はぁ~。頑張ろう。

 …数分後。

 「りゃ~~~りぃ~~~りゅう~~~りぇ~~~」

 もうっ!練習あるのみっ!
 
 …さらに数分後。

 「ゃあ~~~しぃい~~~~しゅう~~~~~~」

 だ、だいぶまし?
 よしっ!もう一回!

 「あ~ぅい~うぅ~やぇ~ょお~」

 やった~!
 一気にレベルアーップ!
 そろそろカ行に移ろう!

 「ぎゃ~~~ぎゅい~~~ぎゅゅゅう~~~」

 ぎゃ~!全然いえない!!
 よ~~し!もう一回だ!

 「ぎゃぁ~~~ぎゅぃ「おいっ!」!!!」

 誰だ!
 う~ん。今の声は…。ハルクかっ!
 でもなんか声のトーンが違うような…?
 耳をすませば足音が聞こえた。
 ち、近づいてくる!って待て待て。ただ単に適当にしゃべっているようにしか聞こえないよな。
 大丈夫大丈夫大丈夫大…。
 うわっ!
 目の前にハルクの顔がぬっと現れた。

 「なあ、マサト。」

 な、なんだ?
 ってか全然大丈夫じゃねー!
 なんなんだこの状況は~~~~!
 しかも怖い!ハルクさ~~んっ!
 なんかさっきと全然違う!
 怖い!!僕なにされるのさ~~!僕は無罪だ~~~!
 
 「お前。転生者か?」

 …は?
 な、なんかありえないような単語が聞こえたような? 
 え?
 僕がうろたえていると…、

 「通じてないのか?もう一度問う。

   お前は転生者か?」

 日本語だった。
 え?う、噓。
 ってことは?

    颯なのか?
 
 「あぁ、練習してたぐらいだし、まだしゃべれないのか。」

 ハルク、いや颯はそういうと、

 『精神結界展開』
 
 そう言った。
 すると、僕は魂というか、何というか。僕自身の核のようなものがなにかに吸い込まれる感覚がし
 た。
 そう思ったのはつかの間。
 うわ~~~~~~~!
 ジェットコースターに乗ってるかのような感覚がした。
 数秒後やっとそれが収まった。
 はぁはぁ。な、何だったんだ?
 自然につぶっていた目を開けると、一面真っ白だった。
 僕は元の体に戻っていた。

 「はあぁぁああ!」
 
 どうしたんだ?僕の体はどうなったんだ?
 っていうか声が出てる。
 混乱しているが状況を確認しようと顔を上げた。
 すると、

 「大丈夫か?雅人。お前だったのか。」
 「は、颯?」

 颯が立っていた。
 颯が。死ぬ前の姿がそこにはあった。
 そう頭が認識すると涙が出た。

 「ばやで~~~~!」

 ついつい泣きながら颯の所へ行ってしまった。
 
 「くっつくな鼻水!」

 ひどいけどそれこそが颯だ~~~~~!

 「まったく。俺が死んでもお前は全く成長しないな。」

 颯は呆れた顔で言った。
 しばらくは僕の好きにさせてくれた。
 でも鬱陶しくなってきたのか、

 「もうそろそろどけてくれないか?」
 「う、うん」

 う~。ちょっとひどいかも。
 せっかくの再会なのに。

 「雅人。お前ってもしかして死んだのか?」
 「いや、神様がこの世界へ特別って言って…。でもこの世界で死んだら元の世界にもどれるっ
 て!」
 「そうかならいいよ。」
 「ねえ、颯!ここってどこなの?」
 「あぁ、ここは俺が作った魔法で生み出した『精神結界』の中だ。」
 「へ~。よく分からないけど、颯はすごいねぇ」
 「?、雅人は出来ないのか?」
 「うん。なんかできないんだって。神様にたくさん頼んだんだけど…。」
 「そうか。」

 突然ひらめいた!
 
 「あっ!そうだ!こんなところで話さないで普通に…、なんていうか、あれ!う~うんと…。
 そうだ!テレパシー!ってできないの?そうすればいつでもできるよっ!」
 「こんなところって…。まあいい。その意見も取り入れてみるか。じゃあいったん戻るぞ!」
 「ラジャー!」

 そう返事するとまたもやジェットコースターに乗ったような感覚に襲われた。

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 最後までお読みいただきありがとうございます。
 少し長くなってしまいました。
 前回同様、誤字・脱字などがあれば感想を通じてお知らせください。
 これからもよろしくお願いします。
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