異世界転移したんだけど周りが全員過保護なホモだった件

メル

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死闘続発★ホモら共存編

大事な事だから2回言います。おこだよ。

 
 
「うわぁ"ぁ"ぁ"ズディーブざんッ!!」

がばちょっ

涙腺が決壊したらしいコージが俺に抱き着いてきた。
一瞬夢かと戸惑ったがどうやら現実らしく、感極まって俺もコージを抱き締めた。

「会いたかったぜコージ…!!」
「良かっ…、良かっだぁぁぁぁぁ!!!」

俺の首もとにぐしゃぐしゃの顔を押し付けてひんひん言ってるコージ。
可愛くってずっとナデナデしていると、ふとさっき見た大魔法同士のぶつかりを思い出し、コージを抱っこしたまま俺は慌てて立ち上がった。

「団長! コージ、団長とガレ・プリストファーは!?」
「ぐすんちょ……、あんな馬鹿どもは知らぬ存ぜぬ…」
「……そ、そうか…」

コージの返答に苦笑して軽く周囲を見渡す。コージがこう言ってるんなら、大事にはなっていないのだろう。
どうやらまだギルド内にいるらしい。ここは…医務室か?
何人もの冒険者や聖騎士達が治療中であり、ベッドが足りなかったのか床に転がされている奴もいた。

「副団長!! イテテ…」
「あ? パトリック! お前酷い怪我して…」
「副団長の方が酷かったですよ! 聖騎士全員、貴方が死んでしまうんじゃないかってヒヤヒヤしてて…!!」
「え…? え? 俺ピンピンしてっけど?」
「コージくんが最優先で治してくれたんです!!」

パトリックの言葉に、未だにコアラのように俺に抱き着くコージが、更に強く俺を抱き締めた。

パトリックから事情を聞くと、結構悲惨な事になったらしい。
団長とガレ・プリストファーの大魔法がぶつかって、その力が周囲に飛び散った。
一番団長の近くにいた俺と、一番ガレ・プリストファーの近くにいた裏切り者のミゲルが重体で、その他ギルド内にいた奴はもれなく全員負傷したと。
俺とミゲルは本当にいつ死んでもおかしくない状況で、コージがギルドに駆け込んで来るまで、ギルドの奴らは値段が高騰しているポーション…それもA級ばかりを惜し気もなくかけ続けてくれたらしく、それが無かったら本当に死んでいたとコージは泣きながら語った。

だが、コージが到着してからは早かった。
まずコージはギルド内の血塗れの惨状を見て絶叫し、慰安属性上級魔法のエリアヒールを何重にも重ねて掛け、これで軽傷者は完治した。
俺とミゲル、その他重傷者も容態が安定。
完治した奴らで医務室に運んで、コージの治療を受けて今に至る、と…。

「そうだったのか…。また助けられちまったな」
「ぐす……ぐすん…」
「………あー…、コージ? もし…、もしまだコージに魔力の余裕があるんならよ、アイツら治療してやってくれねェか? 俺ら、今夜中にここら地域の教会に行かなきゃなならんくてな…」
「……ウン…、俺、ミンナ治療、スル…」

………相当ショックだったみてぇだな…。片言異国人っぽくなっちまってる…。

「あ、俺らは後で…、余力があればで構いません。それよりもギルドの人達をお願いします」
「…良いんですか?」
「はい。俺達は副団長の後ろにいたので、見た目ほど辛くはないです。冒険者と言えど彼らは市民。重傷でもない俺らが先に治療を受ける訳にはいきません」
「その心意気は立派だが、つまりお前らは俺を盾にしたんだな?」
「………い、いえ…、意図した訳では……」

問答無用。チョップを喰らわせた。
そんな俺達にコージは軽く笑って、重傷の冒険者から治療していく。
………その場にいた全員が注目していた。
無詠唱で恐ろしい程の精密さ。基本的には慰安魔法で治しているが、たまに神聖魔法の術式が見えるので、恐らくは併用している。
治療が終わり、真っ青だった冒険者の顔は色味が出て来て、呼吸も穏やかになった。
コージは傷を確認した後、すぐに別の怪我人の治療に当たる。
俺が認識出来ただけでも、慰安属性、神聖属性の上級魔法2つを使っていたのに、魔力の消費などまったく気にしていなかった。
……やっぱり、コージは普通じゃない。パトリックの言う通り、コージは神の御子なんだろうか?
…そうじゃなけりゃ、蘇生魔法をあんな大規模で使える訳がないよな。
俺は魔力操作系スキルを持ってるから、あの『奇跡』がコージの仕業だって確信している。もう聖騎士のほとんどもコージがやったって察してる。
困らせたくないし、誰も本人には言わねぇが…。コージの奴、隠す気ねェなこりゃ。






