異世界転生したい!

アルパカ

文字の大きさ
41 / 63
不幸の訪れ 5章

11話 強盗!!その正体は!

しおりを挟む
ご、強盗?

「今!お父さんの部屋にみんな閉じ込められてて…」

う~ん…
一つ助言。

「雅人、お前日本語ばかりだと怪しまれるぞ?」

「は!そうだった!」

「それに、前に渡した奴。せっかく作ったんだから使えよな~」

「なるほど!」

ホントに頭回らないな…
まあ、それが雅人なんだけど…

「で、話って?」

落ち着いたらしく、こちらの言葉で話しかけてきた。

「ああ、げろ甘スイ~ツが当たっちゃってさ…。お前甘い物好きだろ?」

「おお~!甘いのは大歓迎!で、どうやってくれるの?」

「魔石魔石~!」

「そうか!じゃあ早めにな!」

「おう!」

そう言って、

「すぐ行くからな」

「うん」

日本語での最後の会話。

「ふうぅ。どうするかね~」

「お~い!ハルク~?食べちゃうぞ~!」

あっ!あいつに伝言頼めばいいじゃん?
俺って天才~~

リューの近くまで行き、

「ごめんごめん…ちょっと家が強盗に占拠されたみたいだからちょっと行ってくるわ」

「おー行ってら!……っては?」

「先生に説明よろしく!」

チャピッとてへぺろしながら、先にお菓子を転送させて、家の父さんの部屋の窓の外?っていうか庭辺りをイメージし、瞬間移動した。

「え!ちょっと、宿題は?」

「んなもん誰が手伝うか!」

そう言い残して…


距離が離れていようがお手の物。
景色がゆがんだかと思うと、一瞬でついた。

さてさて~っとこんなことをする奴は?
窓から部屋の中を見る。

「うわっ!本当に送られてきた~!」

雅人の無邪気な声がする。
あいつは…ちょっと気を緩ませ過ぎたか?

で、肝心の犯人は…?

「マ…」

言葉を失う。
だって、夏休みの間。
ずっと一緒にダンジョン攻略をしてきた仲間。

「マルク?」

どうして?
そこまで来て、やっと異常さに気が付いた。

父さんまでやられてるってことは、マルクは父さんよりも強いんだ。
それは、相当の強さだった。

そして、信じがたい…騎士団で広まっているといったバケモノの噂。
ちょうど、マルクがここら辺へ来た辺りから。

じゃあ…マルクが…その…バケ…モノ?

そこまで思考がたどり着いた。
その時…

『うわああぁぁぁ!』

へ?
もう一度窓を見ると…
今まで縛られていたはずの、父さんの腕が…

 引きちぎられていた。

急いで雅人に魔石で問う。

「雅人!どうなっている!」

「颯!お父さんが起きてて、あいつが気、緩んでると思ったらしくて、突進してって、それで…」

「くそ!」

俺は、助けるために窓を突き破って中へと侵入した。

『バリバリ!』

「な!」

マルクが驚いてる隙に、

『ヒール』

回復魔法を使う。
ただし、威力は魔力を大量に使って最大!

続いて!

『瞬間移動』

器用に縄以外を使用人と母さん、父さん、雅人を外へと瞬間移動させた。

「お前、いつの間に…」

「なんで?マルクがこんなことを…」

「誰が教えるか!」

その声は、マルクのものであってマルクではなかった。

「俺が普通にマルクに見えるならすごいな…」

「は?だったらお前はマルクじゃないのかよ!」

「当たり前だろ?あんな臆病者と一緒にするな」

そう言って、マルク?分かりにくいから、マルクモドキは、腰につけていた、毒のポーションであろうポーションを投げつけた。

まあ、こんなものは簡単に避けられるが、前の戦いで知った、俺のとやらを試してみたく、わざとかかった。
前も毒は効かなかったしな。
大丈夫だろうと、

すると、全然効果がなかった。

「ふっ!きかな…」

お決まりともいえるようなセリフを言おうとした瞬間!

『ボフッ!』

煙幕を投げてきやがった。

「ったく!どこの忍者だよっ!」

捕まえるため、走っていくと、
もう、誰もいなかった。

「くそが!」

俺としたことが…
マルクモドキなんかに…
それに、本当にあいつは誰なんだ?
マルクではなさそうだった。

「そうだ!父さん達!」

すっかり忘れていた。

そして、勢い良く外へ飛び出した。

_____________________________________________

 最後までお読みいただきありがとうございます。
 前回同様、誤字・脱字などがあれば感想を通じてお知らせください
 これからもよろしくお願いします。

しおりを挟む
感想 9

あなたにおすすめの小説

貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。

黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。 この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

【完結】乙女ゲーム開始前に消える病弱モブ令嬢に転生しました

佐倉穂波
恋愛
 転生したルイシャは、自分が若くして死んでしまう乙女ゲームのモブ令嬢で事を知る。  確かに、まともに起き上がることすら困難なこの体は、いつ死んでもおかしくない状態だった。 (そんな……死にたくないっ!)  乙女ゲームの記憶が正しければ、あと数年で死んでしまうルイシャは、「生きる」ために努力することにした。 2023.9.3 投稿分の改稿終了。 2023.9.4 表紙を作ってみました。 2023.9.15 完結。 2023.9.23 後日談を投稿しました。

男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件

美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…? 最新章の第五章も夕方18時に更新予定です! ☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。 ※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます! ※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。 ※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!

ナイナイづくしで始まった、傷物令嬢の異世界生活

天三津空らげ
ファンタジー
日本の田舎で平凡な会社員だった松田理奈は、不慮の事故で亡くなり10歳のマグダリーナに異世界転生した。転生先の子爵家は、どん底の貧乏。父は転生前の自分と同じ歳なのに仕事しない。二十五歳の青年におまるのお世話をされる最悪の日々。転生チートもないマグダリーナが、美しい魔法使いの少女に出会った時、失われた女神と幻の種族にふりまわされつつQOLが爆上がりすることになる――

【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜

一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m ✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。 【あらすじ】 神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!   そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!  事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます! カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。

神様の忘れ物

mizuno sei
ファンタジー
 仕事中に急死した三十二歳の独身OLが、前世の記憶を持ったまま異世界に転生した。  わりとお気楽で、ポジティブな主人公が、異世界で懸命に生きる中で巻き起こされる、笑いあり、涙あり(?)の珍騒動記。

バッドエンド予定の悪役令嬢が溺愛ルートを選んでみたら、お兄様に愛されすぎて脇役から主役になりました

美咲アリス
恋愛
目が覚めたら公爵令嬢だった!?貴族に生まれ変わったのはいいけれど、美形兄に殺されるバッドエンドの悪役令嬢なんて絶対困る!!死にたくないなら冷酷非道な兄のヴィクトルと仲良くしなきゃいけないのにヴィクトルは氷のように冷たい男で⋯⋯。「どうしたらいいの?」果たして私の運命は?

処理中です...