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これから始まる冒険 6章
5話 マルクを追いかけて
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「ケリノ村…ですか?」
俺は、ジルや雅人が食材を揃えている間に、受付嬢さんに場所を聞いている。
普通、俺以外がこの役をするだろ?
だけど、俺の場合が一番確実。
何故か…
全部記憶できるから!
『メモリー』を使う。
ただし、この場合隅々まで見ておかなくてはならない。
しかも、地図は高い。
「そうなんだよね〜…結構遠い場所だと思うんだけど…」
「ちょっと調べてみますので、少々お待ちください」
そう言って、電子パネルのような…ステータス画面みたいな?そんな感じの小さいものを操作していた。…どういった仕組みなのかは分からない。
かなり集中していて、俺がじーっと見てるのも気付いていないようだった。
「いよっ!ハルク!どうしたんだ?」
「グレイ!」
俺は、グレイが現れた事に驚いた。
…まあ、こんなのでも一応ギルマスだしね…。居てもおかしくは無いのか?
「…マルクがどうかしたのか?」
「いや、今回のはマルクは全く関係ないよ?…ちょっとした急用っていうやつ?」
「…そうか、なら良かった」
そう言って、ふう…と息をついた。
心底良かったというような顔をしていた。
…罪悪感が〜〜!
「で?どうしたんだ?」
「結構遠いところにある村の場所が知りたくて…」
「なるほど。それでこんなにジュディが張り切ってるのか…」
あれが張り切ってるんだ…っていうか、そんなに難しいの?
「…あれ?いつの間にギルマスが?」
ふと顔を上げた受付嬢さんことジュディさんが驚いた顔をしていた。
「いや、結構前に来てたよ?」
「それは!…すいません気づけなくて…」
あ〜ぁあ!女の人に謝らせた!
そこは、謝る前にフォローするのか紳士ってもんでしょ!
「大丈夫だ。それより、もう出来たのか?」
「はい、地図をどうぞ」
ジュディさんが棚から地図を取り出し、机の上に広げた。
そして!指を指しながら説明する。
「ここから、東南の方にケリノ村というのがあります」
縮尺はどのくらいかは分からないが、実際に結構遠い様だ。
…野生の馬、早く見つかったらいいな。
「ありがとうございました!」
「いえいえ、これも仕事ですから」
ニコニコと会話をしていると、とある視線に気づく。
方向的にグレイの方から…?
って!グレイじゃん!
「ぐぬぬぬぬぬ…」
思いっきりこっちを睨んでいる。
もしや…?
「グ〜レイ!」
そう言って手招きをする。
口に手を添える。
「?」
グレイは耳を近づけた。
そして、俺はジュディさんに聞こえないくらいの音量で言った。
「グレイって、ジュディさんの事…好き?」
「!な、なんでお前がそれを?!」
そりゃあ…まだガキな俺にさえ嫉妬してるんだよ?気づくでしょ…
「だ〜いじょうぶだって!言わないよ!」
そう、信用できないようなきれいな笑みで言った。
「…なんか、お前絶対言いふらしそうな気がする…」
え〜?信用無いな〜!
…まあ、機会があれば言いまくるけど?
「…まあいいか。言ったらお前のギルド内のデータをすべて消す」
「え?!ちょっとそれズルい!職権乱用!」
「言うつもりだったのか?な〜に…言わなかったら良いだけの話だ」
次は、グレイに悪い笑みで言われた。
…なんかムカつく。
「えーっと…もうこの地図はよろしいですか?」
「あ!ちょっと待って!」
そう言って、地図をかり、隅々まで見る。
そして、あっと言う間に見終わった。
「はい!ありがとう!もうオッケーだよ!」
「…?。はい。では、片付けておきますね?」
そう言って、受付の仕事へと戻って行った。
よし、ジルや雅人のところにでも行くか!
