異世界転生したい!

アルパカ

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これから始まる冒険 6章

9話 行き先は…?

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「うーん…何かないかな…?」

ギルド内にて。
俺だけが代表して、クエストを選んでいる。
ここあたりで、クエストを受けながらマルクの後を追って行こうかと言う話が出たのだ。
偶々見つけたり、討伐したりと、そういう偶然が雅人と居ると起こるかもしれない。
簡単なやつばかりなのだが、偶に高収入クエストがある時があるのだ。
それで、沢山あるクエスト用紙の中から見落としが無いように念入りにチェックしている。

…雅人は、暴れようとしたり、ストーカーまがいの行為をしようとしているジルを抑えている。
よって、暇な俺がクエストを選んでいる。


「…お?」

一枚の古びた用紙を見つけた。
怪しそうな香りがプンプンする。
内容は…

『Sランククエスト
 
 クラーケンの討伐願
 
 報酬額…』

「9000万!?」

おぉー!
これは…一気に大金ゲットだぜ!…の予感?!

クラーケン。
通称、海の化物。
とんでも無くデカくて強くて…漁が出来なくて、本職の皆様方が困っているらしい。


「すいませーん!これやりまーす!」

紙を手に取り、受付嬢さんに持っていく。
すると、周りが爆笑しだした。

「おいおい、坊主?ここは遊び場じゃねーぞ?そんな依頼、受けて帰ってきたやついねーぞ?」

「それはSランクくらいしか受けられねーぞ?」

「イカ釣ならもっと釣れそうな場所があるぞ?」

「だよな〜!」

冷やかしが入る。
…流石にイラッとくるよな〜…。

俺、中身もうすぐ成人だぞ?
…しかもお前らよりも強いし。

「何言ってんの?おじさん。さっきからザコ発言うるさいよ?」

さらっと言ってから、

「あ!これいいですよね?」

「…え?あ、はい!お気をつけて…」

流石のキャピっと少女も、ポカンとしている。
周りは、静寂だ。
俺の歩く靴の音が響いて聞こえるほど。

そして、出て行く直前…

「………お前、舐めてんのか…?」


めちゃくちゃ怖そうなおっちゃん。
…と言うような言葉のよく似合う、スキンヘッドのおじちゃんが言った。

「いや、舐めてないっしょ?」

一拍おいて、

「自分の地元さえ守れないやつ…呆れてものも言えないっていうの?…あ、言ったか『ザコ』って」

わざとらしく、ふてぶてしく言ってやった。

そして、怒声の嵐のギルドを後にした。
…ごめんね?受付嬢さん?



「…で?受けてきたと…?」

「ハイ…」

ちょっとした、冷徹の瞳というスキルを発動させた(かのような)お方に睨まれ、竦んでいる俺です。
…怖いっす。雅人さん。

「言い分は?」

「海渡るならどうせ倒さなくちゃいけないし、高収入だからちょうどいいかと…」

これは、最もな言い分だと思う。
これから行く海にちょうどクラーケンが居るのだ。
…スルメとか、イカのチャーハンとか、美味しそうじゃない?

「……?どういう事?」

「え?何が?」

急にキョトンとした顔になった。
…どういう事?

「え?避けていけないわけ?」

「そりゃそうだろ?」 

質問の意図が見えない。

「…じゃあ、マルク…どうやって行ったんだ?」

「え?」

予想外のことに驚いた。
…確かに。

マルクは、何故クラーケンに襲われずに向こうの岸まで辿り着けたんだ?

「…あの〜…」

今まで傍観していたジルがいう。 

「そもそも、マルクさんって、何処へ向かっているんですか?」

「「へ?」」

「いや、ちょっと不思議に思って…」

その点については考えていなかった。
…もし、それが分かればマルクの行く先を先回りできるんじゃないのか?

「ちょっと調べてみるか…」

メモリーにて、地図を広げ探してみる。
多分、急いでいるなら行き先に向かって一直線に進むはずだ。
こんな遠い村を訪れる。
なら、この一直線上に…?

その先にあったのは…

「魔王城?」

ゲーム内では、ラスボスでもある、魔王城。
行き着く先は、そこしか考えられなかった。
何故なら、荒れた土地で、周りには何も無い。
だからこそ、そこしか行き着かない。

しかも、この魔王城は既にゲームクリア後。
…つまり、大昔の勇者様が魔王討伐しているということだ。

「なんでそんな所へ…?」

最もな疑問。
…だが、俺に聞かれても分からない。

「でも、これで先回りができそうだ」

マルクは気づいていないようだが、海を渡り、違うルートから行ったほうが速い。
これが、数学というものだ。

「そうなのですか?!じゃあ、そこへ向かえば!」

「…の前にクラーケン」

素直に喜ぶジルに、静かに突っ込む雅人。
…ボケとツッコミ?
夫婦漫才でも始めそうな雰囲気だ。

「まあ、頑張るか」

ギルドでの出来事の報告はすっかり忘れていた俺だった。

____________________________________________________________________________________________________

 最後までお読み頂きありがとうございます。
 さあ!ゴールデンウィークですよ!楽…し、みましょう?
 ……なんで宿題こんなに多いんですか?
 
 前回同様、誤字•脱字などがあれば感想を通じてお知らせください。
 これからも、よろしくお願いします。

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