********************




ガチャ


「大体何故貴様がここにいるんだ!! ここは冒険者が集うオーディアンギルドだろう!! 貴様らのようなクズ集団を何故ギルドは匿っている!!? …まさか、貴様ギルドの者に洗脳を…!!」
「施してねェよ死ねカス!!! 諸事情によりってヤツだ察しろクソボケ!!! つぅか、ンで聖騎士団長様ともあろう方(笑)がこんな所に来てんだよまずは貧民を救え!!?」
「俺の仕事は貴様らを抹殺すること!!! 助けだの救済だのは神や仏に任せておけば良いんだ!!!!」
「自称『神の遣い』の聖騎士さんもっかい言ってーーーーー!!!? どうせコージ目当てだろーが俺らがいるって知らなかったんならそれ以外ねェだろ!!!」
「こっ…! コージ・アヤマは……重要参考人であり………、その……」
「うわぁぁぁぁぁぁやめろ赤面すんなお前そんな見た目してチェリーかよキモいわ!!! 思わぬダメージクリティカルヒット!!!!」
「うううううううるさい貴様とてコージ目当てでここにいたんだろう他人の事を言える立場か!!」
「俺はどっかの青臭いチェリーちゃんと違って建前なんざ構えてねェ。俺とタメ張れるぐらいだからどんな武人なんだって思ってたんだがな! 任務を建前に好きな奴に会いに来る女々しい野郎だとは想定外だぜプギャーーーッッwww」
「ぐはぁっ!! …くっ、貴様とてどうせコージのおねだりに負けてここに住み着いた阿呆なのだろう!! 『本当は独占したいけれど嫌われたくない』なんて男らしさの欠片も無いまるで恋するお嬢ちゃんだ!!!」
「うぐぅっ!!」




…………………………………………。

「アイツら本当は仲良いんじゃね?」
「あ、あぁ…、立場はともかく根本は同類って感じだな…」
「同族嫌悪ってヤツなんだろうなー…。ところでコージ、あの魔法は?」
「結界属性の自分の攻撃が3倍カウンターになって返ってくる魔法」
「「…………………………………」」


遠い目で2人を見詰めるスティーブさんとジャックさん。
さっきまでスティーブさんは瀕死で、ジャックさんも指と耳の一部欠損っていう大怪我だったけど、今じゃすっかりピンピンだ。
俺が治療したからな!!

いやーーー………、それにしてもあの2人、どうしてくれようか。良い感じの仕置きが思い付かなかったらから、とりあえず治療する間、3倍カウンターの魔法を掛けておいたけど…。
多分殴ろうとしたんだろうなぁ…。2人とも鼻血が出てる。鼻血が出ても絵になるとか許せない。

「っ!!! コージ!!」
「!! コージ…!」
「…………………………………」

駆け寄ろうとする2人を『重力操作』で強制的に立ち止まらせて、無言で思案なう…。
俺、ふざけて見えるかもだけど今は結構おこだよ。激おこカムチャッカだよ。
だって皆死にかけたんだよ。貴重なポーションまで湯水の如く使っちゃったよ。テーブルとか椅子はぶっ壊れて建物にも穴空いたよ。

もう一度言うよ。
激おこカムチャッカだよ。


「…………こ、コージ…」
「…すまなかったコージ……」

俺の顔色を伺って、謝ってきた2人。
……はぁーーー、なんで俺に謝るかなぁ…。

よしっ決めた! 俺、今日1日2人を無視します!! えぇそれはもう全力で!! 魔法も行使して!!
そうと決まればワーナーさんっ! お腹空いた!!!



「「………………………」」
「…な、なぁコージ?」
「コージさん…」

くるりと2人に背を向けて、遠くから様子を窺っていたワーナーさんに駆け寄って、ご飯のお願い。
無視される事を悟ったのか、真っ青になって視線を下にさ迷わせるガレとカイル。
そんな2人を見て、恐る恐る俺に話し掛けてきたスティーブさんと、さっきベッドから起き上がれたミゲルさん。

うんうん、スティーブさんとミゲルさんだって対立する立場なのに、ちゃんと抑えられてるな! 偉い偉い! 未遂で終わっちゃってた事情聴取も、スティーブさんにやってもらおう。

さてと…、じゃあ料理を作ってくれている間に、ジュラムとお話でもしてきますか!!












********************





はぁい(* ̄∇ ̄)ノ
メルです。




あの、毎度毎度亀もビックリな更新頻度で申し訳ないんですが、たまに……本当ごくたまに、『さっき更新したばっかりなのにもう次のお話書けちゃった!』って事があるんです…。

で、その時にどうするかを読者の皆様にご相談なのですが…、更新した直後でも一気に上げた方が良いですか?
それとも1日1話など一定の時間を置いて、投稿予約で上げた方が良いですか…?いやそれでもいつまで『もう書けちゃった!』状態が続くかは分からないんですけど。


希望のある方はぜひ教えてください。



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