異世界転生したい!

アルパカ

文字の大きさ
49 / 63
不幸の訪れ 5章

19話 テストを受けて!

しおりを挟む
う〜ん…。
あのセンセー…許可してくれるかな…?
話してる最中に俺が凍らないといいんだけど…

あのセンセーとは、もちろん担任のイルスセンセーの事だ。
学園長センセーは、気軽に許してくれたけど…あのセンセーは一筋縄じゃ行かない気がする…。


「あの…すいません!イルス先生いますか?」

ここは、センセー達がいる部屋、まあ…前世でいう職員室みたいな感じだ。
この時間帯は、センセー達は授業の準備やらで忙しそうにしているが、確実にいるであろう。
センセーと交渉し、今すぐテストを受けられる用にしてもらおうとやってきた。

…しばらくして、

「あぁ…ハルク君か、どうしたんだい?」

イルスセンセーだ。

「…あの、言いづらいのですが…」

「?なんだい?」

「卒業用のテスト!受けさせてください!」

「…は?」

イルスセンセーは、目を丸くさせたが、すぐにニコニコしだした。

「…。ハルク君。もしかして今のって…卒業テストのこと言ってるの?」

「はい!…ダメですか?」

そう聞くと、センセーは、やれやれと言いたそうな顔をして言った。

「ハルク君。遊びじゃないんだよ?そりゃあ、あるにはあるし、すぐに用意もできるよ?でも、5歳で飛び級は、すごいとは思うんだけど…流石にそんな無謀なことはやめておいたほうが…」

ね?と、聞き分けの悪い子供をあやすように言った。

…あいにく俺は日本じゃ大学生くらいの年なんだけどね?

「無謀じゃないですよ?僕は、満点で通ってみせますよ」

澄ました口調で言った。
…センセー絶対俺の事信用してないよね?

「…!…なら、受けてみる?今すぐ」

「はい!満点だったら今すぐ卒業も有りでいいですよね?」

思いもよらない事だったが、間違いなく俺なら満点を取れる。

「もちろん…ならね?…でも、学園長の許可もいるよ?」

フッフッフ…俺が準備無しでこんなに来るとでも思ったのか?それとも…舐めてんの?

「…それならもう貰ってますよ!」

「…!そうか…なら、この鍵を持って教室へ行っててくれるかな?筆記テストからだ」

…ヤッホイ!骨抜きにしてやったぜ!
最後辺り、思いっきり挑発したのが良かったかな?
ルンッルル〜ン!


「さてと、始めようか」

教室にて。
復習もさせないで、いきなり卒業用の難問出してきやがった。
数学、歴史、地理、語学の順らしい。

数学は、もちろん簡単だから、ちょっと説明。
語学って言うのは、日本で言う英語。つまり、普段の言語以外の言語だ。
これについては、軽く書庫で本を読んだだけだが、『メモリー』と『言語理解』を使えば、楽勝だ。
ちなみに、この世界場合、他の語は人類に最も貿易が多い『獣人族』の使う語だ。

歴史や地理はそのまんま。
これは、カテキョにしごかれたし、全く問題がない。

「…はい、終わり」

終わった。
証明するため、今回はその場で見てくれるらしい。

…丸付けを待っていた。

「…。満点だ」

「ヤッタ!じゃあ、次ですね!」

歴史だ。

…満点。

地理。

…満点。

語学。

…ちょっと手こずったが、満点。

センセーは、苦虫を噛み潰したような顔で言った。

「…。おめでとう。だが、まだテストが残っている」

…?何かあったっけ…って、あ!

「魔法と剣術だ。練習場に来るように」

「…は〜い」

次は、違うセンセーかな?


…そういえば、魔法のセンセーってさ。
イルスセンセー…だったわ。完全的に忘れていた。

____________________________________________________________________________________________________

 最後まで読んでいただいてありがとうございました。
 土日祝日は、お休みで、平日にちょくちょく書いていく…というのはダメですか?
 これからそうして行きたいのですが…。
 …本当に自分勝手ですみません。
 部活or勉強or投稿って両立難しいですね…

 前回同様、誤字•脱字などがあれば感想を通じてお知らせください。
 どうか、本当に、これからもよろしくお願いします。

しおりを挟む
感想 9

あなたにおすすめの小説

貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。

黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。 この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

【完結】乙女ゲーム開始前に消える病弱モブ令嬢に転生しました

佐倉穂波
恋愛
 転生したルイシャは、自分が若くして死んでしまう乙女ゲームのモブ令嬢で事を知る。  確かに、まともに起き上がることすら困難なこの体は、いつ死んでもおかしくない状態だった。 (そんな……死にたくないっ!)  乙女ゲームの記憶が正しければ、あと数年で死んでしまうルイシャは、「生きる」ために努力することにした。 2023.9.3 投稿分の改稿終了。 2023.9.4 表紙を作ってみました。 2023.9.15 完結。 2023.9.23 後日談を投稿しました。

男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件

美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…? 最新章の第五章も夕方18時に更新予定です! ☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。 ※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます! ※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。 ※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!

ナイナイづくしで始まった、傷物令嬢の異世界生活

天三津空らげ
ファンタジー
日本の田舎で平凡な会社員だった松田理奈は、不慮の事故で亡くなり10歳のマグダリーナに異世界転生した。転生先の子爵家は、どん底の貧乏。父は転生前の自分と同じ歳なのに仕事しない。二十五歳の青年におまるのお世話をされる最悪の日々。転生チートもないマグダリーナが、美しい魔法使いの少女に出会った時、失われた女神と幻の種族にふりまわされつつQOLが爆上がりすることになる――

【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜

一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m ✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。 【あらすじ】 神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!   そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!  事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます! カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。

神様の忘れ物

mizuno sei
ファンタジー
 仕事中に急死した三十二歳の独身OLが、前世の記憶を持ったまま異世界に転生した。  わりとお気楽で、ポジティブな主人公が、異世界で懸命に生きる中で巻き起こされる、笑いあり、涙あり(?)の珍騒動記。

バッドエンド予定の悪役令嬢が溺愛ルートを選んでみたら、お兄様に愛されすぎて脇役から主役になりました

美咲アリス
恋愛
目が覚めたら公爵令嬢だった!?貴族に生まれ変わったのはいいけれど、美形兄に殺されるバッドエンドの悪役令嬢なんて絶対困る!!死にたくないなら冷酷非道な兄のヴィクトルと仲良くしなきゃいけないのにヴィクトルは氷のように冷たい男で⋯⋯。「どうしたらいいの?」果たして私の運命は?

処理中です...