グレイとは、適当に話をつけて、雅人達の元へと行った。
____________________________________________________________________________________________________
最後までお読み頂きありがとうございました。
前回同様、誤字•脱字などがあれば感想を通じてお知らせください。
これからもよろしくお願いします。
俺は、ジルや雅人が食材を揃えている間に、受付嬢さんに場所を聞いている。
普通、俺以外がこの役をするだろ?
だけど、俺の場合が一番確実。
何故か…
全部記憶できるから!
『メモリー』を使う。
ただし、この場合隅々まで見ておかなくてはならない。
しかも、地図は高い。
「そうなんだよね〜…結構遠い場所だと思うんだけど…」
「ちょっと調べてみますので、少々お待ちください」
そう言って、電子パネルのような…ステータス画面みたいな?そんな感じの小さいものを操作していた。…どういった仕組みなのかは分からない。
かなり集中していて、俺がじーっと見てるのも気付いていないようだった。
「いよっ!ハルク!どうしたんだ?」
「グレイ!」
俺は、グレイが現れた事に驚いた。
…まあ、こんなのでも一応ギルマスだしね…。居てもおかしくは無いのか?
「…マルクがどうかしたのか?」
「いや、今回のはマルクは全く関係ないよ?…ちょっとした急用っていうやつ?」
「…そうか、なら良かった」
そう言って、ふう…と息をついた。
心底良かったというような顔をしていた。
…罪悪感が〜〜!
「で?どうしたんだ?」
「結構遠いところにある村の場所が知りたくて…」
「なるほど。それでこんなにジュディが張り切ってるのか…」
あれが張り切ってるんだ…っていうか、そんなに難しいの?
「…あれ?いつの間にギルマスが?」
ふと顔を上げた受付嬢さんことジュディさんが驚いた顔をしていた。
「いや、結構前に来てたよ?」
「それは!…すいません気づけなくて…」
あ〜ぁあ!女の人に謝らせた!
そこは、謝る前にフォローするのか紳士ってもんでしょ!
「大丈夫だ。それより、もう出来たのか?」
「はい、地図をどうぞ」
ジュディさんが棚から地図を取り出し、机の上に広げた。
そして!指を指しながら説明する。
「ここから、東南の方にケリノ村というのがあります」
縮尺はどのくらいかは分からないが、実際に結構遠い様だ。
…野生の馬、早く見つかったらいいな。
「ありがとうございました!」
「いえいえ、これも仕事ですから」
ニコニコと会話をしていると、とある視線に気づく。
方向的にグレイの方から…?
って!グレイじゃん!
「ぐぬぬぬぬぬ…」
思いっきりこっちを睨んでいる。
もしや…?
「グ〜レイ!」
そう言って手招きをする。
口に手を添える。
「?」
グレイは耳を近づけた。
そして、俺はジュディさんに聞こえないくらいの音量で言った。
「グレイって、ジュディさんの事…好き?」
「!な、なんでお前がそれを?!」
そりゃあ…まだガキな俺にさえ嫉妬してるんだよ?気づくでしょ…
「だ〜いじょうぶだって!言わないよ!」
そう、信用できないようなきれいな笑みで言った。
「…なんか、お前絶対言いふらしそうな気がする…」
え〜?信用無いな〜!
…まあ、機会があれば言いまくるけど?
「…まあいいか。言ったらお前のギルド内のデータをすべて消す」
「え?!ちょっとそれズルい!職権乱用!」
「言うつもりだったのか?な〜に…言わなかったら良いだけの話だ」
次は、グレイに悪い笑みで言われた。
…なんかムカつく。
「えーっと…もうこの地図はよろしいですか?」
「あ!ちょっと待って!」
そう言って、地図をかり、隅々まで見る。
そして、あっと言う間に見終わった。
「はい!ありがとう!もうオッケーだよ!」
「…?。はい。では、片付けておきますね?」
そう言って、受付の仕事へと戻って行った。
よし、ジルや雅人のところにでも行くか!
グレイとは、適当に話をつけて、雅人達の元へと行った。
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最後までお読み頂きありがとうございました。
前回同様、誤字•脱字などがあれば感想を通じてお知らせください。
これからもよろしくお願いします。
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